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すれ違う思い。
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(結局、クリスさんからの電話が、掛かって来なかったなあ。
クリスさん、どうしたのだろう?仕事で忙しいのかったのだろうか?)と彼女は、勝手に、色々考えてしまっていた時、目覚まし時計が鳴り出す。
目覚まし時計を止めて、
(結局、あんまり眠れなかったなあ。)とアイラーが、そう思い。
朝食のパンを焼いて、パンに齧りつく、
テレビをつけて、ニュース番組を見る。
仕事に行く、準備をしていると、天気予報をテレビで、流れていた。
「今日の天気は、カルフォルニアは、曇りのち雨です。」お天気お姉さんが言っているのを聴く。
「今日、雨が降る前には、家に帰れるといいな?」と彼女は、独り言を言った。
今日は、安斎さんは、ニールと一緒に、
結婚のご両親に挨拶に、行くから、
今日は、仕事に来ない。
傘を持って、彼女は、家を出る。
ジョナサンが使っていた、愛用の車は、メンテナンスに出しているので、車がない。
車が、なくっても、仕事場には、歩いて行ける、距離なので、歩いてFBIまで行く。
FBIの建物の中に入って、エレベーターに乗りこむ。
「おはよう。」とマック捜査官が、彼女に
挨拶をする。
その後、彼女も、マック捜査官に挨拶をした。
「昨日、交差点で事故があったらしいよ。」と同僚の人が、仲間に話しをしていた。
「それで、なんでも、鑑識の官僚の女性の
お姉さんも、一緒に車に乗っていたらしい。信号を無視して、対向車線に飛び出して、車と衝突して、お姉さんは、助すからず亡くなられたけど、鑑識の官僚の女性は、意識が戻っていないらしい。」と、同僚の男性達が、話しをして持ち切りだった。
(それって、昨日私が横断歩道を渡ろうとしていた。あの交差点の事を、言っているのかな?)と彼女は、そう思った。
「その時、交差点が青だったのなら、
横断歩道を、渡っている人は、いなかったのかな?」と彼女がその噂をしていた、男性に声を掛けた。
男性は、「横断歩道を、渡っていた人は、いなかったんじゃないかな?たぶん、
いたとしたら、今頃、死んでいたと思うよ。」と隣で話をしていた、同僚の男性が言った。
(それが、私だったかも、しれないんだ。)と彼女が、考えるとゾッとして、鳥肌が立った。
あの時、あずみさんに、腕を掴んでくれなかったら、私は、死んでいたかも、しれない。)と彼女が、心の中で呟いた。
「今日のFBIでの仕事の内容は、女性の変身死体の捜査にあたって、欲しいと、依頼を受けて、ミカエルとアイラーさんに、お願いする事にします。」とマック捜査官が言う。
「了解です。」と二人で言うと、犯罪現場にミカエルの車で、現場に向かった。
向かう、途中に雨が降り出す。
「弱ったなあ。雨が降ると、証拠が消えてしまう。」とミカエルが言う。
エンジンを上げ、スピードを上げて急ぐ。
その途中で、運転を誤り、何かと衝突した。
ミカエルは、目を覚ました。
「一体何が…」とミカエルが言う。
「何だか、頭が痛い」と手で頭を触ったら
手に血がついたのを見て、俺がけがをして
いるという事は、彼女は?と後ろを見よと
首を動かそうとしたが、ミカエルは、首を動かす事が出来なかった。
彼女は、後ろの席に座っていたが、
後ろも、車の衝撃によって、後ろ側のガラスも、割れていた。
「アイラー、大丈夫か?」とミカエルが呼び掛けるが、返事がなかった。
ミカエルが、声を発した時に、意識がもうろうとして、意識を失った。
二人の元に、救急車が近づいて来た音だけ
が響き、二人は、すぐさま病院に、運ばれた。
二人とも、病院に到着すると、男性の医者が診察にあたる。
「男性の方は、CTの検査が必要だ。」と
男性の医者が、指示を出す。
「女性の方は、意識はあるけど、シートベルトで骨折しているようだ。すぐ、オペ室に彼女を運ぼう。」と男性の外科医が
彼女の手術にあたる。
マック捜査官が、病院からの電話を、受けて急いで、病院に来ていた。
手術が終わるまで、手術室の前で待つ。
アイラーは、霧に包まれる。
夢を見ているような、光景が広がる。
「アイラー、何をしているんだ。」とジョナサンが言う。
「ここどこなの?」とアイラーがジョナサンに聞く。
「あの世とこの世の間かな?」と、ジョナサンが説明をする。
