一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!

GARUD

文字の大きさ
28 / 61
第3章

3 - 2 鈍感系ハーレムNTRなんて不名誉すぎる!

しおりを挟む
「ああ……もう朝か……」

俺は鳥の鳴き声で目を覚まし、ベッドから抜け出しリビングへ行けば───

「おっ今日はミレーヌが当番か」

「おはようございます雷斗様!すぐに朝食を用意しますね!」

そう言うとミレーヌはパタパタと足音を立てキッチンへと移動、待つこと数分で暖かいスープとパンにカリッカリのベーコンとスクランブルエッグが、テーブルに並ぶ。

俺は湯気を立て、香ばしい匂いを放つベーコンやトロふわのスクランブルエッグに舌鼓をうち、優しい一時を過ごした。


食事を終え、コーヒーを一啜り……

「ミレーヌ。俺はこの後アンジュの居る[は組]に行って情報の整理をしてくるから、留守を頼むよ」

「えー!とかなんとか言って!またアンジュとデートしてくるんでしょー!」

「そんな事はないぞ?むしろその手があったかっ!って思ったくらいだ」

「ぶー!雷斗様の意地悪~」

と頬をリスのように膨らませて抗議するミレーヌの頭を撫でご機嫌を取る。
ミレーヌは気持ちいいのか目尻を下げ膨らんだ頬も緩み───

「旅行から帰って結構経つし、そろそろ次の仕事をしようと思ってね。情報の集まる[は組]へ行くってだけだよ」

「はーい。それじゃ私は素直にカナちゃんの面倒見てますね」

「アンナも置いていくから3人で仲良く庭でも弄っててくれ」

と言い残し俺は街へと繰り出したのだった──





「ちわ!久し振り!その後どーだ?」

「お!」「雷斗の旦那!」「ちゅーっす!」

等々……いかついオッサン達が駆け寄って来るが───

「だぁぁ!うざっ!暑苦しいわ!」
と俺はオッサン達をケルナグール

「んで……情報は集まってるのか?」

「旦那から頼まれた奴等はきっちり調べましたぜ!遠征やらで日数もかかったんですが……旦那の旅行が長引いたこともあって、何とか間に合いやしたぜ!」

紙を取り出し俺に渡すオッサンA。

「助かる!ところで、アンジュは居ないのか?」

「ああ……あねさんなら席を外してグフォ!」

「旦那!久し振り~!」

何か言おうとしたオッサンAの後頭部をぶん殴りアンジュが現れた

「あんた!なんで旦那が来た事を伝えないんだい!ええ!?」


「そ……それは……」


「言い訳はいいわけ!」

スーグニカットナったアンジュはゴスッ!ゴスッ!とオッサンAをしばき倒し……

その後オッサンAは血の涙を流しながら退場させられたのだった。

《哀れなオッサンですね……》

(全くだな……)


「旦那……この後時間ある?良かったらさ……その……ランチでも行かないかい?」

「ああ。アンジュと久々に会えたし食事位の時間なんてなんでもないよ」


「じゃあ準備してくるから待ってるんだよ!」

と言うやアンジュはダッシュで部屋に戻って行った。


それを見計らってオッサンBが一言

「雷斗の旦那……あねさんと今後も仲良くしてやってくだせぇ……」

「ああ。勿論そのつもりだ」

「宜しく頼んます!」

とオッサンBは右手を差し出し……

俺はその右手を掴み握手を───


ミシミシミシ!


(イッテ!くっ……こいつ……)

と俺の右手に圧力を加えているオッサンBを睨むと

ニヤッ

クソ!なんて悪い顔をしてやがるんだ!
そっちがその気なら───ふんぬっ!

俺は握り潰されかけた右手に力を込めると──


バキバキバキ!


「ぐおお!」

オッサンBの右手からは聞こえてはいけない音が聞こえ、オッサンBの顔が苦痛で歪み──


ニヤッ


と俺がお返しに悪い面をしてやれば──


「ぐぎぎ」


と歯を食い縛りながら耐えるオッサンBが白眼を向いた辺りで

「【リカバリー】」

と念じてオッサンBの右手を癒してやると血の涙を流しながら──


「……あねさんを……よろしく頼んます……」


それを見ていたオッサンズは
「良くやった!」
「お前は頑張った!」
「男の中の男だぜ!」

オッサンBを囲みながら熱い涙を流す───

(あ……暑苦しい……)

《とても純粋でキレイな涙じゃぁないですか!》

(はぁぁぁぁ?)

《あのようなキレイな心を持った方達に雷斗さんはなんて所業を……》

(おい!)

《男の熱い友情!すばら!》

(……なら俺じゃなくてあいつらに憑けば?)

《禿げたオッサンは無いですね》

(おまっ!一瞬前は素晴らしい!って言ってたじやねーか!だというのにその言い草!仮ににも女神でしょ!)

《女神にだって選ぶ権利ってものがありますよ。例え心がキレイで素晴らしくても、禿げたオッサンはNGです》

こいつ……

《はっ!まさか雷斗さん!》

(ん?)

