とあるダンジョン探索者の日常

カイドウ

文字の大きさ
2 / 2

第2話

しおりを挟む


ダンジョン協会にやってきた。


見た目は巨大なビルで中は多くのカウンターがあり、EランクからBランクまでとAランクとSランク専用のカウンターがある。

なぜ分けられているかというと持ってくるドロップ品が大体高値で取引されるものばかりで、たまに未発見のものも持ってくるので精算にも時間がかかるかららしい。

入ってみるといつも通りガヤガヤしているが俺がくると少しだけ静かになるのはいつも通りだ。


「おい、あれ見ろよ」
「ああ、『修羅』だ。奴はまた潜るのか。前回も死にかけていただろう?なのにもう回復していやがる....。本当に人間なのか怪しいぜ」
「おい静かにしろ!目をつけられたらやばいぞ」

気のせいじゃないな。

ばっちり聞こえてるが攻撃されない限りはいつも無視している。

最初の頃は変人扱いされていることにショックを受けたが今ではもう何も思わない。

やはり、Sランク探索者は変人になる運命でもあるのだろうか…


受付の方へ行きたいがカウンターに並ぶ人が多く、行列ができていて自動ドア付近まで続いている。

しかもEからBランクのカウンターは何十ヶ所にも連なってるから通れない。

仕方がないが言うしかないか。

「すまない。あそこのカウンターに行きたいんだが間を通っていいか?」


「ったく、また横入りか……って『修羅』⁈わ、わかった。通りな」
  
「すまない、恩に切る」


男が大声で俺の名前をいったからか注目が集まり俺の前にあった列が前と後ろに分かれて前に道ができた。

申し訳ない気持ちもあるが自分が築き上げてきた名声で楽ができるのはありがたい。

あまりこういうことはしたくはないがな。

俺が向かった先には誰一人として並んでいなく他のカウンターより豪華な作りとなっているカウンターがある。

そこがAランクからSランクの探索者だけが使えるカウンターである。

そこにはEランクからお世話になってきた鈴木さんがいた。


「鈴木さんおはようございます。早速ですがダンジョンの依頼は今はありますか?」

「八神さん!おはようございます。そうですねえ。昨日はありましたけどついさっきAランク冒険者のチームが依頼を取っていきましたので今はないです」

「そうですか.......わかりました。じゃあ今日はダンジョン内をぶらぶらしてます」

「すみませんねえ。最近は高難易度の依頼があまり来ないんですよ。そうだ!今日の仕事は早めに切り上げて他の人に任せるのでダンジョンから帰ってきたら一緒にご飯食べませんか?勿論僕が奢ります」
 
「いやいや悪いですよそれは」

「いやいやあ。Sランク探索者のカウンターで働けるのも八神さんのおかげですので、ちょっとした恩返しってことで、ね?」

そう言われると何も言い返せなくなる。

やはり鈴木さんは俺の性格をよくご存知にのようだ。

それにお世話になったのはこちらだと言うのに。

「ではご馳走になります」
「ええ、ではダンジョン探索頑張ってください。」
「はい、行ってきます」

ダンジョンに行きますか。



◇◆◇◆◇◆



ダンジョンにやってきた。


以前説明したと思うがもう一度おさらいしておこう。

ダンジョンは人工物であるが殆どは洞窟だ。

だが洞窟といっても入り口はちゃんと整備されていてかなりでかい。


……にしても随分混んでるな?何かあったのか?鈴木さんに聞いておけばよかった。


では、早速ダンジョンに入ってみよう。


ダンジョンに入ると何個かの転移陣があり、全て一層に繋がっている。


じゃあ入りますか…


転移陣の上に乗ると視界が真っ白になり目を開けるとあたり一面青々とした緑の草原が広がっていた。親の顔より見た景色である。


仮説ではダンジョンは別の世界と繋がっていると聞くが太陽があるのをみると、本当かもしれないな。


あたりを見渡すと、ポツポツと探索者なりたてっぽい人たちがいる。 


「キュ、キュ~ン」

「やった!やったぞ~!ホーンラビット倒したぞ~!」


ホーンラビットか。確か俺も試験以外で初めて倒した魔物がホーンラビットだったな。


ラビットという魔物は見た目は真っ白のウサギなのだが、普通のウサギよりも攻撃的でツノが額から生えており、タックルをしてくるが大きさも通常のウサギと一緒なのでツノに注意すれば問題ない。


やはり大体の人はホーンラビットから通るんだな。


「キュー!」
「キュー!」
「キュー!」
おっと、こっちにもやってきたな。だが無駄な殺傷はしない主義なんだ。


ギロ!!
「「「キュ、キュ~」」」


格下の相手には睨みで返せるのは良いな。


だが、たまに実力の差がわからないモンスターもいるから厄介だがな。


そろそろ戦いたくなってきたし、ここからは一気に50階層まで突っ走っていくか。



◇◆◇◆◇◆



よし、ついた。


途中何かを吹き飛ばした気がするがきっと気のせいだろう。


50階層からは下層と呼ばれていてAランクからSランクの探索者がいる場所だ。

そして敵の強さも段違いになり低層と中層とは訳が違う。


その代わりと言ってはなんだがドロップするアイテムも高価になり宝箱からは金銀財宝が出たりする。

一発でも当てれば億万長者になれるので突っ込んで死ぬ人間は後をたたない。

下層で死ぬ人間は自分の実力を過信してるか運が悪かったかの二択だ。

勿論例外もあるがな。そもそも下層まで来れる人間も少ないが。


「「「「「ぐるるるるるるー!!」」」」」」

早速ブラックウルフがおでましか
俺は背中に担いでいた大太刀を取り出す。


「さあ、暇つぶしと行きますか。」


まあ……楽しませてくれ。

しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

南悠
2024.09.10 南悠

面白かったです、続きを楽しみにしています。

解除

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。