23 / 61
第2章
2 - 6 襲撃!バルナバス邸
しおりを挟む
昨日のお説教で疲れた俺は……
「あぁ……今何時だよ……」
目を覚ました俺は窓から差し込む夕陽にげんなりしつつ、酒場へと向かう。
「すいませーん!ちょっといいですかー?」
その後俺は酒場で呑んでいる住民にバルナバス男爵邸の場所を聞き、頭の中の地図にマーカーを打ち込み…疲れてるため早々に宿屋へと戻る。
そして現在───ここは夜の街中の一角に停めている馬車の中。
カナは既に就寝中のため、二人に今回の俺の仕事について説明する。
「ここを統治するバルナバス男爵はアンナが拐われた誘拐組織から女性を……性奴隷として購入したと誘拐組織の奴は言っていた 」
二人は俺の説明を黙って聞く
「そこでだ……俺がささっと潜入して捕まっているであろう女の子達を助け出してくるから、二人にはその子達のケアを頼む」
「具体的にはどういったことでしょう?」
「まぁ……心のケアだな。後は怪我が無いか~とか……男の俺には言い辛い事もあるかもしれないし……そういった処のカウンセリングだね」
「わかりました。やってみます」
「まっかせてよ!雷斗様!」
と二人は気持ち良く返事を返してくれたので……
「じゃあ……行ってくる!黒!松!俺以外の男は絶対に近づけるんじゃないぞ!」
ヒヒィィィィィィン!
両馬の元気な返事に満足し、闇夜の街を高速で走り抜ける!
しばらく走ると俺は目的地のバルナバス邸に到着する
よし…待ってろよバルナバス!……テメーにキツイ仕置きをくれてやる!
「【シャドウハイド】」と定番の隠れ身を使用
そして壁に向かって「【サンドス《ちょっと待ってください!》───え?
《そこの塀を壊した先に人が居ます。おそらく巡回の者でしょう》
(ええ!…んじゃ行くまで待ちますかねぇ…)
《それもダメそうですね…巡回がホントに順次回ってくるみたいですよ?》
(ぬうう…ポメリエモーン!なんか便利な魔法を出しておくれよ!)
《……仕方ないので用意しました。パッパカパッパカパッパッパー!【クリアラビリンス】ー!》
おっ!なんか今日は付き合いいいぞ?機嫌でもいいのかな?
《これは頭の中にある地図に人間、魔物、宝物系を完全にサーチしてマーカーを打ち込みます。【サーチ・モンスター】の上位互換ですね。》
(そいつはすごいよ!さすがポメリエモンは頼りになるなぁ)
「【クリアラビリンス】」と念じれば頭の中には青、金、白の三色のマーカーが浮かび上がる。
《青は仲間のマーカー、金は宝物のマーカー、白はその他の人間のマーカーです、ちなみに今回は表示されませんが、魔物が居れば赤で表示されます。》
(なるほど!さすがポメリエモンだ!)うんうん、と頷き白のマーカーを見ると、大きな部屋の入り口っぽい処に2個、中に1個の部屋がある!
恐らくここであろう……しかし……肝心の塀の壊し方は?
《飛び越えればいいじゃないですか…何のための肉体強化とハイドなんですか?今は普通の人には見つからないんですから…》
(おおお!さすがはポメリエモン!あったまいい!)
《ふふふっ。それほどでもありますけどね♪》
おお…ほんとに機嫌いいな…
うっしジャンプ~ね……結構高いんだけど…2M以上あるでこれ…
ええい!男は度胸!
俺は助走を付け最大パワーでジャンプ!
(おっ!って高い!高すぎるうううううううううう!)
俺はのど元まで出かかる悲鳴を必死にこらえ…なんとか着地!
ドスーーン!
着地の衝撃で大地は揺れ、大きな音が周囲に鳴り響く。
「なんだ!」
「地震か!」
と巡回の男達がザワザワし始める───俺は慌ててその場を離れ、屋敷の方へと近づく。
俺は脳内のマップを開き───白のマーカーの位置を再確認する──
すると誰も居ないであろう部屋を発見!
よし!ここなら砂にしても当分気が付かれないだろう!
部屋の正面へ回り…壁に向かって「【サンドストーム】」と念じれば壁は急速に砂へと変わり…人が一人通れる程度の大きさの穴が出来上がる!
すかさず内部へ突入!そのまま部屋のドアを開け先ほどチェックした部屋を脳内地図で再確認
よし!まだ動いていない!
