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オリジナル
69.しごでき先輩リーマン×見た目チャラ系一途後輩リーマン(美形×美形)
しおりを挟むチャラっぽい見た目で、そこそこモテるリーマン(宏平)。でも実際は、一途に会社のイケメン先輩(利行)を想ってる健気くん。
すれ違ったり、褒める時に頭を撫でてくれるのだけど、その時にふと香る煙草の香りにドキドキしちゃう宏平。
少しでも彼に近付きたくて、あの香りに包まれたくて、同じ銘柄の煙草を吸うようになる。
でも会社では恥ずかしくて吸えなくて、ポケットの中に入れたままなんだけど、その時はなかなか利行に会えない日が続いてて。
彼が外回りで居ないことから、ちょっとくらいいいかな……って思って、休憩時間に喫煙室へ。
煙草に火をつけて煙を吐き出す。辺りに立ち込める香りに、利行のことを想って切なくなる。
(先輩に会いたいな……)
告白するつもりもないけれど、彼の可愛い後輩で居られたら……なんて思っていれば、誰かが喫煙室に入ってくる。
俯いていた顔をあげればそこには。
「っ、先輩!?」
「あれ、お前って煙草吸うんだ?」
外回りに出ていたはずの利行。今まで秘密にしていたのにバレてしまったことに、宏平は焦ってしまう。
「え、あの。外回りだったんじゃ……」
「あー、なんか取引先の担当が、どうしても外せない用事とかで、急にキャンセルになってなー。帰ってきた」
「そう……なんですね」
ポケットから煙草を取り出し口に銜える。その動作に見蕩れて、ドキドキしてしまう宏平。するとなにかに気づいたように利行がこちらを向く。
「あ、やべ。ライター忘れた」
「へ?」
「悪いけど、火ぃ貸してくんね?」
「あっ、はい!ちょっと待って……」
近づいてくる利行に、慌ててライターを差し出そうとすれば、そっと頬に手を添えられた。
「? なにーー」
何事かと訊ねる前に、宏平の銜えた煙草と、利行のそれの先端が触れ合わされる。
「っ!?」
鼻の先がふれあいそうな程の至近距離に、目を伏せた利行の綺麗な顔が。
驚きすぎて声も出せないでいれば、その伏せた視線を上げて、利行が宏平の瞳を覗き込む。
「なあ」
息がかかるほどの距離はそのままで、利行は問うてくる。
「お前、いっつも俺の事見てたよな?」
「な、にを……」
「それにコレ、俺と同じ銘柄だろ?なんで?」
「……ッ」
嘘をつくのは許さないというように、少しも視線をそらさない利行。
激しくなる心音と、利行の質問に混乱している宏平は、口をパクパクさせるだけで答えられない。
そんな彼を見てから、利行はふ、と笑って煙を吐き出した。
「ぅわ、ぷ!」
顔にかかったそれに、小さく咳き込む宏平。
「ははは!」
「ちょ、先輩……!?」
先程までの秘めやかな空気は霧散し、楽しそうに笑う利行に髪をぐしゃぐしゃにされる。
それから他愛もない話をして、さあ仕事に戻ろうかと喫煙室の扉を潜れば、その背に声がかけられた。
「先輩は優しいからな、可愛い後輩のお前からのお願いごとなら何でも聞いてやる。だからさっさとアレの意味でも調べて俺のところにおいで」
「へ……?」
振り返った先で扉が閉まり、喫煙室の中からヒラヒラ手を振る利行がこちらを見ている。
どういう意味かと、聞きに戻ろうとすれば、携帯が鳴りそれどころではなくなってしまった。
ーーそうして一日の仕事を終え、帰宅した宏平が『煙草の煙 吹きかける 意味』で検索して絶叫するのは、また別の話。
しごできイケメン先輩リーマン×見た目チャラ男イケメン後輩リーマン
シガーキス書きたかっただけの産物。
利行は宏平の熱い視線に気付いてる。
近頃宏平から煙草の匂いするけど、どっかで自分の匂い付いたかな?それとも、別の誰かが……?とか考えてたら、同じ銘柄の煙草吸っててギュンッ!と来ちゃった。
CP名:水沢利行×櫻庭宏平
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