「冗談だよね。」と彼女が、ジョナサンに言う。
「冗談じゃない。前は、クリスで次は、お前か?」とジョナサンが、不機嫌に言う。
「本当に、あの世とこの世なの?」と彼女は、パニックになる。
「落ちつけよ。何が、あったのか?覚えて
ないのか?」とジョナサンは、彼女に問いかける。
「マック捜査官に、犯罪現場に行くのに、ミカエルさんの車で、向かっている途中に、雨が振り出して、ミカエルさんが、早くしないと、証拠が消えると言っていて、その後は‥…その後は……思い出せない。」と彼女が、ジョナサンに言った。
「もしかして、事故にあったんじゃないのか?」とジョナサンが言うと、
「何だか、体のあっちこっちが痛い」と痛みが急に、彼女の身体に現れ始めた。
その時、lCUの病室で、彼女は目を覚ました。
「アイラーさん、良かった。」とマック捜査官が言う。
「ミカエルさんは?」と彼女が聞く。
「頭を強く、打っているようだから、検査をして色々調べている所だ。」とマック捜査官が説明した。
「そういえば、変死体は?どうなったのですか?」と彼女が聞くと、
「今は、仕事の事より、体を治す事に専念した方がいい。」とマック捜査官が、彼女に優しく声を掛ける。
「ゆっくり、休みなさい。」とマック捜査官が彼女に言った。
lCUを出てから、マック捜査官は、カーソンに連絡する。
「ただいま、電話に出る事が出来ません。メッセージをどうぞ。」
「もしもし、クリス君。仕事が終わってからでも、いいから、連絡を下さい。」とマックが、クリスの携帯に、伝言を残した。
(まさか、こんな事になるなんて、
彼になんて、言えばいいんだろう。
命には、別状なくっても、怪我を負わせて、しまうなんて、きっと、酷く怒られる。)とマック捜査官が心の中で、思っている。
マック捜査官は、ミカエルの所に行くと、ミカエル君の姿が、何処にもなかった。
「すみません。ここにいた、彼は?」と
看護婦の方に、聞くと、彼は、急に
意識を失ったとしか、聞いていなくって
詳しい話しは…」
「彼は、どこに?」とマック捜査官が、別の看護師の男性に聞くと、
「今は、医師が治療にあたっています。」と男性の看護婦の方が、答えてくれたのを
聞いて、マック捜査官は、ホットしている
所に、「彼の関係者の方ですか?」と医師に聞かれる。
「仕事場の上司です。」とマック捜査官は
FBIのバッチを、医師に見せる。
「このまま、意識が回復しなければ、脳死と診断させて、いただきます。」と医師からの説明を受ける。
「えっ、あんなに、元気に話していたのに」といつも、冷静なマック捜査官が、
冷静でいられず、医師の胸元を掴む。
「あんた、医師だろう?部下を助けてくれよ。」とマック捜査官が言う。
「すみません。力及ばずに」と医師は、マック捜査官に言った。
マック捜査官は、医師の胸元を掴んでいた
手を離した。
頭の中が、真っ白になって、
(なんて、ことだ。)とマックは、自分自身を何度も何度も、責める。
彼のご両親が、病院に掛けつけて来ていた。
医師からの説明で、ご両親の母親が、
その場で倒れた。
医師が、そばにいたので、母親は軽い
ショック状態で、倒れたと、診断された。
その後で、マック捜査官がご両親に、挨拶をして誤った。
「私が、現場に行かせた。
せいで、こんな事に、どうもすみませんでした。」とマック捜査官が、深々とお辞儀をする。
「あなたのせいじゃない、
息子が、運転を誤ったせいで、事故が起きた。」と両親の父親が言う。
「マックさんと、両親のお父さん」と医師が呼ばれる。
「すみませんが、ミカエルさんは、
脳死と診断をさせて、いただきます。
こちらに、ご両親のサインインを記入して
貰えますか?」と医師が承諾書にサインを、両親に求める。
「私だけのサインでも」と両親の父親が、医師に聞く。
「はい。あなただけで、構いません」と
医師が言う。
ミカエルのお父さんは、震える手で、
サインをした。
「それで、酷な事をお願いしたいのですが、臓器移植を考えて、貰えないでしょうか?」と医師が両親に言う。
「えっ臓器移植ですか?」とミカエルのお父さんが言う。
「どうするかは?家族の問題なので、
我々は、ドナに提供するのも、仕事なので」と医師が言った。
「考えさせて、下さい。」とミカエルのお父さんが言う。
マック捜査官は、そっと、その場を後にして、lCUの病室にいる、彼女の様子を見に行った。
彼女は、熱があるのか?
