我ガ奇ナル日常譚 〜夢とリアルと日々ホラー〜

羽瀬川璃紗

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78 夢の続きを見る方法 ※流血表現あり

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 久しぶりに、原点に戻って『夢』にまつわる話。



 夢を見ている途中で目覚めてしまい、続きが気になった経験は誰しもあるだろう。私は偶然『夢の続きを見るコツ』を掴んだ事があった。

 それは丁度、自分好みの夢を見るための『夢チート』(第1話の明晰夢を見る方法参照)を訓練していた、中学生の頃の事だ。


 夢の中で、私はカラオケボックスで働く店員だった。ある部屋に注文の飲み物を運んで行くと、部屋の中では、男2人が女を刺し殺している最中だった。
 慌てふためいた私は、飲み物を投げ捨て逃走。ところが男に髪を掴まれ、部屋に引きずり込まれ、首筋にナイフを突き立てられた。
 目の前にあった壁が、エアブラシで色を付ける様に、自分の血で染まるのを見つつ事切れる、という痛くて怖い最悪な夢だった。


 だが夢から覚めたのに気づいた私は、猛烈に腹が立った。

(何だよ!あたし悪い事してないじゃん!!)

 私はそのまま寝た。多分、起きていたのは時間にして2,3秒ぐらいか。そして、また夢を見た。


 寝ていた私はぐっしょりと濡れた服のまま、起き上がった。傍らで誰かが『何で⁉何で⁉』と騒いでる。私はその誰かを追い掛ける。
 逃げる誰かは途中で転び、私は誰かに馬乗りになって殴りつけた。

『お返しだ!!』

 数発殴りつけた後、先程の様に私はナイフを誰かに突き立てた。


 と、いう夢だった。
 続きなのか正確には微妙だが、血塗れで死ぬ→濡れた服(血かは不明)で起き上がる、起き上がった私に慌てふためく誰か(私を殺した犯人?)という2点では、先の夢と繋がるのである。

 その後も何回か訓練の合間に試した結果、掴んだコツは…、

《目が覚めたら体勢や目線もそのままですぐ寝る》

 である。うっかり寝返りを打ったり、雑念(『これをああやっておけば…』的な思案)を沸かすと、すぐ寝ても違う夢を見てしまう。

 だが、『夢チート』歴20年以上の私であっても、『続き夢』に関しては成功率は2割程度である。

 気になる点もある。
 2度目の夢に出て来る人物は、私の姿を見ると必ずギョッとするのだ。
 まるで、『覚醒に伴って居なくなったのに、また戻って来た』と言わんばかりにだ。


 いつぞやの夢では、とある人物が私の目前で落とし物をした所で覚醒した。
 私は目を閉じ『続き夢』にしてから、人物を追いかけ、落とし物を渡した。

『落としましたよ!』

 人物は意外そうな顔をした後、

『わざわざ繋げなくても、別に良かったのに』

 と言った。そこで夢は終わった。


 人物は『続き夢』の事を知っていたかの様な口ぶりだが、これは所詮私の脳が作成した夢だからだろうか。
 確かめる手段も明確な答えも無いが、万に一つそこにオカルティズムが絡んでいるとしたら、ちょっと嬉しいなんて思っている。

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