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246 香水屋の2日目。
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あからさまに他人の悪口を言う事になるだろうからと、良い店の個室にしたんだが。
正解だった。
《本当に、良く表情を崩さなかったな》
『いや、もう途中からは崩していた筈なんだけれど、どうも好意的に受け取られていたらしい』
《あぁ、女性が苦手なのねぇ~、ってか》
『多分ね、不慣れだろうから、と。じゃなければ、とても加虐性癖が酷い事になるんだけれど』
《いやアレは無いね、絶対に浅い、単なる穴モテだ》
『穴モテ』
《性欲処理に関してのみ、モテる》
『あぁ、本当に東の国の言葉は奥が深いね』
《いや向こうでの造語だからな、マジで造語が多いんだ》
『それも歴史の1つだよね』
《あー、江戸時代の言葉をまだ使ってたり、狭い界隈で使ってた筈の言葉が広まったりな》
『英語は主に書き言葉の略が多くて、そう広まる事も稀だった、そうだよ』
《人口が多いからなぁ、しかも種類も多いワケだし、広まるのは難しいだろうな》
『でも似た言葉は有りそうだよね』
《“共同浴場”》
『あぁ』
《それか“乗り合い馬車”》
『本当に、良く思い付くね』
《いや向こうでも似た言葉が有ったからな、それに隠語の多い業界だったし》
『じゃあ、彼女の様な客は?』
《教えない、あぁ言うのは基本は関わっちゃいけないんだからな?今回は監督者が居るから良いが、基本は刺されるかストーカーされると思え、絶対に関わるな》
『相当数を経験していそうだね』
《そらもうな、だからだ、良いな?》
『分かったよ』
《けど実際、貴族も使いそうでは有るんだよな》
『だろうね、僕はそうした場に居た事は無いけれど、彼女の周りに居れば知る事が出来そうだよね』
《いや遠慮しておくわ、本当に関わらないに越した事は無いんだ、1度学習したなら損しか無い》
『ココでも凄い者に執着されていたみたいだけれど、一体、どんな心理なんだろうか』
《そのままだよ、思い込みか妄想かの違い。まぁ、その違いも思い込みから妄想に発展してる場合も有るが、その殆どは思い込みからだ》
『関係妄想』
《誤った関連付けをしてしまう症状な、本当に良く勉強してるな》
『文字は難し過ぎるからね、音声言語からだよ』
《成程な、けどそこまででは無いだろ》
『注察妄想は、有るか無いかは分からないからね』
《いつも目が合う、てな、視線が合っただけで好意が有ると思い込む。まぁ、アレには無いだろう》
『それでも、少し心配でね』
《主に自分の好意について、か》
『極限状態からの逃避、押し付けがましい理想故の事だろう、とは分かっているんだけれど』
《自分が冷静かどうか、マトモかどうか》
『病識が無い事が殆ど、だからね』
《大丈夫だ、それだけ冷静に分析出来てるんだ、ましてや問題は起こさないだろう》
『その言葉を僕が正しく認識出来ているのか、君の否定的な言葉を、実は僕が好意的に』
《実害が有る様ならぶん殴って止めるから安心しろ、今更暴行罪で訴えられても痛くも痒くもないわ》
香水屋は意外にもネガティブなんだな。
もう少し、いや、それもそうか。
俺と違って、実刑を食らってるワケだしな。
『加減はしないでおくれね、出来るならちゃんと止めて欲しい』
《おう、任せとけ》
悪しき見本が近過ぎる弊害。
狂人を見ると自身を振り返り恐ろしくなる。
やっぱり、アレを排除しといて良かったわ本当。
『おはよう、本当に綺麗に寝ていたから、死んでるかと思ったよ』
《寝相だけは良いんだ、寝相だけはな》
