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激闘!帝国武術大会
19 孫、国の行く末を案ずる!
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『さぁ!お待たせしました!舞台も新たに第二グループの第一回戦!始めて行きたいと思います!』
解説のアナウンスにより、観客席にも熱気が戻る!
一回戦の初戦は三叉の槍使いと大鎌使いとなった。
三叉の槍を振るい、大鎌の一撃をフォークで挟むように絡め取った瞬間だった!
大鎌使いの長い柄が2つに分離!
チェーンの付いた分銅が飛び出して槍使いの横腹へと叩きつけられた!
これが勝因を分けた一撃となり、大鎌使いの選手が勝ち名乗りを上げた。
『勝者!カマンベール!』
なんだか美味そうな名前だった。
そして、いよいよルカの出番がやってきた!
『第二グループ続けて行きましょう!既に帝都内では熾烈な勢力争いが繰り広げられております!魅惑の踊り子!ルカvsその突きは疾風の如く!閃光のレイピア使い!ホルエス選手!』
「おおお!ルカちゃーーーん!」
「「「ふぁ!ふぁ!ふぁ!ふぁ!おーーー!我らが天使!ルカ!ルカ!ルカ!」」」
「なんたる神々しさ!ルカ様ぁぁぁ!」
観客席からは割れんばかりの声援……ではなく、ルカの親衛隊やらファンクラブやら信徒やらが鬨の声を上げている。
普通の観客は居ないのが?と俺は首を回して見回した結果──
うん。居ないな。
この国終わったわ。
ってか対戦相手のレイピアさん……完全にアウェーになっとるな。
誰も応援してないし……ホルスタイン?最早名前すら忘れてしまったよ。
いい乳してるけどもルカのド派手でドエロい衣装の前には無力だよ。
『それでは!始め!』
「とあたー!」
レイピア使いのホルスタインさんは目にも止まらぬ速さで乳をブルルンと揺らして前口上通りの鋭い突きを放つが、ルカは迫るレイピアの先端を、なんと腕の袖で叩いて弾いてみせた!
たかが布の分際でレイピアを弾くとかどーなっとるんだ?!とは俺もそうだが、ホルスタインさんも驚きを隠せない様子だが、気を取り直したホルスタインさんは今度は連撃だと言わんばかりに鋭い突きを連打するが、その尽くをルカはヒラリヒラリと避け、躱し、受け流しと、まるで柳の葉のようでホルスタインさんは一撃を決められない。
「おおお!ルカちゃんサイコー!」
「「「「ふぉふぉふぉ!おーー!ふぉふぉふぉふぉ!おーーーー!」」」」
「ああ!地上に舞い降りた天使の舞!ありがたやありがたや」
そしてルカがヒラリ、ヒラリとレイピアを躱し、弾き、叩き落とす度に、観客席は大はしゃぎ。
「ええい!こうなれば〈クロックアップ〉〈サウザンドピアーズ〉!」
ホルスタインさんは、速度上昇のバフスキルを発動し、高速で乳をバインバインと揺らしながら、猛烈な刺突を繰り出した!
視力を強化している俺でも、その圧倒的な速度に目が追いつかない!
これは決まるか?!とルカの方へ視線を向けると、ルカは身体をクルクルと回転させている。
ダメだ!直撃だ!と誰しも思っただろう。レイピアに突かれまくり、ボロボロの布切れが宙に舞い、白く美しい肢体を惜しげもなく観客全員に披露してしまうだろうと、誰しもが思った事だろう。
実際この瞬間、観客席からは『ゴクリ』と喉を鳴らす音が合唱となった程だ。
だが、そんな俺達の希望はあっさりと裏切られた──
「〈デスブリザード〉!」
ゴオオオオ!と途轍もなく激しい冷気がブリザードとなってルカを中心に巻き起こり、会場全体を包み込む!
暖かい季節だというのに、周囲の温度が急激に低下して、真冬のような寒さが会場全体を包み込み、吐いた息は真っ白な空気となる。
舞台上では未だにブリザードが舞っていて、状況が全く掴めない。
待つことしばし、ようやっと治まったブリザードに凍りついた舞台上では、ホルスタインさんの氷漬けが完成していた。
これ……死んでるんじゃね?と誰しも思っただろう。
観客席からは悲痛な叫びが聞こえてくる。
「ルカちゃんが失格になりゅぅぅ!」
「「「「はい!はい!はい!はい!おーーーーッ!はい!」」」」
「天に在す我らが神ルカ様におきましては無事に次戦に向かえますようなにどそ!なにとぞぉぉぉ!」
誰もホルスタインさんの心配してねぇぇぇぇぇ!
そりゃ俺だって胸しか見てなかったし名前も覚えてないけどさ!それでも一応心配してるんだぞ?!
ほんとにこの国大丈夫か?!実はもう手遅れになってねーか?!
「うんしょ……うんしょ……」
ルカは何を血迷ったのか、氷漬けとなったホルスタインさんを持ち上げて、舞台の端まで運んび
「よッ!」
ドン!と舞台の外へと置いた。
おい!足がちょっと砕けたぞ!
なんていう俺の心配をよそに、回復装置が作動したのか、氷はみるみる溶けて、中からは何事も無かったかのように、傷一つないホルスタインさんが現れて、ベチャ!と地面に倒れ込んだ。
砕けた足も元に戻ってて一安心だぜ。
『勝者!大天使ちょー愛してるルカ様!』
「LOVE!ラブリールカちゃーーーーん!」
「「「「ふぉふぉふぉふぉ!ふぉふぉふぉふぉ!」」」」
「神よ!我らが女神よ!ああ!なんたる神々しさ!涙が止まりませんんん!」
審判すらも依怙贔屓する中、ルカは満開の笑顔を振りまいて、ぴょんぴょんと跳ねながら手を振って舞台袖へと消えて行った。
解説のアナウンスにより、観客席にも熱気が戻る!
一回戦の初戦は三叉の槍使いと大鎌使いとなった。
三叉の槍を振るい、大鎌の一撃をフォークで挟むように絡め取った瞬間だった!
大鎌使いの長い柄が2つに分離!
チェーンの付いた分銅が飛び出して槍使いの横腹へと叩きつけられた!
これが勝因を分けた一撃となり、大鎌使いの選手が勝ち名乗りを上げた。
『勝者!カマンベール!』
なんだか美味そうな名前だった。
そして、いよいよルカの出番がやってきた!
『第二グループ続けて行きましょう!既に帝都内では熾烈な勢力争いが繰り広げられております!魅惑の踊り子!ルカvsその突きは疾風の如く!閃光のレイピア使い!ホルエス選手!』
「おおお!ルカちゃーーーん!」
「「「ふぁ!ふぁ!ふぁ!ふぁ!おーーー!我らが天使!ルカ!ルカ!ルカ!」」」
「なんたる神々しさ!ルカ様ぁぁぁ!」
観客席からは割れんばかりの声援……ではなく、ルカの親衛隊やらファンクラブやら信徒やらが鬨の声を上げている。
普通の観客は居ないのが?と俺は首を回して見回した結果──
うん。居ないな。
この国終わったわ。
ってか対戦相手のレイピアさん……完全にアウェーになっとるな。
誰も応援してないし……ホルスタイン?最早名前すら忘れてしまったよ。
いい乳してるけどもルカのド派手でドエロい衣装の前には無力だよ。
『それでは!始め!』
「とあたー!」
レイピア使いのホルスタインさんは目にも止まらぬ速さで乳をブルルンと揺らして前口上通りの鋭い突きを放つが、ルカは迫るレイピアの先端を、なんと腕の袖で叩いて弾いてみせた!
たかが布の分際でレイピアを弾くとかどーなっとるんだ?!とは俺もそうだが、ホルスタインさんも驚きを隠せない様子だが、気を取り直したホルスタインさんは今度は連撃だと言わんばかりに鋭い突きを連打するが、その尽くをルカはヒラリヒラリと避け、躱し、受け流しと、まるで柳の葉のようでホルスタインさんは一撃を決められない。
「おおお!ルカちゃんサイコー!」
「「「「ふぉふぉふぉ!おーー!ふぉふぉふぉふぉ!おーーーー!」」」」
「ああ!地上に舞い降りた天使の舞!ありがたやありがたや」
そしてルカがヒラリ、ヒラリとレイピアを躱し、弾き、叩き落とす度に、観客席は大はしゃぎ。
「ええい!こうなれば〈クロックアップ〉〈サウザンドピアーズ〉!」
ホルスタインさんは、速度上昇のバフスキルを発動し、高速で乳をバインバインと揺らしながら、猛烈な刺突を繰り出した!
視力を強化している俺でも、その圧倒的な速度に目が追いつかない!
これは決まるか?!とルカの方へ視線を向けると、ルカは身体をクルクルと回転させている。
ダメだ!直撃だ!と誰しも思っただろう。レイピアに突かれまくり、ボロボロの布切れが宙に舞い、白く美しい肢体を惜しげもなく観客全員に披露してしまうだろうと、誰しもが思った事だろう。
実際この瞬間、観客席からは『ゴクリ』と喉を鳴らす音が合唱となった程だ。
だが、そんな俺達の希望はあっさりと裏切られた──
「〈デスブリザード〉!」
ゴオオオオ!と途轍もなく激しい冷気がブリザードとなってルカを中心に巻き起こり、会場全体を包み込む!
暖かい季節だというのに、周囲の温度が急激に低下して、真冬のような寒さが会場全体を包み込み、吐いた息は真っ白な空気となる。
舞台上では未だにブリザードが舞っていて、状況が全く掴めない。
待つことしばし、ようやっと治まったブリザードに凍りついた舞台上では、ホルスタインさんの氷漬けが完成していた。
これ……死んでるんじゃね?と誰しも思っただろう。
観客席からは悲痛な叫びが聞こえてくる。
「ルカちゃんが失格になりゅぅぅ!」
「「「「はい!はい!はい!はい!おーーーーッ!はい!」」」」
「天に在す我らが神ルカ様におきましては無事に次戦に向かえますようなにどそ!なにとぞぉぉぉ!」
誰もホルスタインさんの心配してねぇぇぇぇぇ!
そりゃ俺だって胸しか見てなかったし名前も覚えてないけどさ!それでも一応心配してるんだぞ?!
ほんとにこの国大丈夫か?!実はもう手遅れになってねーか?!
「うんしょ……うんしょ……」
ルカは何を血迷ったのか、氷漬けとなったホルスタインさんを持ち上げて、舞台の端まで運んび
「よッ!」
ドン!と舞台の外へと置いた。
おい!足がちょっと砕けたぞ!
なんていう俺の心配をよそに、回復装置が作動したのか、氷はみるみる溶けて、中からは何事も無かったかのように、傷一つないホルスタインさんが現れて、ベチャ!と地面に倒れ込んだ。
砕けた足も元に戻ってて一安心だぜ。
『勝者!大天使ちょー愛してるルカ様!』
「LOVE!ラブリールカちゃーーーーん!」
「「「「ふぉふぉふぉふぉ!ふぉふぉふぉふぉ!」」」」
「神よ!我らが女神よ!ああ!なんたる神々しさ!涙が止まりませんんん!」
審判すらも依怙贔屓する中、ルカは満開の笑顔を振りまいて、ぴょんぴょんと跳ねながら手を振って舞台袖へと消えて行った。
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