【完結*R-18】あいたいひと。

瑛瑠

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足りないから全部全部欲しい※

あの時彼女の手を取っていたら

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ーーーーーside  Takamiya



彼女を部屋に運び、そして力の抜けてる彼女を、夜景の見える窓の前に連れてきた。

「きれー…きらきらしてる。久しぶりにこんなの見たよ。」

さすがに高層階ならではの夜景は、絶景で。海側の港の方が、賑やかにきらきらと輝く。
ただ今夜は、全てをさらけ出し、少し恥じらいと熱のこもった瞳で俺をみている目の前の彼女の方が綺麗で、とても綺麗で。
友人には悪いが、若くてかわいい今日の花嫁より、俺の前にいる30歳をとうに過ぎてる彼女が、今、一番美しいと思う。


「窓に手、ついて。そのまま夜景見てて。」

俺は、口で封を切った避妊具を素早く装着する。

豊満な胸をガラスに押し付け、前戯もなく後ろから勢いよく挿入する。

「んぁはぁっ…、」


男ならきっと、一度は、と憧れる、夢のシチュエーション。
ガラス窓に大きな乳房が押しつけられ、変形する。
窓に映る彼女の顔はとても綺麗で妖艶で、
目を瞑り、半開きになった口から、呼吸とともに声を漏らす。
漏れた吐息で、ガラスが曇る。

なんてイヤラシイ。
あのもりなぎが、こんな顔をするなんて。
想像したことがないなんて言わないが、ここまでとは思わない。
今日彼女と再会して、何度も見た表情だが、まだ、慣れない。心を乱される。

初めは少し窮屈だったけど、彼女のナカはとうに蜜で溢れ、俺のカタチになり、奥までスムーズに挿入できるようになった。根元まで押し込むとキュッと締まるのがたまらない。

全部自分が与えていることに反応したものだと思うと、奥底にある支配欲が増す。
今だけは俺だけのもの。
俺の大事なかわいいひと。




彼女を初めて見たのは、彼女が入社の挨拶に来た時だ。
正直、おっぱいの大きい子だな。としか覚えてない。

別の部署だったから、一緒に仕事することはなかったけど、会うたびに、お疲れ様ですっ!といつも明るく人懐っこく、笑顔で挨拶をしてくれて。
次第に世間話もするようになって。
おもしろいやつだなって。
俺の意地悪に、ぷりぷり反応してくるのが、また、楽しくて。
ただそれは、恋でも愛でもなくて、後輩としてかわいく思ってたんだと思う。


でも、あれは彼女が入社して一年目の忘年会だったか。

『おーい!高宮ー!』

幹事をしていた俺は、所属課の課長に呼ばれ、行ってみると、顔を赤くして酔っ払った課長と、隣には同じく顔を赤くした彼女がいた。

うわー。
酔っ払いの新入社員に酔っ払いの課長の相手はキツいよなー。誰か気付いてフォローしてくれよ。…あー、俺の仕事か…

周りにあるビール瓶やグラスを片付け、ミネラルウォーターを新しいグラスに注いでいく。

『おい聞いてくれ!
こいつなー、お前のこと好きなんだってよ!』


一瞬、手が止まる。


『違いますっ!
も、ちょっとー、かちょー、背が高くてかっこいーって言っただけじゃないですかー!!』

ポカポカと、課長の腕をたたく。

なんだ、違うのか。
勘弁してくれ。

『はいはい、森本もそのへんで…』

とっさに対処できなかった動揺を隠しつつ、
そう言いながら森本の座ってる座布団を引っ張り、課長から引き剥がす。


『こいつ来年結婚するんだよ。だから無理無理ー!』

『また、人の個人情報をペラペラと…
ごめんねー、課長酔っ払ってるから無視していいよ。』

『ほんと、、なんですか?来年って。』

赤い顔で俯いたままの彼女の質問。
大丈夫か?何杯飲んだんだ??

