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クリスと過ごす。続編
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朝、目を覚ますと、クリスの姿がなかった。
(もしかして、夢で見ていた、だけで、
実際は、クリスさんが、いないのでは)と
思ってしまう。
そこに、クリスが彼女を、起こしに来る。
「おはよう、アイラー、朝食出来たから、
一緒に食べようか」とクリスが声を掛ける。
「はい」とアイラーがクリスに、返事をする
台所に行き、椅子に座り、朝食を食べる。
「久しぶりに、まともに、朝食を食べる」と
アイラーが、言う。
「朝いつも、何を食べている?」とクリスが聞く。
「カロリーメイト」とアイラーが答える。
「食べないよりは、ましだけど、」とクリスが言う。
「今日は、どこに行きたい?」とアイラーに
聞く。
「動物園に行きたい」とアイラーが言う。
(マイアミに、動物園なんてあるのか?)と
思い携帯電話で、調べる。
「マイアミ動物園があるのか」とクリスが言う。
「ここに、行くか」とアイラーに、携帯電話のマイアミ動物園のホームページを、見せる
「そこに、行きたい。」とアイラーが言う
「わかった。支度をして、出かける準備を
しょう。」とクリスが言う。
レンタカーの車に乗り、今度はクリスの
隣の補助席に座った。
動物園に、行く途中に、コンビニに寄って
飲み物を買う。
車で、マイアミ動物園に、到着する。
「そういえば、シンガポールのナイトサファリ以来だなあ。動物を見に行くのは」と
クリスが言う。
「そうだね。」とアイラーが言う。
車から降りて、歩く。
動物園の入場券を、クリスが払ってくれた。
入場券を、アイラーに渡す。
「クリスさん、ありがとう。」とアイラーが
お礼を言う。
「いいよ。お礼なんて」とクリスが言う。
「フラミンゴがいる。」とアイラーが言う。
二人は、動物園のゲートをくぐる。
ワシや熊やワニを見る。
「アイラー、あれに乗らないか」と船の
アトラクションに、クリスは乗りたいらしい。
「えっでも、噴水見たいに、下から水が
飛んで来るよ。」とアイラーが言う。
「楽しそうで、いい。」とクリスが言う。
「行こう」とクリスが言って、アイラーと
手をつなぐ。
船のアトラクションに、座り。
二人で、びしょびしょに濡れた。
乗り物を、降りてから、
クリスは、ハンカチを取り出し、
アイラーを拭く。
「思ってた。よりかは、そんなに濡れなくって良かったなあ。」とクリスが言う。
「髪の毛は、濡れて冷たい。」とアイラーが
言う。
「次に行こうか?」とクリスが言う。
「アイラー、見てみろよ。」とクリスが言う。
「私は、蛇は、大嫌いなの。」とアイラーが
言う。
「次行こう」とクリスに言う。
「御手洗いに、行く。」とクリスが言う。
「その辺を、見ていても、いいけど、あんまり、歩き過ぎないように」とクリスは、アイラーに言う。
「わかった。」とアイラーが言う。
クリスが、御手洗いに行っている時に、
あずみさんと、偶然会う。
「あれ、アイラーさん、偶然だね。」と
あずみさんが、言う。
「今日は、一人」とあずみさんが、聞く。
「一人じゃなくって、彼氏」とアイラーが言う。
「アイラーさんに、彼氏がいたんだ。」と
あずみさんが、言う。
「アイラーさんに、彼氏がいても、僕には
関係がない。」とあずみさんが、言う。
クリスは、御手洗いから、戻って来る時に、
男性とアイラーが、話をしているのを、
目撃する。
「どういう意味。」とアイラーが、あずみさんに、訪ねる。
「それは…ね」と言って、あずみさんは、
アイラーに、口にキスをする。
それを見た。
クリスが、慌てて、戻って来る。
「彼女から、離れろ」とクリスが言う。
「彼氏て、クリス・カーソンだったのか」と
言う。
「あずみ、お前がなぜ?」とクリスが言う。
「彼女を、お前から奪ってやる。」とあずみが言うと、走ってどこかに、行ってしまった
クリスは、あずみさんと、出会ってからは
何も、喋らなかった。
「俺が、アイラーを一人にして、しまった。
せいだから、お前が悪い訳じゃない。」と
クリスが言う。
「そういえば、さっき、あずみは、俺の事を彼氏て言ってなかったか?」とクリスが聞く
「そうだったかな。覚えてない。」と
アイラーは、嘘をついた。
遊具で、遊ぶ子供達の姿を、クリスが見つめる。
「子供は、可愛いなあ。」とクリスが言う。
「クリスは、子供が好きなの?」とアイラーが聞く。
「子供は、無邪気で元気があっていい」と
クリスが言う。
そして、お昼ご飯は、ハンバーガーのお店に、食べに行って、オーシャンドライブて
いう、所に行った。
「ここも、有名な観光スポットらしい。」
とクリスが、携帯電話で、調べていた。
