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第5章
5 - 2 惹かれる心に躰重ねて──
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街を作って早半年が経った──
街を作ってすぐに開拓移民を領地の各街で募集した所、農業枠は瞬く間に定員をオーバーするほどの募集が殺到した
《開墾済の農地譲渡に煉瓦の住居完備、さらに初年度税金無料で初年度のみ月額銀貨20枚支給なんて大盤振る舞いですからね》
(畑に実りが出来るまでは無収入な訳だからな。そこから金は取れないよ)
《商業区もあっという間でしたね。各街の商人達の跡目を継げない次男三男がこぞって流れて来て一瞬でパンクですもんね》
(まぁ…店舗を無償で支給だもん。来てくれないと困るよ)
そして街が出来た当初は山間部にあるということで食材や物資の輸送がネックになったのだが──
俺がざっくりと街道をファリド・ツェーザル・ゲルルフの街へと伸ばし──
いざ出来てさえしまえばこの街は三つの街の中間に位置する場所ということもあり、今では流通の拠点となりつつある
《文官も瞬く間に埋まりましたよね~王都の商業、冒険者ギルドに募集を出したら落ち目の貴族や貴族の跡目を継げない四男五男とか今まで居ても居なくてもいいような人たちがワラワラと》
(うむ。ファリドの商業ギルドからミレーヌおススメの人材を確保出来たのが良かった)
《ああ、確か名前はアメリアさんでしたっけ。確かに彼女は優秀ですね》
(月々の人頭税の管理から文官達の給与まで、見事に管理してくれて助かってるよ)
そして王都への上納金も今や街に溢れかえる人々の人頭税に入管税のおかげで各街を合わせて予定額に届く見通しが立っている
そしてそんな街を歩き、屋敷へと帰れば
「お帰りなさい雷斗さん」
「あら、今日は早かったんですね。雷斗様」
と出迎えてくれるのは俺の嫁二人
そのお腹には新たな生命が宿っている
「あぁ。今日は各役所と税の進捗状況を確認しに行っただけだからね。明日からはまた街道の整備で数日間は空けることになりそうだけど」
と俺は嫁二人にキスをしてリビングへと向かう
「旦那様。直ぐに食事になさいますか?」とクラリッサがキッチンから顔を出し
「今日はオムライスですよ!雷斗サマ!」とテーブルを拭いているカトリナ
「おかえりなさい雷斗さまーカナといっしょにごはんたべよ~」と膝の上に乗ってくるカナ
まさに俺は幸せの絶頂期を迎えていた
翌日宣言通り俺は街道整備のため【ポータル】でファリド市街へと赴き、2~3日中にも中央市街への簡単な街道の整備を終えるよう取りかかる
ハズだったのだが───
(なぜ俺の横でアンジュが寝ているんだろうか…)
そう、俺の横ではアンジュがスヤスヤと寝息を立てていた…勿論服なぞ着ていない
《なぜもなにも…工事の休憩でファリド市街に帰った時にたまたま会ったアンジュさんとデートして宿屋にお持ち帰りしたんじゃないですか…》
そう…俺は女神さまの言う通り、工事の休憩がてらファリド市街へと向かった時…たまたま商店街でアンジュと出会って──
「旦那!旦那じゃないか!おーい!」
と少し離れた所から手を振り、俺を呼ぶ女性が見えた。アンジュだ
彼女は小走りで近寄って来て
「久しぶりだね!元気にしてたかい⁉」
と俺に笑顔で質問する
「ああ。アンジュも久し振りだな。俺は元気にやってるぞ?アンジュはどうだ?」
「あたいも元気にやってたよ。旦那が貴族になってからなかなか顔を出さないから心配してたんだよ」
「なるほど。心配させて済まなかったね。今は少しだけ頑張る時期だからさ」と俺はアンジュへ笑顔を向ける
するとアンジュは左右を見渡し
「旦那、アンナとミレーヌは一緒じゃないのかい?」と訪ねて来たので、彼女等は現在妊娠中だと伝えるとアンジュは少しだけ寂しそうな顔をする
「そっか…良かったじゃないか!これで跡取りの心配もないね!」と言うアンジュの顔にはやはり先程までの元気がない
それを見てしまった俺はアンジュを元気付ける為
「アンジュ。今少し時間あるかな?良かったら一緒に食事でもしないか?」
と誘うとアンジュは「構わないよ」と少々素っ気なくはあるが了承してくれたので、俺はアンジュの手を取り歩き出した
「ちょっ!旦那!」と困惑の表情を浮かべつつも素直にアンジュは着いてくる
そうしてレストランで食事を終えた俺達はブラブラと街を散策して日も落ちた頃、街の広場にある椅子に二人して座っている
「旦那。今日はありがとうな。なんかいい気分転換になったよ」
「俺もだよ。最近は工事だの税金会議だので休まる暇がなかったからね。いい息抜きになった」
そして口を閉じた二人の間には優しい時間が流れ──
「旦那…もう帰るよな…」
アンジュのボソッと言った言葉を俺は聞き逃さなかった
チラッとアンジュを横目に見ると──
瞳を潤ませている彼女に俺の心臓の鼓動が早鐘を打つ
そして俺の口は意思とは関係なく動いていた
「アンジュ」
そう、俺は彼女の名前を思わず呼んでしまっていたのだ──
「──旦那?」
と俺を上目に見上げるアンジュの顔がとてもいとおしく見えた──
俺の顔はアンジュへと近づき…彼女の顔もまた俺へと近付く──
俺達は互いの唇でそっと体温を交換し──
《そして現在に至る──》
(あぁ…そうだな…)
《ヤッてしまったものは仕方がないですよ。別に無理やりではなく、同意の上だった訳ですし問題ないでしょう》
なに悩んでるのこの男は~と軽い感じの女神さまだが──
(いやいや!大いに問題があるだろ!アンナとミレーヌになんと言えばいいのかっ!)
《黙っとけばいいじゃないですか。他の街に愛人を作るのなんて別にどの貴族でもやってますよ》
(そんなサラッと…)と尚も食い下がる俺に
《だいたい…大貴族になったんですから、嫁二人じゃ足りませんよ!子供だって野球どころかサッカーできる位は作らないとダメなんですよ‼》
という女神さまの強気の嫁&愛人作れ発言に俺はガビーン!と衝撃を隠せない
《街4つを預かっている貴族なのですから最低でも4人の男子が必要なのですよ?しかも雷斗さんは更に街を増やすつもりなんですよね?ならそれだけ子供も増やさないとダメだと言うことです!》
と更なる超展開の幕開けを告げる女神さま
《出来れば街の数だけ嫁は欲しい所です。そうすれば各街の統治も母子で出来るので子の暴走も減るでしょうし…嫁同士が仲が良ければ争いも起こらないですしね》
(むむむ…なにか言いくるめられている気が…)
と尚も食い下がる俺に遂にイライラし始めた女神さまは──
《だったら妊娠中の二人のお嫁さんに「ごめん!浮気しちゃった!」とか言うんですか⁉体調崩して流産するかもしれないですよ‼》
(それは…)
《ならそう言うことで!嫁は最低でも4人!アンナ・ミレーヌ・カナそしてアンジュ!これはもう女神としての決定です!異議は認めません!いいですね!》
と脳内に強く響く女神さまの声に俺は…
(済まない女神さま。俺がウジウジしていたばっかりに…もう俺は迷わない!)
「アンジュを嫁にする!」
「ぁ───」
ぁ?
