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1 董卓転生
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董卓は、『皇帝』の位を禅譲するとの話を受けて宮殿へと参内していた。
「董卓様、腰の物をお預かり致します」
人気の少ない宮中を案内されていた董卓に、扉の前で立ち止まり振り返った案内人がそう告げる。
「何だと。儂に剣を手放せと言うのか」
「これより先で行われますのは神聖な儀式で御座います。その場には何人も武器の類は持ち込めませぬゆえ、何卒ご容赦を」
「うーむ、そう言う事なら仕方ない。暫し預ける」
機嫌が悪くなりかけた董卓も、案内人の説明を聞いて剣を手渡した。
元より、宮殿には武器の携帯が禁止されている区画があるのだから、この先もそういった場所の一つなのだろうと。
「私共はこれより先は立ち入れません。ここからは董卓様のみお進みください。共の方もご遠慮願います」
「うむ。そう言う事だ。呂布よここで待っておれ」
「はっ!」
呂布と別れた董卓は、一人扉の先へと歩き出す。
掃き清められた広い廊下には香が焚かれており、静謐な空気が漂っている。
その様が、これから『皇帝』と言う最上の位を譲位する特別な儀式を連想させた。
董卓がしばらく進むと、武器を手にした複数の衛兵が立ち塞がった。
「ん?何じゃ貴様らは!これから帝位に就く儂の前を、衛兵如きが塞ぐでないわ!」
「黙れ董卓!お前の様な輩が帝位に就くなどありえぬわ!」
「逆賊董卓、貴様はここで終わりだ!」
わらわらと数を増やしていく衛兵たち。
彼らは董卓に武器を向けながら取り囲むように展開していった。
『この程度の雑兵ごとき素手でも問題ないが、流石に無傷とはいかんか』
いくつもの戦場を駆け巡り、何度も刺客を返り討ちにしてきた董卓にとって、現状はそれ程危険を感じるものではなかった。
何より、強力な手駒が近くに居るのだから。
「呂布!呂布はどこじゃ!謀反人共が現れた!わしの元に来い!」
董卓は衛兵たちを警戒しつつ、案内人と共に扉の前で待機している呂布に聞こえる様に声を張り上げる。
後は呂布が到着するまで出来るだけ怪我を負わないように粘ればいい。董卓はそう思っていた。
『む、何か引っかかるな』
衛兵たちは董卓の隙を窺いながら手にした戟や鉾を突き出し、董卓を逃亡させない様にしていたが、董卓を仕留めようとしている様には感じられなかったのだ。
『呂布が来れば奴らは不利になるはずだが・・・』
「董卓様!御無事ですか!」
ほどなくして、呂布が走ってくると、董卓に声を掛けた。
「おお、来たか呂布!この無礼者共を蹴散らせ!」
「はっ!」
呂布が戟を構え、董卓の前へと進み出る。
次の瞬間、呂布は董卓の方へ振り向くと、その手に持った戟を董卓へと叩きつけた。
「き、貴様、血迷ったか」
左肩に戟が刺さった董卓が驚愕の目で呂布を睨んだ。
「俺は血迷ってなどいない。逆賊董卓を討つのが俺の使命だ」
「この若造が!舐めた事をぬかすな!」
董卓は左肩に突き刺さった戟を両手で掴みその穂先をへし折ると、穂先側を持った左手で自分の体から抜き様に振り被る。刃の付いてない側とは言え、簡単に人の命を奪えるだけの威力を持った一撃が呂布へと向かう。
だが、その一撃は呂布に届く事はなかった。
董卓が振るった戟の穂先は、呂布に届く前に董卓の左手ごと宙を舞っていた。