氷枕の上に、寝かされていた。
看護師に声を、掛ける。
「すみません。彼女の症状が知りたいのですが」と看護師に頼む。
「今、主治医の先生をお呼びしましょうか?お願いします。」
しばらくして、主治医のエレック先生が、
来る。
「初めまして、彼女の主治医のエレックです。彼女の症状が、気になるとか?」
「はい。」とマック捜査官が答える。
「彼女は、腰などいたる所を折る重傷を負う、怪我をしていたので、回復には、時間が掛かるでしょう。
後は、打撲傷が見られました。
事故の衝撃で、骨盤にヒビも入ってますが、大したヒビじゃないので、大丈夫でしょう。」とエレック医師が言う。
「後は、骨折の怪我が原因で、熱が上がってきていたので、氷枕を用意しています。」と医師からの説明を受ける。
「後は、何か?聞きたい事は?」とエレック先生が言う。
「いいえ」とマック捜査官が言う。
「また、何か?気になる事が、あれば
看護師に、言って下さい。」と言ってエレック先生は、行ってしまった。
マック捜査官は、とりあえず家に帰る事に
した。
その頃、カーソンは、身体の体調が良くなくって、家のベッドで、横になっていた。
「カーソン、大丈夫か?」と、従兄弟のアルフレットが、彼に声を掛けた。
「大丈夫じゃない。頭が割れそうな痛みがする。」と彼が言う。
おばあちゃんが、食事を運んできてくれた。
「食べられ、そうかい?」とおばあちゃんが彼に尋ねた。
「ごめん。とても食べられそうにない。」と言って彼は、近くのバケツを手に取り、
バケツを持って餌付いていた。
おばあちゃんが、彼の背中を優しくさする。
部屋の中に、彼のお父さんが顔を出す。
「カーソン、医者を呼んだから、もう、
大丈夫だ。」と彼のお父さんが言った。
他のみんなは、部屋の外に出る。
医者が、カーソンを診察する。
そして、医者が彼の部屋から、出てくる。
「疲れと、ストレスの症状から来るもので重傷化する事はないでしょう。
解熱剤を飲ませて、様子を見ましょう。」と医者が言った。
「わかりました。ありがとう、ございました。」と彼のお父さんが、医者に言った。
「ニューヨークに、帰って来て、次の日すぐ仕事だったから、疲れてたのでしょうね。」とおばあちゃんが言う。
「仕事休ませて、上げれば、良かったな。」と彼のお父さんが、言った。
奇跡的に、彼が置いた。
彼女の写真が置かれた、タンスの上に置いてある、写真立てには、誰も気づいてなかつた。
誰が、入って来ても、わかりにくいように、彼女の写真を隠すように、物を置き
カモフラージュしていたから、誰にも、バレなかった。
マック捜査官から、携帯に電話が、掛かって来たが、彼は具合が悪くて、着信音の
音を聞くと、頭に響くから、留守番電にしていた。
カーソンは、頭が、くらくらする中で、トイレに行くのに、廊下を通る。
彼女が、具合が悪かった時の事を、思い出していた。
(彼女も、トイレに行く時は、こんな感じだろうか)とふっと彼は、そう思った。
(明日には、回復をするのだろうか?)と彼は、頭の中で色んな事を、巡らせていた。
壁にしがみ、ついて歩かないと、トイレに
たどりつけないほど、調子が良くなかった。
トイレの帰りは、アルフレットが、気づいて肩に腕を貸してくれて、部屋まで、連れて戻ってくれた。
病気の時は、みんなが、彼を助けてくれていた。
(たまには、病気になるのも、悪くはないなあ)と彼は、そう思っていた。
カーソンは、ベッドに横たわり、眠りについた。
かなりの時間、ベッドの上で、眠る。
食事を、交代で運んで来てくれていたが、
眠っていたから、食べられなかった。
熱は、下がったが、だるさだけは、続いて
いた。
医者が、たまに、様子を見に来てくれていたが、
「だるさは、そのうちに、取れる。」と
医者が言った。
「本当ですか?」と彼が医師に聞いた。
「だるさは、体全体から、きている物だから、すぐには、良くはならないけど、
徐々に改善は、されるでしょう。」と医者がそう言って、帰って行く。
その後、食事をしっかりとれるように、
なってから、調子を徐々に取り戻していった。
「体力も、元に戻った。」と彼が言う。
「良かった。」とアルフレットが言うと、