「クリスさんは、あずみさんと知り合い
だったのですね。」とアイラーが聞く。
「知り合いじゃない。ライバルだ。」と
クリスが言う。
「あずみには、絶対に、近づくな」とクリスが強めの口調で言う。
クリスは、アイラーを睨み付けるような、
眼差しで、アイラーを見ていた。
(クリスさんのあんな顔初めて見た。)
アイラーは、「はい」と返事をした。
しばらくしたら、いつもとは、変わらない
優しい。クリスに戻っていた。
クリスは、服を見ていた。
男物の服を、一緒に見るのは、ジョナサン
以来だった。
「疲れたか?」とクリスが、心配そうに、
見つめていた。
「大…疲れてない。」とアイラーが言う。
大丈夫が、禁止されてしまったから、
言いにくい。
「大丈夫を、使ってもいいけど、本当に、
大丈夫な時だけ、許す。」とクリスが言う。
「わかった。」とアイラーが言う。
「御手洗いに、行って来る。」とアイラーが言う。
「この辺で、待ってる。」とクリスが言う。
アイラーは、トイレから戻って来る。
「夕食作ろうと、思って材料を買ったけど、今からでは、間に合わないから、
明日は、アイラーの家でのんびり、しょうか?」とクリスが言う。
「でも、家にいてもする事ないですよ。」と
アイラーが言う。
「する事なら、ある。」とクリスが言う。
「マイアミに、来たら、どうしても、行きたい所があるから、そこに行こうか?」と
クリスが言う。
(それって、どこ何だろう?)とアイラーが、
思う。
クリスは、マイアミビーチの夕焼けを、
見たくって、車で移動する。
「間に合うかな。」とクリスが、独り言を言う。
自転車の叔父さんが、急に、クリスの車の
前に、飛び出して来るから、慌ててクリスが
急ブレーキを踏む。
叔父さんは、車にぶつからずに、何事もなく
通り過ぎていった。
「アイラー、大丈夫か?」とクリスが、
アイラーが、前に行かないように、
腕を伸ばして、くれていた。
「大丈夫」とアイラーが言う。
「まさか、自転車が目の前を通るとは、
思わなかった。」とクリスが言う。
クリスは、再び車を走らせた。
クリスは、音楽を掛ける。
洋楽のファストアルバム曲のバラードを、
携帯電話と、連動をさせて、音楽を流して
いた。
「one call away」をクリスが歌っている。
クリスさんが、歌っているのは、シンガポール以来、久しぶりだった。
アイラーは、クリスが歌声を、ドキドキしながら、聞いていた。
マイアミビーチに、義理ぎりで間に合った。
夕日は、海の真ん中ぐらいまで、落ちていた
けど、車から降りて、浜辺で夕日が、沈むの
を見る。
「まあ、なんとか、間に合って良かった。」
とクリスが、アイラーに言う。
「今日は、夕日が落ちる所が見られて
良かったですね。」とアイラーが言うと、
クリスが突然、アイラーを抱きしめる。
「このまま、お前を置いて帰るのが、心配だ。」とクリスが言う。
「マイアミに、転勤をしたいと言ったのは、私だから」とアイラーは、クリスに言う。
「マイアミは、悪人が多い所だから、心配なんだ。」とクリスが言う。
「そう言われても」とアイラーは、困っていた。
アイラーも、クリスと離れたくなかった。
「そろそろ、何か、食べに行きたいです。」
とアイラーが言う。
「そうだなあ。」とクリスは、腕時計を見ながら言う。
「何が、食べたい」とクリスは、アイラーに
聞く。
「暗くなると、マイアミは、危険だから早く、車に戻ろう。」とクリスがアイラーの
手を繋ぎ、車に急いだ。
車に乗り込み、車に鍵を掛ける。
シートベルトを閉めて、クリスは、車を出す。
「イタリアン料理のお店が、この近くにあるらしいけど、車を止められるかな。」と
クリスが言う。
イタリアン料理のお店の近くに、車を止めて
イタリアンの料理の、お店に入り、
駐車場の場所を聞きに、クリスは、お店の
中に入っていた。
「駐車場は、反対側らしい。」とクリスが
行って、駐車場に車を止める。
イタリアン料理の、お店の中に入る。
店員さんが、水とメニューを、持って来る。
水をテーブルに置き、メニューを、渡される
メニューを見る。
「さすが、マイアミだなあ。魚介類が豊富だ。」とクリスが言う。
「そうですね。」とアイラーが言う。
しばらくして、二人は、ムール貝の載った。
パスタを注文した。
ドリンクは、マンゴージュースを頼んだ。
クリスは、ココナッツミルクを、注文していた。
「御手洗いに、行って来る。」とクリスは、
席を離れる。
アイラーは、クリスに、告白の返事を、
考えていた。
もし、クリスさんと、結婚するとしたら、
挨拶をしに、家族の所に行く事になったと
したら、ミラー家に行く事になる。
もし、そうなったら、父親が警察に、
捕まったのは、私のせいだとか、言われるのは、目に見えている。
(私は、どうしたら、いいのだろうか?