声の方に顔を向ければ──
あらアンジュさん。起きてらっしゃったのね。
そして俺氏ってば、また声がでてたのね…
仕方ない!と俺は意を決して
「アンジュ。順序が逆になってしまったのが申し訳ないが…俺の三番目の嫁になって欲しい。今思えば出会った頃から俺は君に惹かれていた気がするんだ…アンジュはどうかな?」
「あたいも…旦那には出会って直ぐに惹かれるものがあったんだと思う…」
というとアンジュは俺に笑顔を向け
「しっかりと意識したのは旦那があたいの部屋であたいを押し倒した時だけどね!」
その笑顔に俺の心臓の鼓動が跳ねる
堪らなくなった俺はアンジュを抱き締め、その後──俺は一晩中彼女を求めて止まなかったのは言うまでもなだろう
結局、アンジュと三日三晩致して工事を終えたのはその一週間後───
帰宅した俺を待っていたのは嫁とメイドによる折檻だったのは語るまい──
街を作ってすぐに開拓移民を領地の各街で募集した所、農業枠は瞬く間に定員をオーバーするほどの募集が殺到した
《開墾済の農地譲渡に煉瓦の住居完備、さらに初年度税金無料で初年度のみ月額銀貨20枚支給なんて大盤振る舞いですからね》
(畑に実りが出来るまでは無収入な訳だからな。そこから金は取れないよ)
《商業区もあっという間でしたね。各街の商人達の跡目を継げない次男三男がこぞって流れて来て一瞬でパンクですもんね》
(まぁ…店舗を無償で支給だもん。来てくれないと困るよ)
そして街が出来た当初は山間部にあるということで食材や物資の輸送がネックになったのだが──
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《文官も瞬く間に埋まりましたよね~王都の商業、冒険者ギルドに募集を出したら落ち目の貴族や貴族の跡目を継げない四男五男とか今まで居ても居なくてもいいような人たちがワラワラと》
(うむ。ファリドの商業ギルドからミレーヌおススメの人材を確保出来たのが良かった)
《ああ、確か名前はアメリアさんでしたっけ。確かに彼女は優秀ですね》
(月々の人頭税の管理から文官達の給与まで、見事に管理してくれて助かってるよ)
そして王都への上納金も今や街に溢れかえる人々の人頭税に入管税のおかげで各街を合わせて予定額に届く見通しが立っている
そしてそんな街を歩き、屋敷へと帰れば
「お帰りなさい雷斗さん」
「あら、今日は早かったんですね。雷斗様」
と出迎えてくれるのは俺の嫁二人
そのお腹には新たな生命が宿っている
「あぁ。今日は各役所と税の進捗状況を確認しに行っただけだからね。明日からはまた街道の整備で数日間は空けることになりそうだけど」
と俺は嫁二人にキスをしてリビングへと向かう
「旦那様。直ぐに食事になさいますか?」とクラリッサがキッチンから顔を出し
「今日はオムライスですよ!雷斗サマ!」とテーブルを拭いているカトリナ
「おかえりなさい雷斗さまーカナといっしょにごはんたべよ~」と膝の上に乗ってくるカナ
まさに俺は幸せの絶頂期を迎えていた
翌日宣言通り俺は街道整備のため【ポータル】でファリド市街へと赴き、2~3日中にも中央市街への簡単な街道の整備を終えるよう取りかかる
ハズだったのだが───
(なぜ俺の横でアンジュが寝ているんだろうか…)
そう、俺の横ではアンジュがスヤスヤと寝息を立てていた…勿論服なぞ着ていない
《なぜもなにも…工事の休憩でファリド市街に帰った時にたまたま会ったアンジュさんとデートして宿屋にお持ち帰りしたんじゃないですか…》
そう…俺は女神さまの言う通り、工事の休憩がてらファリド市街へと向かった時…たまたま商店街でアンジュと出会って──
「旦那!旦那じゃないか!おーい!」
と少し離れた所から手を振り、俺を呼ぶ女性が見えた。アンジュだ
彼女は小走りで近寄って来て
「久しぶりだね!元気にしてたかい⁉」
と俺に笑顔で質問する
「ああ。アンジュも久し振りだな。俺は元気にやってるぞ?アンジュはどうだ?」
「あたいも元気にやってたよ。旦那が貴族になってからなかなか顔を出さないから心配してたんだよ」
「なるほど。心配させて済まなかったね。今は少しだけ頑張る時期だからさ」と俺はアンジュへ笑顔を向ける
するとアンジュは左右を見渡し
「旦那、アンナとミレーヌは一緒じゃないのかい?」と訪ねて来たので、彼女等は現在妊娠中だと伝えるとアンジュは少しだけ寂しそうな顔をする
「そっか…良かったじゃないか!これで跡取りの心配もないね!」と言うアンジュの顔にはやはり先程までの元気がない
それを見てしまった俺はアンジュを元気付ける為
「アンジュ。今少し時間あるかな?良かったら一緒に食事でもしないか?」
と誘うとアンジュは「構わないよ」と少々素っ気なくはあるが了承してくれたので、俺はアンジュの手を取り歩き出した
「ちょっ!旦那!」と困惑の表情を浮かべつつも素直にアンジュは着いてくる
そうしてレストランで食事を終えた俺達はブラブラと街を散策して日も落ちた頃、街の広場にある椅子に二人して座っている
「旦那。今日はありがとうな。なんかいい気分転換になったよ」
「俺もだよ。最近は工事だの税金会議だので休まる暇がなかったからね。いい息抜きになった」
そして口を閉じた二人の間には優しい時間が流れ──
「旦那…もう帰るよな…」
アンジュのボソッと言った言葉を俺は聞き逃さなかった
チラッとアンジュを横目に見ると──
瞳を潤ませている彼女に俺の心臓の鼓動が早鐘を打つ
そして俺の口は意思とは関係なく動いていた
「アンジュ」
そう、俺は彼女の名前を思わず呼んでしまっていたのだ──
「──旦那?」
と俺を上目に見上げるアンジュの顔がとてもいとおしく見えた──
俺の顔はアンジュへと近づき…彼女の顔もまた俺へと近付く──
俺達は互いの唇でそっと体温を交換し──
《そして現在に至る──》
(あぁ…そうだな…)
《ヤッてしまったものは仕方がないですよ。別に無理やりではなく、同意の上だった訳ですし問題ないでしょう》
なに悩んでるのこの男は~と軽い感じの女神さまだが──
(いやいや!大いに問題があるだろ!アンナとミレーヌになんと言えばいいのかっ!)
《黙っとけばいいじゃないですか。他の街に愛人を作るのなんて別にどの貴族でもやってますよ》
(そんなサラッと…)と尚も食い下がる俺に
《だいたい…大貴族になったんですから、嫁二人じゃ足りませんよ!子供だって野球どころかサッカーできる位は作らないとダメなんですよ‼》
という女神さまの強気の嫁&愛人作れ発言に俺はガビーン!と衝撃を隠せない
《街4つを預かっている貴族なのですから最低でも4人の男子が必要なのですよ?しかも雷斗さんは更に街を増やすつもりなんですよね?ならそれだけ子供も増やさないとダメだと言うことです!》
と更なる超展開の幕開けを告げる女神さま
《出来れば街の数だけ嫁は欲しい所です。そうすれば各街の統治も母子で出来るので子の暴走も減るでしょうし…嫁同士が仲が良ければ争いも起こらないですしね》
(むむむ…なにか言いくるめられている気が…)
と尚も食い下がる俺に遂にイライラし始めた女神さまは──
《だったら妊娠中の二人のお嫁さんに「ごめん!浮気しちゃった!」とか言うんですか⁉体調崩して流産するかもしれないですよ‼》
(それは…)
《ならそう言うことで!嫁は最低でも4人!アンナ・ミレーヌ・カナそしてアンジュ!これはもう女神としての決定です!異議は認めません!いいですね!》
と脳内に強く響く女神さまの声に俺は…
(済まない女神さま。俺がウジウジしていたばっかりに…もう俺は迷わない!)
「アンジュを嫁にする!」
「ぁ───」
ぁ?
声の方に顔を向ければ──
あらアンジュさん。起きてらっしゃったのね。
そして俺氏ってば、また声がでてたのね…
仕方ない!と俺は意を決して
「アンジュ。順序が逆になってしまったのが申し訳ないが…俺の三番目の嫁になって欲しい。今思えば出会った頃から俺は君に惹かれていた気がするんだ…アンジュはどうかな?」
「あたいも…旦那には出会って直ぐに惹かれるものがあったんだと思う…」
というとアンジュは俺に笑顔を向け
「しっかりと意識したのは旦那があたいの部屋であたいを押し倒した時だけどね!」
その笑顔に俺の心臓の鼓動が跳ねる
堪らなくなった俺はアンジュを抱き締め、その後──俺は一晩中彼女を求めて止まなかったのは言うまでもなだろう
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