一日一善!無職の俺が、おばあちゃん助けて異世界無双!

GARUD

文字の大きさ
48 / 61
第5章

5 - 4 冒険者養成所の風景は卑猥と共に

しおりを挟む
ここは王都のとある屋敷の一室

「クソッ!あれだけの重課税をかけてやったっていうのに…このままでは支払われてしまうじゃないかっ!」

と男は苦虫を潰したような顔で唸る

「主よ…いっそのことあ奴めを襲撃したら如何か?」と側近の壮年の戦士が進言する

「バルトロ…それはお前が戦いたいだけだろう!」と主と呼ばれた男の怒りの矛先がバルトロと呼ばれた男に向くも──

「しかり。我はあ奴と出会った時から戦いたくてウズウズしておるのです。じきに一年が過ぎようとしており、我の我慢の限界も近いのです」バルトロは主の怒りなぞ何処吹く風と言わんばかりに己が意思を貫き通す

「フェヒターのお前じゃ分が悪すぎるんだよ!……しかしこのままでは世界が善に満ちてしまう…」と愚痴を溢しつつも思案を巡らせ──

「よし。他国を装ってあいつが作った街を攻め落とそう。キャバリエとティラール、それにエヴェック…全てを動員して攻め落としてやる!奴には勝てないだろうが、何百・何千という人間を虐殺すれば世界の悪の連鎖は瞬く間に拡がるだろう…くふっ…くふふ…」と仄暗い笑みを浮かべる男にバルトロの口角も自然と吊り上がる




一方その頃の久世伯爵領中央市街では──

「貴様らなぞゴミだ!ウジ虫以下の下劣な存在だ!なんだ貴様!その体たらくは!じじいの萎びたチンチンみたくヒィヒィ言いやがって!貴様それでも冒険者か!悔しかったら根性見せろ!」

と大声でとんでもない事を叫んでいるのは俺こと久世雷斗

目の前には今にも息絶えそうな新米冒険者達が必死の形相で丸太を抱えながら広場で円を描くように走っている

「ゼハーゼハー…も…もう…ダメ」と丸太を落として倒れる男が居れば俺はすかさず蹴り飛ばし

「貴様!貴様の冒険者に対する執念はこの程度で根を上げるほどの軟弱な物だったのか⁉貴様がその程度では貴様が惚れている商業ギルドの受付嬢なぞ相手にもしてくれないだろうな!きっと今頃は貴様の事なぞ頭から消えていて他の男とお楽しみに違いない!」と口汚く罵る

「そ…そんな事はない!彼女が…彼女が他の男と如何わしい行為をするなんてあり得ないんだぁぁぁ!」と蹴り飛ばされた男は怒りを露にして俺に殴りかかる!

「そんなへなちょこな拳が俺に当たるものか!」と足を軽く払い転倒した男を踏みつけて

「いいか!貴様が惚れている女はアバズレだ!なんせ俺に一撃も喰らわせられないような軟弱者が惚れている女なんだからな‼悔しかったら根性見せろ!俺に一撃を喰らわせられるようになるよう鍛え続けろ!」と俺は男を蹴り起こす

「ぐ…ぐぞぉ…彼女はアバズレじゃねぇーー!」と悔し涙を流しながらも男は丸太を抱え再び走り出す

それを見送った俺は更に声を張り上げ新米冒険者達を鼓舞する

「いいか!貴様らは人間ではない!貴様らはゴミだ!チンコに溜まるカスのような存在だ!この訓練を終えた時に初めてお前らはカスから真の冒険者へと生まれ変わるのだ!」

「「「「サー!イエスサー!」」」」

「走り終えた者から順次俺との組み手に移る!俺に一撃でも入れられた者だけは卒業させてやる!一撃を入れる前にダウンした者は庭を体が埋まるまで堀続けさせるから覚悟しておけ!」

「「「「サー!イエスサー!」」」」

そして走り終えた者から組み手を行う──
勿論全員落第の為全員仲良く穴堀作業へと向かった──

《なんか凄い洗脳を見た気がします…しかもご丁寧に逃亡防止用に訓練所の塀全体に常時バリアを張っているなんて…》

(仕方がないだろ。彼等は肉体も精神もまだまだ未熟。そんな状態で冒険に出るから新人の生存率が低いんだよ。冒険者ギルドで聞いた話だと新人が翌年も五体満足で居られるのは十人に一人らしいじゃないか)

《それにしても…その…発言がちょっと…》

(ん?じじいのチンチンとかチンコのカスとかそういう事?)