クリスさんの事は、好きだけど、
レイプの怖さが、忘れられなくって、
誰とも、SEXをするのが、怖くて出来なかった。
それに、私は、傷物だから、きっと
クリスさんも、私を知ったら、逃げていくの
ではないか)とアイラーは、勝手にそう思っていた。
クリスは、いつの間にか、アイラーの目の前にいて、料理も、運ばれて来ているのに、
アイラーは、気づいていなかった。
「どうした?アイラー、食べないのか?」と
クリスが言う。
アイラーが、テーブルを見ると、料理が置いてあった。
「いつ来たのですか?」とクリスに聞く。
「俺が、御手洗いから、帰って来た時には
来てたみたいだけど、」とクリスがアイラーに言う。
「それより、食べよう。冷めてしまう。」と
クリスが言う。
クリスとアイラーは、食べ初めた。
アイラーは、マンゴージュースを飲む。
マンゴージュースは、甘くて美味しい。
クリスは、パスタを食べていた。
「洗濯機は、あるか?洗濯をしないと、
落ち着かない。」とクリスが言う。
「洗濯機は、あるけど、中古で買ったから、変な音がして」とアイラーは、クリスに言う
「使えるのか?」とクリスがアイラーに、
訪ねる。
「多分、使えると思う。」とアイラーが言う
「多分て」とクリス聞く。
「仕事で、衣装とか用意をしてくれるから、そんなに、洗濯機を使う事が、なくって」と
アイラーが言う。
「でも、下着とかは、毎日洗うだろう。」と
クリスが聞く。
「毎日洗ってたら、水道代がもったいないから、次に3回か2回しか、洗濯機を回せない。」とアイラーが言う。
「そんなに、水道代掛かるのか?」とクリスが、アイラーに聞く。
「水道代節約してるから、多少は、安く抑えているから、そんなには、掛からないようにしている。」とアイラーが言う。
「そんなに、給料低いか?」とクリスが聞く
ココナッツミルクを、飲みながら聞いて、
来た。
「他の人が、どのくらい貰っているのか、
知らないけど、私は、低い方だと思う。」と
アイラーが言う。
「力になって、あげたいけど、今は、
力になって、あげられない。」とクリスが言う。
アイラーは、クリスの言っていることが、
理解出来なかった。
「食べたし、家に帰るか」とクリスが言う。
「はい」とアイラーが、返事をする。
「クリスさん、私が払います。」とアイラーが言う。
「アイラー、俺が払うから、いい。」と
クリスが言う。
伝票を、クリスが持って行き、レジーで
支払いを終わらせて、イタリアのお店を、
出る。
「マイアミの夜は、寒いなあ。」とクリスが
言う。
レンタカーに乗り、ヒーターをつける。
「ヒーターを、つけると暖かい。」とクリスが言う。
車を発車させる。
「このレンタカー日本製の車だから、乗り心地がいい。」とクリスが言う。
「アイラー、どうした?黙ったままだけど」とクリスが、心配して聞く。
「少し、眠くなっただけ」とアイラーが言う
「寝たいのなら、寝ててもいい。」とクリスが言う。
「家まで、ここからでは、時間かかり、
そうだから」とクリスが言う。
アイラーは、車の外を眺めていた。
夜の海辺りを、見つめていた。
突然、雷雲が鳴り響くと、同時に激しく雨が降る。
クリスは、音楽を流し、雷の音を消すように
音楽を、音量にして、音楽を掛けた。
「これで、怖くないだろう。」とクリスが言う。
クリスは、ミカエルの事故の事を、思い出し
アイラーもきっと、思い出すのでは、ないかと、察して、クリスはオーディオで、音楽を
流してくれていた。
「ありがとう。」とアイラーがお礼を言う。
家につく頃には、雨は、やんでいた。
「雨やんで、良かったなあ。」とクリスが言う。
「本当ですね。」とアイラーが言う。
玄関のドアを鍵を、開けて入って、閉める。
「先に、シャワーを浴びて来たら」とクリスが言ってくれた。
「洗濯機は、お風呂にあります。」とアイラーが言う。
「先に、洗濯機を…やっぱり、先にシャワーを浴びても、いいか?」とクリスが聞く。
「はい、いいですよ。」とアイラーが言う。
「アイラーは、洗濯物はないのか?」とクリスが聞く。
「ありますけど、下着だから、いい。」と
アイラーが言う。
「それこそ、水道代が掛かると思うけど」と
クリスが言う。
アイラーは、下着を、バスタオルにくるみ。
洗濯機の中に、入れる。
クリスも下着を服などで、隠して洗濯機に
入れる。
「後は、洗濯機を回して置くから、いいよ。」とクリスが言う。
アイラーは、その場を離れた。
クリスは時計を外し、服を脱ぎ、洗濯機の中に入れた。
旅行の時は、いつも持ち歩いている。
洗剤と柔軟剤を入れる。
洗濯機を回す。その間に、シャワーを浴びる
洗濯機から、変な音がしていた。
クリスは、頭を洗い終わり、お風呂場から
出ると、洗濯機から凄い音がしていた。
(この洗濯機大丈夫か?)とクリスが、心配に