『あ、うん。まだ課長にしか言ってなかったんだけどね。』
『おめでとうございます。』

今度はしっかり顔をあげて、俺に向かって笑顔で笑う。

『あ、ありがと。』

『あたし、トイレ行ってきます。』
『うん。立てる?大丈夫?』
『大丈夫です。お水もありがとうございます。』

そういうと、しっかりとした足取りで宴会場を出ていった。


いつもみたいに怒るかと思った。
それならそうと早く言ってくださいよー!って。
課長にやったみたいにポカポカ叩いてくるんだろうと思った。

さっきの彼女は、いつもと違うような笑顔だったように見えて、出て行った扉をしばらく目を離せないでいた。
ただ、具合が悪かっただけかもしれないけれど。


その日以降も相変わらずな関係で、彼女の様子も普通だったから、あの時のことはすぐに忘れてしまって、


正月休みの日、車ですれ違った時の彼女の顔が面白くて、つい、電話した。
すぐに電話に出た彼女。

『お前運転しながら肉まん食ってただろ。すげー顔だったんだけど。おもしろすぎて電話したわ。』
『違いますー。ピザまんでしたー!』

そういえば電話で話すの初めてだ。

心地よいテンポの会話が終わり、少し黙ってた彼女が唐突に、
メアド教えてくださいって、そう言ってきた。

社内の連絡網で電話番号は知ってたけど、たしかにプライベートのアドレス交換なんてしてなかった。
すごく仲の良い後輩だと思ってたけど、会社の中だけだったんだなって、改めて感じた。

その後は、社内のイベントの相談から、仕事の愚痴、誕生日に年齢の数字だけ絵文字がおくられてきたり、送り返したり、部屋にGが出た!とか、昼飯が2日連続カレーだった話とか、どうでもいいこと、メールした。

夏には仲のいい同僚に声をかけ、みんなでBBQや旅行に行った。
俺の横でナビをしてくれた彼女が実は方向音痴だったり、勢いよく3メートル下の滝壺に飛び込んだはいいものの、泳げなかったり。そんな新たな発見もありつつ、
一緒にいる時の彼女はとても楽しそうで、相変わらずの仲のいい関係だった。先輩だから仕方なくっていうわけではない、ただの男女としての〝友達関係〟であることが、とても心地が良かったんだ。


秋に、3年付き合った彼女と結婚式を終えても、この関係は変わらない。
そう、思ってたけど、

メールの回数は減っていき、
飲み会の話しても、
高宮さんは早く帰って奥さんの手料理食べなきゃ!とか、
あんなにプライベートの集まりを楽しみにしてたのに、少し控えめになった彼女に、寂しく思ってしまった自分がいる。
優先すべき家庭があるのはしょうがないけど、そういうのとは少し違うんじゃないのか?


今まで遠くから俺の姿を見つけて手を振ってくれた彼女の代わりに、
俺が彼女に声をかけるようになっていった。

ちょっと見かけてはからかいに行って、少しだけ話をする。めんどくさそうなフリしながら、しっかり話を聞いてくれる。
はい、これでも食べてまた仕事頑張ってください!そう言って、いっつも俺に飴とかチョコをくれるんだ。

俺のデスクの上には、もりなぎにもらったお菓子入れができた。お菓子を入れてる青いシンプルなマグカップは、キットカットを詰めて渡された。これも、バレンタインにもりなぎからもらったものだ。
今も会社のデスクに置いてある。


きっと彼女は〝そう〟なんだと思ってた。
心の中のどこかで、〝そう〟だから大丈夫だって。
彼女は逃げない。ずっと変わらずにずっと楽しい関係でいてくれる。
俺は彼女のことを大切に思ってる。かわいいかわいい後輩として。
いつもと変わらずに頭ひとつぶん小さい、彼女の頭をぐしゃぐしゃにしてた。