いつものように、彼を抱きしめて、
「カーソンが、亡くなったら、この家に出入り出来なくなる。」とアルフレットが言う。
「俺を、勝手に殺すな。それから、抱きしめるな。」と彼がアルフレットに言う。
「いいだろう。本当に心配したんだから、抱きしめるくらいしても。」とアルフレットが、彼にそう言う。
「そうだ、携帯電話」を探す。
「俺の携帯電話どこだ。」と彼がベッドの上などを探す。
「無いのか?しょうがないな。電話掛けてやるよ。」とアルフレットが、彼の携帯に
電話すると、着信音が聞こえて来た。
「タンスの上から、聞こえて来るみたい。」とアルフレットが言う。
「待った、俺が携帯を取るから、そのままだ。」と彼言って、タンスの上に置いてある、携帯電話を見つけた。
「良かった。見つかって」と彼がそう思って、携帯を取ろうとして、彼女の写真立てを隠していた物とかに、手が当たり、タンスから落ちて来た。
側にいた、アルフレットが、その落ちた者を拾った時、彼女の写真を目の当たりにした。
「この子誰?もしかして、カーソンの」と
アルフレットが、問いかけようとした時に
彼が、アルフレットから、写真立てを奪うように、布団の中に隠した。
「アルフレット来て、手伝ってくれ」と彼のお父さんが、アルフレットを階段下で、
呼んでいた。
「はい」と言って、彼の部屋から出て行
彼は、アルフレットが言った後に、携帯の留守電を聞くと、
「仕事場からの早く良くなってね。」と部下達の心配して掛けてきた声だった。
「クリス捜査長、早く元気になって、木刀を振る姿がみたいです。」とトニー・マイケルから、入っていた。
(彼女の声が聞きたい。)と彼が思っていると、次に、マック捜査官からの電話が、
入っていた。
「折り返しとにかくメッセージを聞いたら、連絡を下さい。」と言う内容だった。
彼は、慌てて、マック捜査官の携帯に電話を掛けた。
「もしもし」とマック捜査官が出る。
「電話するのが、遅く…」と言おうとした
時、マック捜査官が、電話先で泣いていた。
「ごめん…急に、クリス君の声を聞いたら、泣きたくなって」とマック捜査官が言う。
「誰かにも、同じ事をついこないだ。
言われた、この前だったか?
彼女にも、同じ事を言われたよ。」クリスは思い出しながら、マック捜査官に言った。
「何か、急用の電話だった。」と彼が聞く。
「まずは、ミカエル君が、亡くなった。」とマック捜査官が、彼に伝える。
「何で?」と彼が動揺する。
「女性の変死体の犯行現場に、行くのに、
雨が降り出して、証拠が消えるから、
急いで、車を飛ばしていて、車の操作を誤って、壁に激突した時に、頭を強く打っていて、その時には、意識があったけど、
病院先で、急に、体調が急変してしまって
脳死の診断を、されて、彼の両親が病院に
来ていて、臓器移植にサインをして、
その後、彼は…」とマック捜査官は、涙を流し思い切り泣いていた。
「そうか、彼の葬儀は、もう済んだのか?」とカーソンが尋ねた。
「ああ、無事に埋葬した。こっちに、来る機会があれば、お墓に参ってやって」とマック捜査官が言う。
「で、彼女アイラーは、どうしてる?」と彼が聞く。
「彼女は、そのミカエル君の車に、乗っていてね。骨を折る重傷の怪我をしているが、問題はないは、なさそうだ。」とマック捜査官が言う。
「彼女は、どこに乗っていたんだ。」と彼が聞く。
「彼女は、後ろの席に座っていたから、
それだけの、怪我で済んだて、主治医のエレック先生は、そう言ってた。」とマック捜査官が、彼に伝えた。
「マックさん」とエレック先生が、呼ぶ。
「どうかしましたか?」とマック捜査官が聞く。
「彼女をlCUから、病室の方に、ベッドを移動をさせようと思います。」とエレック先生が言う。
「はい。わかりました。」とマック捜査官が言う。
マックは、彼との電話で、話している最中に、勝手に電話を切った。
「もしもし」と彼が言うが、電話は、すでに切られていた。
(彼女に、何かあったのか?何で、電話で
話しているのに、勝手に電話を切る)と彼は、マック捜査官に、苛立っていた。
クリスさん、どうしたのだろう?仕事で忙しいのかったのだろうか?)と彼女は、勝手に、色々考えてしまっていた時、目覚まし時計が鳴り出す。
