嫌われ者は異世界で王弟殿下に愛される

希咲さき

文字の大きさ
36 / 50
番外編

②※

しおりを挟む


「っ、飲んだのか⁉︎」
「ん、ぅん」
「カナメ……」

 喉に絡むような違和感に、少し顔を歪めている枢をみて、アシュレイはなんとも言えない顔をする。それから枢を抱きしめて、熱い口づけをしてきた。

「んぅ⁉︎ ふ、ぁっ、ちょ……んんッ」
「カナメ、カナメっ……!」
「アァ、っう、ん……」

 己の出したものなど美味しくもないだろうに、アシュレイは構わず枢の口内を舐め回した。隅々まで舌を這わせ、たっぷりの唾液を送り込んでくる。コクコクとそれを飲み下せば、いつしか枢の目はトロンととろけ腰砕けになっていた。

「嬉しかったカナメ。ありがとう……。最高だった。だから今度は私に愛させてくれ」
「ふぁ、アシュレ……っ」

 言い終わる前にアシュレイは枢を押し倒す。今日は自分が、と言おうとしたが、それは嬌声へと変わった。

「っひぁん‼︎ あぁ!」

 ピンク色の乳首にむしゃぶりつくように吸い付いたアシュレイ。もう片方は胸全体を揉みしだくようにして持ち上げたり、くりくりと摘んだり引っ張ったりと絶えず刺激を与えてくる。
 時間をかけて開発されたそこは、初めの頃よりぷっくりとして感度も上がっている。少しの触れ合いでも、枢は簡単にグズグズになってしまうのだ。

「アシュレイ、きょ……は、僕がするってぇ!!」
「十分してもらった。それに、私がカナメを愛したくて我慢できないのだ」
「んぁあ……ッ!」

 ヂュッと一際音を立てて吸い付くと、アシュレイはそこから離れる。
 そして今度は、枢の太腿に手をかけ思いっきり持ち上げた。

「っぅ、え……?! なにっ」

 腹部の圧迫感に驚いて目を見開くと、自分の局部が丸見えになっていた。その向こうにはギラギラとした目で見つめてくるアシュレイが。

「ひ! やっ!! アシュレイ、なに!? ダメ、恥ずかしい……ッ!!」
「我慢してくれ……。どこもかしこも、カナメの全部を愛したい……」

 言うや否や、アシュレイは目の前に晒された枢の秘部にそっと舌を這わせた。

「んやぁあ! 汚いよぉ!! ア、シュレっ……!! ダメっ!!」
「お前に汚いところなんてない。いいから、集中して……」

 ぺちゃぺちゃと蕾の周りを舐めていたかと思えば、つぽ……と舌先を尖らせてすぼまったそこへ差し込む。出たり入ったりを繰り返せば、次第に緩み出す秘所。するとより深くへと蠢く舌を潜り込ませる。

「っく、あぁ……!! ほ、とにもぅっ! アシュレイ……っ、あぁぁあ!?」

 恥ずかしくて気持ちよくていたたまれなくて、やめてくれるように、足の間で揺れる頭を腿で挟み込む。そうすればいつの間に伸ばされていたのか、枢の前を握られており強烈な快感が全身を駆け抜けた。

「ダメっ、ダメダメダメ……ぇ!! イッちゃう!! 出ちゃう、からァ!!」
「っ、出したらいい……! ほらっ!!」
「ッひ!! あっあっ、ア! ッ、ぃ……!!」

 ドクッと枢は白濁を吐き出す。体勢のせいで放出されたそれは、枢の胸まで飛び散っており、胸の尖りとのコントラストがなんともいえず卑猥だった。

「ヒっ、ァ! ハッ、は……ぁ!!」

 肩で大きく息をする枢。だが、アシュレイは止まらない。高く掲げられた腰を下ろすと、唾液でぬかるんだそこへ指を潜り込ませる。射精後で脱力している枢に拒む術などない。
 くちくちと、時折滑りがたりないのか香油を足されながら解される。何度もアシュレイを咥えこんだそこは、あっという間に綻んだ。

「もう私も限界だ。……入れるぞ」
「ン。きて、アシュレイ……」

 腕をのばしてアシュレイの首にしがみつく。秘部に熱が宛てがわれると、早く欲しいと吸い付くのが分かった。
 アシュレイはゆっくりと楔を沈めていく。蠢く肉筒は奥へ奥へと彼のモノを誘い、最奥に辿りつけばピタリと嵌ったそれにどちらともなく息をついた。

 アシュレイは枢を抱きしめ、枢は両足をアシュレイの腰へ絡める。そうして互いの熱を感じあってから、アシュレイは腰を動かし出した。
 内部が擦られる快感に、枢は涙を流して悦ぶ。時折こねられるイイトコロに、激しく突かれる奥に。よがり狂ってはアシュレイを締め付けた。

「っは、カナメ……!! 出すぞっ」
「だ、して!! 僕の中、いっぱいにして……ッ」
「…………くっ、あぁ!!」
「ンンっ、あ、っひ……ぃあぁぁあ!!」

 熱い飛沫が肚を濡らし、引き摺られるように枢も二度目の精を放つ。
 二人ともゼイゼイと息をつき、アシュレイが枢の隣へ横たわる。慈しむように抱きしめられて、顔中にキスを降らされれば、幸せな気持ちが胸いっぱいに広がる。

「ほんとに、お誕生日おめでとう、アシュレイ」
「あぁ。ありがとう……。本当に、幸せすぎて困るな」

 嬉しくて、それでいてどこか恥ずかしいようなアシュレイの顔を見ると、胸がぎゅうっと締め付けられた。

「っっすき!!」
「ぅわ!?」

 ぐわ、と沸き起こった激情のまま、アシュレイの上に乗り上げる。顔にキスの雨をふらせながら、枢は上体を起こした。
 ヘロヘロなはずだが、枢は妖艶に微笑むと、尻のあわいに触れるアシュレイの肉棒を、優しく擦りあげる。
 すぐにムクムクと立ち上がったソレを片手で支えると、枢は腰を上げた。

「アシュレイ、だいすき。んふふ、もっと一緒にきもちよくなろ?」

 落とされた甘い誘い。アシュレイに拒める訳などない。
 アシュレイの甘く熱く幸福な誕生日の夜は、こうして更けていったのだったーー。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ということでめちゃめちゃ長くなりました!
アシュレイの誕生日(9/23)のお祝い話です。
今回は「枢が頑張ってアシュレイを喜ばせる」
が目標でした。

枢がどんどん素直に感情表現してて、幸せそうで
あとちょっと(?)エッチになってて成長を感じる
私です。
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました

無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。 前世持ちだが結局役に立たなかった。 そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。 そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。 目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。 …あれ? 僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりました。 これからもどうぞよろしくお願い致します! 表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

貧乏Ωが御曹司αの将来のために逃げた話。

ミカン
BL
オメガバース

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。