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新たな危機
氷へ愛バトン
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扉の向こうに居たのは…
「「おわぁぁ」」
雪崩のように倒れこんだ皆だった。
扉をあけたらそれは見事だった。
「はぁ。お前ら、普通に聞けよ…変な気ぃ利かすんじゃねぇ。」
「ごめん、ごめん。」
「すまない。アイリがどうしてもと聞かないんだ…」
「私は、女王様に伝えねばなりませんので。」
『バロンさん、逃げたっ…ユリア!バロンさんが始めに言い出したんだよ!!』
皆各々の理由を話し出す。
「分かった分かった…はぁ…たくっ」
グレンが皆を宥める。そうしながら、ユリアに振り向き言う。
「皆、お前が大好きなんだ。だから、俺は。いや俺達は、お前を失いたくない。離れるつもりは無い。」
「そうよ、グレンだけじゃないんだから。私はあなたが、居なかったらここに居る皆に会えなかったんだから、次は私がユリアを助ける番よ。」
「皆で行って、ちゃんと皆一緒に帰るんです。ユリア様、ここまでご一緒したのに…絶対に最後までご一緒させていただきます!」
バロンは、何も言わないがきっと思う所があってカイト達に付いてきたんだろう。
「きっと、ダメって言ってもよね…皆、何が起きてもそばに居てくれる?」
問いかけに力強く頷く。
私は、きっとこの人達に支えてもらってここまで来れたんだ。
あえて、私は感謝の言葉の代わりに
「共に行きましょう、皆一緒にね」
涙ぐみながらも、言う。
感謝を今は言えない。
全てが終わったその時に改めて
それまでは、言っちゃいけない
皆に囲まれながら、扉を出る。
先頭を歩く皆の後ろをグレンに優しく手を握られながら二人歩幅を合わせ、一歩一歩を大事に歩いてく。
さぁ、終わりを始めよう。
誰もが幸せであり続ける為に
私も彼も、彼女も、皆。
そして、あの子も…
「「おわぁぁ」」
雪崩のように倒れこんだ皆だった。
扉をあけたらそれは見事だった。
「はぁ。お前ら、普通に聞けよ…変な気ぃ利かすんじゃねぇ。」
「ごめん、ごめん。」
「すまない。アイリがどうしてもと聞かないんだ…」
「私は、女王様に伝えねばなりませんので。」
『バロンさん、逃げたっ…ユリア!バロンさんが始めに言い出したんだよ!!』
皆各々の理由を話し出す。
「分かった分かった…はぁ…たくっ」
グレンが皆を宥める。そうしながら、ユリアに振り向き言う。
「皆、お前が大好きなんだ。だから、俺は。いや俺達は、お前を失いたくない。離れるつもりは無い。」
「そうよ、グレンだけじゃないんだから。私はあなたが、居なかったらここに居る皆に会えなかったんだから、次は私がユリアを助ける番よ。」
「皆で行って、ちゃんと皆一緒に帰るんです。ユリア様、ここまでご一緒したのに…絶対に最後までご一緒させていただきます!」
バロンは、何も言わないがきっと思う所があってカイト達に付いてきたんだろう。
「きっと、ダメって言ってもよね…皆、何が起きてもそばに居てくれる?」
問いかけに力強く頷く。
私は、きっとこの人達に支えてもらってここまで来れたんだ。
あえて、私は感謝の言葉の代わりに
「共に行きましょう、皆一緒にね」
涙ぐみながらも、言う。
感謝を今は言えない。
全てが終わったその時に改めて
それまでは、言っちゃいけない
皆に囲まれながら、扉を出る。
先頭を歩く皆の後ろをグレンに優しく手を握られながら二人歩幅を合わせ、一歩一歩を大事に歩いてく。
さぁ、終わりを始めよう。
誰もが幸せであり続ける為に
私も彼も、彼女も、皆。
そして、あの子も…
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