10 / 12
第十話 まいにちが、奇跡の日
しおりを挟む
八月の朝――夏休みがはじまって何日かが経った。
団地の中庭には、夏の光が降りそそぎ、セミの鳴き声がにぎやかに響いていた。
この数日、春斗の家にはお母さんの姿がなかった。けれど、その不在はもう「さびしさ」ばかりではなかった。
母の入院が決まった日から、団地のみんなが本当にたくさん支えてくれた。
芽衣ちゃんや信也くんと一緒にご飯を食べたり、管理人さんが毎朝「困ったことはない?」と声をかけてくれたり、
町内会のおばちゃんたちが「お母さんにはゆっくり休んでもらいなさい」と笑顔でおかずを分けてくれたり――
春斗は「家族」という言葉の意味を、少しだけ考え直すようになった。
お母さんのことが心配でたまらない夜もあった。
でも、ベッドの上で手紙やメモを握りしめていると、心のどこかで「きっと大丈夫」と思えるようになっていた。
そして今日、ようやくその日がやってきた。
「お母さん、退院するって!」
朝ごはんを食べながら、お母さんからの電話が鳴った。
やさしい声が、受話器の向こうからふわっと聞こえてくる。
「今日の午後には家に帰れるよ。待っててね」
「うん! ずっと待ってる!」
電話を切ると、心が弾むように踊り出した。
まるで世界中が、今日だけ春斗のためにやさしくなっているみたいだった。
お母さんが帰ってくる日。
それは春斗にとって、「ふつうの日」が戻ってくるということだったけど、
同時に「いつもよりちょっと特別な日」になる気がしてならなかった。
お昼前、団地の中庭を見下ろすと、
芽衣ちゃんが麦わら帽子をかぶって走ってきた。
「春斗くん、お母さん帰ってくるんだって?」
「うん! 今日なんだ!」
「やったね! 信也くんももうすぐ来るって!」
三人で一緒に団地の花壇の水やりをした。
陽ざしの下で水がキラキラとはね、葉っぱの上で丸いしずくに変わる。
「お母さんが帰ってきたら、またみんなでお祭りの手伝いしようね」
「うん、絶対しよう!」
「そうだ、おかえりのサプライズ考えようよ!」
昼過ぎには、管理人さんや町内会のおばちゃんたちが、春斗の家の前で「おかえり会」を準備してくれていた。
小さな紙の花や、色とりどりのガーランド。
団地の子どもたちが色紙に「おかえりなさい」と書いて貼り付けてくれていた。
午後三時すぎ――
エレベーターの扉が開き、少しだけ疲れた顔のお母さんが、ゆっくりと歩いてきた。
「おかえりなさい!」
みんなが一斉に拍手して声をかけた。
お母さんは驚いて、そして――すぐに、やさしい涙をこぼした。
「みんな……ありがとう……。本当に、ありがとう」
お母さんは、春斗の手をしっかりと握った。
あたたかい、ずっと忘れかけていた感覚が、胸の奥までしみこんでくる。
「春斗……お留守番、よくがんばったね」
「うん。僕、大丈夫だったよ。みんなが助けてくれたから」
芽衣ちゃんや信也くん、おばちゃんたち、管理人さん――
みんなが大きくうなずいた。
家の中に入ると、きれいに片づけられたリビングに「おかえり」の文字が並ぶ。
テーブルの上には、みんなで作った折り紙の花束と、
「またみんなで笑おうね」という手紙がそっと置いてあった。
「……みんな、本当にありがとう」
お母さんが、また涙ぐみながら言った。
「お母さんが元気になって、ほんとによかった……」
春斗も、思わず涙がこぼれそうになった。
その日の夜、久しぶりに芽衣ちゃんと信也くんも呼んで、にぎやかな夕食を囲んだ。
「カレーだ!」「やっぱりお母さんのカレーが一番だよ!」
「春斗、サラダのおかわりあるよ!」
みんなが笑う。
お母さんも笑う。
笑い声と食器の音、みんなの話し声が部屋いっぱいに広がっていた。
夕食が終わり、みんなが帰ったあと。
お母さんは、しみじみと春斗を抱きしめてくれた。
「春斗、たくさん頑張ってくれてありがとう。……お母さん、うれしいよ。
みんながいてくれるから、私もここまでがんばれた」
「うん……。僕も、寂しいときはみんながいてくれた。
それにね、ほら……」
春斗は、これまで集めてきたメモや手紙をお母さんに見せた。
「――これ、ずっとお守りだったんだ」
「困っている人にやさしくした人には、きっといいことが起きる」
「だいじょうぶ、きみはきみのままでいい」
「今日もありがとう。きみのやさしさは、みんなの元気になるよ」
「願いは、きっと届くよ。あきらめないで」
「ひとりじゃないよ。いつも誰かが見守っている」
「きっと大丈夫。みんなで乗り越えられるよ」
「これ、全部春斗がもらったの?」
