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第1章
1 - 4 嫉妬の視線と戻らぬアンナ
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淡いエメラルドグリーンの瞳がシャンデリアの光でキラキラと輝いている。
ゆっくり刻まれる音楽に合わせて体を動かせば、流れるように動き、透き通るような髪の毛──シャンデリアに照らされた金色の長い髪──はまさしく彼女を飾る最高のアクセサリーだろう。
さらに踊る彼女は──とても可愛らしい。向日葵の様な笑顔でパートナーを……つまり俺を見ている。
周囲の男達の視線は自然と彼女へと向けられ──俺にも嫉妬と羨望の視線が──《明らかに負けてますしね。主に顔が~。》
そんな心無い女神さまの突っ込みすら“無視”できるほど、俺達はダンスを楽しんだ。
俺とアンナはダンスを終え、休憩していると男達を撒いて来たミレーヌが「雷斗様、私とも踊ってください!」と手を伸ばしてくる。(平等の精神ってやつだな。)
ということでアンナに「行ってくるよ」と一言残し、ミレーヌとダンスをすべく移動する。
さて、踊るミレーヌだが──今日のドレスは腰より下の前がガバッと開いているドレスで健康的な肌色の脚がステップを踏む度に見え隠れする。それだけでも心臓によろしくないのに──ミレーヌのドレスの上もすざまじい。
肩は丸出し、健康的な鎖骨から下に見えるのは男のロマン!それをギリギリの所で隠すドレスは《薄手で一つ間違えば肌色の山脈が露出してしまう。というか露出しろ!》──(俺の脳内で変なテロップ流すのやめてください。堪えれなくなります)
《ふふっごめんなさいね♪》
と、とにかく…彼女もまた素晴らしかった。
俺とミレーヌはダンスを終え、アンナと合流し3人で外の空気を吸いにテラスへと向かう。
「ふぅぅ……ちょっと汗かいたな。」
「ふふっ、雷斗さんは連続で踊りましたからね。」
アンナは「どうぞ」と俺にドリンクを持ってきてくれる。
「雷斗様はホントになんでも出来るんですね!ダンスをもお上手で、周囲のご婦人方が羨望の眼差しを向けてましたよ!」
ふむふむ、このダンス能力をわざわざ用意してくれた女神さまに感謝だな。《むしろ崇め奉ってもいいんですよ?》
(これがなければ素晴らしい女神さまだったのに……所々で残念なんですよね~)《ぶ~!》(はははっ!)《うふふっ》
「よう!雷斗の旦那!なにニヤニヤしてんだい?」
と現れたのはアンジュ。彼女は少々飲んでいるのか顔がほんのりと赤く染まっている。
「あぁ、アンジュか。今日の処は特に何も起こらないみたいだから、皆とダンスの話をしていたんだよ。」
「ああ、旦那はダンスも上手だったな。」
「そうか?まぁ、素直に誉められておこうかな。」
とアンジュの褒め言葉を素直に受けとる──すると突然のアンジュのお誘い。
「旦那、あたいとも一つ踊ってくれないかい?」
俺は二つ返事で了承し、2人に「行ってくる」と伝えホールへと戻った。
俺はアンジュの腰を取り、手を引きリードする。
アンジュは最初は驚いていたが、途中からは俺のリードに合わせて《為すがままに腰を振り──》(こらぁぁぁぁ!えーかげんにせんかい!このエロ女神さまが!ちょいちょい俺の脳内へ攻撃しないでお願いだから!)と俺のちょっとしたイラつきに──
《ちぇっ!女神だってダンスしたいのに~実体がないのが悔しい!》──あぁ、そうだよな、見てるだけってつまんないよな。
(ごめん、女神さま、いつかこの世界での力が戻ったら俺と踊ってくれませんか?)と俺はささやかな願いを叶えたいと思った。
《ぐすっありがとうございます。その時は是非。》
(はい!)俺は脳内で元気良く返事をして──意識を現実に集中させる。
アンジュはショートドレスのため脚の動きが妨げられないのかダンスのキレがいい。ターンの度にドレスが浮き、見えないギリギリのラインでドレスが戻る。
これが鉄壁のスカートか!重力仕事しろ!じゃなかった、仕事し過ぎだ!少しサボれ!などとつい考えてしまう。
さらによろしくないのが双子山だ。腰を引き抱き合うように踊る俺の胸には柔らかな毬の感触が伝わって、視線を下げれば山あり谷ありと、俺の精神を攻撃する。
《なんかほんの数分前までは女神の私に向かってカッコいいこと言ってたのに……これじゃただのおっぱい星人じゃないですか!》
(ふっ……男は皆母の愛を求める生き物。つまり胸を見て、考えてしまうのは仕方がないことだと昔の偉人も──)《言ってませんからね。》くっ……さすが女神さま!なかなか手強い!
