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番外編
プレゼントは……①※
しおりを挟む※アシュレイの誕生日の話。
※ここから少し時系列順じゃなくなったりします。
♢♦︎♢
ーー心の準備は万端だ。
今日はアシュレイの誕生日であった。昼間にはウィリアムの時と同じく豪華なパーティが行われ、皆で彼を祝ったのだが、今は夕食も済んでしんと静まった夜である。
枢は今、アシュレイの部屋にいた。
「アシュレイ、お誕生日おめでとう」
「カナメ。本当にありがとう」
「これ、プレゼントっ」
枢が差し出したのは美しい髪留めだった。真ん中には煌めくブラックダイヤモンド。その両脇には小ぶりのアメジストが鎮座している。
「……すごく綺麗だな」
「ブラックダイヤモンドの宝石言葉は、不滅の愛なんだって。……こんなに綺麗じゃないけど、なんか僕みたいだなって思って」
「ッ、ありがとう! 大切にするっ」
ぎゅうと痛いくらいに抱きしめられる。枢も負けじと抱きしめ返し、その頬にそっと口づけを落とした。
それが合図だったかのように、アシュレイは枢をベッドへと押し倒す。
「本当に、今日は今までで一番、最高の誕生日だ……」
「んっ、ア、シュレイ」
「カナメ……っ」
ちゅ、ちゅと額に瞼に頬に。たくさん唇が降らされる。くすぐったさに目を細めては、枢は小さく声を漏らした。
「ふっ、ぅん、ッ」
「好きだ、カナメ。愛してる……」
アシュレイが触れる場所がどんどんと下がってくる。その時。
「ね、アシュレイっ、ちょっと待って……」
「うん……?」
アシュレイはその言葉に、臍のあたりにあった顔を上げる。
視線を絡ませると、枢は恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら、ゆっくりと口を開いた。
「あの、ね? その……。きょっ、今日はその、僕にさせてほしいな、って……」
「……はっ」
目をパチクリとするアシュレイをよそに、枢はのそりと体を起こす。言われたことをまだ飲み込めていない顔のまま、枢につられてアシュレイが起き上がれば、枢は彼にすり寄った。
「これも、お祝い……だから」
言いながら枢はアシュレイの耳から首、鎖骨とキスを落としていく。
普段は自分が弄られるばかりの乳首に触れると、やんわりと刺激をおくる。
チラと上目でアシュレイを見れば、やっと理解が及んだのか、嬉しそうに頬を緩ませている。だがそれだけだ。枢が普段感じるような快感は拾っていないらしい。
ほんのちょっとシュンとしながら、枢は顔を下へ下へとおろしていく。そうして胡座をかいたアシュレイの股座に辿り着くと、その緩く立ち上がったモノにゴクリと唾を飲み込んだ。
「カナメ。無理しなくていい」
「っ、だい、じょうぶ……‼︎ 触るね?」
半勃ちほどでも十分大きなそれにドキリとしながら、そろりと指で触れる。ピクっと体を揺らしたアシュレイにこちらも驚きつつ、それでも手は止めなかった。
上から下へと往復するように指でなぞる。そうすればピクピクと反応して、少しずつ頭をもたげてくる。それにちょっと面白くなった枢は今度は握り込むようにして触れた。
やり方などわからないなりに、いつもアシュレイが自分にしてくれることを思い出しながら手を動かす。上下に扱くだけでなく、雁首をキュッキュッと擦るように手をひねる。もう片方の手では根元の袋を揉み込んで、少しでも気持ち良くなってくれるよう枢は必死だ。
「っ、ふ……‼︎」
集中していた耳に、微かに吐息が聞こえる。視線を向ければ、顔を赤く染め何かを我慢するような表情のアシュレイが。興奮を隠しきれず、漏れ出た熱い息が枢のつむじを揺らした。
「あ……」
いつもより色濃い紫に射抜かれて、枢の心臓が跳ねる。触れられてなどいないのに、後孔がクパ、と物欲しげに蠢き、腹の奥がキュウと甘く痺れた。
アシュレイに愛してほしい気持ちが溢れるが、それを我慢して再び視線を下に向ける。
トロトロと蜜をこぼしそそり立つ男根が目に入れば、枢の口内にじゅわりと唾液が溢れた。その欲に突き動かされるまま口を開ける。そうしてパクリと熱い肉棒を咥えた。
「んっ、ふぅ」
「ッ、カナメ……‼︎」
張り出した部分を含むだけで口いっぱいになる。舌先に感じる苦味にほんの少し顔を顰めるも、これがアシュレイの味だと思えば、途端に愛しさがあふれた。
先端だけをちゅぷちゅぷと唾液を絡ませながら舐る。それからゆっくりと頭を上下させ始めた。喉奥を突く前まで呑み込み、引き抜き、時折口を窄めて吸い付く。そうすれば滲み出す蜜の量も増え、枢の口を汚していく。
頑張って咥えてもすべては呑み込むことができなくて、その部分は両手を使って扱くことにする。
「くっ、カナメ‼︎ もういい、離してくれ……ッ」
「ふんぅ、う、んんん」
「カナメ……!」
くしゃりと優しく髪を掴まれ、アシュレイに制されるが、枢は止まらない。
彼が達しそうなのだとわかって嬉しかったのだ。そのまま自分の口淫で果てて欲しかった。
卑猥な水音を響かせながら、枢はアシュレイを追い上げていく。顎が疲れていようとも関係がなかった。
「カナメっ、もう本当に……ッ‼︎」
「ふんん……‼︎」
「……っ、くぅッ‼︎」
熱いものが弾けた、と思うと同時に今まで以上に苦く青臭いにおいが口一杯に広がる。
「ぅ、んぐ……」
「っ大丈夫かカナメ⁉︎ ほら、吐き出すんだ!」
「んんっ、んー……っう、あ……」
慌てて枢を抱き起こし、背中をさすりながら口内のものを吐き出すよう促す。けれどもそれには従わず、枢はなんとも言えない味のそれをゴクリと飲み干したのだった。
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