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1章 帝国と姫
13 鈴木、ツルペタマニアの怒り代行!
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「うおおおお!」
俺は叫ぶと同時に大地を蹴り、ギリアムの顔面目掛けて拳を振り抜いた!
「なッ!ぐぼぉ!」
突然現れた俺に殴り飛ばされて、ギリアムは林の向こうに吹き飛んでいった。
俺は短剣が胸に刺さったエレイラを、括り付けられた木から解放する。
抱き締めたエレイラは、体から流れた血が多過ぎたのか、虚ろな目で虚空を見て、意識を朦朧とさせている様子に俺は焦りながらも必死に声をかける。
「くそ!ダメだ!エレイラ!死ぬな!」
「……ぁぁ。スズキの声が……きこえ……」
「くそ!もう目が見えてないのか!ええい!悩んでいる時間はない!恨むんじゃないぞ!」
俺は叫んでHP回復ドリンクをアイテムBOXから取り出すと、口に含んでエレイラに刺さった短剣を一気に引き抜くと、口移しでドリンクをエレイラの口内に流し込む!
喉が動き、ドリンクがエレイラの内部に浸透していくと同時に、胸のキズがみるみると塞がっていく。
だが、少し飲ませただけでは回復量が足らないのか、エレイラの虚ろな瞳には生気が戻らない。
俺は瞳を閉じて、再びHP回復ドリンクを口に含み、再度口移しでドリンクを彼女の口内へと流し込む。
コクコクと喉が鳴る音が聞こえる。
「ぅむ………?んんんんんん?!」
そうくぐもった声に、俺は閉じていた目を開けて口を離した。
「すすす!スズキ!貴様!乙女の唇を!」
「エレイラ!良かった……良かった……」
口を押さえて驚きの声と怨嗟の声を上げるエレイラを見て、俺は安堵からか、ポロリと涙を零した。
「一体なにがどうなって……私は確かにギリアムに刺されて……それにスズキは死んだって……」
俺は腕で目を擦ると、混乱しているエレイラの肩を抱き締めた。
「ひとまず落ち着け。ギリアムは俺が今ぶっ飛ばした。俺は死んでない。おーけー?」
「う……うん……」
至近距離で見つめて俺がエレイラにそう言うと、エレイラはまだ体調でも悪いのか、赤らめた顔で頷いた。
今更だが……冷静になって見ると、エレイラは布切れ一枚も身に着けては居なかった。
「……随分な目にあったみたいだな」
「一線は越えてないが……な。なんでも、ツルペタでは欲情しないんだそうだ」
そう言ってエレイラは気丈にも無い胸を張る。今更顕になった絶壁を隠す気もないようだ。
「なんだって!貧乳でもツルペタはステータスだというのに!おのれギリアム!」
「スズキ……一体何に怒っているんだ……あと、済まない。お前から貰った服はギリアムに破られてしまった……」
「そんなもん!後でいくらでも用意してやる!……今はこれでも羽織っておけ」
「済まない……」
俺は怒りにギリギリと歯噛みして、エレイラに俺のナイトジャケットを掛けてやると俺は顔を上げ、ゆっくりと戻ってきたヤツのツラを睨みつける。
「まさか生きていたとはな……しかし不意打ちとは卑怯じゃないか?」
「喧嘩と殺しに卑怯もらっきょもねーんだよ!それと、ギリアム!テメー、よくもエレイラを弄んでくれたじゃねーか!」
「あぁ……流石にツルペタは許容範囲外でな。一線を越えなかった事には謝罪しよう」
「あぁ?!んなもん、越えてくれなくていいんだよ!取り敢えず、テメーは全国のツルペタマニアを敵に回したんだ!」
「……ん?貴様は一体何を言っているんだ?」
俺の怒髪天を突いて貫く程の怒りを浴びてもギリアムは、何が何やらと眉をしかめて頭に?を浮かべている。
「もういい!死ね!テメーはツルペタマニアを怒らせた!」
俺は叫び、新たな武器『エビルナイトソード』を抜いて、ヤツ目掛けて飛び込んだ!
「なッ!」
ザシュ!と肉を斬り裂いた音と、プシャ!と液体が撒き散らされる音。そしてボトッ!と重い何かが落下した音が順番に聞こえる。
「あ?……ぐあああああ!」
「取り敢えず前回の礼だ!」
「ぐッ!見えなかった……だと?!」
そう驚きに目を大きく開くギリアムに向かって、俺は突進してラッシュを掛ける!