そんなこんなで無事アンジュとのダンスも終え、2人が待つテラスへと戻ると───
「あれ?アンナは?」
そう、そこにはアンナの姿がなかった。
「お花を摘みに行ったんじゃないですか?私達結局雷斗様がアンジュさんとダンスに向かわれた後貴族の方達に囲まれてしまって……」つい今しがた開放されたんですよ。と言うミレーヌ。
「そうか、それは大変だったろ。済まなかった…アンナが戻ったら今日の処は帰ろうか。」
「そうですね、騒ぎも起こりませんし……」
しかしアンナはなかなか戻って来ない……長いトイレだ……
更に待つこと数十分────
「しかし……なかなか戻って来ないな……」
「そうですね……私、少し様子を見てきます!」
俺がボソッと呟くと、やはり気になっていたのかミレーヌは様子を見に行くと言って駆けていってしまった。
俺はその背中を見送りグラスを一口傾け中のドリンクで喉の渇きを潤す。
「雷斗の旦那、何か嫌な感じがするよ。ミレーヌまで1人にするのは危険だと思うさね。」とアンジュは進言してくる。
俺も正直少しおかしいと思い始めていた。
そこでアンジュに「ここを頼む、アンナが来たら一緒に待っていてくれ!」と言い残しミレーヌを追いかけ走り出す。
なんとか、追い付いた俺はミレーヌと一緒に女子トイレの方へと移動する。《貴方にはそういう趣味もあったんですね……トイレに女の子を連れ込んで一体なにを致すつもりなんですか!》──
(うっせえ!誰かこいつを黙らせる方法を教えてくれ!)
《わっ私を黙らせて喋れない事をいいことに、猿轡プレイを堪能しようだなんて!なんて鬼畜!合意の上でもさすがに行き過ぎですよ?》(なぁ……実はそういうプレイしたいんだろ?)──
《──なっ!そんな訳──》(ないなら黙っててください。)
《ぐぬぬ!》はぁぁ……それは俺のセリフだよ……
とお決まりの漫才をしていると女子トイレへと辿り着く。
「中を見てきます!」そういうと扉を開け、ミレーヌは中へと入っていく。
俺は扉前や左右の警戒をする──直ぐに内側から扉が開きミレーヌが出て来て──「アンナさんが居ません……」
私も一緒に行っていれば……と沈むミレーヌ
「とりあえずアンジュの所へ戻ろう、もしかしたら戻って来ているかもしれない。」と宥め俺達はテラスへと戻る。
「雷斗の旦那。どうだ?居たかい?」
というアンジュの声を聞いて俺は焦った。
なぜならこの会場内には既にアンナは居ないからだ……
《あのー》(すいません、女神さま、今は冗談に付き合っている余裕は──)
《念のためってサーチの魔法を確か全員にかけてましたよね?》
(え……あ~……気が動転してて忘れてた!ありがとう女神さま!)
《お礼は今度でいいですから。地図を見てはいかがですか?》
と女神さまに言われて脳内で地図を呼び出す!すると──
あった!一つだけ離れていく反応!これがアンナだ!
しかし、離れていくスピードが速すぎる!人が出せる速度じゃない。
《馬か何かに乗せて移動しているのでしょう。》
(と──言うことは──《ええ、どうやら人拐いにアンナさん自身が捕まってしまったようですね。》
(くっ!俺が軽はずみに手伝わせたばっかりに……)
《追いかけましょう。》
(ああ!追いかけてぶちのめしてや──《それはダメですよ。ちゃんと人拐いの拠点までは走ってもらわないと。アンナさんだけ助けても意味はありません。一網打尽にしてこそ後顧の憂いを絶てるというものです。》
くっ……
《ここは我慢してください。その怒りは然(しか)る可(べ)き時に爆発させるべきでしょう。》
(わかりました。とりあえずアンナの反応を追いかけたいのですが……なにかいい方法はありますか?)
女神さまは準備していたとばかりに答えをくれる!
