我ガ奇ナル日常譚 〜夢とリアルと日々ホラー〜

羽瀬川璃紗

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 私は人生で何回か、不可解な現象に遭ったことがある。 その話。


 初めて遭ったのは、12歳の頃。 

 風邪を拗らせ、総合病院へ入院した。容体が回復し入浴許可が下りた。 

 同じフロアのシャワー室は使用中だったので、その下の2階にあるシャワー室を使う事になり、看護師付き添いでシャワーを使った。 

 終わって間もなく、看護師が急用で呼び出され、先に病棟へ。私は髪を乾かした後、1人で病室へ戻る事になった。 

 シャワー室を出てすぐ左、エレベーターホールがあり、エレベーターで3階へ行くと目の前は病棟。昼間だし12歳でも迷わない。 

 ところが。
 エレベーターで降りると4階だった。押し間違えたかと思い、もう一度エレベーターに乗って降りた。 

 今度は2階へ着いた。ちゃんと『3』を押してるのに、3階で止まらない。再度乗ると今度は4階。何故か3階を通り過ぎてしまう。 

(故障かな?何か怖いから階段で行こう) 
 私は階段を使い3階へ行き、病室へ戻ったのだった。 


 次は16歳の時。 

 友人と一緒に下校する時、借りていたCDの返却に付き合う事になった。 

 貸した相手は吹奏楽部で、3階の音楽室で自主練中。私達は喋りつつ3階へ階段を上った。
 ところがそこは2階だった。 

「あれ? 喋りに夢中で途中だった?」 

と思い、もう1回階段を上った。だが。 

 上ったその先も2階だった。友人が顔色を悪くする。 

「え? 何で? 階段上ったよね、私たち」 

 階段脇にはさっきも目にした、2階の科学室がある。私も首を傾げた。 

「おかしいな。ボーっとしてたかな」 

 もう1度階段を上がろうとすると、友人は腕を掴んだ。 

「やめて! また同じになったらマジ怖いから!」 

 こういう時に限って、誰も通りかからなかったし、何故か私は冷静だったのを克明に覚えている。 

「じゃあ、違うルート使おう」 

 私達は違う階段へ移動し、無事3階へ上がり用事を済ませた。 


 その次は22歳ぐらいの時。 

 屋上駐車場つきショッピングモールで1人で買い物をしていた。
 3階からエスカレーターを使い、2階へ降りようとすると、また3階へ。再度降りても3階に着いてしまう。 

(あ、あれだ) 

 3回目になると慣れたもので、エレベーターを使い、事無きを得た。 


 この現象は、色々と共通点がある。階段やエレベーターなど、階層を移動中に起こり、発生したら違う手段で移動すると脱出できるのだ。 

 昼夜は関係ないし、場所も状況も、他の同行者が居ても発生するのだ。 

 実を言うとそれ以降もあって、計5回起こっている。
 何らかの病気で短期の記憶障害かも?などと思ったが、そうなると同行者が居て発生する理由が分からない。 


 もしかすると次元の狭間なんてものは、案外近くにあるのかもしれない。 

 もし、似た体験をした事のある方は、是非お話を聞かせて欲しいです。

 

※脱出方法は正当な方法でないかもしれないので、決して真似しないで下さい。真似した場合に発生したいかなる損害に対しても、こちらは責任を負いません。

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