俺は慌てず騒がず静かに目的地へと走り───(到着!っと──)
辿り着いけば、あからさまに警護です!と言わんばかりの強面マッチョが二人。扉の前で待機している。
(当たりか?ま…確認も兼ねて───)ブゥゥゥン!ゴガッ!
1人の男へ俺は側頭部に容赦なく蹴りをお見舞いし、男は吹き飛び壁にめり込み動かなくなる。
「よぉ!」突然現れた俺の軽い挨拶に事態を飲み込めない警護の生き残りは「よお?」と間抜けな返事を返してくる。
「ここってバルナバスさんの部屋だろ?」とさらにフレンドリーに続けると「おう?」と護衛はさらに間抜けな返答を返す。
「そうか!ありがとな!」と言うが早く男の首を掴んで捻る。
ゴキョッ!と耳障りな音を立て、男の首は半回転しゴトッと倒れた。
よし。いこか!《今日はどんな感じでお仕置きするんでしょう…》(それは見てのお楽しみってことで!)《はーい!》
ふんっ!───バカーン!
俺は扉を勢いよく蹴り破り…部屋の中へと突入する!
「何者だ!」
声のする方へ頭を向けると既に剣で武装した男が1人、俺の目の前に立っていた。
「貴様がバルナバスか?」
「そうだ…私がバルナバス男爵と知っていて尚我が部屋に勝手に入って来たと言うことか……賊の分際で!まさに無礼千万!打ち首にしてくれる!」
と、剣を構え切りつけてくるバルナバス!
だが…俺にはバルナバスの斬撃がとてもスローに見える。
「ふんっ!」俺は気合い一閃!迫りくる剣を人差し指と中指で挟み込む!
「なっ!」バルナバスの顔には驚愕の色が浮かぶ──
剣を俺の指間から引き抜こうと力を込めるバルナバスへ──
「いたいけな少女を拐かし──」俺は空いている方の拳で剣の腹を殴り折る!
「権力を振りかざし手込めにする──」俺は指間に挟まっている折れた剣先をバルナバスの顔面スレスレの空間へと投擲する!
「ぅぉ!!」と情けない声をを漏らすバルナバス
「人それを──外道という!」と俺はこっそり弱めに【トルネイド】を念じ周囲に風を巻き起こす!
「貴様!一体何者だというのだ!」突然部屋に吹いた風に戸惑いながらも俺を警戒しながら後ろに下がるバルナバス。
「貴様のような悪党に名乗る名はない!!」
ビリビリッ!
俺の覇気が籠った言葉に部屋の大気が震える!
バルナバスは慌てて「衛兵!衛兵はおらぬか!出会え出会え!」と叫び増援を呼ぶ。
すると俺が入った扉やバルナバスの部屋の内部にあった扉から……
ワラワラと増援が湧いて出る。
「ふふ……ふはははは!貴様がどれだけ強かろうとも!この人数にま敵うまい!者共!この曲者を討ち取れい!!」
俺はインべントリから名刀正清を取り出し…正面から斬りつけてくる者を逆に斬り伏せ…側面からの同時攻撃には刀を円の様に振り回す!
そうして刀の届く範囲に居た者共を纏めて斬り伏せた。
その一瞬のような攻防で数人が一気にこの世との別れを告げ、またその光景を見ていた生き残り共に恐怖が芽生え動きが止まる。
その一瞬の間を俺は見逃さず──刀を天に掲げ
「天よ地よ!火よ水よ!我に力を与えたまえ!【エンチャント】【トルネイド】!」
俺は正清に風の竜巻を纏わせ──
「風の刃よ!全てを飲み込め!うおおおおお!真空竜巻!!」
ゴオオオオオオオオオオ!
俺が刀を一振りすれば荒々しい音を立て眼前に荒れ狂う竜巻が伸びる!
その暴力の嵐に巻き込まれた者共は声を出す隙すら与えられずバラバラの肉片と化す。
そのあまりにもの光景に逃げ出そうとする者も出始めた──が
「【アースウォール】!」
通路を塞ぐように土の壁が逃げ出そうとした者共に絶望を与える。
「シッ!」さらに俺は数人を斬り伏せ、バルナバスを追い詰める!