《では、空を飛んで追いかけましょう。頭の中で、空へ浮かぶイメージを浮かべ【レビテーション】と念じてください。》
(【レビテーション】)
念じると同時に俺の体がふわりと空に浮かび上がる。
「わ!雷斗様が浮いてる!」
「雷斗の旦那!どうなってんだ!」
《では次に【フライ】と念じれば好きな方向へ飛ぶ事が出来ます。【フライ】単体でもその場から飛び上がることができます。【レビテーション】はあくまでも浮くだけです。》
(わかりました!)「すまない、二人とも!どうやらアンナは今回のターゲットの人拐いに引っ掛かったみたいだ!ここからかなり遠くに反応がある。」
俺の説明に2人は「ええ!」とか「なんだって!」と驚いている。
「これから俺は空からそいつらを追跡する!アンジュ、ミレーヌを任せる!2人で俺の屋敷に戻ってくれ!」
「おう!任せとけ!」
「雷斗様、お気をつけて!」
俺は2人の反応に頷き「行ってくる!」(【フライ】)
ゴオオ!シュパッ!と音を立てて飛び立つ!
俺は意識を最大限飛行に集中させ速度を増した!
「捉えた!」
高速で飛ぶ俺の視界にはかなりのスピードを出して走る馬車が一つ。(地図の反応もあの馬車から出ている……つまり、あれにアンナが!)
《押さえてくださいね?今襲えば実行犯は捕らえられも根元までは叩けません。そうなれば今後は更に用意周到になるり叩く手間も増えてしまいます。》
(はい、わかってます。今回は俺の油断ですね。サーチャーを付けていたのも忘れていましたし……反省せねば。)
《ふふっ、直ぐに反省できる処が貴方の良いところですよ。》
女神さまが女神さまらしい事を言う…たまに女神スイッチが入るとこうなるんだよな。《あの……男の娘って興味ないですか?》
(突然なにを言って──《いえ、TS系でも……っていってもわかんないですよね?率直に言うと性転換してやるから覚悟しろよ?ってことですね♪》(だあああああ!すいませんっしたぁぁぁ!)
そして漫才をしている内に馬車はとある屋敷の前で止まった。
そして──馬車から担ぎ降ろされるアンナは意識を奪われているのかぐったりとしている。
「ここが本拠地か、待ってろよ。」今すぐ殺し尽くしてやるからな!
──────────────────────────────
次回予告!
捕まって手込めにされてしまったアンナ!
彼女の純血は脂ぎったおっさんの物になってしまうのか!
次回 アンナの喪失(マジで嘘です)
ゆっくり刻まれる音楽に合わせて体を動かせば、流れるように動き、透き通るような髪の毛──シャンデリアに照らされた金色の長い髪──はまさしく彼女を飾る最高のアクセサリーだろう。
さらに踊る彼女は──とても可愛らしい。向日葵の様な笑顔でパートナーを……つまり俺を見ている。
周囲の男達の視線は自然と彼女へと向けられ──俺にも嫉妬と羨望の視線が──《明らかに負けてますしね。主に顔が~。》
そんな心無い女神さまの突っ込みすら“無視”できるほど、俺達はダンスを楽しんだ。
俺とアンナはダンスを終え、休憩していると男達を撒いて来たミレーヌが「雷斗様、私とも踊ってください!」と手を伸ばしてくる。(平等の精神ってやつだな。)
ということでアンナに「行ってくるよ」と一言残し、ミレーヌとダンスをすべく移動する。
さて、踊るミレーヌだが──今日のドレスは腰より下の前がガバッと開いているドレスで健康的な肌色の脚がステップを踏む度に見え隠れする。それだけでも心臓によろしくないのに──ミレーヌのドレスの上もすざまじい。
肩は丸出し、健康的な鎖骨から下に見えるのは男のロマン!それをギリギリの所で隠すドレスは《薄手で一つ間違えば肌色の山脈が露出してしまう。というか露出しろ!》──(俺の脳内で変なテロップ流すのやめてください。堪えれなくなります)
《ふふっごめんなさいね♪》
と、とにかく…彼女もまた素晴らしかった。
俺とミレーヌはダンスを終え、アンナと合流し3人で外の空気を吸いにテラスへと向かう。
「ふぅぅ……ちょっと汗かいたな。」
「ふふっ、雷斗さんは連続で踊りましたからね。」