目覚まし時計を止めて、
(結局、あんまり眠れなかったなあ。)とアイラーが、そう思い。
朝食のパンを焼いて、パンに齧りつく、
テレビをつけて、ニュース番組を見る。
仕事に行く、準備をしていると、天気予報をテレビで、流れていた。
「今日の天気は、カルフォルニアは、曇りのち雨です。」お天気お姉さんが言っているのを聴く。
「今日、雨が降る前には、家に帰れるといいな?」と彼女は、独り言を言った。
今日は、安斎さんは、ニールと一緒に、
結婚のご両親に挨拶に、行くから、
今日は、仕事に来ない。
傘を持って、彼女は、家を出る。
ジョナサンが使っていた、愛用の車は、メンテナンスに出しているので、車がない。
車が、なくっても、仕事場には、歩いて行ける、距離なので、歩いてFBIまで行く。
FBIの建物の中に入って、エレベーターに乗りこむ。
「おはよう。」とマック捜査官が、彼女に
挨拶をする。
その後、彼女も、マック捜査官に挨拶をした。
「昨日、交差点で事故があったらしいよ。」と同僚の人が、仲間に話しをしていた。
「それで、なんでも、鑑識の官僚の女性の
お姉さんも、一緒に車に乗っていたらしい。信号を無視して、対向車線に飛び出して、車と衝突して、お姉さんは、助すからず亡くなられたけど、鑑識の官僚の女性は、意識が戻っていないらしい。」と、同僚の男性達が、話しをして持ち切りだった。
(それって、昨日私が横断歩道を渡ろうとしていた。あの交差点の事を、言っているのかな?)と彼女は、そう思った。
「その時、交差点が青だったのなら、
横断歩道を、渡っている人は、いなかったのかな?」と彼女がその噂をしていた、男性に声を掛けた。
男性は、「横断歩道を、渡っていた人は、いなかったんじゃないかな?たぶん、
いたとしたら、今頃、死んでいたと思うよ。」と隣で話をしていた、同僚の男性が言った。
(それが、私だったかも、しれないんだ。)と彼女が、考えるとゾッとして、鳥肌が立った。
あの時、あずみさんに、腕を掴んでくれなかったら、私は、死んでいたかも、しれない。)と彼女が、心の中で呟いた。
「今日のFBIでの仕事の内容は、女性の変身死体の捜査にあたって、欲しいと、依頼を受けて、ミカエルとアイラーさんに、お願いする事にします。」とマック捜査官が言う。
「了解です。」と二人で言うと、犯罪現場にミカエルの車で、現場に向かった。
向かう、途中に雨が降り出す。
「弱ったなあ。雨が降ると、証拠が消えてしまう。」とミカエルが言う。
エンジンを上げ、スピードを上げて急ぐ。
その途中で、運転を誤り、何かと衝突した。
ミカエルは、目を覚ました。
「一体何が…」とミカエルが言う。
「何だか、頭が痛い」と手で頭を触ったら
手に血がついたのを見て、俺がけがをして
いるという事は、彼女は?と後ろを見よと
首を動かそうとしたが、ミカエルは、首を動かす事が出来なかった。
彼女は、後ろの席に座っていたが、
後ろも、車の衝撃によって、後ろ側のガラスも、割れていた。
「アイラー、大丈夫か?」とミカエルが呼び掛けるが、返事がなかった。
ミカエルが、声を発した時に、意識がもうろうとして、意識を失った。
二人の元に、救急車が近づいて来た音だけ
が響き、二人は、すぐさま病院に、運ばれた。
二人とも、病院に到着すると、男性の医者が診察にあたる。
「男性の方は、CTの検査が必要だ。」と
男性の医者が、指示を出す。
「女性の方は、意識はあるけど、シートベルトで骨折しているようだ。すぐ、オペ室に彼女を運ぼう。」と男性の外科医が
彼女の手術にあたる。
マック捜査官が、病院からの電話を、受けて急いで、病院に来ていた。
手術が終わるまで、手術室の前で待つ。
アイラーは、霧に包まれる。
夢を見ているような、光景が広がる。
「アイラー、何をしているんだ。」とジョナサンが言う。
「ここどこなの?」とアイラーがジョナサンに聞く。
「あの世とこの世の間かな?」と、ジョナサンが説明をする。
「冗談だよね。」と彼女が、ジョナサンに言う。
「冗談じゃない。前は、クリスで次は、お前か?」とジョナサンが、不機嫌に言う。
「本当に、あの世とこの世なの?」と彼女は、パニックになる。
「落ちつけよ。何が、あったのか?覚えて
ないのか?」とジョナサンは、彼女に問いかける。
「マック捜査官に、犯罪現場に行くのに、ミカエルさんの車で、向かっている途中に、雨が振り出して、ミカエルさんが、早くしないと、証拠が消えると言っていて、その後は‥…その後は……思い出せない。」と彼女が、ジョナサンに言った。
「もしかして、事故にあったんじゃないのか?」とジョナサンが言うと、
「何だか、体のあっちこっちが痛い」と痛みが急に、彼女の身体に現れ始めた。
その時、lCUの病室で、彼女は目を覚ました。
「アイラーさん、良かった。」とマック捜査官が言う。
「ミカエルさんは?」と彼女が聞く。
「頭を強く、打っているようだから、検査をして色々調べている所だ。」とマック捜査官が説明した。
「そういえば、変死体は?どうなったのですか?」と彼女が聞くと、
「今は、仕事の事より、体を治す事に専念した方がいい。」とマック捜査官が、彼女に優しく声を掛ける。
「ゆっくり、休みなさい。」とマック捜査官が彼女に言った。
lCUを出てから、マック捜査官は、カーソンに連絡する。
「ただいま、電話に出る事が出来ません。メッセージをどうぞ。」
「もしもし、クリス君。仕事が終わってからでも、いいから、連絡を下さい。」とマックが、クリスの携帯に、伝言を残した。
(まさか、こんな事になるなんて、
彼になんて、言えばいいんだろう。
命には、別状なくっても、怪我を負わせて、しまうなんて、きっと、酷く怒られる。)とマック捜査官が心の中で、思っている。
マック捜査官は、ミカエルの所に行くと、ミカエル君の姿が、何処にもなかった。
「すみません。ここにいた、彼は?」と
看護婦の方に、聞くと、彼は、急に
意識を失ったとしか、聞いていなくって
詳しい話しは…」
「彼は、どこに?」とマック捜査官が、別の看護師の男性に聞くと、
「今は、医師が治療にあたっています。」と男性の看護婦の方が、答えてくれたのを
聞いて、マック捜査官は、ホットしている
所に、「彼の関係者の方ですか?」と医師に聞かれる。
「仕事場の上司です。」とマック捜査官は
FBIのバッチを、医師に見せる。
「このまま、意識が回復しなければ、脳死と診断させて、いただきます。」と医師からの説明を受ける。
「えっ、あんなに、元気に話していたのに」といつも、冷静なマック捜査官が、
冷静でいられず、医師の胸元を掴む。
「あんた、医師だろう?部下を助けてくれよ。」とマック捜査官が言う。
「すみません。力及ばずに」と医師は、マック捜査官に言った。
マック捜査官は、医師の胸元を掴んでいた
手を離した。
頭の中が、真っ白になって、
(なんて、ことだ。)とマックは、自分自身を何度も何度も、責める。
彼のご両親が、病院に掛けつけて来ていた。
医師からの説明で、ご両親の母親が、
その場で倒れた。
医師が、そばにいたので、母親は軽い
ショック状態で、倒れたと、診断された。
その後で、マック捜査官がご両親に、挨拶をして誤った。
「私が、現場に行かせた。
せいで、こんな事に、どうもすみませんでした。」とマック捜査官が、深々とお辞儀をする。
「あなたのせいじゃない、
息子が、運転を誤ったせいで、事故が起きた。」と両親の父親が言う。
「マックさんと、両親のお父さん」と医師が呼ばれる。
「すみませんが、ミカエルさんは、
脳死と診断をさせて、いただきます。
こちらに、ご両親のサインインを記入して
貰えますか?」と医師が承諾書にサインを、両親に求める。
「私だけのサインでも」と両親の父親が、医師に聞く。
「はい。あなただけで、構いません」と
医師が言う。
ミカエルのお父さんは、震える手で、
サインをした。
「それで、酷な事をお願いしたいのですが、臓器移植を考えて、貰えないでしょうか?」と医師が両親に言う。
「えっ臓器移植ですか?」とミカエルのお父さんが言う。
「どうするかは?家族の問題なので、
我々は、ドナに提供するのも、仕事なので」と医師が言った。
「考えさせて、下さい。」とミカエルのお父さんが言う。
マック捜査官は、そっと、その場を後にして、lCUの病室にいる、彼女の様子を見に行った。
彼女は、熱があるのか?
