刹那と永遠 〜ひとりぼっちの吸血鬼は刹那に恋をする〜

ひなクラゲ

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吸血鬼は永遠を知る…

吸血鬼は出会う2

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刹那一瞬を愛しなさい」

 私の両親は吸血鬼でありながら、少し変わっていた…

 永遠を生きる吸血鬼にとって価値あるもモノは宝石だったり、黄金だったりとやはり永遠と言われるモノだ…

 そんななか私の両親は吸血鬼にとっては一瞬なモノ…

 花を愛し…

 小動物を愛し…

 そして人間を愛した…

「花も動物も、そして人間も…
 儚い生命いのちだからこそ皆、一生懸命生きているの
 それは永遠を生きる吸血鬼にはない美しさだわ…」

 そう言って両親は吸血鬼にしては珍しく人里近くに住んでいる


 本来吸血鬼は人間など他の種族を愛でたりしない…

 他の種族が来ないような高い山脈や深い森の奥に好んで住み、必要に応じて出て来る感じだ
 

 そういえば、ここ何年も両親とは会ってないな~
 久しぶりに会いに行こうかな…

 そんな事を考えていると

「刹那ねーちゃん!!」

 まだ幼い、歳の頃6~7歳位の少年が私の名を呼びながらこちらに駆けてくる…

 

 刹那一瞬を愛する両親が私につけた名前…
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