アンナは「どうぞ」と俺にドリンクを持ってきてくれる。
「雷斗様はホントになんでも出来るんですね!ダンスをもお上手で、周囲のご婦人方が羨望の眼差しを向けてましたよ!」
ふむふむ、このダンス能力をわざわざ用意してくれた女神さまに感謝だな。《むしろ崇め奉ってもいいんですよ?》
(これがなければ素晴らしい女神さまだったのに……所々で残念なんですよね~)《ぶ~!》(はははっ!)《うふふっ》
「よう!雷斗の旦那!なにニヤニヤしてんだい?」
と現れたのはアンジュ。彼女は少々飲んでいるのか顔がほんのりと赤く染まっている。
「あぁ、アンジュか。今日の処は特に何も起こらないみたいだから、皆とダンスの話をしていたんだよ。」
「ああ、旦那はダンスも上手だったな。」
「そうか?まぁ、素直に誉められておこうかな。」
とアンジュの褒め言葉を素直に受けとる──すると突然のアンジュのお誘い。
「旦那、あたいとも一つ踊ってくれないかい?」
俺は二つ返事で了承し、2人に「行ってくる」と伝えホールへと戻った。
俺はアンジュの腰を取り、手を引きリードする。
アンジュは最初は驚いていたが、途中からは俺のリードに合わせて《為すがままに腰を振り──》(こらぁぁぁぁ!えーかげんにせんかい!このエロ女神さまが!ちょいちょい俺の脳内へ攻撃しないでお願いだから!)と俺のちょっとしたイラつきに──
《ちぇっ!女神だってダンスしたいのに~実体がないのが悔しい!》──あぁ、そうだよな、見てるだけってつまんないよな。
(ごめん、女神さま、いつかこの世界での力が戻ったら俺と踊ってくれませんか?)と俺はささやかな願いを叶えたいと思った。
《ぐすっありがとうございます。その時は是非。》
(はい!)俺は脳内で元気良く返事をして──意識を現実に集中させる。
アンジュはショートドレスのため脚の動きが妨げられないのかダンスのキレがいい。ターンの度にドレスが浮き、見えないギリギリのラインでドレスが戻る。
これが鉄壁のスカートか!重力仕事しろ!じゃなかった、仕事し過ぎだ!少しサボれ!などとつい考えてしまう。
さらによろしくないのが双子山だ。腰を引き抱き合うように踊る俺の胸には柔らかな毬の感触が伝わって、視線を下げれば山あり谷ありと、俺の精神を攻撃する。
《なんかほんの数分前までは女神の私に向かってカッコいいこと言ってたのに……これじゃただのおっぱい星人じゃないですか!》
(ふっ……男は皆母の愛を求める生き物。つまり胸を見て、考えてしまうのは仕方がないことだと昔の偉人も──)《言ってませんからね。》くっ……さすが女神さま!なかなか手強い!
そんなこんなで無事アンジュとのダンスも終え、2人が待つテラスへと戻ると───
「あれ?アンナは?」
そう、そこにはアンナの姿がなかった。
「お花を摘みに行ったんじゃないですか?私達結局雷斗様がアンジュさんとダンスに向かわれた後貴族の方達に囲まれてしまって……」つい今しがた開放されたんですよ。と言うミレーヌ。
「そうか、それは大変だったろ。済まなかった…アンナが戻ったら今日の処は帰ろうか。」
「そうですね、騒ぎも起こりませんし……」
しかしアンナはなかなか戻って来ない……長いトイレだ……
更に待つこと数十分────
「しかし……なかなか戻って来ないな……」
「そうですね……私、少し様子を見てきます!」
俺がボソッと呟くと、やはり気になっていたのかミレーヌは様子を見に行くと言って駆けていってしまった。
俺はその背中を見送りグラスを一口傾け中のドリンクで喉の渇きを潤す。
「雷斗の旦那、何か嫌な感じがするよ。ミレーヌまで1人にするのは危険だと思うさね。」とアンジュは進言してくる。
俺も正直少しおかしいと思い始めていた。
そこでアンジュに「ここを頼む、アンナが来たら一緒に待っていてくれ!」と言い残しミレーヌを追いかけ走り出す。
なんとか、追い付いた俺はミレーヌと一緒に女子トイレの方へと移動する。《貴方にはそういう趣味もあったんですね……トイレに女の子を連れ込んで一体なにを致すつもりなんですか!》──
(うっせえ!誰かこいつを黙らせる方法を教えてくれ!)