「うん。団地の掲示板やポストに入ってたり、家の中に置いてあったり……
なんだか、誰かが僕のこと、いつも見てくれてるみたいだった」
お母さんは、一枚一枚丁寧に読みながら、
最後の一枚――「春斗、きみががんばっていること、ちゃんと見ているよ。今日もありがとう」を見て、
はっと息を呑んだ。
「この字……お父さんの字に、よく似てる」
「えっ?」
「そうよ……お父さんは、昔から“誰かのために”って、よく家の中にメモを貼っていたの」
お母さんが写真立てを手に取る。
そこには、小さいころの家族写真と、隅っこに貼られた古いメモがあった。
「大切なものは、きっとすぐそばにある」
「お父さん、ずっと見てくれてたのかな……」
「そうかもしれないね。
もしかしたら、今もどこかで、春斗や私のこと、ずっと見守ってくれているのかも」
春斗は、胸がぽかぽかとあたたかくなった。
涙が溢れそうになりながらも、しっかりとうなずいた。
「……僕、これからもやさしくしていきたい。お父さんみたいに、誰かのために」
「うん。春斗なら、きっとできるよ」
夜、布団に入る前、春斗は窓際まで歩いた。
カーテンを少しだけ開けて外をのぞく。
団地の駐車場には静かな夜風。
街灯の下に、誰かが一瞬だけ立っているのが見えた。
遠くて顔までは見えない。
けれど、その人影はどこかやさしい空気をまとっている気がした。
人影はやがて歩き出し、夜の闇にすっと溶けていった。
(ありがとう。――お父さん)
次の日の朝。
お母さんが作ってくれた卵焼きサンドを一緒に食べながら、春斗は思った。
これからも、毎日が「奇跡の日」かもしれない。
誰かにやさしくしたい。みんなと笑いたい。
家族も友だちも、団地の人たちも――
全部が、春斗の宝物だ。
窓の外は、今日も青い空。
セミの声が響いている。
「まいにち、きみと奇跡を探しに」
その言葉の意味を、春斗は少しだけわかったような気がした。
団地の中庭には、夏の光が降りそそぎ、セミの鳴き声がにぎやかに響いていた。
この数日、春斗の家にはお母さんの姿がなかった。けれど、その不在はもう「さびしさ」ばかりではなかった。
母の入院が決まった日から、団地のみんなが本当にたくさん支えてくれた。
芽衣ちゃんや信也くんと一緒にご飯を食べたり、管理人さんが毎朝「困ったことはない?」と声をかけてくれたり、
町内会のおばちゃんたちが「お母さんにはゆっくり休んでもらいなさい」と笑顔でおかずを分けてくれたり――
春斗は「家族」という言葉の意味を、少しだけ考え直すようになった。
お母さんのことが心配でたまらない夜もあった。
でも、ベッドの上で手紙やメモを握りしめていると、心のどこかで「きっと大丈夫」と思えるようになっていた。
そして今日、ようやくその日がやってきた。
「お母さん、退院するって!」
朝ごはんを食べながら、お母さんからの電話が鳴った。
やさしい声が、受話器の向こうからふわっと聞こえてくる。
「今日の午後には家に帰れるよ。待っててね」
「うん! ずっと待ってる!」
電話を切ると、心が弾むように踊り出した。
まるで世界中が、今日だけ春斗のためにやさしくなっているみたいだった。
お母さんが帰ってくる日。
それは春斗にとって、「ふつうの日」が戻ってくるということだったけど、
同時に「いつもよりちょっと特別な日」になる気がしてならなかった。
お昼前、団地の中庭を見下ろすと、
芽衣ちゃんが麦わら帽子をかぶって走ってきた。
「春斗くん、お母さん帰ってくるんだって?」
「うん! 今日なんだ!」
「やったね! 信也くんももうすぐ来るって!」
三人で一緒に団地の花壇の水やりをした。
陽ざしの下で水がキラキラとはね、葉っぱの上で丸いしずくに変わる。
「お母さんが帰ってきたら、またみんなでお祭りの手伝いしようね」
「うん、絶対しよう!」
「そうだ、おかえりのサプライズ考えようよ!」
昼過ぎには、管理人さんや町内会のおばちゃんたちが、春斗の家の前で「おかえり会」を準備してくれていた。
小さな紙の花や、色とりどりのガーランド。
団地の子どもたちが色紙に「おかえりなさい」と書いて貼り付けてくれていた。
午後三時すぎ――
エレベーターの扉が開き、少しだけ疲れた顔のお母さんが、ゆっくりと歩いてきた。
「おかえりなさい!」
みんなが一斉に拍手して声をかけた。
お母さんは驚いて、そして――すぐに、やさしい涙をこぼした。
「みんな……ありがとう……。本当に、ありがとう」
お母さんは、春斗の手をしっかりと握った。
あたたかい、ずっと忘れかけていた感覚が、胸の奥までしみこんでくる。
「春斗……お留守番、よくがんばったね」
「うん。僕、大丈夫だったよ。みんなが助けてくれたから」
芽衣ちゃんや信也くん、おばちゃんたち、管理人さん――
みんなが大きくうなずいた。
家の中に入ると、きれいに片づけられたリビングに「おかえり」の文字が並ぶ。
テーブルの上には、みんなで作った折り紙の花束と、
「またみんなで笑おうね」という手紙がそっと置いてあった。
「……みんな、本当にありがとう」
お母さんが、また涙ぐみながら言った。
「お母さんが元気になって、ほんとによかった……」
春斗も、思わず涙がこぼれそうになった。
その日の夜、久しぶりに芽衣ちゃんと信也くんも呼んで、にぎやかな夕食を囲んだ。
「カレーだ!」「やっぱりお母さんのカレーが一番だよ!」
「春斗、サラダのおかわりあるよ!」
みんなが笑う。
お母さんも笑う。
笑い声と食器の音、みんなの話し声が部屋いっぱいに広がっていた。
夕食が終わり、みんなが帰ったあと。
お母さんは、しみじみと春斗を抱きしめてくれた。
「春斗、たくさん頑張ってくれてありがとう。……お母さん、うれしいよ。
みんながいてくれるから、私もここまでがんばれた」
「うん……。僕も、寂しいときはみんながいてくれた。
それにね、ほら……」
春斗は、これまで集めてきたメモや手紙をお母さんに見せた。
「――これ、ずっとお守りだったんだ」
「困っている人にやさしくした人には、きっといいことが起きる」
「だいじょうぶ、きみはきみのままでいい」
「今日もありがとう。きみのやさしさは、みんなの元気になるよ」
「願いは、きっと届くよ。あきらめないで」
「ひとりじゃないよ。いつも誰かが見守っている」
「きっと大丈夫。みんなで乗り越えられるよ」
「これ、全部春斗がもらったの?」
「うん。団地の掲示板やポストに入ってたり、家の中に置いてあったり……
なんだか、誰かが僕のこと、いつも見てくれてるみたいだった」
お母さんは、一枚一枚丁寧に読みながら、
最後の一枚――「春斗、きみががんばっていること、ちゃんと見ているよ。今日もありがとう」を見て、
はっと息を呑んだ。
「この字……お父さんの字に、よく似てる」
「えっ?」
「そうよ……お父さんは、昔から“誰かのために”って、よく家の中にメモを貼っていたの」
お母さんが写真立てを手に取る。
そこには、小さいころの家族写真と、隅っこに貼られた古いメモがあった。
「大切なものは、きっとすぐそばにある」
「お父さん、ずっと見てくれてたのかな……」
「そうかもしれないね。
もしかしたら、今もどこかで、春斗や私のこと、ずっと見守ってくれているのかも」
春斗は、胸がぽかぽかとあたたかくなった。
涙が溢れそうになりながらも、しっかりとうなずいた。
「……僕、これからもやさしくしていきたい。お父さんみたいに、誰かのために」
「うん。春斗なら、きっとできるよ」
夜、布団に入る前、春斗は窓際まで歩いた。
カーテンを少しだけ開けて外をのぞく。
団地の駐車場には静かな夜風。
街灯の下に、誰かが一瞬だけ立っているのが見えた。
遠くて顔までは見えない。
けれど、その人影はどこかやさしい空気をまとっている気がした。
人影はやがて歩き出し、夜の闇にすっと溶けていった。
(ありがとう。――お父さん)
次の日の朝。
お母さんが作ってくれた卵焼きサンドを一緒に食べながら、春斗は思った。
これからも、毎日が「奇跡の日」かもしれない。
誰かにやさしくしたい。みんなと笑いたい。
家族も友だちも、団地の人たちも――
全部が、春斗の宝物だ。
窓の外は、今日も青い空。
セミの声が響いている。
「まいにち、きみと奇跡を探しに」
その言葉の意味を、春斗は少しだけわかったような気がした。
10
あなたにおすすめの小説
ヤクザに医官はおりません
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
彼は私の知らない組織の人間でした
会社の飲み会の隣の席のグループが怪しい。
シャバだの、残弾なしだの、会話が物騒すぎる。刈り上げ、角刈り、丸刈り、眉毛シャキーン。
無駄にムキムキした体に、堅い言葉遣い。
反社会組織の集まりか!
ヤ◯ザに見初められたら逃げられない?
勘違いから始まる異文化交流のお話です。
※もちろんフィクションです。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
Husband's secret (夫の秘密)
設楽理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる