一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!

GARUD

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第4章

4 - 9 久世雷斗伯爵爆誕!

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俺は今、王城内のとある一室に居る

(危うく臭い飯食わされる所だった…)

《え~クサメシ食べてけば良かったじゃないですか~!どんな物が出てどんな味がするのか食レポしてくださいよ~》

(ヤダよ!ただでさえボットン便所臭の中なのに、メシマズ料理なんて口に入れたくない!)

《そんな事言わずに~…今からでも遅くないですよ!謁見の最中にでも王様に襲いかかれば即捕縛!臭い飯にありつけますよ!ナイスアイデア!流石は私です!》

瞳を輝かせているさまが目に浮かぶようだ…

(そんな事したら飯食う前に飯を食う首が飛ぶから!だいたい仮にも善行の女神が犯罪を仄めかすなんてダメだろ!このダ女神さまが!)

《ぐぬぬ…そこを突っ込まれると…》

そんなこんなと毎度のとの漫才をしていると──


──カチャ──

と部屋の扉が開き、先程俺を詰問した壮年の戦士が顔を出した

「待たせたな。謁見の準備が整ったから移動したいのだが、久世殿の準備は大丈夫であろうか?」

という壮年の戦士に俺は唯一の不安を口にする

「あぁ…服装はこのままでも問題ないのか?」


今俺が来ている服は…なぜか白のタキシード

『雷斗さん!絶対にこれがいいですよ!』

『雷斗様カッコいい!』

と嫁達が選んでくれたのだが…本当に大丈夫か?悪目立ちしそうな感じしかないのだが…


壮年の戦士からは特に問題はないだろう。というお墨付き?を得て、俺は謁見の間へと向かった


壮年の戦士に案内されるまま歩き、立ち止まった先には大きくて豪華な扉

「ここが謁見の間である。くれぐれも粗相がないように…」

という注意を受け、壮年の戦士と俺は扉を開け謁見の間へと入っていく

通路には赤い絨毯が敷き詰められ部屋の左右には重厚な盾を纏った騎士が並び立ち…そして正面を見ると目の前には豪華な椅子があり、そこに座しているのが王なのは一目瞭然

さらに王の左右を固めるのはプラチナに輝く鎧を纏い輝く鋼の剣を腰に帯びるナイト

なかなかに豪華だ…流石は王様…と言った所か
と俺は感嘆の吐息を漏らす


俺と壮年の戦士は王の前に跪き王の言葉を待つ

俺を見ると王は閉じていた口を開き──


「おお執行者よ。捕まってしまうとはなさけない」


は?


俺はここが王の御前という事すら忘れアホみたいに顎をガクンと落として頭の悪いセリフを吐いた王を見る──


「そなたにもう一度機会を与えよう。再びこのようなことがないようにな」



なっ…一体なんの機会を与えるというのか──
驚愕する俺を見下ろす王は口をニヤリと吊り上げ──

「冗談じゃ。そう固くなるでない。そちの此度の活躍、まっこと見事じゃった。誘拐に少女売買をしていた各貴族は廃嫡とし、王都へと召集の後、裁きが言い渡される事になっておる。お主には此度の活躍への恩賞として…」


俺は王の次のセリフを待つ…辺りが緊張に包まれ──


「執行者久世雷斗を伯爵の称号と領地を与える。領地は旧ファリド領ならびに旧ツェーザル領と旧ゲルルフ領を一括にて統治せよ」


という王の勅命に周囲の人間がざわめき立つ

「王よ!それは余りにも恩賞が大きすぎます!精々名誉男爵に旧ツェーザル領を分割譲渡が相場でしょう!」

と背後で控えていた男が口を挟むが、確かにその男の言う通りであろう


だが──


「これは勅命だ。意味がわからない訳ではあるまい?」

と王が一睨みすることで背後から口を挟んだ男は渋々といった体で引き下がる


「王よ。勅命…承りました」と俺は恭しく頭を垂れる

「領地の管理は国に税収を納めてくれれば好きにして構わん。月にツェーザル領が白金貨1枚、ファリド並びにゲルルフ領がそれぞれ白金貨2枚の計5枚だ」

(合計金貨換算で500枚を毎月か…これは大変だな…)

「まぁ最初から出来るとは思わん。領地統括の準備期間として一年程の猶予を与える。伯爵として見事統治してみせよ」

(たったの一年…まぁ無いよりはマシということか…)

「勅命、しかと承りました」

そして俺は足早に謁見の間をあとにした──





(おいクソ女神!なんなんだあの王様は!)

《あのセリフ!一度言ってみたかったんですよ!おお◯◯よ!△△してしまうとはなさけない!ってやつ!》

(やっぱりお前の差し金か!要所で言い回しがおかしいなと思ったんだよ!)

《でも変なんですよね~…税なんて各領地で納めている金額の倍は要求されてますし…》

(マイコンがうんたらとか言ってたじゃないですか!)

《いや~…確かに精神を操ってたはずなのですが…どこで上書きされたのやら…》

おい善行の某さんよ…精神操作とか大丈夫大丈夫なのか?善行なのか?

まぁ…そんなことより…

(月に金貨500枚ってかなり苦しいぞ?)

《そうですね~…ファリドとゲルルフはまだなんとかなりそうですけどツェーザルの所なんてほとんどが未開拓の山ですし…》

(無理難題吹っ掛けてお前には貴族はやっぱり無理だったな…と称号を剥奪する算段かなぁ…)

《いざとなれば超絶美しい善行の女神さまが金貨なんて沢山生み出しますけどね!》

勝ったな!がはは!と調子に乗る女神さまだが…果たしてそう上手くいくのだろうか…

こいつの事だからどっかでヘマするのが目に見えてるしなぁ…

憂鬱になる気持ちを抑えて俺は屋敷への帰路へとついたのだった──
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