一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!

GARUD

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第0章

チュートリアル 3 貨幣価値を覚えよう!

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俺はついさっき助けたアンナに案内を頼み、その後無事、街道を進み俺が転移してきて場所から一番近い町へと着いた。

(やっと女神さまの言っていた町へ着きました!)

《そのようですね。それでは町に着いたということで、まずは貨幣について説明します。》


そうして女神さまから貨幣についての説明を受ける

この世界では大まかに
鉄貨→10円相当
銅貨→100円相当
銀貨→1000円相当(千円)
金貨→10000円相当(一万円)
白金貨→1000000円相当(百万円)

で、俺の四次元魔法の残高だが──

《転移契約料として最初にある程度チャージしてありますから、確認してくださいね》

という話だったので確認する───


脳内に浮かび上がる数値に俺は軽い目眩を覚える。
何かの間違いかもしれない──もう一度俺は【インベントリ】を呼び出し四次元魔法内部の残高を見る──

これ──表示バグってんな

俺の脳内には残高──4000万──と表示されていた。

(女神さま!女神さま!なんかおかしいです!女神さまぁぁ!)

俺は脳内で激しく女神さまを呼ぶと、いたずらが成功して喜ぶ無邪気で嬉しそうな女神さまの声が聞こえる

《ふふっ、その金額は間違ってないですよ!》

(エエエエエ!だとしたら、どうしてこんな大金を俺に?)

《ふふっ、先程も伝えた通り契約料ですよ。ほらよく貴方の世界ではスポーツ選手とかが多額の契約金を得て入団するじゃないですか?そのような物だと受け取ってください。》

(これだけの大金──女神さまは俺にこの世界で何をさせたいんですか?)

そういえば俺は契約の時に内容を聞かず、ただ俺に支払われる、与えられる能力に心を踊らせ、何も考えずにこの世界へと渡って来てしまった───もしや…俺になにか飛んでもないことをさせるつもりじゃ──世界征服とか魔王を倒す勇者になれ!とか…はたまた魔王になれ!って言われてもおかしくはない。


《ふふっ本当に面白い人ですね貴方は─クスクス》

(あっ…駄々漏れでしたか?)

《ええ。ぷっくく…あのですね、別に何か大きい事をしてほしい訳じゃないんです。ただ、貴方は普段通り、この世界でも困ってる人を助けてくれればそれでいいのです。》

(というと?)

《この世界は穢れに満ちています。善行を行う者はより強い悪に潰され、強いたげられ、悪意こそが正義の世の中になってしまっているのです。》

(それはヒドイですね…)

《ええ、善行の女神は、善行を行ってくれる人が居なければ力を顕現させることが出来ません。この世界では善の力がとても弱く、悪の力がとても強いため、私の力が発揮できないのです。》

(なるほど…そこで俺の出番!って訳ですね!わかりました!ただの一般人だった俺に何処まで出来るか解りませんが、女神さまに貰った力で、この世界に善の華を咲かせます!)


《ということで、そのお金は有意義に使ってくださいね。ちなみに、それとは別に毎月100万ほど四次元魔法へ振り込みますので、安心してくださいね!》



「あの…どこか遠い目をしてましたが…お疲れですか?」


「ん?あ!いやいやそんな事ないよ!ごめんね!心配させて!」


あああ!女神さまとの会話に夢中で完全にアンナの存在を忘れてた!
ただ女神さまと会話してただけだというのに、この子は黙り込んだ俺が疲れていると思い心配してくれている。
なんて心が優しい子なんだろう──あぁ…だから悪意に狙われるのか………この世界はなんて残酷なのだろう……


「ところでアンナ、良かったら町を案内してくれないかな?色々と見て回りたいんだ。」

「はい!喜んで!」

「じゃ、まずは食事にしないかい?戦闘に歩いて~でお腹がペコペコなんだ!だから何処か美味しいお店を教えて欲しいな!」

「ふふっ、わかりました!アンナに任せて下さい!」


そう言うとアンナは向日葵のような愛らしい笑顔を浮かべ俺の手を取り、町の中へと引っ張って行く──
アンナに握られた手はとても暖かく、その感触は柔らかく──おや?少しザラザラするな…手が荒れているのだろうか、こんな可愛い子の手が荒れているなんて許せない!絶対にだ!