「おらおらおら!前回と同じようにいくわけねーだろ?!」
「ぐッ!くぅ!」
片腕で辛うじて俺の剣を受け止めるギリアムの表情は最初に殺り合った時のような余裕は無く、焦りと苦しみに歪んでいる。
「おらおら!速度上げるぞ!」
「がッ!ぐッ!あぁぁ!」
煌く剣閃に、遂にギリアムの剣は中程から折れてしまった。
「どうやら俺とお前で圧倒的な差が出来てしまったみたいだな!」
「くそッ!何故だとは問わん!だが、このまま素直に負ける訳にはいかない!ダークオーラ!」
ギリアムが叫ぶと同時に、ヤツの身体から黒い霧のような物が噴出し、それらがギリアムの身体を包み込む。
すると、ギリアムの身体はメキメキと音を立て、一回りも二回りも大きく変身していく。
切った片腕の部分も黒い何かが代わりに腕の形を形成していた。
「身体強化か!ならばこちらも使わせてもらおう!真気解放!」
俺はLv60に到達した全プレイヤーが習得できるスキル『真気解放』を使用した。
すると、俺の足元から白い輝きが全身を駆け上がり、頭部に到達すると俺の緑の髪を逆立てる!
そうしてお互いの戦闘準備が整うと同時に動き出す!
ギリアムの一撃が空を切り、大地を大きく陥没させる。
その間にも俺がすり抜けざまに放った無数の剣閃が肥大化したギリアムの身体を斬り裂いていく!
「ぐおおおお!ぐるる!ぐるおおおお!」
苦し紛れに拳を振り回すギリアム。
そんな行き当たりばったりの攻撃なぞ俺には掠りすらしない。
「理性を失って得た力がその程度か!エレイラの受けた痛み、たった今!万倍にして返してやるぞ!輝け!エビルタイガーアーム!」
俺は剣を鞘に納めると、両手に装着した金魔装備『エビルタイガーアーム』の能力、打撃威力向上を発動させ、地を這うようにして低空を一足飛びで距離を詰める!
そして懐に飛び込んだ俺は、肥大化したギリアムのボディに無数のアッパーを叩き込んだ!
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
殴る度にドガン!ドガン!と重い金属がぶつかるような音を立て、徐々にギリアムの身体が宙に浮き始める。
「オラアアアアアアア!」
俺はトドメとばかりに脚に力を溜め、全身のバネを活かして拳を打ち抜いた!
随分と高くまで打ち上げたのか、随分と時間をかけて落下してきたギリアムの身体は萎み、既に元の大きさに戻っている。見れば腹には大きな風穴を開けていた。
そしてギリアムは目を驚愕に見開いたまま事切れていた。
俺は物言わぬ骸となったギリアムから少し距離を取ると、スキルを発動させる。
「そしてこれは──灰にされた俺の恨みだ。エアトスサイクロン」
ヒューマンが覚える数少ないスキル、Lv80で習得できる『エアトスサイクロン』
ゲームでは真空波で敵の薄皮を切り裂くだけの死にスキルだったが……
死体に放ったソレは激しく荒ぶる風の渦で死体を囲むと、粉塵になるまで延々と切り裂いている。まるでサイクロン掃除機の中身を見ているようだ。
スキルが止まったと思ったら、その場には何も無くなっていた。サイクロン先生のお陰でギリアムの死んだ痕跡は完全に無くなってしまったようだ。どうやらサイクロン先生は現実になるとオーバーキル過ぎるスキルらしい。
まぁ、単にLv差や死体だったからという可能性もあるかもしれない。後日機会があれば検証しよう。
「エレイラ……遅くなってすまなかった」
「そうだな。私も大変酷い目にあわされた……」
「あぁ。俺は護衛として一緒に居たのにな。本当にすまなかった……」
「本当に悪いと思っているのか?」
「ああ。詫びと言ってはなんだけど、俺が出来る範囲でなら、なんでも聞いてやる」
そう言って、俺はエレイラを真っ直ぐ見つめると、エレイラは途端に口をモゴモゴとさせて、顔を真っ赤に染めている。
やはり何処かまだ体調が良くないのだろう。
「なら……私と……ききき……」
「き?」
「キックさせろ!せりゃぁぁぁぁ!」
小声で聞き取り辛く、俺が耳を近づけると、途端に奇声を上げて俺の脇腹を蹴り飛ばした!