呂布は戟の穂先が折られた瞬間に柄から手を放すと、腰の剣を振り抜いて董卓の左手を斬り飛ばしたのだ。
だが、そんな事など想定済みとでも言わんばかりに、董卓の右手が呂布の首を狙って伸びてきた。
呂布は咄嗟に左手で防ごうとするものの、その左手ごと首を掴まれてしまった。
更に、手首から先を失った左腕が呂布の腰へと回され、呂布の体を引き付ける。
左腕の引き付けにより体を後ろに逃す事が出来なくなった事で、董卓の右手が更に呂布の首を圧迫していった。
「ぐっ」
董卓に首を圧迫される中、呂布は右手の剣を持ち変えて董卓の首筋に突き刺す。
しかし、それで董卓の動きは止まらなかった。
更なる力で呂布の首を圧迫してくる。
「ぐっ・・・」
海老反りになりながら首を圧迫される呂布の顔が苦悶に歪む。
その状態から脱出しようと、呂布は董卓に突き刺した剣を動かそうとするが、突き刺した剣は董卓の首筋から肩にかけて盛り上がった筋肉によって挟まれびくともしない。
「馬鹿が!そんな体勢で力が入るものか!・・・貴様は絶対に許さんぞ!このまま絞め殺してくれるわ!」
「っ・・・」
呂布は董卓の拘束から逃れようともがくものの、董卓の絞め付けは厳しく、抜け出せる隙は無かった。
「呂将軍をお助けしろ!」
「「「「「は!」」」」」
呂布のピンチに衛兵たちも手にした戟や鉾を次々と董卓の体に突き刺していく。
それらの多数の戟や鉾もまた、董卓の体に刺さったが最後、びくともしなくなっていった。
「斬れ斬れ、何処でもいいから斬り付けろ!」
衛兵たちは董卓の体に刺さったままびくともしない戟や鉾を手放し、剣で斬り付けだした。
董卓の纏う豪華な服が千切れ飛び、体にも無数の斬撃の跡が刻まれていく。
その赤い線から血がしたたり落ち、徐々に床に血溜まりを作っていった。
「何なんだこいつは・・・。なんで死なないんだよ・・・」
「ば、化け物・・・」
既に床の血溜まりは大きく、董卓を斬り付ける衛兵たちの足元すら濡らしていた。
それでもなお、董卓は呂布を締め上げている。
その姿に恐怖を覚えながらも、衛兵たちは董卓を斬り付け続けた。
その変化に最初に気付いたのは呂布だった。
それまで呂布の首を押し込んで来ていた董卓の右手が、押し込んで来る事無く、その場で腕が固定されたかのようになったのだ。
呂布は体をひねりながら、それまで抜け出せなかった董卓の拘束からなんとか抜け出した。
「ぐっ、ごほっ、ごほっ」
「呂将軍!御無事ですか?」
「ごほっ、・・・大丈夫だ」
呂布は一息つくと、立ったまま動かない董卓を見上げた。
その目に精気は無く、死んでいるのは間違いないだろう。
衛兵たちは恐る恐る剣で董卓の反応を確かめていた。
「死んだのか?死んだんだよな?」
「死んでる。死んでるぞ!」
「やったぞ!逆賊董卓を討ち取った!」
「「「うおーーー!!!」」」
董卓の死亡を確認した衛兵たちが歓喜の雄叫びをあげる。
「・・・」
そんな中、呂布は一人震えながら董卓の死体を見上げていた。
「・・・ん」
木漏れ日に照らされて董卓は目を覚ました。
目に入るのは森の緑と、空の青。
ふと左手を見ると、斬り飛ばされたはずの左手はしっかりとくっついていた。
「・・・何だ?あれから何があったのだ?」
上体を起こした董卓が体を見回すと、斬り付けられた無数の傷も一切確認出来なかった。
豪華な礼服は、みすぼらしい半袖の上衣と、膝丈のズボンに変わっている。
「本当に何があったのだ?訳が分からん。それに、ここは何処だ?」
周囲を見渡せば、見た事の無い植物だらけの森であった。
『ぐうー』
状況を呑み込めない董卓の腹の虫が鳴る。
「ふっ、訳が分からん状況でも腹は減るか。状況の確認よりも先ずは飯だな」
董卓は食べ物を求めて森を彷徨いだした。
「董卓様、腰の物をお預かり致します」
人気の少ない宮中を案内されていた董卓に、扉の前で立ち止まり振り返った案内人がそう告げる。
「何だと。儂に剣を手放せと言うのか」
「これより先で行われますのは神聖な儀式で御座います。その場には何人も武器の類は持ち込めませぬゆえ、何卒ご容赦を」
「うーむ、そう言う事なら仕方ない。暫し預ける」
機嫌が悪くなりかけた董卓も、案内人の説明を聞いて剣を手渡した。
元より、宮殿には武器の携帯が禁止されている区画があるのだから、この先もそういった場所の一つなのだろうと。
「私共はこれより先は立ち入れません。ここからは董卓様のみお進みください。共の方もご遠慮願います」
「うむ。そう言う事だ。呂布よここで待っておれ」
「はっ!」
呂布と別れた董卓は、一人扉の先へと歩き出す。
掃き清められた広い廊下には香が焚かれており、静謐な空気が漂っている。
その様が、これから『皇帝』と言う最上の位を譲位する特別な儀式を連想させた。
董卓がしばらく進むと、武器を手にした複数の衛兵が立ち塞がった。
「ん?何じゃ貴様らは!これから帝位に就く儂の前を、衛兵如きが塞ぐでないわ!」
「黙れ董卓!お前の様な輩が帝位に就くなどありえぬわ!」
「逆賊董卓、貴様はここで終わりだ!」
わらわらと数を増やしていく衛兵たち。
彼らは董卓に武器を向けながら取り囲むように展開していった。
『この程度の雑兵ごとき素手でも問題ないが、流石に無傷とはいかんか』
いくつもの戦場を駆け巡り、何度も刺客を返り討ちにしてきた董卓にとって、現状はそれ程危険を感じるものではなかった。
何より、強力な手駒が近くに居るのだから。
「呂布!呂布はどこじゃ!謀反人共が現れた!わしの元に来い!」
董卓は衛兵たちを警戒しつつ、案内人と共に扉の前で待機している呂布に聞こえる様に声を張り上げる。
後は呂布が到着するまで出来るだけ怪我を負わないように粘ればいい。董卓はそう思っていた。
『む、何か引っかかるな』
衛兵たちは董卓の隙を窺いながら手にした戟や鉾を突き出し、董卓を逃亡させない様にしていたが、董卓を仕留めようとしている様には感じられなかったのだ。
『呂布が来れば奴らは不利になるはずだが・・・』
「董卓様!御無事ですか!」
ほどなくして、呂布が走ってくると、董卓に声を掛けた。
「おお、来たか呂布!この無礼者共を蹴散らせ!」
「はっ!」
呂布が戟を構え、董卓の前へと進み出る。
次の瞬間、呂布は董卓の方へ振り向くと、その手に持った戟を董卓へと叩きつけた。
「き、貴様、血迷ったか」
左肩に戟が刺さった董卓が驚愕の目で呂布を睨んだ。
「俺は血迷ってなどいない。逆賊董卓を討つのが俺の使命だ」
「この若造が!舐めた事をぬかすな!」
董卓は左肩に突き刺さった戟を両手で掴みその穂先をへし折ると、穂先側を持った左手で自分の体から抜き様に振り被る。刃の付いてない側とは言え、簡単に人の命を奪えるだけの威力を持った一撃が呂布へと向かう。
だが、その一撃は呂布に届く事はなかった。
董卓が振るった戟の穂先は、呂布に届く前に董卓の左手ごと宙を舞っていた。
呂布は戟の穂先が折られた瞬間に柄から手を放すと、腰の剣を振り抜いて董卓の左手を斬り飛ばしたのだ。
だが、そんな事など想定済みとでも言わんばかりに、董卓の右手が呂布の首を狙って伸びてきた。
呂布は咄嗟に左手で防ごうとするものの、その左手ごと首を掴まれてしまった。
更に、手首から先を失った左腕が呂布の腰へと回され、呂布の体を引き付ける。
左腕の引き付けにより体を後ろに逃す事が出来なくなった事で、董卓の右手が更に呂布の首を圧迫していった。
「ぐっ」
董卓に首を圧迫される中、呂布は右手の剣を持ち変えて董卓の首筋に突き刺す。
しかし、それで董卓の動きは止まらなかった。
更なる力で呂布の首を圧迫してくる。
「ぐっ・・・」
海老反りになりながら首を圧迫される呂布の顔が苦悶に歪む。
その状態から脱出しようと、呂布は董卓に突き刺した剣を動かそうとするが、突き刺した剣は董卓の首筋から肩にかけて盛り上がった筋肉によって挟まれびくともしない。
「馬鹿が!そんな体勢で力が入るものか!・・・貴様は絶対に許さんぞ!このまま絞め殺してくれるわ!」
「っ・・・」
呂布は董卓の拘束から逃れようともがくものの、董卓の絞め付けは厳しく、抜け出せる隙は無かった。
「呂将軍をお助けしろ!」
「「「「「は!」」」」」
呂布のピンチに衛兵たちも手にした戟や鉾を次々と董卓の体に突き刺していく。
それらの多数の戟や鉾もまた、董卓の体に刺さったが最後、びくともしなくなっていった。
「斬れ斬れ、何処でもいいから斬り付けろ!」
衛兵たちは董卓の体に刺さったままびくともしない戟や鉾を手放し、剣で斬り付けだした。
董卓の纏う豪華な服が千切れ飛び、体にも無数の斬撃の跡が刻まれていく。
その赤い線から血がしたたり落ち、徐々に床に血溜まりを作っていった。
「何なんだこいつは・・・。なんで死なないんだよ・・・」
「ば、化け物・・・」
既に床の血溜まりは大きく、董卓を斬り付ける衛兵たちの足元すら濡らしていた。
それでもなお、董卓は呂布を締め上げている。
その姿に恐怖を覚えながらも、衛兵たちは董卓を斬り付け続けた。
その変化に最初に気付いたのは呂布だった。
それまで呂布の首を押し込んで来ていた董卓の右手が、押し込んで来る事無く、その場で腕が固定されたかのようになったのだ。
呂布は体をひねりながら、それまで抜け出せなかった董卓の拘束からなんとか抜け出した。
「ぐっ、ごほっ、ごほっ」
「呂将軍!御無事ですか?」
「ごほっ、・・・大丈夫だ」
呂布は一息つくと、立ったまま動かない董卓を見上げた。
その目に精気は無く、死んでいるのは間違いないだろう。
衛兵たちは恐る恐る剣で董卓の反応を確かめていた。
「死んだのか?死んだんだよな?」
「死んでる。死んでるぞ!」
「やったぞ!逆賊董卓を討ち取った!」
「「「うおーーー!!!」」」
董卓の死亡を確認した衛兵たちが歓喜の雄叫びをあげる。
「・・・」
そんな中、呂布は一人震えながら董卓の死体を見上げていた。
「・・・ん」
木漏れ日に照らされて董卓は目を覚ました。
目に入るのは森の緑と、空の青。
ふと左手を見ると、斬り飛ばされたはずの左手はしっかりとくっついていた。
「・・・何だ?あれから何があったのだ?」
上体を起こした董卓が体を見回すと、斬り付けられた無数の傷も一切確認出来なかった。
豪華な礼服は、みすぼらしい半袖の上衣と、膝丈のズボンに変わっている。
「本当に何があったのだ?訳が分からん。それに、ここは何処だ?」
周囲を見渡せば、見た事の無い植物だらけの森であった。
『ぐうー』
状況を呑み込めない董卓の腹の虫が鳴る。
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