「くっ!」バルナバスは苦虫を潰したような顔で奥の扉から逃げ出す───俺は敢えてそれを見逃して残った者共を斬る!斬る!斬る!斬る!───
その場に動くものが居なくるまで斬り続けるのにさぼど時間はかからなかった。
「あぁ……今何時だよ……」
目を覚ました俺は窓から差し込む夕陽にげんなりしつつ、酒場へと向かう。
「すいませーん!ちょっといいですかー?」
その後俺は酒場で呑んでいる住民にバルナバス男爵邸の場所を聞き、頭の中の地図にマーカーを打ち込み…疲れてるため早々に宿屋へと戻る。
そして現在───ここは夜の街中の一角に停めている馬車の中。
カナは既に就寝中のため、二人に今回の俺の仕事について説明する。
「ここを統治するバルナバス男爵はアンナが拐われた誘拐組織から女性を……性奴隷として購入したと誘拐組織の奴は言っていた 」
二人は俺の説明を黙って聞く
「そこでだ……俺がささっと潜入して捕まっているであろう女の子達を助け出してくるから、二人にはその子達のケアを頼む」
「具体的にはどういったことでしょう?」
「まぁ……心のケアだな。後は怪我が無いか~とか……男の俺には言い辛い事もあるかもしれないし……そういった処のカウンセリングだね」
「わかりました。やってみます」
「まっかせてよ!雷斗様!」
と二人は気持ち良く返事を返してくれたので……
「じゃあ……行ってくる!黒!松!俺以外の男は絶対に近づけるんじゃないぞ!」
ヒヒィィィィィィン!
両馬の元気な返事に満足し、闇夜の街を高速で走り抜ける!
しばらく走ると俺は目的地のバルナバス邸に到着する
よし…待ってろよバルナバス!……テメーにキツイ仕置きをくれてやる!
「【シャドウハイド】」と定番の隠れ身を使用
そして壁に向かって「【サンドス《ちょっと待ってください!》───え?
《そこの塀を壊した先に人が居ます。おそらく巡回の者でしょう》
(ええ!…んじゃ行くまで待ちますかねぇ…)
《それもダメそうですね…巡回がホントに順次回ってくるみたいですよ?》
(ぬうう…ポメリエモーン!なんか便利な魔法を出しておくれよ!)
《……仕方ないので用意しました。パッパカパッパカパッパッパー!【クリアラビリンス】ー!》
おっ!なんか今日は付き合いいいぞ?機嫌でもいいのかな?
《これは頭の中にある地図に人間、魔物、宝物系を完全にサーチしてマーカーを打ち込みます。【サーチ・モンスター】の上位互換ですね。》
(そいつはすごいよ!さすがポメリエモンは頼りになるなぁ)
「【クリアラビリンス】」と念じれば頭の中には青、金、白の三色のマーカーが浮かび上がる。
《青は仲間のマーカー、金は宝物のマーカー、白はその他の人間のマーカーです、ちなみに今回は表示されませんが、魔物が居れば赤で表示されます。》
(なるほど!さすがポメリエモンだ!)うんうん、と頷き白のマーカーを見ると、大きな部屋の入り口っぽい処に2個、中に1個の部屋がある!
恐らくここであろう……しかし……肝心の塀の壊し方は?
《飛び越えればいいじゃないですか…何のための肉体強化とハイドなんですか?今は普通の人には見つからないんですから…》
(おおお!さすがはポメリエモン!あったまいい!)
《ふふふっ。それほどでもありますけどね♪》
おお…ほんとに機嫌いいな…
うっしジャンプ~ね……結構高いんだけど…2M以上あるでこれ…
ええい!男は度胸!
俺は助走を付け最大パワーでジャンプ!
(おっ!って高い!高すぎるうううううううううう!)
俺はのど元まで出かかる悲鳴を必死にこらえ…なんとか着地!
ドスーーン!
着地の衝撃で大地は揺れ、大きな音が周囲に鳴り響く。
「なんだ!」
「地震か!」
と巡回の男達がザワザワし始める───俺は慌ててその場を離れ、屋敷の方へと近づく。
俺は脳内のマップを開き───白のマーカーの位置を再確認する──
すると誰も居ないであろう部屋を発見!
よし!ここなら砂にしても当分気が付かれないだろう!
部屋の正面へ回り…壁に向かって「【サンドストーム】」と念じれば壁は急速に砂へと変わり…人が一人通れる程度の大きさの穴が出来上がる!
すかさず内部へ突入!そのまま部屋のドアを開け先ほどチェックした部屋を脳内地図で再確認
よし!まだ動いていない!
