68 / 96
オリジナル
68.同級生×同級生(美形×平凡)
しおりを挟む高校で出会ってめちゃめちゃ仲良くなった平凡(耀)と美形(基)。
耀は恋愛的な意味で基の事が大好きで、ある日告白のつもりで「基好きだよ!」と告げる。すると基も「俺も好き」と言ってくれて、両思いなことが判明して大喜びする。
今までもベッタリくっついてたけど、それからはさらにくっつきまくる。人目もはばからずイチャイチャして、友達から『付き合ってんの?』て聞かれれば、「そうだよ~!」と返す耀。
毎日がハッピーで、楽しく過ごしてたんだけど、そんなある日のこと。
「おい矢口、お前浮気されてるぞ」
と、基が居ない間にこちらに近寄ってきた友人に言われる。
「は?どゆこと?」
「大貫のやつ、昨日隣のクラスの女子に告白されたらしくて、そっから付き合ってるんだって!」
「……は?」
「やっぱそうだよな~。お前らって友達の悪ノリみたいな感じで、好き好きやってるようにしか見えなかったもんな~」
なんて笑ってる友人。それに耀は反応することも出来ない。
(なにそれ?え、僕達付き合ってるよね?だって、基僕のこと好きって……)
頭の中がグルグルして、その後の授業が何にも入ってこない耀。いつの間にか放課後になっていて、気づくと目の前に基が立っていた。
「耀どうした?具合悪いのか?」
「え、ぁ。基……。あの、さ」
怖いけど、事実を聞こう。そう思って口を開こうとすると、耀の声に被さるようにして、基を呼ぶ声がした。
「はじめくーん!」
「あ、悪い。呼ばれてるから俺行くな!じゃっ」
かわいい女の子に呼ばれてそちらへ駆けていく基。
それに、噂は本当だったんだなと理解する。
(好きって言うのは、友達としてだったんだ。僕が勝手に勘違いしてただけで、本当は迷惑してたに違いない)
自分の馬鹿な勘違いが恥ずかしくなって、それから基を避けるようになった耀。
友人たちから『どうした?痴話喧嘩か?』『破局したのか?』なんてふざけて言われると、
「やめろよ!そんな面白くないこと言うの!基だって、迷惑がってるだろ!!」
ってガチな反応しちゃう。
これには基も驚いてるんだけど、耀はそれどころじゃないから気にもしない。
そのうち耀たちが「好き」とか「付き合ってる」なんて言わなくなったから、周りも言わなくなるように。
……これに悩み出したのは基の方で。
こっちもこっちで耀の事が好きだったんだけど、彼が言う『好き』は友人としてで、『付き合ってる』ってのもノリだと思ってた。
だから、女子に告白された時も、耀の『好き』を真に受けて間違いを起こさないようにと付き合い始めたのに、それから耀に避けられだしてマジで困る。
そんでここに来てやっと、『もしかして両思いだったんじゃ……?』て気づいて、慌てて耀に接触しようとする。
「っ、耀!」
「……基」
「ちょっと、話をーー」
「何の話?てかまた彼女呼んでるよ?」
言われてみれば、確かに声が聞こえる。
「そんなのどうでもいいよ。第一、あいつとは別れたし」
「え」
「それより、俺の話聞いてくれない?」
「…………やだ。聞きたくない」
「ねえ、お願いだから聞いて」
「やだ!ッごめんね?勘違いして基には嫌な思いさせてたよね!もう変なこと言わないから、忘れて!!」
「変なことって、なに?何を勘違いしたの?……教えて」
基の口から自分の勘違いを突きつけられるのが怖くて逃げようとする耀。けれど基は、耀の腕を掴んで離さず、真正面から真剣な顔で見つめてくる。
「ぁ、う……」
「教えてよ、お願い。勘違いじゃないかもしれないんだから、ね?」
「そ、んなわけ、ない……。だって、僕好きって言って、基も好きって言ってくれたのに、嘘だったもん。だから、勝手に両思いって思った、僕の勘違い……」
「勘違いじゃないよ。俺も耀のこと、好きだよ」
「ウソ!だって、彼女つくったじゃん……!!」
「それは、本当にゴメン。耀の好きを友達としての好きだって思ってて。俺が勘違いして、耀に色んなことしちゃいそうだったから、気を紛らわすために付き合ってた」
「なに、それ……」
「ほんとにごめん。好き。耀が大好き。俺と付き合って?お願い」
「う、ゔぅぅう~!ばかァ!!はじめのバカあほ!おたんこなすっ!!ちゃんと好きって言ったのにぃ!うわぁぁん!!」
ぽこすか基を叩きながら泣いちゃう耀。それでも基の事を許してくれたようで、彼が抱きしめても逃げることは無かった。
「うっ、ぐす。ほんとに、勘違いじゃない?僕達両思い?」
「そうだよ。両思い。恋人同士だよ」
「う、嬉しい……好き、好きだよはじめぇ」
「俺も好き。大好き」
こうして破局騒動(?)は幕を閉じ、またクラス公認イチャイチャカップルに戻ったのでした。
美形×平凡の勘違いすれ違い話。
CP名:大貫基×矢口耀
57
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる