Dust

神谷清明

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「死」

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「キキィィィッ」

 また1人、年端もいかない1人の命が消えた。

「綺麗なもんじゃのう」

死というものは、なんとはかな
綺麗なのか。

何度も何度も繰り返し死というものを
見てきたが、やはり一瞬で消える命ほど
儚く綺麗なものは無い。

下界ではこういう感動を
花火なるものにむけるのだったかの。

まぁ、どうでもいいのじゃが。

しかしここ数百年で1番綺麗な
飛び方をしたもんだ。

、、、ふむ。

歳をとってわがままになったのか
もう少しだけ楽しみたいのう。

お主ならもっと綺麗な「死」を
見せてくれるじゃろうて。

「楽しみにしておるぞ」

そう言って1人のくたびれた老人が
事故の現場から消えるように姿を消した。

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