一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!

GARUD

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第0章

チュートリアル2 彼女の名前を聞こう!

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「ぐすっ…ひっく…もう…だいじょうぶ…れす…」

俺に頭を撫でられ、胸に頭を埋めていた女の子は涙を拭い、鼻をすすり、なんとか落ち着きを取り戻すのを見て俺は観察する。
金色の長い髪、泣いて上気したのか少々赤みを帯びた頬からは血色の良さが窺える、そしてなにより出るとこは出て、引っ込む所は引っ込んでいる、可愛らしい顔立ちの女の子──

「あの…」

身動ぎをする女の子──あ、しまった!女の子は現在服を剥かれていて、俺のジャケットを羽織っただけの状態だ、所々俺のジャケットからはみ出た肌色が目に入ってくる。
そんな女の子をまじまじと観察するなんて人としてどうかしている!
俺は慌てて後ろを向き謝る!

「ごめん!その、じろじろ見るつもりはなかったんだ。これじゃ俺もさっきの奴等と変わらないな…本当にごめん!」

俺は急ぎ女神さまに頭の中で呼び掛ける

(女神さま!)

《どうしました?》

(このままではこの女の子が町に帰れません。その…服とかなんとかなりませんか?)

俺の無茶なお願いは女神さまに聞き届けてもらえるだろう…少し虫が良かったかもしれない──が

《わかりした。先程の善行のポイントと交換してその少女に合う服を貴方の四次元魔法へと転送します──もう大丈夫ですよ、確認してください──あ、四次元魔法の発動についてですが、【インべントリ】と念じれば頭の中に空間内に所持している物の一覧が表になって表示されます。》

(無茶なお願いを聞いて頂き、ありがとうございます!)


俺は早速頭の中で【インべントリ】と念じれば、アイテムの名前がずらりと並ぶ──大層な武器の名前や防具や消費アイテムらしき物など色々沢山あった──その中に女性用ファッションなる項目を見つけた。
俺はそれをPCのファイルを開くような要領で頭の中で展開し、アイテムを取り出すことに成功する。

俺の手の中には可愛らしい服が何着か握られていた。

俺は未だ座り込んでいる女の子の露出された肌をなるべく見ないように向き直り──

「と─とりあえず、これで良ければ着てくれないかな?」

と手の中の服を差しだす。

「そんな…危ない所を助けて頂いて…更にここまでして頂くなんて──」

と女の子は戸惑いを見せるが、正直今の肌色多めの状態で居られる方が俺は落ち着いて話もできない。
その事を女の子に伝えると、女の子は申し訳なさそうに服を手に取り木の裏へ身を隠し服を着替え始めてくれた。


俺がホッと一安心して地に座り込み、暫くすると女の子は服を着替え、俺のジャケットを片手に持って木の裏から戻ってきた。


白く少し大きめな帽子には水色のリボン、少し薄目の白いブラウス、薄桃と白のストライブにフリルが特徴のフレアスカート、羽織った上着はスカートによく合う薄桃色のゴシック風コート。

その女の子の変わり様には思わず見惚れてしまうほど、女の子の可憐な表情と合間見、何処かの令嬢と言っても誰にも疑われたりなどしないだろう。

とにかく一言で言い表すなら「可愛い」そう可愛い──ってええ!俺は思わず動いてしまった口を押さえ、女の子の様子を窺う。


女の子はその健康的でやや白い肌を頬だけでなく首や腕までピンク色に染め恥じらっているのか、モジモジと落ち着かない様子だ。

二人はお互いに一言も口を開く事もなく、暫くの間お互いを見つめ逢う──そうして時間がゆっくりと流れ──

俺が口を開くより早く、女の子が口を開く

「あの…こんなにいい生地のお洋服…しかも何かとてもオシャレで…私のような町娘が着させて頂くような物じゃ…」

女の子は遠慮がちにそう思いを伝えてくるが正直、俺からしてみれば町娘だろうが貴族の令嬢だろうが可愛い服が似合う、可愛い女の子は正義なのだ!

第一女物の服を返された所で自分で着るような趣味は持ち合わせていないからインペントリの肥やしにしかならない。


「遠慮しなくていいよ。その服は特に着る子が居たわけじゃないし、こんなに可愛くて似合っている子が着てくれるなら服もきっと嬉しいよ!」


俺の正直な感想に女の子の頭からは湯気が出るんじゃないかと錯覚するほどに真っ赤に染まっている。

《あの~恋人ゴッコをを為さるなら町に戻ってからでも宜しいのではないですか?日が暮れちゃいますよ。》

何処か少しイライラしたような女神さまの声が俺の脳内に響く──善行の女神さまが嫉妬とか…ないよなうん、気のせいだ。

(確かにそうですね!わかりました!移動することにします!)

「そうだ、まだ名乗ってなかったね。俺の名前は[久世 雷斗]って言うんだ、今は旅をしててね、良かったら近くの町まで案内してくれないかな?その服は案内の報酬とでも思ってくれたらいいからさ。」

俺は女の子に向かい、名乗ると同時に町までの案内をお願いすると、女の子は二つ返事で了承し、名前を教えてくれた。

「私の名前は[アンナマリー]です!アンナって呼んでください!改めて、見ず知らずの私を助けてくれて本当に!ありがとうございました!それでは、町までご案内しますね!」

えへへ!っと俺にアンナは人懐っこい笑顔を向ける、まるで夏に咲く向日葵のような、暖かく元気な笑顔がとても眩しく見えた。
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