氷枕の上に、寝かされていた。
看護師に声を、掛ける。
「すみません。彼女の症状が知りたいのですが」と看護師に頼む。
「今、主治医の先生をお呼びしましょうか?お願いします。」
しばらくして、主治医のエレック先生が、
来る。
「初めまして、彼女の主治医のエレックです。彼女の症状が、気になるとか?」
「はい。」とマック捜査官が答える。
「彼女は、腰などいたる所を折る重傷を負う、怪我をしていたので、回復には、時間が掛かるでしょう。
後は、打撲傷が見られました。
事故の衝撃で、骨盤にヒビも入ってますが、大したヒビじゃないので、大丈夫でしょう。」とエレック医師が言う。
「後は、骨折の怪我が原因で、熱が上がってきていたので、氷枕を用意しています。」と医師からの説明を受ける。
「後は、何か?聞きたい事は?」とエレック先生が言う。
「いいえ」とマック捜査官が言う。
「また、何か?気になる事が、あれば
看護師に、言って下さい。」と言ってエレック先生は、行ってしまった。
マック捜査官は、とりあえず家に帰る事に
した。
その頃、カーソンは、身体の体調が良くなくって、家のベッドで、横になっていた。
「カーソン、大丈夫か?」と、従兄弟のアルフレットが、彼に声を掛けた。
「大丈夫じゃない。頭が割れそうな痛みがする。」と彼が言う。
おばあちゃんが、食事を運んできてくれた。
「食べられ、そうかい?」とおばあちゃんが彼に尋ねた。
「ごめん。とても食べられそうにない。」と言って彼は、近くのバケツを手に取り、
バケツを持って餌付いていた。
おばあちゃんが、彼の背中を優しくさする。
部屋の中に、彼のお父さんが顔を出す。
「カーソン、医者を呼んだから、もう、
大丈夫だ。」と彼のお父さんが言った。
他のみんなは、部屋の外に出る。
医者が、カーソンを診察する。
そして、医者が彼の部屋から、出てくる。
「疲れと、ストレスの症状から来るもので重傷化する事はないでしょう。
解熱剤を飲ませて、様子を見ましょう。」と医者が言った。
「わかりました。ありがとう、ございました。」と彼のお父さんが、医者に言った。
「ニューヨークに、帰って来て、次の日すぐ仕事だったから、疲れてたのでしょうね。」とおばあちゃんが言う。
「仕事休ませて、上げれば、良かったな。」と彼のお父さんが、言った。
奇跡的に、彼が置いた。
彼女の写真が置かれた、タンスの上に置いてある、写真立てには、誰も気づいてなかつた。
誰が、入って来ても、わかりにくいように、彼女の写真を隠すように、物を置き
カモフラージュしていたから、誰にも、バレなかった。
マック捜査官から、携帯に電話が、掛かって来たが、彼は具合が悪くて、着信音の
音を聞くと、頭に響くから、留守番電にしていた。
カーソンは、頭が、くらくらする中で、トイレに行くのに、廊下を通る。
彼女が、具合が悪かった時の事を、思い出していた。
(彼女も、トイレに行く時は、こんな感じだろうか)とふっと彼は、そう思った。
(明日には、回復をするのだろうか?)と彼は、頭の中で色んな事を、巡らせていた。
壁にしがみ、ついて歩かないと、トイレに
たどりつけないほど、調子が良くなかった。
トイレの帰りは、アルフレットが、気づいて肩に腕を貸してくれて、部屋まで、連れて戻ってくれた。
病気の時は、みんなが、彼を助けてくれていた。
(たまには、病気になるのも、悪くはないなあ)と彼は、そう思っていた。
カーソンは、ベッドに横たわり、眠りについた。
かなりの時間、ベッドの上で、眠る。
食事を、交代で運んで来てくれていたが、
眠っていたから、食べられなかった。
熱は、下がったが、だるさだけは、続いて
いた。
医者が、たまに、様子を見に来てくれていたが、
「だるさは、そのうちに、取れる。」と
医者が言った。
「本当ですか?」と彼が医師に聞いた。
「だるさは、体全体から、きている物だから、すぐには、良くはならないけど、
徐々に改善は、されるでしょう。」と医者がそう言って、帰って行く。
その後、食事をしっかりとれるように、
なってから、調子を徐々に取り戻していった。
「体力も、元に戻った。」と彼が言う。
「良かった。」とアルフレットが言うと、