俺は慌てず騒がず静かに目的地へと走り───(到着!っと──)
辿り着いけば、あからさまに警護です!と言わんばかりの強面マッチョが二人。扉の前で待機している。
(当たりか?ま…確認も兼ねて───)ブゥゥゥン!ゴガッ!
1人の男へ俺は側頭部に容赦なく蹴りをお見舞いし、男は吹き飛び壁にめり込み動かなくなる。
「よぉ!」突然現れた俺の軽い挨拶に事態を飲み込めない警護の生き残りは「よお?」と間抜けな返事を返してくる。
「ここってバルナバスさんの部屋だろ?」とさらにフレンドリーに続けると「おう?」と護衛はさらに間抜けな返答を返す。
「そうか!ありがとな!」と言うが早く男の首を掴んで捻る。
ゴキョッ!と耳障りな音を立て、男の首は半回転しゴトッと倒れた。
よし。いこか!《今日はどんな感じでお仕置きするんでしょう…》(それは見てのお楽しみってことで!)《はーい!》
ふんっ!───バカーン!
俺は扉を勢いよく蹴り破り…部屋の中へと突入する!
「何者だ!」
声のする方へ頭を向けると既に剣で武装した男が1人、俺の目の前に立っていた。
「貴様がバルナバスか?」
「そうだ…私がバルナバス男爵と知っていて尚我が部屋に勝手に入って来たと言うことか……賊の分際で!まさに無礼千万!打ち首にしてくれる!」
と、剣を構え切りつけてくるバルナバス!
だが…俺にはバルナバスの斬撃がとてもスローに見える。
「ふんっ!」俺は気合い一閃!迫りくる剣を人差し指と中指で挟み込む!
「なっ!」バルナバスの顔には驚愕の色が浮かぶ──
剣を俺の指間から引き抜こうと力を込めるバルナバスへ──
「いたいけな少女を拐かし──」俺は空いている方の拳で剣の腹を殴り折る!
「権力を振りかざし手込めにする──」俺は指間に挟まっている折れた剣先をバルナバスの顔面スレスレの空間へと投擲する!
「ぅぉ!!」と情けない声をを漏らすバルナバス
「人それを──外道という!」と俺はこっそり弱めに【トルネイド】を念じ周囲に風を巻き起こす!
「貴様!一体何者だというのだ!」突然部屋に吹いた風に戸惑いながらも俺を警戒しながら後ろに下がるバルナバス。
「貴様のような悪党に名乗る名はない!!」
ビリビリッ!
俺の覇気が籠った言葉に部屋の大気が震える!
バルナバスは慌てて「衛兵!衛兵はおらぬか!出会え出会え!」と叫び増援を呼ぶ。
すると俺が入った扉やバルナバスの部屋の内部にあった扉から……
ワラワラと増援が湧いて出る。
「ふふ……ふはははは!貴様がどれだけ強かろうとも!この人数にま敵うまい!者共!この曲者を討ち取れい!!」
俺はインべントリから名刀正清を取り出し…正面から斬りつけてくる者を逆に斬り伏せ…側面からの同時攻撃には刀を円の様に振り回す!
そうして刀の届く範囲に居た者共を纏めて斬り伏せた。
その一瞬のような攻防で数人が一気にこの世との別れを告げ、またその光景を見ていた生き残り共に恐怖が芽生え動きが止まる。
その一瞬の間を俺は見逃さず──刀を天に掲げ
「天よ地よ!火よ水よ!我に力を与えたまえ!【エンチャント】【トルネイド】!」
俺は正清に風の竜巻を纏わせ──
「風の刃よ!全てを飲み込め!うおおおおお!真空竜巻!!」
ゴオオオオオオオオオオ!
俺が刀を一振りすれば荒々しい音を立て眼前に荒れ狂う竜巻が伸びる!
その暴力の嵐に巻き込まれた者共は声を出す隙すら与えられずバラバラの肉片と化す。
そのあまりにもの光景に逃げ出そうとする者も出始めた──が
「【アースウォール】!」
通路を塞ぐように土の壁が逃げ出そうとした者共に絶望を与える。
「シッ!」さらに俺は数人を斬り伏せ、バルナバスを追い詰める!
「くっ!」バルナバスは苦虫を潰したような顔で奥の扉から逃げ出す───俺は敢えてそれを見逃して残った者共を斬る!斬る!斬る!斬る!───
その場に動くものが居なくるまで斬り続けるのにさぼど時間はかからなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,412
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる