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48 初めての予知夢
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初めて予知夢を見た時の話。
夢を見るのが多い私だが、予知夢は無い。
夢で大災害や災難を事前に見て回避したり、思いがけないラッキーを予見出来たら、どんなに便利な事か。
予知夢をよく見る知り合いは、『見るのは何気ない日常の1コマで、可も不可も無い』と言った。
だが中二病患者の様に、予知夢に何となく憧れじみたものを抱いていた。
30代になった位の頃、こんな夢を見た。
自宅でテレビを見てると、外から何かが崩れる様な大きな音がした。
慌てて外に出てみると、隣の家が崩れていた。
現実では違うのだが、その家は親戚であるテツコおばさんの家だった。
「うわあ…。古かったからね、とうとうか」
私は焦りとか衝撃よりは『仕方ない』みたいな心情だった。
私は母に夢の内容を話した。
「家が崩れる、かぁ」
「テツコおばさんって、今何歳だっけ?」
「今、80代後半かな? 去年からは施設に入ってるみたい」
テツコおばさんは20年近く前に旦那さんを亡くしてから、ずっと1人暮らしをしていた。
手芸の得意な人で、子供の頃に浴衣を作って貰った事もある。
「え、じゃあ家は?」
「おばさんの息子さん一家が、建て直して住んでるよ」
現在のテツコおばさん宅は、行ってないので知らない。
(崩れていたのは多分『前の家』かな。私が知ってるのは、小学生の頃に何回か行った家の方だし)
そしてその夢の話などすっかり忘れた頃。
仕事から帰宅すると、母が言った。
「おかえり。…テツコおばさん、亡くなったんだって」
「あら。そうだったんだ」
「今日お線香だけつけて来たんだけど、手を合わせた時に思い出しちゃって、震えたよ…!」
「え? 何を」
「あんた、おばさんち崩れる夢見たんでしょ? 『あの夢、これを暗示してたんだ…』ってなって」
「あ。そう言えば」
言われるまで、私もすっかり頭に無かった。
以上が私が初めて『予知夢』らしきものを見た話だ。地味だし、よくある話かもしれない。
印象深く残っているのは、母の『勘弁してくれよ』と言いたげな顔色の悪さ。
予見出来ても、必ずしも誰かに褒められたり、感心される訳では無い。
私はそれを初めて知ったのだった。
夢を見るのが多い私だが、予知夢は無い。
夢で大災害や災難を事前に見て回避したり、思いがけないラッキーを予見出来たら、どんなに便利な事か。
予知夢をよく見る知り合いは、『見るのは何気ない日常の1コマで、可も不可も無い』と言った。
だが中二病患者の様に、予知夢に何となく憧れじみたものを抱いていた。
30代になった位の頃、こんな夢を見た。
自宅でテレビを見てると、外から何かが崩れる様な大きな音がした。
慌てて外に出てみると、隣の家が崩れていた。
現実では違うのだが、その家は親戚であるテツコおばさんの家だった。
「うわあ…。古かったからね、とうとうか」
私は焦りとか衝撃よりは『仕方ない』みたいな心情だった。
私は母に夢の内容を話した。
「家が崩れる、かぁ」
「テツコおばさんって、今何歳だっけ?」
「今、80代後半かな? 去年からは施設に入ってるみたい」
テツコおばさんは20年近く前に旦那さんを亡くしてから、ずっと1人暮らしをしていた。
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「え、じゃあ家は?」
「おばさんの息子さん一家が、建て直して住んでるよ」
現在のテツコおばさん宅は、行ってないので知らない。
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そしてその夢の話などすっかり忘れた頃。
仕事から帰宅すると、母が言った。
「おかえり。…テツコおばさん、亡くなったんだって」
「あら。そうだったんだ」
「今日お線香だけつけて来たんだけど、手を合わせた時に思い出しちゃって、震えたよ…!」
「え? 何を」
「あんた、おばさんち崩れる夢見たんでしょ? 『あの夢、これを暗示してたんだ…』ってなって」
「あ。そう言えば」
言われるまで、私もすっかり頭に無かった。
以上が私が初めて『予知夢』らしきものを見た話だ。地味だし、よくある話かもしれない。
印象深く残っているのは、母の『勘弁してくれよ』と言いたげな顔色の悪さ。
予見出来ても、必ずしも誰かに褒められたり、感心される訳では無い。
私はそれを初めて知ったのだった。
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