いつものように、彼を抱きしめて、
「カーソンが、亡くなったら、この家に出入り出来なくなる。」とアルフレットが言う。
「俺を、勝手に殺すな。それから、抱きしめるな。」と彼がアルフレットに言う。
「いいだろう。本当に心配したんだから、抱きしめるくらいしても。」とアルフレットが、彼にそう言う。
「そうだ、携帯電話」を探す。
「俺の携帯電話どこだ。」と彼がベッドの上などを探す。
「無いのか?しょうがないな。電話掛けてやるよ。」とアルフレットが、彼の携帯に
電話すると、着信音が聞こえて来た。
「タンスの上から、聞こえて来るみたい。」とアルフレットが言う。
「待った、俺が携帯を取るから、そのままだ。」と彼言って、タンスの上に置いてある、携帯電話を見つけた。
「良かった。見つかって」と彼がそう思って、携帯を取ろうとして、彼女の写真立てを隠していた物とかに、手が当たり、タンスから落ちて来た。
側にいた、アルフレットが、その落ちた者を拾った時、彼女の写真を目の当たりにした。
「この子誰?もしかして、カーソンの」と
アルフレットが、問いかけようとした時に
彼が、アルフレットから、写真立てを奪うように、布団の中に隠した。
「アルフレット来て、手伝ってくれ」と彼のお父さんが、アルフレットを階段下で、
呼んでいた。
「はい」と言って、彼の部屋から出て行
彼は、アルフレットが言った後に、携帯の留守電を聞くと、
「仕事場からの早く良くなってね。」と部下達の心配して掛けてきた声だった。
「クリス捜査長、早く元気になって、木刀を振る姿がみたいです。」とトニー・マイケルから、入っていた。
(彼女の声が聞きたい。)と彼が思っていると、次に、マック捜査官からの電話が、
入っていた。
「折り返しとにかくメッセージを聞いたら、連絡を下さい。」と言う内容だった。
彼は、慌てて、マック捜査官の携帯に電話を掛けた。
「もしもし」とマック捜査官が出る。
「電話するのが、遅く…」と言おうとした
時、マック捜査官が、電話先で泣いていた。
「ごめん…急に、クリス君の声を聞いたら、泣きたくなって」とマック捜査官が言う。
「誰かにも、同じ事をついこないだ。
言われた、この前だったか?
彼女にも、同じ事を言われたよ。」クリスは思い出しながら、マック捜査官に言った。
「何か、急用の電話だった。」と彼が聞く。
「まずは、ミカエル君が、亡くなった。」とマック捜査官が、彼に伝える。
「何で?」と彼が動揺する。
「女性の変死体の犯行現場に、行くのに、
雨が降り出して、証拠が消えるから、
急いで、車を飛ばしていて、車の操作を誤って、壁に激突した時に、頭を強く打っていて、その時には、意識があったけど、
病院先で、急に、体調が急変してしまって
脳死の診断を、されて、彼の両親が病院に
来ていて、臓器移植にサインをして、
その後、彼は…」とマック捜査官は、涙を流し思い切り泣いていた。
「そうか、彼の葬儀は、もう済んだのか?」とカーソンが尋ねた。
「ああ、無事に埋葬した。こっちに、来る機会があれば、お墓に参ってやって」とマック捜査官が言う。
「で、彼女アイラーは、どうしてる?」と彼が聞く。
「彼女は、そのミカエル君の車に、乗っていてね。骨を折る重傷の怪我をしているが、問題はないは、なさそうだ。」とマック捜査官が言う。
「彼女は、どこに乗っていたんだ。」と彼が聞く。
「彼女は、後ろの席に座っていたから、
それだけの、怪我で済んだて、主治医のエレック先生は、そう言ってた。」とマック捜査官が、彼に伝えた。
「マックさん」とエレック先生が、呼ぶ。
「どうかしましたか?」とマック捜査官が聞く。
「彼女をlCUから、病室の方に、ベッドを移動をさせようと思います。」とエレック先生が言う。
「はい。わかりました。」とマック捜査官が言う。
マックは、彼との電話で、話している最中に、勝手に電話を切った。
「もしもし」と彼が言うが、電話は、すでに切られていた。
(彼女に、何かあったのか?何で、電話で
話しているのに、勝手に電話を切る)と彼は、マック捜査官に、苛立っていた。
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