エイトゲヘナ~出会って秒で食べられました、けど今は凄く幸せです~

中谷 獏天

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233 法改正と笑い。

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 コレも、暴露に対する法改正が行われた1つの要因になった。
 そしてもう1つの法改正にも、大きな影響を及ぼした。

 胎児は被害者と成り得るのか。
 2002年の鹿児島での判決、そして1988年の大規模な裁判では、例外的に認められたが。

 胎児は、堕胎の件を含め物としての扱いが一律だった。
 けれど、明らかな害意や悪意による傷害や死亡事故、事件はどうなるか。

 議論が続いていた中、クラム夫人の友人の死により、法改正が起こり。
 胎児も、被害者と成り得る事となった。

《唯一の救いは、男児だって事だな。顔の創とかカッコイイだろ》
「レンズ」

《俺は被害者だ、コレは母親と一緒に刺された傷で、何度も手術してもコレだけ残ってる。だから世を恨む、とかよりは、まだマシだろ》

「かも知れませんが」
「ありがとうレンズさん、その方が遥かにマシよね」
《おう、だろ》

「偽悪的」
《悔しかったらやってみろ》
「どうすれば出来ますか」

《先ずは、嫌われる覚悟を》
『何だか、涙の匂いがします』

《おう、全員で泣いた》
『悲しい事が起きましたか』

《それが、凄いんだよ。英雄譚で、失敗談だった》

「ですね、私の過去と、友達の過去を見たの」

『大丈夫です、英雄はヴァルハラに行けます、凄い天国です』
「そうなのね、ありがとう」

『はい、大丈夫です、だから泣かなくても大丈夫です』



 涙の匂いを、色んな種類の涙の匂いを、いっぱい嗅いだ夢を見た気がします。

《おう、起きたな》

『サレオス、私を眠らせましたか』
『そうだね、大人の涙の時間だったから、少しだけ眠って貰ったんだ』

『夢では無かったんですね』

「“夢だけど、夢じゃなかった”」

『“夢だけど、夢じゃなかった”』
《“夢だけど、夢じゃなかったー”》

『何で高い高いしますか』
《こうやるもんだ》
「“わーっしょい、わーっしょい”」
『“はい、らっせらー、らっせらー”』

「私の地区の、知らないんですけど」
「じゃあ、分担しましょうか」

「はい。“らっせらー、らっせらー”」
「あ、ふふふ。“わーっしょい、わーっしょい”」

 暫く胴上げされました。

『一体、何だったんでしょうか』

《そりゃ、アレだ》
「“夢だけど、夢じゃなかった”、は合図です」
「ですね、高い高い、若しくは胴上げの合図です」
『うん、で、その前に私が植物をニョキニョキ生やします』
「あ、そうよね、その順番よね」

《つか凄いな、どんだけ人気なんだよ》
「いや名作は衰えませんから」
「ですね、音楽の豊かさに、あの絵の表現」
「ココに無いの、本当に残念よね」
『本当、そこだけどうにかなりませんかね?』

『方法を考えてくれたら、叶える事は出来るよ』

『サレオス、大人の涙の時間とは何ですか』
『まだ早いと言う事だよ』

『まだ早いですか』

《だな》
「ですね」
「はい」
「そうね」
『うん、早いです』

『分かりました』

 私は納得していましたが、シイラは言いたそうです。

「ぅーん、その」
「クラム夫人のご友人は法改正を成し遂げたんです、ですが悲劇的であり、同時に英雄的だったので。先ず1つは真似して欲しくない、けれど、いつか知って欲しい。そうした内容です」
《だな》

『分かりました、ウ〇コに行きます』
《それマジのウ〇コだよな》

『はい、マジウ〇コです。私は、ウ〇コの我慢は出来ませんが、それ以外の殆どを我慢出来ます。それに消化器官が未熟だと消化不良を起こす事も知っています、なのでウ〇コをしてきます』
《おう、行ってこい》

 ウ〇コは本当に我慢出来ません。



「子供とウ〇コの力って、本当に凄いですよね」
「ぶふっ」
《おぉ、綺麗に吹いたなおい》
『ネネさん、最早毒霧』
「ちょっ、ふふっ、げほっ」

「大丈夫ですか」
「だっ、大丈夫」
「すみません、完全に決壊しました」
『鼻、フカフカさせてましたもんねぇ』
《ふふっ》

「いや、あんな、ちょっと速足はズルいですって」
「本当、ふふっ」
《大人の涙の時間が気になり過ぎて、相当耐えてたんだろうな》
『じゃあサレオスさんのせいですかねぇ』
『かも知れないね』