《わっ私を黙らせて喋れない事をいいことに、猿轡プレイを堪能しようだなんて!なんて鬼畜!合意の上でもさすがに行き過ぎですよ?》(なぁ……実はそういうプレイしたいんだろ?)──
《──なっ!そんな訳──》(ないなら黙っててください。)
《ぐぬぬ!》はぁぁ……それは俺のセリフだよ……
とお決まりの漫才をしていると女子トイレへと辿り着く。
「中を見てきます!」そういうと扉を開け、ミレーヌは中へと入っていく。
俺は扉前や左右の警戒をする──直ぐに内側から扉が開きミレーヌが出て来て──「アンナさんが居ません……」
私も一緒に行っていれば……と沈むミレーヌ
「とりあえずアンジュの所へ戻ろう、もしかしたら戻って来ているかもしれない。」と宥め俺達はテラスへと戻る。
「雷斗の旦那。どうだ?居たかい?」
というアンジュの声を聞いて俺は焦った。
なぜならこの会場内には既にアンナは居ないからだ……
《あのー》(すいません、女神さま、今は冗談に付き合っている余裕は──)
《念のためってサーチの魔法を確か全員にかけてましたよね?》
(え……あ~……気が動転してて忘れてた!ありがとう女神さま!)
《お礼は今度でいいですから。地図を見てはいかがですか?》
と女神さまに言われて脳内で地図を呼び出す!すると──
あった!一つだけ離れていく反応!これがアンナだ!
しかし、離れていくスピードが速すぎる!人が出せる速度じゃない。
《馬か何かに乗せて移動しているのでしょう。》
(と──言うことは──《ええ、どうやら人拐いにアンナさん自身が捕まってしまったようですね。》
(くっ!俺が軽はずみに手伝わせたばっかりに……)
《追いかけましょう。》
(ああ!追いかけてぶちのめしてや──《それはダメですよ。ちゃんと人拐いの拠点までは走ってもらわないと。アンナさんだけ助けても意味はありません。一網打尽にしてこそ後顧の憂いを絶てるというものです。》
くっ……
《ここは我慢してください。その怒りは然(しか)る可(べ)き時に爆発させるべきでしょう。》
(わかりました。とりあえずアンナの反応を追いかけたいのですが……なにかいい方法はありますか?)
女神さまは準備していたとばかりに答えをくれる!
《では、空を飛んで追いかけましょう。頭の中で、空へ浮かぶイメージを浮かべ【レビテーション】と念じてください。》
(【レビテーション】)
念じると同時に俺の体がふわりと空に浮かび上がる。
「わ!雷斗様が浮いてる!」
「雷斗の旦那!どうなってんだ!」
《では次に【フライ】と念じれば好きな方向へ飛ぶ事が出来ます。【フライ】単体でもその場から飛び上がることができます。【レビテーション】はあくまでも浮くだけです。》
(わかりました!)「すまない、二人とも!どうやらアンナは今回のターゲットの人拐いに引っ掛かったみたいだ!ここからかなり遠くに反応がある。」
俺の説明に2人は「ええ!」とか「なんだって!」と驚いている。
「これから俺は空からそいつらを追跡する!アンジュ、ミレーヌを任せる!2人で俺の屋敷に戻ってくれ!」
「おう!任せとけ!」
「雷斗様、お気をつけて!」
俺は2人の反応に頷き「行ってくる!」(【フライ】)
ゴオオ!シュパッ!と音を立てて飛び立つ!
俺は意識を最大限飛行に集中させ速度を増した!
「捉えた!」
高速で飛ぶ俺の視界にはかなりのスピードを出して走る馬車が一つ。(地図の反応もあの馬車から出ている……つまり、あれにアンナが!)
《押さえてくださいね?今襲えば実行犯は捕らえられも根元までは叩けません。そうなれば今後は更に用意周到になるり叩く手間も増えてしまいます。》
(はい、わかってます。今回は俺の油断ですね。サーチャーを付けていたのも忘れていましたし……反省せねば。)
《ふふっ、直ぐに反省できる処が貴方の良いところですよ。》
女神さまが女神さまらしい事を言う…たまに女神スイッチが入るとこうなるんだよな。《あの……男の娘って興味ないですか?》
(突然なにを言って──《いえ、TS系でも……っていってもわかんないですよね?率直に言うと性転換してやるから覚悟しろよ?ってことですね♪》(だあああああ!すいませんっしたぁぁぁ!)
そして漫才をしている内に馬車はとある屋敷の前で止まった。
そして──馬車から担ぎ降ろされるアンナは意識を奪われているのかぐったりとしている。
「ここが本拠地か、待ってろよ。」今すぐ殺し尽くしてやるからな!
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次回予告!
捕まって手込めにされてしまったアンナ!
彼女の純血は脂ぎったおっさんの物になってしまうのか!
次回 アンナの喪失(マジで嘘です)
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