翌年、転勤が決まった。
前から地元への転勤を希望していたので驚きはしなかった。

送別会で、
『じゃ。元気で、もりなぎもがんばれよ!』
『高宮さんもお元気で。』

話をしたのはたったこれだけだったかもしれない。
そういってそのまま別れた。

あっさりしたものだ。
そばにいなくなれば、そういうもんだって割り切れる。それは新しい小さな家族が増え、新しい地で、新しい生活を始める、俺だけの話だ。

俺がいなくなった同じ場所で、毎日過ごす彼女のことは分からない。
そこまで考えるほど、その時の俺は自惚れてはなかった。

今思えば、自惚れればよかった。彼女のことを大切に思うなら、とことん自惚れて、どこかでしっかりと線を引いてあげるべきだったかとも思う。

俺がいなくなってからのこの10年間、彼女はどんな恋をして、どんな男と付き合って、どんなセックスをしたのだろうか。



くるくる変わる表情。明るい声。
人懐っこくて、小動物みたいな、かわいい彼女。
俺の望んだ通り、10年前のあの時と、変わらない関係があるはずだった。

そして、思いがけなかった10年後の再会。

ほんの数時間前には、彼女はブルーのドレスに身を包み、俺はブルーのネクタイをしっかりと締め、友人の幸せの始まりである結婚式に出席していた。
今ここにあるのは、そんな日に似つかわしくない、甘美な関係だ。


夜景が見える窓に映るのは、俺の大切な人。
豊満な乳房をガラスに押しつけ、愛液を腿まで垂らし、後ろから俺に犯されて、甘い声で喘ぎ乱れているのは、妻でもなく、恋人でもなく、セフレでもなく、
10年ぶりにあった後輩だ。
それ以上、この関係に名前は、ない。


ここは23階の高層階で、周りに気になるビルもマンションもない。
誰にも見せたくはないけど、俺に抱かれてこんなに綺麗になっている彼女を見せつけてやりたいような気もする。
いやらしいカッコして、こんなに乱れてるとこ、誰かが見てるかもしれないね。
って囁けば、
彼女はきっと、もっと興奮するだろう。


そんな俺の気持ちが、彼女に漏れたのか、彼女のナカが収縮を繰り返し、蜜を大量に零し始める。
挿入していても、抵抗感がなくなり、粘着質な音から水分を多く含んだ音に変わる。
熱く包まれて、一緒に溶けてしまいそうな感覚。

手を前に伸ばして、秘裂をなぞり、すでにぷっくりと立ち上がる蕾を指で弾くと、ポタポタと零し、絨毯に水溜りをつくる。

さすがにこれは濡れすぎだろう。
快楽に犯された意識が、少し現実に引き戻される。
いかないで、と、キュウキュウと締める彼女の中から引き抜くと、また、ブシャっと潮を漏らす。

「やっ、やっ、やめないでっ…」
涙目で懇願する彼女。

「もりなぎ、漏らしすぎ。脱水症状になっちゃうよ。
お水、飲もうか。」


いやいや言ってる彼女を横抱きにして、ベッドへ運ぶ。

「飲んで。」

ミネラルウォーターのキャップを外して彼女にあげる。


「そういえばお風呂の後も、水分補給してなかったね。いっぱい汗かいのに、気づかなくてごめんね。」


させなかったのは俺だ。

体を休めるために入ったお風呂で、彼女を求め、あまつさえナマで挿入するという、いい歳の大人として、反省しかない行いだ。
その後も前戯もなしで欲望のまま突っ込んだ。

なんか、申し訳ない。

自分も水分補給する。
相当喉が乾いてたんだろう。飲み切りそうなほど体に入っていく。

ふと彼女の方を見ると、口をつけずにボトルをじっと見てる。

「どうした?具合悪い?」

彼女のそばに寄り、肩を抱く。

「おかしいの、ペットボトルって、こんなに重かったっけ??」

きょとんとした顔で俺を見る。
力が入らないんだ。
あれだけしたらな。
ボトルを持った彼女の手を支え、口もとに持ってゆっくり傾ける。

コクっと喉を鳴らす。
だけど、飲ませるのはなかなか難しく、口の端から、溢れてしまう。
俺はドリンクを自分の口に含み、そのまま口付けて、何度か彼女に飲ませた。


「おいし…ありがと。」
「ごめんね。無理させてたね。もう休もうか。」

「や、まだ続き、したい。お願い…やめないで…」

彼女は俺を煽る天才か。
少し舌っ足らずになった声で、俺の首元に口をつけながら、ギュッと腕を抱く。
小さな手から伝わる熱が、また俺の体を熱くする。

「……この、欲しがり。」
「えっちなわたし、嫌いになった??」
「なるもんか。」
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