《禿げたオッサンに野獣の如く蹂躙される私を見て興奮する性癖があるんですか!なんて人なんでしょう!この変態!NTR!》

(まてまてまて!俺に変な属性付けるな!)




「旦那!待たせたね!」

俺が自称某と熱戦を繰り広げて居た所にアンジュが着替えを終えて戻って来た。


アンジュは先程のパンツ系と皮のコート等の動きやすい服装から───

淡い白桃色のフレアスカートにフリルが可愛い薄手のコートへとコスチュームチェンジ

薄い色の服によってアンジュのキレイで長い赤髪が一段と映える。


「おっ……さっきのホットパンツもいいが、そういう女の子っぽいのもいいじゃないか!」

「旦那……それじゃさっきのあたいが女っぽくないみたいに聞こえるんだけど?」

───ゴゴゴゴゴ───

「あ……いや……ごほん!……さあ!行こうか!」

「ちょっと旦那!誤魔化したね~!」

「はははっ!ほら行くよ!」

と俺はアンジュの手を取り街へと繰り出した……



それを見ていたオッサンズは……

「ぐぬぬ……」
「あねさん……ううう……」
「ぬおおおお!羨ましい!!」

揃って男泣きで見送ったのだった───



そして俺とアンジュはレストランに入り軽く食事を取りながら───

「そういえば旦那……」

「ん?」

「もうアンナとミレーヌとはシタのかい?」

「ぶふぉぅ!ゴホッゴホッ!」

「その調子だとまだ手を出してないのかい……」


俺は吹き出したスープを拭きながら

「というか婚約であって結婚した訳でもなし、順序を飛ばすのはどーなんだよ」

「いやだって……そうじゃないとあたいの順番ごにょごにょ……」

「なんだって?小さくて聞こえなかったんだが?」

「何でもないよ!旦那も女の一人や二人!とっとと手込めにでもなんでもしちまいなよ!」

「ほぁっ!」

「何時までも手を出されないと女の方だって不安になるじゃないさ!」


ピシャーーーン!

な……ん……だと……

アンジュのセリフに俺はまるで雷に撃たれたかの様な衝撃を受けた!


俺が衝撃の余り固まって居ると───

「いいかい旦那……女にだって性欲はある……だというのに相手が手を出してくれない、かといってあの子達の場合、立場的に自分から手を出すこともできない……旦那はこのままだとどーなると思う?」

「わからんが……」

「一人で寂しく済ますかもしれないが……こっそり他の男に走らないとも限らないよ?所謂間男とか……ね」


ガーーーーン!

な……なんてことだ!いやしかし……二人に限ってはそんな事はない……はず……

「わかったらとっとと抱いてやんなよ?」その後はあたいも……ごにょごにょ

「なんだって?最後の方が聞き取れなかったのだが……」

「なんでもないよ!」

と何故かアンジュは顔を真っ赤にして叫ぶ……何故だ……

《はぁぁ……とんだ主人公補正ですね……》

(は?)

《いえいえ、ありがちだな~と》

(ダ女神よ、何が言いたい?)

《乙女心を少しも理解出来ないなんて、ハーレム系の癖に鈍感系って面倒だな~と思っただけですよ?》

(はぁぁぁぁぁ?誰ぁが鈍感か!)

《言わせんな恥ずかしい》

(こいつ……そのセリフ!使い所間違ってるからな!)

まあいい……とりあえず忠告をくれたアンジュには感謝せねば……な

「アンジュ。忠告ありがとう」

言うと俺は素直に頭を下げる


「旦那……それじゃぁ……お礼をおねだりしてもいいかい?」


「ああ。俺に出来る事なら」


するとアンジュは頬を薄桃色に染め伏し目がちに……



「キス……して……」


「ここで……か?」

まだレストランなんだが……


んっ───と瞳を閉じるアンジュ

くっ!可愛すぎる!まさに効果はバツ牛ンだ!


俺はまるでセイレーンにたぶらかされた船乗りのように……身をテーブルから乗り出し、ふらふらと吸い寄せられるように俺は……唇をアンジュの唇へと触れさせた───


俺が唇を離すと、アンジュは上目遣いで俺を見つめ──


「旦那……その……ありがと……」


ズギューーーン!


《これはお持ち帰り待ったなしですよ雷斗さん!今すぐ!さぁ今すぐに宿にでもなんでも連れ込みましょう!そして野獣のように猛り狂った雷斗さんがアンジュさんの初めてを奪うんです!さぁさぁ!》


バカのお陰で一瞬で冷静になったわ。

(うるせーなぁ……って……今なんつった?)

《だからアンジュさんを宿に連れ込むんですよ!》

(違う。その後だ)

《アンジュさんの初めてを雷斗さんが──》

(それだ。アンジュってまだ……その……)

《処女ですね。というかキスも雷斗さん以外とはした事がありませんよ?》

(なっ───)

《責任──取りましょうね?》

聞かなかった事にしよう───今は───


「よし……周囲の目が気になって来たし、そろそろ出るよ!」


俺が照れ隠しに席を立ち上がってそう伝えると、そんな俺を見てアンジュはニヤッと口角を上げ──

「あいよ」

とご機嫌に鼻歌混じりで俺の後に付いてくるのだった───


しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

処理中です...