妹が居ない事が寂しいのか、飲み明かすのだと、そのまま僕の家に泊まった。
レンズは意外にも寂しがり屋らしい。
それにしても、頭髪剤で寝癖が凄い事に。
『あ、僕も髪を乾かせないから、店番の子に頼むと良いよ』
《やっぱり、だよなぁ、どうも皮膚までバキバキに乾燥しそうで怖いんだよ》
『僕は最初、失敗したらミイラになるんじゃないかって思ったよ』
《だよなぁ、分かるわ本当》
『スープを仕込んでおくから、お先にどうぞ』
《おう、ちょっと借りるわ》
つい、不安が過ってしまう。
もし、あの女性にこの状況を知られたら、相手にされなかった腹いせに言い触らされるんじゃないか。
しつこく絡まれ、店の営業に何か不利益が生じるのではないだろうか。
あの方を信頼していなワケでは無いけれど。
人の悪しき面、邪悪さを理解しているからこそ、つい不安になってしまう。
『おはよう』
「はい、おはようございます」
彼は花の妖精。
けれども香りを嫌い、人種としての生を望んだ者。
『彼もドライの魔法が使えないんだ、後で頼むよ』
「はい、分かりました」
『今日のスープはアホスープになりそうだけれど、問題は無いかな』
「はい、問題は無いです」
花の芳香を特に敏感に感じ取る種族。
そうした花の妖精ながらも、自身の種族を否定していた者。
僕に鋭敏な嗅覚を与えてくれた、僕の以前の臭覚を持つ人種。
『今日は珈琲が良いかな』
「はい、宜しくお願いします」
僕は彼の世話をし、彼は僕の世話をする。
店番であり同居人、けれども友人では無い。
彼もまた、人種として運命の相手を探す1人。
『じゃあ、また後で』
「はい」
どうしてか、花の芳香が嫌いだ。
本当なら、ココで働くのも好きじゃない。
けれど、外にはもっと花の芳香が有る。
人種はバカみたいに花を植えたり飾るから、本当に春先は外が億劫で堪らない。
《なぁ、何でそんなに花の匂いが嫌いなんだ?》
「前世で、花の蜜に溺れた虫だった、けどどの虫かは覚えて無い」
『笑い事では無いんだけれど、正直、面白いよね。東の国の輪廻転生論が、直ぐ目の前に居るんだから』
《あぁ、虫から妖精に、どうやってなったんだろうな?》
「知らない、良い事をした覚えも無いし、悪い事をした覚えも無いから」
『しかも叡智との繋がりも薄い』
「けど魔法は使えるし」
『そうだね、いつも助かってるよ、ありがとう』
人種として、どうしたら良いか分からなかったし、花の妖精以外なら何でも良かった。
だから人種になったけど、やっぱり臭いモノは臭い。
あの花の匂いとは違う臭いでも、臭いは臭い。
《シュールストレミング》
「アレは良い匂い、美味しい、マーマイトも好き」
《じゃあ何が臭く感じるんだ?》
「排泄物」
《まぁ、そりゃ本能だろうなぁ》
「けれど僕は、生きる糧が凄く苦手だった、嫌いで堪らなかった」
味は美味しいのに、油断すると凄く臭い。
頭がクラクラして、暫くは何も出来無くなる位に、凄く嫌になる。
美味しい、楽しい、嬉しいって食べてる姿が悍ましく思えたし。
何で、こんなモノを有り難がって飲まないといけないのか、いつも疑問だった。
《あぁ、じゃあ虫の前に、もしかしたら何かしたのかもな》
「だからって、何で今の今まで、こんな苦しまなきゃいけないのか本当に意味が分からない」
《虫の時に、ちゃんと後悔したのかもな、だから徐々に楽になった。余程の事が無い限り、飛び級はそう無いだろうからな》
『若しくは始まりが虫だったか』
「何で、生きるのがこんなに大変なの」
《そりゃ生きるのは大変だからだよ》
「臭いモノは口にしないで済むけど、排泄したり定期的にお風呂に入ったり、人種がこんなに大変だって知らなかった」
《そっか、妖精は食べて寝るだけか》
「うん。けど戻るかって聞かれたら、やっぱりコッチの方が良い」
《まぁ、1周目って感じな気もするな》
『だよね』
僕は妖精種から、健康な人種になったけど。
もし体が弱かったり、もっと違う個体になっていたら、やっぱり妖精種を望んだかも知れない。
それ位、人種はする事が多い。
「良く、人種に生まれ変わっても人種で生きようって、思えるなと思う」
《そりゃ妖精種の人生を知らないからだろうな》
『始まりの違いが有るからね、僕らはコレが当たり前だったから』
食べて寝て、遊ぶだけの花の妖精種。
家守の妖精種には仕事が有るけど、僕らは花と共に生きるだけ。
花が枯れたら永い眠りについて、花が咲くと起きて、偶に蜂や鳥と蜜の取り合いをするだけ。
《ちょっと暇そうだな》
「だから悪戯をするんだよ、良い悪戯も悪い悪戯も、全部が遊び」
《妖精らしい妖精種だな、結婚はしたいのか?》
「良く分からない、虫の時も考えた事は無かった筈だし、前も考えた事は無かったから」
繁殖する生き物だって事は分かるけど、特にその欲求は無いし。
覚える事が多そうで、面倒だとも思う。
《そっか、まだ子供か》
「そうだよ、戸籍もまだ子供だけど、ちゃんと働いてるからね」
『そうだね』
覚えたら、今度は教えなきゃいけない。
人種は、本当に面倒だと思う。
《まぁ、追々だな》
『そうだね』
大昔は、人種は直ぐに他の何かになりたがってたらしい。
2人は違うみたいだけど、僕は良く分かる気がする。
だって、本当に大変だから。
《あ、あの女はもう来ない筈、なんだよな?》
『そうだよ、もう安心して大丈夫だからね』
「アレは排泄物みたいで嫌い、でももう来ないなら、どうでも良い」
妖精の名残りで、嫌な奴は臭く感じるんだけど。
アイツ、変な嫌な匂いで、本当に嫌だった。
でも人種には分からない匂い。
本当に、人種は不便だと思う。
毛皮も牙も無いし、羽根も魔法も無いんだから。
《よし、出掛けるわ》
『僕も、後は任せたよ』
「うん、行ってらっしゃい」
正解だった。
《本当に、良く表情を崩さなかったな》
『いや、もう途中からは崩していた筈なんだけれど、どうも好意的に受け取られていたらしい』
《あぁ、女性が苦手なのねぇ~、ってか》
『多分ね、不慣れだろうから、と。じゃなければ、とても加虐性癖が酷い事になるんだけれど』
《いやアレは無いね、絶対に浅い、単なる穴モテだ》
『穴モテ』
《性欲処理に関してのみ、モテる》
『あぁ、本当に東の国の言葉は奥が深いね』
《いや向こうでの造語だからな、マジで造語が多いんだ》
『それも歴史の1つだよね』
《あー、江戸時代の言葉をまだ使ってたり、狭い界隈で使ってた筈の言葉が広まったりな》
『英語は主に書き言葉の略が多くて、そう広まる事も稀だった、そうだよ』
《人口が多いからなぁ、しかも種類も多いワケだし、広まるのは難しいだろうな》
『でも似た言葉は有りそうだよね』
《“共同浴場”》
『あぁ』
《それか“乗り合い馬車”》
『本当に、良く思い付くね』
《いや向こうでも似た言葉が有ったからな、それに隠語の多い業界だったし》
『じゃあ、彼女の様な客は?』
《教えない、あぁ言うのは基本は関わっちゃいけないんだからな?今回は監督者が居るから良いが、基本は刺されるかストーカーされると思え、絶対に関わるな》
『相当数を経験していそうだね』
《そらもうな、だからだ、良いな?》
『分かったよ』
《けど実際、貴族も使いそうでは有るんだよな》
『だろうね、僕はそうした場に居た事は無いけれど、彼女の周りに居れば知る事が出来そうだよね』
《いや遠慮しておくわ、本当に関わらないに越した事は無いんだ、1度学習したなら損しか無い》
『ココでも凄い者に執着されていたみたいだけれど、一体、どんな心理なんだろうか』