俺は蹴られた脇腹を押さえて文句を言う!
「てめー!何すんだ!」
「あれ?いつもみたいにキンキン!って……」
俺の怒声も、呆然と自分が放った蹴りが当たった感触を確かめているエレイラには届いていない。
しかしエレイラの言うとおり、なんで俺は防壁で防がなかったんだろう?
まぁ、俺も疲れてたんだろうな。
「きっと今日は疲れてんだよ……おら、早くイザベラの所へ行くぞ!」
「あ……あぁ!そうだな!」
そうして俺とエレイラは、イザベラが居るであろうテントの所まで移動するため並んで歩く。
「こんだけ働いたんだ。今日辺りイザベラの乳を枕にして寝かせてほしいぜ」
「ききき!貴様!乙女の唇を奪っておいて、まだお嬢様にも手を出す気でいるのか!」
「当たり前だ!なんせ俺は巨乳派なんだからな!絶壁さんはアウトオブ眼中なんだよ!何度も言わせるな!」
「なッ!あれだけツルペタを馬鹿にされて怒ってたのに?!」
「そりゃあれだよ!全国各地に居るツルペタ信者の怒りを代行しただけだよ!壁殴り代行みたいなもんだよ!」
「やっぱりお前は大ッキライだーーー!」
課金ショップの残金43万5630クレジット
今回の事件での消費
神秘の果実300x51個 15300クレジット
500万HP護符 10000クレジット
復活の巻物100x50個 5000クレジット
金魔騎士剣+10(エビルナイトソード)5000クレジット
金魔虎の篭手+10(エビルタイガーアーム)5000クレジット
金魔象の軽装+10(エビルパオームメイル)5000クレジット
金魔豹の靴+10(エビルパンサーガード)5000クレジット
装備精錬石200x253個 50600クレジット
精錬失敗無効の石500x58 29000クレジット
高級ステルス結界発生機 5000クレジット
俺は叫ぶと同時に大地を蹴り、ギリアムの顔面目掛けて拳を振り抜いた!
「なッ!ぐぼぉ!」
突然現れた俺に殴り飛ばされて、ギリアムは林の向こうに吹き飛んでいった。
俺は短剣が胸に刺さったエレイラを、括り付けられた木から解放する。
抱き締めたエレイラは、体から流れた血が多過ぎたのか、虚ろな目で虚空を見て、意識を朦朧とさせている様子に俺は焦りながらも必死に声をかける。
「くそ!ダメだ!エレイラ!死ぬな!」
「……ぁぁ。スズキの声が……きこえ……」
「くそ!もう目が見えてないのか!ええい!悩んでいる時間はない!恨むんじゃないぞ!」
俺は叫んでHP回復ドリンクをアイテムBOXから取り出すと、口に含んでエレイラに刺さった短剣を一気に引き抜くと、口移しでドリンクをエレイラの口内に流し込む!
喉が動き、ドリンクがエレイラの内部に浸透していくと同時に、胸のキズがみるみると塞がっていく。
だが、少し飲ませただけでは回復量が足らないのか、エレイラの虚ろな瞳には生気が戻らない。
俺は瞳を閉じて、再びHP回復ドリンクを口に含み、再度口移しでドリンクを彼女の口内へと流し込む。
コクコクと喉が鳴る音が聞こえる。
「ぅむ………?んんんんんん?!」
そうくぐもった声に、俺は閉じていた目を開けて口を離した。
「すすす!スズキ!貴様!乙女の唇を!」
「エレイラ!良かった……良かった……」
口を押さえて驚きの声と怨嗟の声を上げるエレイラを見て、俺は安堵からか、ポロリと涙を零した。
「一体なにがどうなって……私は確かにギリアムに刺されて……それにスズキは死んだって……」
俺は腕で目を擦ると、混乱しているエレイラの肩を抱き締めた。
「ひとまず落ち着け。ギリアムは俺が今ぶっ飛ばした。俺は死んでない。おーけー?」
「う……うん……」
至近距離で見つめて俺がエレイラにそう言うと、エレイラはまだ体調でも悪いのか、赤らめた顔で頷いた。
今更だが……冷静になって見ると、エレイラは布切れ一枚も身に着けては居なかった。
「……随分な目にあったみたいだな」
「一線は越えてないが……な。なんでも、ツルペタでは欲情しないんだそうだ」
そう言ってエレイラは気丈にも無い胸を張る。今更顕になった絶壁を隠す気もないようだ。
「なんだって!貧乳でもツルペタはステータスだというのに!おのれギリアム!」
「スズキ……一体何に怒っているんだ……あと、済まない。お前から貰った服はギリアムに破られてしまった……」
「そんなもん!後でいくらでも用意してやる!……今はこれでも羽織っておけ」
「済まない……」
俺は怒りにギリギリと歯噛みして、エレイラに俺のナイトジャケットを掛けてやると俺は顔を上げ、ゆっくりと戻ってきたヤツのツラを睨みつける。
「まさか生きていたとはな……しかし不意打ちとは卑怯じゃないか?」
「喧嘩と殺しに卑怯もらっきょもねーんだよ!それと、ギリアム!テメー、よくもエレイラを弄んでくれたじゃねーか!」
「あぁ……流石にツルペタは許容範囲外でな。一線を越えなかった事には謝罪しよう」
「あぁ?!んなもん、越えてくれなくていいんだよ!取り敢えず、テメーは全国のツルペタマニアを敵に回したんだ!」
「……ん?貴様は一体何を言っているんだ?」
俺の怒髪天を突いて貫く程の怒りを浴びてもギリアムは、何が何やらと眉をしかめて頭に?を浮かべている。
「もういい!死ね!テメーはツルペタマニアを怒らせた!」
俺は叫び、新たな武器『エビルナイトソード』を抜いて、ヤツ目掛けて飛び込んだ!
「なッ!」
ザシュ!と肉を斬り裂いた音と、プシャ!と液体が撒き散らされる音。そしてボトッ!と重い何かが落下した音が順番に聞こえる。
「あ?……ぐあああああ!」
「取り敢えず前回の礼だ!」
「ぐッ!見えなかった……だと?!」
そう驚きに目を大きく開くギリアムに向かって、俺は突進してラッシュを掛ける!
「おらおらおら!前回と同じようにいくわけねーだろ?!」
「ぐッ!くぅ!」
片腕で辛うじて俺の剣を受け止めるギリアムの表情は最初に殺り合った時のような余裕は無く、焦りと苦しみに歪んでいる。
「おらおら!速度上げるぞ!」
「がッ!ぐッ!あぁぁ!」
煌く剣閃に、遂にギリアムの剣は中程から折れてしまった。
「どうやら俺とお前で圧倒的な差が出来てしまったみたいだな!」
「くそッ!何故だとは問わん!だが、このまま素直に負ける訳にはいかない!ダークオーラ!」
ギリアムが叫ぶと同時に、ヤツの身体から黒い霧のような物が噴出し、それらがギリアムの身体を包み込む。
すると、ギリアムの身体はメキメキと音を立て、一回りも二回りも大きく変身していく。
切った片腕の部分も黒い何かが代わりに腕の形を形成していた。
「身体強化か!ならばこちらも使わせてもらおう!真気解放!」
俺はLv60に到達した全プレイヤーが習得できるスキル『真気解放』を使用した。
すると、俺の足元から白い輝きが全身を駆け上がり、頭部に到達すると俺の緑の髪を逆立てる!
そうしてお互いの戦闘準備が整うと同時に動き出す!
ギリアムの一撃が空を切り、大地を大きく陥没させる。
その間にも俺がすり抜けざまに放った無数の剣閃が肥大化したギリアムの身体を斬り裂いていく!
「ぐおおおお!ぐるる!ぐるおおおお!」
苦し紛れに拳を振り回すギリアム。
そんな行き当たりばったりの攻撃なぞ俺には掠りすらしない。
「理性を失って得た力がその程度か!エレイラの受けた痛み、たった今!万倍にして返してやるぞ!輝け!エビルタイガーアーム!」
俺は剣を鞘に納めると、両手に装着した金魔装備『エビルタイガーアーム』の能力、打撃威力向上を発動させ、地を這うようにして低空を一足飛びで距離を詰める!
そして懐に飛び込んだ俺は、肥大化したギリアムのボディに無数のアッパーを叩き込んだ!
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
殴る度にドガン!ドガン!と重い金属がぶつかるような音を立て、徐々にギリアムの身体が宙に浮き始める。
「オラアアアアアアア!」
俺はトドメとばかりに脚に力を溜め、全身のバネを活かして拳を打ち抜いた!
随分と高くまで打ち上げたのか、随分と時間をかけて落下してきたギリアムの身体は萎み、既に元の大きさに戻っている。見れば腹には大きな風穴を開けていた。
そしてギリアムは目を驚愕に見開いたまま事切れていた。
俺は物言わぬ骸となったギリアムから少し距離を取ると、スキルを発動させる。
「そしてこれは──灰にされた俺の恨みだ。エアトスサイクロン」
ヒューマンが覚える数少ないスキル、Lv80で習得できる『エアトスサイクロン』
ゲームでは真空波で敵の薄皮を切り裂くだけの死にスキルだったが……
死体に放ったソレは激しく荒ぶる風の渦で死体を囲むと、粉塵になるまで延々と切り裂いている。まるでサイクロン掃除機の中身を見ているようだ。
スキルが止まったと思ったら、その場には何も無くなっていた。サイクロン先生のお陰でギリアムの死んだ痕跡は完全に無くなってしまったようだ。どうやらサイクロン先生は現実になるとオーバーキル過ぎるスキルらしい。
まぁ、単にLv差や死体だったからという可能性もあるかもしれない。後日機会があれば検証しよう。
「エレイラ……遅くなってすまなかった」
「そうだな。私も大変酷い目にあわされた……」
「あぁ。俺は護衛として一緒に居たのにな。本当にすまなかった……」
「本当に悪いと思っているのか?」
「ああ。詫びと言ってはなんだけど、俺が出来る範囲でなら、なんでも聞いてやる」
そう言って、俺はエレイラを真っ直ぐ見つめると、エレイラは途端に口をモゴモゴとさせて、顔を真っ赤に染めている。
やはり何処かまだ体調が良くないのだろう。
「なら……私と……ききき……」
「き?」
「キックさせろ!せりゃぁぁぁぁ!」
小声で聞き取り辛く、俺が耳を近づけると、途端に奇声を上げて俺の脇腹を蹴り飛ばした!
俺は蹴られた脇腹を押さえて文句を言う!
「てめー!何すんだ!」
「あれ?いつもみたいにキンキン!って……」
俺の怒声も、呆然と自分が放った蹴りが当たった感触を確かめているエレイラには届いていない。
しかしエレイラの言うとおり、なんで俺は防壁で防がなかったんだろう?
まぁ、俺も疲れてたんだろうな。
「きっと今日は疲れてんだよ……おら、早くイザベラの所へ行くぞ!」
「あ……あぁ!そうだな!」
そうして俺とエレイラは、イザベラが居るであろうテントの所まで移動するため並んで歩く。
「こんだけ働いたんだ。今日辺りイザベラの乳を枕にして寝かせてほしいぜ」
「ききき!貴様!乙女の唇を奪っておいて、まだお嬢様にも手を出す気でいるのか!」
「当たり前だ!なんせ俺は巨乳派なんだからな!絶壁さんはアウトオブ眼中なんだよ!何度も言わせるな!」
「なッ!あれだけツルペタを馬鹿にされて怒ってたのに?!」
「そりゃあれだよ!全国各地に居るツルペタ信者の怒りを代行しただけだよ!壁殴り代行みたいなもんだよ!」
「やっぱりお前は大ッキライだーーー!」
課金ショップの残金43万5630クレジット
今回の事件での消費
神秘の果実300x51個 15300クレジット
500万HP護符 10000クレジット
復活の巻物100x50個 5000クレジット
金魔騎士剣+10(エビルナイトソード)5000クレジット
金魔虎の篭手+10(エビルタイガーアーム)5000クレジット
金魔象の軽装+10(エビルパオームメイル)5000クレジット
金魔豹の靴+10(エビルパンサーガード)5000クレジット
装備精錬石200x253個 50600クレジット
精錬失敗無効の石500x58 29000クレジット
高級ステルス結界発生機 5000クレジット
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