《チン…ってもう!卑猥ですよ!雷斗さん!》

(お前…少し前までは散々俺に女を抱けだの孕ませろだの言ってたじゃないか…)

《表現が直接的すぎるんですぅ!これでも私はまだ…》

(まだ…なんだって?)

《なんでもありません‼》

ホントになんなんだよ全く…この女神さまは…


「終わりました!サー!」

と一人の男が穴堀を終えた事を報告してくる

「では次はその穴を埋めろ!それが終わった者から宿舎に帰ってよし!」

「「「「うおおおおおお!」」」」

俺の帰ってよし発言を聞いて俄然やる気を出した彼等が作業を終えたのは日かとっくに傾いた後だった──

翌日、翌々日と毎日同じメニューをこなす彼等は次第に筋骨隆々な肉体へと生まれ変わり、当初は日没までかかっていたメニューも今は日が落ちる前には終えていて、彼等は余った時間を自主トレーニングへと充てている

それが一月ほど続いたある日──

「大佐殿!」

と俺を呼ぶ筋骨隆々の男は、以前真っ先に弱音を吐いた軟弱な男だった

「なんだユリアン!」

と名前を呼ばれた男…ユリアンは俺を見据え

「今日こそ!卒業させて頂きます!」

「いいだろう!かかってこい!」

と俺とユリアンは組み手を始める

ユリアンの拳が俺に迫る!それを寸での所で捌く俺に続けざまに足払いを狙う。
それをジャンプで回避した俺は、すかさず空中から拳を繰り出す!
それをギリギリの所で受け止めたユリアンは、その力を利用して体を潜り込ませ、背負い投げの要領で俺を投げ飛ばすも…俺は空中で受け身を取り足から着地
そこに追撃とばかりに左右から拳を顔面目掛けて連打!
俺の視界が塞がった処へ本命の右廻し蹴りが飛んで来る!
俺は後方へ大きく跳躍して回避──
と同時に跳躍したユリアンの左廻し蹴りが腹を打つ!
跳躍中に打撃を喰らい、俺は勢いを殺せず足を滑らせながら着地する

「大佐殿に一撃入れる事ができたぞぉ!」

とユリアンが勝鬨を上げると他の皆も
「「「「うおおおお!」」」」
と雄叫びをあげ、ユリアンの勝利を讃え合う


俺は腹に付いた埃を払い
「よくやったユリアン!貴様にはここを卒業し、この街の治安を守る部隊の隊長を任命する!みごと任務を全うせよ!」

「サー!イエスサー!」

「そしてユリアン…貴様にはもうひとつの任務を与える!貴様は商業ギルドの受付嬢ターニャと結婚してもらう!式の費用は俺が出すから心配するな!毎月の給金も弾むからしっかりと励めよ!」

「大佐殿⁉」

「返事はどうした!」
驚くユリアンに俺は厳しく声をかける

「サー!イエスサー!」と大声で返事をするユリアンの瞳からは滝のような涙が流れていた──

その夜は卒業するユリアンを囲った宴を開催し、翌日──

俺は卒業して詰所へと向かうユリアンを見送るため養成所の外へと出ると──


「大変だぜ旦那‼」

と駆け込んで来たのは冒険者ギルドのマスターのヨハン

「ははは!どうしたヨハン。そんなに慌てて──「街から数キロ先に戦術規模の軍隊が展開してる!恐らくこの街へ攻め入るつもりだ!このままではこの街が戦場になるかもしれん!」

そう言うヨハンの顔はいつになく真剣そのものだった──
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

処理中です...