《そのままだよ、思い込みか妄想かの違い。まぁ、その違いも思い込みから妄想に発展してる場合も有るが、その殆どは思い込みからだ》
『関係妄想』
《誤った関連付けをしてしまう症状な、本当に良く勉強してるな》
『文字は難し過ぎるからね、音声言語からだよ』
《成程な、けどそこまででは無いだろ》
『注察妄想は、有るか無いかは分からないからね』
《いつも目が合う、てな、視線が合っただけで好意が有ると思い込む。まぁ、アレには無いだろう》
『それでも、少し心配でね』
《主に自分の好意について、か》
『極限状態からの逃避、押し付けがましい理想故の事だろう、とは分かっているんだけれど』
《自分が冷静かどうか、マトモかどうか》
『病識が無い事が殆ど、だからね』
《大丈夫だ、それだけ冷静に分析出来てるんだ、ましてや問題は起こさないだろう》
『その言葉を僕が正しく認識出来ているのか、君の否定的な言葉を、実は僕が好意的に』
《実害が有る様ならぶん殴って止めるから安心しろ、今更暴行罪で訴えられても痛くも痒くもないわ》
香水屋は意外にもネガティブなんだな。
もう少し、いや、それもそうか。
俺と違って、実刑を食らってるワケだしな。
『加減はしないでおくれね、出来るならちゃんと止めて欲しい』
《おう、任せとけ》
悪しき見本が近過ぎる弊害。
狂人を見ると自身を振り返り恐ろしくなる。
やっぱり、アレを排除しといて良かったわ本当。
『おはよう、本当に綺麗に寝ていたから、死んでるかと思ったよ』
《寝相だけは良いんだ、寝相だけはな》
妹が居ない事が寂しいのか、飲み明かすのだと、そのまま僕の家に泊まった。
レンズは意外にも寂しがり屋らしい。
それにしても、頭髪剤で寝癖が凄い事に。
『あ、僕も髪を乾かせないから、店番の子に頼むと良いよ』
《やっぱり、だよなぁ、どうも皮膚までバキバキに乾燥しそうで怖いんだよ》
『僕は最初、失敗したらミイラになるんじゃないかって思ったよ』
《だよなぁ、分かるわ本当》
『スープを仕込んでおくから、お先にどうぞ』
《おう、ちょっと借りるわ》
つい、不安が過ってしまう。
もし、あの女性にこの状況を知られたら、相手にされなかった腹いせに言い触らされるんじゃないか。
しつこく絡まれ、店の営業に何か不利益が生じるのではないだろうか。
あの方を信頼していなワケでは無いけれど。
人の悪しき面、邪悪さを理解しているからこそ、つい不安になってしまう。
『おはよう』
「はい、おはようございます」
彼は花の妖精。
けれども香りを嫌い、人種としての生を望んだ者。
『彼もドライの魔法が使えないんだ、後で頼むよ』
「はい、分かりました」
『今日のスープはアホスープになりそうだけれど、問題は無いかな』
「はい、問題は無いです」
花の芳香を特に敏感に感じ取る種族。
そうした花の妖精ながらも、自身の種族を否定していた者。
僕に鋭敏な嗅覚を与えてくれた、僕の以前の臭覚を持つ人種。
『今日は珈琲が良いかな』
「はい、宜しくお願いします」
僕は彼の世話をし、彼は僕の世話をする。
店番であり同居人、けれども友人では無い。
彼もまた、人種として運命の相手を探す1人。
『じゃあ、また後で』
「はい」
どうしてか、花の芳香が嫌いだ。
本当なら、ココで働くのも好きじゃない。
けれど、外にはもっと花の芳香が有る。
人種はバカみたいに花を植えたり飾るから、本当に春先は外が億劫で堪らない。
《なぁ、何でそんなに花の匂いが嫌いなんだ?》
「前世で、花の蜜に溺れた虫だった、けどどの虫かは覚えて無い」
『笑い事では無いんだけれど、正直、面白いよね。東の国の輪廻転生論が、直ぐ目の前に居るんだから』
《あぁ、虫から妖精に、どうやってなったんだろうな?》
「知らない、良い事をした覚えも無いし、悪い事をした覚えも無いから」
『しかも叡智との繋がりも薄い』
「けど魔法は使えるし」
『そうだね、いつも助かってるよ、ありがとう』
人種として、どうしたら良いか分からなかったし、花の妖精以外なら何でも良かった。
だから人種になったけど、やっぱり臭いモノは臭い。
あの花の匂いとは違う臭いでも、臭いは臭い。
《シュールストレミング》
「アレは良い匂い、美味しい、マーマイトも好き」
《じゃあ何が臭く感じるんだ?》
「排泄物」
《まぁ、そりゃ本能だろうなぁ》
「けれど僕は、生きる糧が凄く苦手だった、嫌いで堪らなかった」
味は美味しいのに、油断すると凄く臭い。
頭がクラクラして、暫くは何も出来無くなる位に、凄く嫌になる。
美味しい、楽しい、嬉しいって食べてる姿が悍ましく思えたし。
何で、こんなモノを有り難がって飲まないといけないのか、いつも疑問だった。
《あぁ、じゃあ虫の前に、もしかしたら何かしたのかもな》
「だからって、何で今の今まで、こんな苦しまなきゃいけないのか本当に意味が分からない」
《虫の時に、ちゃんと後悔したのかもな、だから徐々に楽になった。余程の事が無い限り、飛び級はそう無いだろうからな》
『若しくは始まりが虫だったか』
「何で、生きるのがこんなに大変なの」
《そりゃ生きるのは大変だからだよ》
「臭いモノは口にしないで済むけど、排泄したり定期的にお風呂に入ったり、人種がこんなに大変だって知らなかった」
《そっか、妖精は食べて寝るだけか》
「うん。けど戻るかって聞かれたら、やっぱりコッチの方が良い」
《まぁ、1周目って感じな気もするな》
『だよね』
僕は妖精種から、健康な人種になったけど。
もし体が弱かったり、もっと違う個体になっていたら、やっぱり妖精種を望んだかも知れない。
それ位、人種はする事が多い。
「良く、人種に生まれ変わっても人種で生きようって、思えるなと思う」
《そりゃ妖精種の人生を知らないからだろうな》
『始まりの違いが有るからね、僕らはコレが当たり前だったから』
食べて寝て、遊ぶだけの花の妖精種。
家守の妖精種には仕事が有るけど、僕らは花と共に生きるだけ。
花が枯れたら永い眠りについて、花が咲くと起きて、偶に蜂や鳥と蜜の取り合いをするだけ。
《ちょっと暇そうだな》
「だから悪戯をするんだよ、良い悪戯も悪い悪戯も、全部が遊び」
《妖精らしい妖精種だな、結婚はしたいのか?》
「良く分からない、虫の時も考えた事は無かった筈だし、前も考えた事は無かったから」
繁殖する生き物だって事は分かるけど、特にその欲求は無いし。
覚える事が多そうで、面倒だとも思う。
《そっか、まだ子供か》
「そうだよ、戸籍もまだ子供だけど、ちゃんと働いてるからね」
『そうだね』
覚えたら、今度は教えなきゃいけない。
人種は、本当に面倒だと思う。
《まぁ、追々だな》
『そうだね』
大昔は、人種は直ぐに他の何かになりたがってたらしい。
2人は違うみたいだけど、僕は良く分かる気がする。
だって、本当に大変だから。
《あ、あの女はもう来ない筈、なんだよな?》
『そうだよ、もう安心して大丈夫だからね』
「アレは排泄物みたいで嫌い、でももう来ないなら、どうでも良い」
妖精の名残りで、嫌な奴は臭く感じるんだけど。
アイツ、変な嫌な匂いで、本当に嫌だった。
でも人種には分からない匂い。
本当に、人種は不便だと思う。
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《よし、出掛けるわ》
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