なる。
クリスは、アイラーがいる。部屋に行く
「アイラー、あの洗濯機大丈夫か?」と
クリスが、尋ねる。
「多分、大丈夫だと、思うけど」とアイラーが言う。
「けど…て何か?あるのか?」とクリスが聞く。
「洗濯機の蓋が、開くことがある。」と
アイラーが言う。
「それて、壊れているんじゃないか?」と
クリスが言う。
「そうかな?」とアイラーが言う。
「壊れてる。洗濯機なんか、使えないと
思うよ。」とクリスが言う。
「明日、新しい洗濯機を、買いに行こう。
俺が、支払いをするから、いい。」とクリスが言う。
「本当に、いいのですか?」とアイラーが聞く。
「壊れている物を、使うと危険だ。」とクリスに言われる。
「シャワーを、浴びて来たら」とクリスが言う。
「はい」とアイラーが言う。
クリスが、シャワーを浴びて帰って来る間に
アイラーは、部屋の片付けをしていた。
マックから、貰った物がない所を見ると、
何処かに、閉まったらしい。
クリスは何も、する事がなかった。
FBIのアカデミーの学校の写真が、タンスの上に飾られてあった。
(卒業写真か)とクリスは、FBIのアカデミーの写真を眺めていた。
そこに、アイラーが、部屋に戻って来た。
「クリスさん、洗濯機が動かなくなった。」とアイラーが言う。
クリスは、アカデミーFBIの学校の卒業写真をタンスの上に返し、洗濯機を見に行く。
水が入ったまま、洗濯機は、止まっていた。
「これは、駄目だなあ。」とクリスが言う。
「とりあえず、洗濯物を出さないと、いけないから、何か?入れる物てないか?」と
クリスが尋ねる。
「バケツしかない。」とアイラーが言う。
「バケツか、洗濯物が入るといいが」と
クリスが言う。
「とりあえず、バケツに入れて、置くか」と
クリスが言う。
アイラーは、バケツを持って来る。
クリスが、洗濯物を絞って、バケツの中に
入れる。
「バケツの中に、なんとか、入って、良かったのか?どうか?わからないが、とりあえずは、良かった事に、しょう。」とクリスが言う。
クリスもアイラーも、洗濯機に振り回されて、フラフラだった。
部屋の電気を消す。
クリスとアイラーは、アイラーのベッドに、
上がり、布団を掛けて眠る。
「クリスさん、告白の返事だけど、しないと駄目ですか?」とアイラーが、尋ねると、
返事がなかった。
クリスは、いつの間にか、寝てしまっていた
「もう、寝てしまったの。早い。」とアイラーが思う。
アイラーは、クリスの横で昨日は、寝付けなかったけど、今日は、疲れているせいか、
眠りに落ちた。
アイラーは、夢を見る。
それは、ミラー家で、アイラーが13歳の誕生日を迎えた時に、義理の父親から、夜中に
アイラーの部屋に、忍び込みレイプをされる
夢を見て、うなされる。
「お願い、やめて、乱暴しないで」とアイラーは、夢の中で悲鳴を上げていたが、
実際は、寝言を言っていたのを、クリスが
アイラーの悲鳴を、聞いて目を覚ました。
「お願い、やめて」と何度も繰り返して
いた。
クリスは、アイラーを起こそうとする。
「アイラー、起きろ。夢だ。」とクリスが
何度も、彼女に言う。
「いや」と言う声で、アイラーは、目を覚ました。
「やっと、目が覚めたか?」とクリスが言う。
「ごめん。起こして、しまって」とアイラーが言う。
「アイラー、何か?誰かにされたか?」と
クリスが聞く。
「どうして」とアイラーが言う。
「俺は、色んな事件に、携わって来たし、
わからなくはない。」とクリスが言う。
「私、義理の父親に、レイプされた。」と
アイラーが言う。
クリスがアイラーの、頭を撫でる。
「カウンセリングは?」とクリスが聞く。
「行ったけど、効果がなくって、途中で辞めた。」とアイラーが言う。
「ジョナサンは、知っている。わけないか。
もし、知っていたら、教えて、くれていたらどう。」とクリスが言う。
アイラーは、夢を見てからか、体が震えていた。クリスは、アイラーの背中をさすって
あげる。
「大丈夫だ。」とクリスが言って、アイラーを落ち着かせる。
「俺が怖いか?」とクリスが聞く。
アイラーは、首を横に震る。
「落ち着いたら、眠れそうか?」とクリスが
尋ねる。
「多分。」とアイラーが答える。
その間も、彼女の背中をさする。
「もしかして、あの時、俺がアイラーに
した事も、怖かったから、拒否をしたのか?」とクリスが尋ねる。
アイラーは、うなずいた。
「まさか、だけど、それで、俺がアイラーの事を、嫌いになるとかて、思っていないだろうなあ。」とクリスが、問いかける。
「違うのですか?」とアイラーが聞く。
「そんな、分けないだろう。それで、
嫌いになったりは、しないから、安心しろ」
とクリスが言う。
アイラーは、嬉しさのあまり、涙が込みあげてくる。
クリスは、タオルをアイラーに渡す。
「これで、涙を拭けばいい。」とクリスが言う。
「ありがとう。」とアイラーが言う。
「帰る前に、告白の答えは、持って帰りたい。」とクリスが言う。
アイラーは、タオルで涙を拭きながら、
うなずいた。
(もしかして、夢で見ていた、だけで、
実際は、クリスさんが、いないのでは)と
思ってしまう。
そこに、クリスが彼女を、起こしに来る。
「おはよう、アイラー、朝食出来たから、
一緒に食べようか」とクリスが声を掛ける。
「はい」とアイラーがクリスに、返事をする
台所に行き、椅子に座り、朝食を食べる。
「久しぶりに、まともに、朝食を食べる」と
アイラーが、言う。
「朝いつも、何を食べている?」とクリスが聞く。
「カロリーメイト」とアイラーが答える。
「食べないよりは、ましだけど、」とクリスが言う。
「今日は、どこに行きたい?」とアイラーに
聞く。
「動物園に行きたい」とアイラーが言う。
(マイアミに、動物園なんてあるのか?)と
思い携帯電話で、調べる。
「マイアミ動物園があるのか」とクリスが言う。
「ここに、行くか」とアイラーに、携帯電話のマイアミ動物園のホームページを、見せる
「そこに、行きたい。」とアイラーが言う
「わかった。支度をして、出かける準備を
しょう。」とクリスが言う。
レンタカーの車に乗り、今度はクリスの
隣の補助席に座った。
動物園に、行く途中に、コンビニに寄って
飲み物を買う。
車で、マイアミ動物園に、到着する。
「そういえば、シンガポールのナイトサファリ以来だなあ。動物を見に行くのは」と
クリスが言う。
「そうだね。」とアイラーが言う。
車から降りて、歩く。
動物園の入場券を、クリスが払ってくれた。
入場券を、アイラーに渡す。
「クリスさん、ありがとう。」とアイラーが
お礼を言う。
「いいよ。お礼なんて」とクリスが言う。
「フラミンゴがいる。」とアイラーが言う。
二人は、動物園のゲートをくぐる。
ワシや熊やワニを見る。
「アイラー、あれに乗らないか」と船の
アトラクションに、クリスは乗りたいらしい。
「えっでも、噴水見たいに、下から水が
飛んで来るよ。」とアイラーが言う。
「楽しそうで、いい。」とクリスが言う。
「行こう」とクリスが言って、アイラーと
手をつなぐ。
船のアトラクションに、座り。
二人で、びしょびしょに濡れた。
乗り物を、降りてから、
クリスは、ハンカチを取り出し、
アイラーを拭く。
「思ってた。よりかは、そんなに濡れなくって良かったなあ。」とクリスが言う。
「髪の毛は、濡れて冷たい。」とアイラーが
言う。
「次に行こうか?」とクリスが言う。
「アイラー、見てみろよ。」とクリスが言う。
「私は、蛇は、大嫌いなの。」とアイラーが
言う。
「次行こう」とクリスに言う。
「御手洗いに、行く。」とクリスが言う。
「その辺を、見ていても、いいけど、あんまり、歩き過ぎないように」とクリスは、アイラーに言う。
「わかった。」とアイラーが言う。
クリスが、御手洗いに行っている時に、
あずみさんと、偶然会う。
「あれ、アイラーさん、偶然だね。」と
あずみさんが、言う。
「今日は、一人」とあずみさんが、聞く。
「一人じゃなくって、彼氏」とアイラーが言う。
「アイラーさんに、彼氏がいたんだ。」と
あずみさんが、言う。
「アイラーさんに、彼氏がいても、僕には
関係がない。」とあずみさんが、言う。
クリスは、御手洗いから、戻って来る時に、
男性とアイラーが、話をしているのを、
目撃する。
「どういう意味。」とアイラーが、あずみさんに、訪ねる。
「それは…ね」と言って、あずみさんは、
アイラーに、口にキスをする。
それを見た。
クリスが、慌てて、戻って来る。
「彼女から、離れろ」とクリスが言う。
「彼氏て、クリス・カーソンだったのか」と
言う。
「あずみ、お前がなぜ?」とクリスが言う。
「彼女を、お前から奪ってやる。」とあずみが言うと、走ってどこかに、行ってしまった
クリスは、あずみさんと、出会ってからは
何も、喋らなかった。
「俺が、アイラーを一人にして、しまった。
せいだから、お前が悪い訳じゃない。」と
クリスが言う。
「そういえば、さっき、あずみは、俺の事を彼氏て言ってなかったか?」とクリスが聞く
「そうだったかな。覚えてない。」と
アイラーは、嘘をついた。
遊具で、遊ぶ子供達の姿を、クリスが見つめる。
「子供は、可愛いなあ。」とクリスが言う。
「クリスは、子供が好きなの?」とアイラーが聞く。
「子供は、無邪気で元気があっていい」と
クリスが言う。
そして、お昼ご飯は、ハンバーガーのお店に、食べに行って、オーシャンドライブて
いう、所に行った。
「ここも、有名な観光スポットらしい。」
とクリスが、携帯電話で、調べていた。
「クリスさんは、あずみさんと知り合い
だったのですね。」とアイラーが聞く。
「知り合いじゃない。ライバルだ。」と
クリスが言う。
「あずみには、絶対に、近づくな」とクリスが強めの口調で言う。
クリスは、アイラーを睨み付けるような、
眼差しで、アイラーを見ていた。
(クリスさんのあんな顔初めて見た。)
アイラーは、「はい」と返事をした。
しばらくしたら、いつもとは、変わらない
優しい。クリスに戻っていた。
クリスは、服を見ていた。
男物の服を、一緒に見るのは、ジョナサン
以来だった。
「疲れたか?」とクリスが、心配そうに、
見つめていた。
「大…疲れてない。」とアイラーが言う。
大丈夫が、禁止されてしまったから、
言いにくい。
「大丈夫を、使ってもいいけど、本当に、
大丈夫な時だけ、許す。」とクリスが言う。
「わかった。」とアイラーが言う。
「御手洗いに、行って来る。」とアイラーが言う。
「この辺で、待ってる。」とクリスが言う。
アイラーは、トイレから戻って来る。
「夕食作ろうと、思って材料を買ったけど、今からでは、間に合わないから、
明日は、アイラーの家でのんびり、しょうか?」とクリスが言う。
「でも、家にいてもする事ないですよ。」と
アイラーが言う。
「する事なら、ある。」とクリスが言う。
「マイアミに、来たら、どうしても、行きたい所があるから、そこに行こうか?」と
クリスが言う。
(それって、どこ何だろう?)とアイラーが、
思う。
クリスは、マイアミビーチの夕焼けを、
見たくって、車で移動する。
「間に合うかな。」とクリスが、独り言を言う。
自転車の叔父さんが、急に、クリスの車の
前に、飛び出して来るから、慌ててクリスが
急ブレーキを踏む。
叔父さんは、車にぶつからずに、何事もなく
通り過ぎていった。
「アイラー、大丈夫か?」とクリスが、
アイラーが、前に行かないように、
腕を伸ばして、くれていた。
「大丈夫」とアイラーが言う。
「まさか、自転車が目の前を通るとは、
思わなかった。」とクリスが言う。
クリスは、再び車を走らせた。
クリスは、音楽を掛ける。
洋楽のファストアルバム曲のバラードを、
携帯電話と、連動をさせて、音楽を流して
いた。
「one call away」をクリスが歌っている。
クリスさんが、歌っているのは、シンガポール以来、久しぶりだった。
アイラーは、クリスが歌声を、ドキドキしながら、聞いていた。
マイアミビーチに、義理ぎりで間に合った。
夕日は、海の真ん中ぐらいまで、落ちていた
けど、車から降りて、浜辺で夕日が、沈むの
を見る。
「まあ、なんとか、間に合って良かった。」
とクリスが、アイラーに言う。
「今日は、夕日が落ちる所が見られて
良かったですね。」とアイラーが言うと、
クリスが突然、アイラーを抱きしめる。
「このまま、お前を置いて帰るのが、心配だ。」とクリスが言う。
「マイアミに、転勤をしたいと言ったのは、私だから」とアイラーは、クリスに言う。
「マイアミは、悪人が多い所だから、心配なんだ。」とクリスが言う。
「そう言われても」とアイラーは、困っていた。
アイラーも、クリスと離れたくなかった。
「そろそろ、何か、食べに行きたいです。」
とアイラーが言う。
「そうだなあ。」とクリスは、腕時計を見ながら言う。
「何が、食べたい」とクリスは、アイラーに
聞く。
「暗くなると、マイアミは、危険だから早く、車に戻ろう。」とクリスがアイラーの
手を繋ぎ、車に急いだ。
車に乗り込み、車に鍵を掛ける。
シートベルトを閉めて、クリスは、車を出す。
「イタリアン料理のお店が、この近くにあるらしいけど、車を止められるかな。」と
クリスが言う。
イタリアン料理のお店の近くに、車を止めて
イタリアンの料理の、お店に入り、
駐車場の場所を聞きに、クリスは、お店の
中に入っていた。
「駐車場は、反対側らしい。」とクリスが
行って、駐車場に車を止める。
イタリアン料理の、お店の中に入る。
店員さんが、水とメニューを、持って来る。
水をテーブルに置き、メニューを、渡される
メニューを見る。
「さすが、マイアミだなあ。魚介類が豊富だ。」とクリスが言う。
「そうですね。」とアイラーが言う。
しばらくして、二人は、ムール貝の載った。
パスタを注文した。
ドリンクは、マンゴージュースを頼んだ。
クリスは、ココナッツミルクを、注文していた。
「御手洗いに、行って来る。」とクリスは、
席を離れる。
アイラーは、クリスに、告白の返事を、
考えていた。
もし、クリスさんと、結婚するとしたら、
挨拶をしに、家族の所に行く事になったと
したら、ミラー家に行く事になる。
もし、そうなったら、父親が警察に、
捕まったのは、私のせいだとか、言われるのは、目に見えている。
(私は、どうしたら、いいのだろうか?
クリスさんの事は、好きだけど、
レイプの怖さが、忘れられなくって、
誰とも、SEXをするのが、怖くて出来なかった。
それに、私は、傷物だから、きっと
クリスさんも、私を知ったら、逃げていくの
ではないか)とアイラーは、勝手にそう思っていた。
クリスは、いつの間にか、アイラーの目の前にいて、料理も、運ばれて来ているのに、
アイラーは、気づいていなかった。
「どうした?アイラー、食べないのか?」と
クリスが言う。
アイラーが、テーブルを見ると、料理が置いてあった。
「いつ来たのですか?」とクリスに聞く。
「俺が、御手洗いから、帰って来た時には
来てたみたいだけど、」とクリスがアイラーに言う。
「それより、食べよう。冷めてしまう。」と
クリスが言う。
クリスとアイラーは、食べ初めた。
アイラーは、マンゴージュースを飲む。
マンゴージュースは、甘くて美味しい。
クリスは、パスタを食べていた。
「洗濯機は、あるか?洗濯をしないと、
落ち着かない。」とクリスが言う。
「洗濯機は、あるけど、中古で買ったから、変な音がして」とアイラーは、クリスに言う
「使えるのか?」とクリスがアイラーに、
訪ねる。
「多分、使えると思う。」とアイラーが言う
「多分て」とクリス聞く。
「仕事で、衣装とか用意をしてくれるから、そんなに、洗濯機を使う事が、なくって」と
アイラーが言う。
「でも、下着とかは、毎日洗うだろう。」と
クリスが聞く。
「毎日洗ってたら、水道代がもったいないから、次に3回か2回しか、洗濯機を回せない。」とアイラーが言う。
「そんなに、水道代掛かるのか?」とクリスが、アイラーに聞く。
「水道代節約してるから、多少は、安く抑えているから、そんなには、掛からないようにしている。」とアイラーが言う。
「そんなに、給料低いか?」とクリスが聞く
ココナッツミルクを、飲みながら聞いて、
来た。
「他の人が、どのくらい貰っているのか、
知らないけど、私は、低い方だと思う。」と
アイラーが言う。
「力になって、あげたいけど、今は、
力になって、あげられない。」とクリスが言う。
アイラーは、クリスの言っていることが、
理解出来なかった。
「食べたし、家に帰るか」とクリスが言う。
「はい」とアイラーが、返事をする。
「クリスさん、私が払います。」とアイラーが言う。
「アイラー、俺が払うから、いい。」と
クリスが言う。
伝票を、クリスが持って行き、レジーで
支払いを終わらせて、イタリアのお店を、
出る。
「マイアミの夜は、寒いなあ。」とクリスが
言う。
レンタカーに乗り、ヒーターをつける。
「ヒーターを、つけると暖かい。」とクリスが言う。
車を発車させる。
「このレンタカー日本製の車だから、乗り心地がいい。」とクリスが言う。
「アイラー、どうした?黙ったままだけど」とクリスが、心配して聞く。
「少し、眠くなっただけ」とアイラーが言う
「寝たいのなら、寝ててもいい。」とクリスが言う。
「家まで、ここからでは、時間かかり、
そうだから」とクリスが言う。
アイラーは、車の外を眺めていた。
夜の海辺りを、見つめていた。
突然、雷雲が鳴り響くと、同時に激しく雨が降る。
クリスは、音楽を流し、雷の音を消すように
音楽を、音量にして、音楽を掛けた。
「これで、怖くないだろう。」とクリスが言う。
クリスは、ミカエルの事故の事を、思い出し
アイラーもきっと、思い出すのでは、ないかと、察して、クリスはオーディオで、音楽を
流してくれていた。
「ありがとう。」とアイラーがお礼を言う。
家につく頃には、雨は、やんでいた。
「雨やんで、良かったなあ。」とクリスが言う。
「本当ですね。」とアイラーが言う。
玄関のドアを鍵を、開けて入って、閉める。
「先に、シャワーを浴びて来たら」とクリスが言ってくれた。
「洗濯機は、お風呂にあります。」とアイラーが言う。
「先に、洗濯機を…やっぱり、先にシャワーを浴びても、いいか?」とクリスが聞く。
「はい、いいですよ。」とアイラーが言う。
「アイラーは、洗濯物はないのか?」とクリスが聞く。
「ありますけど、下着だから、いい。」と
アイラーが言う。
「それこそ、水道代が掛かると思うけど」と
クリスが言う。
アイラーは、下着を、バスタオルにくるみ。
洗濯機の中に、入れる。
クリスも下着を服などで、隠して洗濯機に
入れる。
「後は、洗濯機を回して置くから、いいよ。」とクリスが言う。
アイラーは、その場を離れた。
クリスは時計を外し、服を脱ぎ、洗濯機の中に入れた。
旅行の時は、いつも持ち歩いている。
洗剤と柔軟剤を入れる。
洗濯機を回す。その間に、シャワーを浴びる
洗濯機から、変な音がしていた。
クリスは、頭を洗い終わり、お風呂場から
出ると、洗濯機から凄い音がしていた。
(この洗濯機大丈夫か?)とクリスが、心配に
なる。
クリスは、アイラーがいる。部屋に行く
「アイラー、あの洗濯機大丈夫か?」と
クリスが、尋ねる。
「多分、大丈夫だと、思うけど」とアイラーが言う。
「けど…て何か?あるのか?」とクリスが聞く。
「洗濯機の蓋が、開くことがある。」と
アイラーが言う。
「それて、壊れているんじゃないか?」と
クリスが言う。
「そうかな?」とアイラーが言う。
「壊れてる。洗濯機なんか、使えないと
思うよ。」とクリスが言う。
「明日、新しい洗濯機を、買いに行こう。
俺が、支払いをするから、いい。」とクリスが言う。
「本当に、いいのですか?」とアイラーが聞く。
「壊れている物を、使うと危険だ。」とクリスに言われる。
「シャワーを、浴びて来たら」とクリスが言う。
「はい」とアイラーが言う。
クリスが、シャワーを浴びて帰って来る間に
アイラーは、部屋の片付けをしていた。
マックから、貰った物がない所を見ると、
何処かに、閉まったらしい。
クリスは何も、する事がなかった。
FBIのアカデミーの学校の写真が、タンスの上に飾られてあった。
(卒業写真か)とクリスは、FBIのアカデミーの写真を眺めていた。
そこに、アイラーが、部屋に戻って来た。
「クリスさん、洗濯機が動かなくなった。」とアイラーが言う。
クリスは、アカデミーFBIの学校の卒業写真をタンスの上に返し、洗濯機を見に行く。
水が入ったまま、洗濯機は、止まっていた。
「これは、駄目だなあ。」とクリスが言う。
「とりあえず、洗濯物を出さないと、いけないから、何か?入れる物てないか?」と
クリスが尋ねる。
「バケツしかない。」とアイラーが言う。
「バケツか、洗濯物が入るといいが」と
クリスが言う。
「とりあえず、バケツに入れて、置くか」と
クリスが言う。
アイラーは、バケツを持って来る。
クリスが、洗濯物を絞って、バケツの中に
入れる。
「バケツの中に、なんとか、入って、良かったのか?どうか?わからないが、とりあえずは、良かった事に、しょう。」とクリスが言う。
クリスもアイラーも、洗濯機に振り回されて、フラフラだった。
部屋の電気を消す。
クリスとアイラーは、アイラーのベッドに、
上がり、布団を掛けて眠る。
「クリスさん、告白の返事だけど、しないと駄目ですか?」とアイラーが、尋ねると、
返事がなかった。
クリスは、いつの間にか、寝てしまっていた
「もう、寝てしまったの。早い。」とアイラーが思う。
アイラーは、クリスの横で昨日は、寝付けなかったけど、今日は、疲れているせいか、
眠りに落ちた。
アイラーは、夢を見る。
それは、ミラー家で、アイラーが13歳の誕生日を迎えた時に、義理の父親から、夜中に
アイラーの部屋に、忍び込みレイプをされる
夢を見て、うなされる。
「お願い、やめて、乱暴しないで」とアイラーは、夢の中で悲鳴を上げていたが、
実際は、寝言を言っていたのを、クリスが
アイラーの悲鳴を、聞いて目を覚ました。
「お願い、やめて」と何度も繰り返して
いた。
クリスは、アイラーを起こそうとする。
「アイラー、起きろ。夢だ。」とクリスが
何度も、彼女に言う。
「いや」と言う声で、アイラーは、目を覚ました。
「やっと、目が覚めたか?」とクリスが言う。
「ごめん。起こして、しまって」とアイラーが言う。
「アイラー、何か?誰かにされたか?」と
クリスが聞く。
「どうして」とアイラーが言う。
「俺は、色んな事件に、携わって来たし、
わからなくはない。」とクリスが言う。
「私、義理の父親に、レイプされた。」と
アイラーが言う。
クリスがアイラーの、頭を撫でる。
「カウンセリングは?」とクリスが聞く。
「行ったけど、効果がなくって、途中で辞めた。」とアイラーが言う。
「ジョナサンは、知っている。わけないか。
もし、知っていたら、教えて、くれていたらどう。」とクリスが言う。
アイラーは、夢を見てからか、体が震えていた。クリスは、アイラーの背中をさすって
あげる。
「大丈夫だ。」とクリスが言って、アイラーを落ち着かせる。
「俺が怖いか?」とクリスが聞く。
アイラーは、首を横に震る。
「落ち着いたら、眠れそうか?」とクリスが
尋ねる。
「多分。」とアイラーが答える。
その間も、彼女の背中をさする。
「もしかして、あの時、俺がアイラーに
した事も、怖かったから、拒否をしたのか?」とクリスが尋ねる。
アイラーは、うなずいた。
「まさか、だけど、それで、俺がアイラーの事を、嫌いになるとかて、思っていないだろうなあ。」とクリスが、問いかける。
「違うのですか?」とアイラーが聞く。
「そんな、分けないだろう。それで、
嫌いになったりは、しないから、安心しろ」
とクリスが言う。
アイラーは、嬉しさのあまり、涙が込みあげてくる。
クリスは、タオルをアイラーに渡す。
「これで、涙を拭けばいい。」とクリスが言う。
「ありがとう。」とアイラーが言う。
「帰る前に、告白の答えは、持って帰りたい。」とクリスが言う。
アイラーは、タオルで涙を拭きながら、
うなずいた。
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