そんな事を考えていると、アンナが立ち止まる。
どうやら目的のレストランへと着いたみたいだ。

「えっと…ここがこの町一番と評判のレストランです。」

「ほおお…ではアンナ、早速中に入ろうか!」

「えっ!その私はその…場違いというか…ここは貴族様も使われるレストランなので…お値段が…その…私は外で待ってますから!どうか雷斗さんだけ中で食事してきてください!」


この子は──なんて事を言うのか!値段なんてどうでもいい!
「可愛い子と食事するのに金を気にする男など居ない!」全く、どうして可愛い子を待たせて俺だけ食事できるのか…

「あの…そんな大声で……」

────

のおおおおおおおお!また声に出てたああああああ!
うう…恥ずかしくて消えたい…orz

「と…とにかく、アンナは案内、俺が支払いってことで、一緒に食事をしてくれないかな?」

「でも…」

「いくら美味しい料理も、一人では寂しくて美味しさを感じれないさ──たからアンナ、俺と食事して欲しい。」

俺の真摯な願いにアンナは折れ、一緒に入店してくれた。

俺達は席へと案内され、メニューに目を通す。
目の前に座ったアンナはメニューを開いて顔を隠している。
とても緊張しているのか──メニューは逆さまだ。

俺はアンナの緊張を解そうと声をかけることにする。

「アンナ、このメニューの中でもオススメはどれかな?旅人の俺にはどれもわからない名前でさ。」

「っと──それでしたらこちらはいかがですか?Aミノ肉のラグーは舌の上で蕩ける肉が絶品だと聞いたことがあります。」 

「なるほど、美味しそうだね!」

俺はテーブルにある呼び出し用であろうベルを振る──
直ぐにウエイトレスが来てくれたので、早速教えて貰ったメニューを注文する。

「Aミノ肉のラグーとパンを俺と彼女で2つ、後はオススメのデザートなんてないかな?」

「ちょっ、私はお水で──」

そんなアンナの言葉を俺は手で制して、ウエイトレスの言葉を待つ、そんな俺を見て、ウエイトレスは静かに答える。

「本日のオススメデザートはアプルの身をふんだんに使ったキッシュとなっております。」

「ではそれも俺と彼女の分を。」

「かしこまりました。オーダーは以上で宜しいでしょうか?」

俺はウエイトレスの確認に首肯して答える。
ウエイトレスはお辞儀を一つして、奥へと下がって行った。

それを見送り、俺はアンナを見つめ──

「アンナ、さっきも言ったけど、一人で食事するのは詰まらない。アンナも折角可愛い服を着ているんだ、今日はお姫様気分で過ごしてくれないかな?」

「そっ!そんなこと…助けて頂いたうえに、ここまでして頂くなんて…」

そう言うとアンナは俯いてしまう。
そうだ、話を変えよう、アンナは普段何をしているのだろうか…どういった物を食べているのだろうか、気になり出したらキリがなくなってきた。
よし、そうと決まれば早速聞いてみよう!

「アンナは普段は何をして生活しているんだい?」

「私は、いつもはポーションの元になるハーブを摘んで、それを商業ギルドへ売って日々生活しています。」


商業ギルドというのが気になるが、折角喋ってくれているのだから、質問は最後にしよう。


「生活自体は独り暮らしというのもあって、贅沢しなければなんとか生活できるような感じです……ただの町娘ですしね。」

てへへ──と笑うアンナの笑顔にはどこか違和感を感じる。


「ですから、今日みたいに誰かに助けて頂いたり、こうして良い服を来たり、このようなレストランに入ったりなんてしないんですよ。」

─ホントに今日は夢のよう──

そう小さく、とても小さく呟いた独り言を俺の強化された聴覚は聞き逃さなかった。

とアンナの話を聞き終えた頃、タイミングを見計らったかのように料理が運ばれてきた。
どうやらウエイトレスが様子を窺いベストな瞬間を選んだようだ……いい仕事をする。


「お待たせ致しました──Aミノ肉のラグーとパンでごさいます、デザートは食事がお済みの頃にご用意させて頂きます。」

ウエイトレスは淡々と語りお辞儀をして下がっていった。

「おっ!旨そうだね。冷めないうちにたべようか。」

「はい!」

ラグーの匂いに頬を緩ませたアンナはとても愛らしく──
そんなアンナを前に俺も微笑むのだった。
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