 レヴィア、どうしたんですか急に。
 ウインクを。

「ふっ、ふふふ」
「くふっ」

 ネネさん、笑う時、振り向くタイプなんですね。

《俺は耐えられた》
『ネネさん』
「ぐっ」

『よし勝った』
《妙さん、クラム夫人が流れ弾で死にそうだ》
「まっ、待って、お願い」

『ほーら、凄いでしょーう』
「むりぃ」

 妙さんの鼻、凄い動く。

「凄い、器用」
《ぐふっ、お前が1番だ》
『負けた』

「何を、勝ったんでしょうか」
『引き金をシイラが引いたんだよ』

 そんな、バキューンって。

《くふっ、凄いな、サレオス》
「本当に、何でも、出来る」
「ふふっ、ひっ」
『くふっ、夫人、誘い笑いっ』

「だっ、だって、こんなのっ」
『ひひっ、ふふっ』
「ひっ、お腹と、顔、ひひっ」

「何故、そんなに」
《ぶっ、クソっ》

「いやレンズさん」
《なっ、違うっ、にらめっこだにらめっこ》
『そうそう』

 また、ウインク。

「キモい」
《ぶっ》
「ふひっ」
『ひひっ』
「し、死んじゃぅっ」

 あ、ヒナちゃんが走って来ました。
 ですよね、一体何が起きているのか。

『何が起きてますか』
『にらめっこだよ、そしてシイラが勝者、残る者は君だけ』

『決戦です』
「ひひっ」
『ふひっ』
「ひぃー」
《や、やれ、シイラっ》

 全く、勝てる気がしないんですが。

「はい、分かりました」



 あくびや笑いは伝染するけれど、稀にしない個体も存在する。

《はー、笑った笑った》

『何でにらめっこが始まりましたか』
《あー、シイラの天然が炸裂して、ネネが毒霧を吹いた》
「くふっ」
「レンズ、ふふっ」
『ネネさん、綺麗な、ふひっ』

「また、何か私」
《ぐっ、待て待て、ココからマジで話す》
『シイラの天然についてですか』
「ごめんなさい、でも、本当に違うのっ」
「良い意味で、本当にっ」
『はい、よし、はい。私がご説明しましょう』

《お、立ち直ったな》
『何で鼻をフガフガしてますか』
『くっ』
「ご説明をっ」
「お、お願いっ」

『シイラ、子供とウ〇コの力って、本当に凄いですよね。それが引き金だよ』

《さ、サレオスっ》
『何が面白いですか』
『先ず、その純粋な意見を、実に良く褒める様に言ったシイラを見て』
「わ、私が、お茶をっ」
「ひっ、毒霧っ」
『それでっ、私がっ』

「も、もう、本当にっ」
「ひひっ」
『向こうで解説してあげるよ』
『はい、宜しくお願いします』

 幾ら悪魔と言えど。
 こうした事を教えるには、向き不向きが有るのだけれど。

『先ず、少し映像を変えよう』

『レンズが、サレオスになりました』
「あぁ」

『シイラは分かりましたか』
「はい、ですが問題も浮かび上がりました」
『シイラが天然な事について、だね。けれど先ずは、この続きから』

『コレは毒霧と呼びますか』
「はい、古の技で、主にプロレスで使われていたそうです」

『シイラもニコニコしてます』
「私、この場面見てなくて、本当に凄いですね」

『シイラは出来ますか』
「出来無いんですよ、大人になってから練習したからか、お風呂場で練習しても無理でした」
『しかもコレは我慢の限界が来ての事だからね』

『ネネさんの鼻が凄い動いてる、出来てますか』
「惜しい、上唇も動いちゃってます」

『難しいです』
「ですよね、私もこうなります」
『さ、練習は後で』

『はい。大人の涙の時間が凄く気になりました、もう既にウ〇コがしたい状態でした』
「ふふっ、ですよね、ふふっ」
『そう、ココで笑わせ合う流れになった』

「ふふっ、やっと分かりました、ふふふ」
『学校でも良くやっています』

 けれど君は、未だに理解出来無い。

「くふっ」

『シイラもどうにかなってしまいました』
『君はまだ経験が浅いからね、コレは経験順』
「成程」

『ですが直ぐに収まりました』
「気になる事が有りますから」
『そうだね、君達は似た者同士、人付き合いの経験が浅く笑いのツボも浅い』

『せいっ』
「なっ、ヒナちゃんっ」

『レンズが教えてくれました、せいっ、笑いのツボの押し方です』
「ちょっ、無理っ」

『ギブアップ言うまで止めてはいけないのです』
「ぎっ、ひひっ、ギブ、ギブっ」

『ギブアップ』
「ギブっ、ギブアップっ」

『私が勝者です』
『そうだね』

 笑いは蓄積されるモノ、だからね。
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