我ガ奇ナル日常譚 〜夢とリアルと日々ホラー〜

羽瀬川璃紗

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126 守護天使

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 この作品の第2話目でも少し触れたが、私の見る夢には、毎回のように登場する『常連』がいる。
 姿形は様々な『よく喋るA』と『物静かなB』の2人が、同時に同じ夢に出現するのだ。

 AとBは、夢の中ではだいたい私と一緒にいる。
 夢の場所が実家ならば母と妹など実家の家族の姿、自宅ならば夫と娘や義家族、外出先なら親しい友人2人など。
 私の見る夢は『私を入れた3人組』で行動するのが、何故か基本となっている。実生活では、3人組で行動する事はあまりないのにだ。

 霊感は無いのであくまで仮説なのだが、10代から『明晰夢でチート行為』を行なう私が、夢の中でだけ行ける知らぬ世界の秩序を乱さないよう、お目付け役やサポート、時に守護として『付いている』のだろうか。だとしたら感謝である。



 娘が4歳くらいの頃に、私はある夢を見た。


 おやつの時間なので、リビングで遊ぶ娘に声をかけた私は、わが目を疑った。娘の傍には、見た事の無い大きな犬が居たのだ。
 犬はかなりの大型犬で、ハスキー犬とコヨーテを足して2で割ったみたいな、淡い色の眼光鋭い目をしていた。私は固まった。

(どうしよう。娘が襲われるかもしれない⁈)

 実家で犬を長年飼っていた事もあり、犬の習性を知っている私は、一瞬の内に考えを巡らせた。

(娘をこっちに来させようと大声を出すと、刺激=攻撃対象になるからマズい。娘が気づいて声を上げてもダメだ。ならば…!)

 私は手近な窓の網戸を開けると、ボールを投げる真似をして見せた。犬は見事に反応し、窓の外へ駆けだす。

(よし!!)

 私は勢いよく窓を閉め、犬を締め出したが、ある事に気づき絶望した。

(隣の部屋、窓開いてる…)

『あ、わんわーん!!』

 しかも娘が大声で犬を呼んだ。

(待って、戻って来ちゃう!!)

 夢はそこで途切れた。


 実家へ行った際に、私は一連の夢の話を母へした。

「すごい大きくて怖そうな犬でさ。座ってる状態で、立っている娘(当時100㎝)ぐらいあるのよ。襲われたらひとたまりもないから、焦っちゃって」

 だが、母は意外な事を言った。

「それ、娘ちゃんの『守護』じゃない?」

「守護?」

「傍に居たけど、襲わずそこに居たんでしょ? 悪い物ならすぐ襲うじゃん。それに娘ちゃん、戌年生まれだし」

 確かに娘は戌年。だが私は気になる事があった。

「でも追っ払っちゃった…」

「『守護』なら霊感も無いあんたの力では祓えないよ。それに娘ちゃんも呼んでたんでしょ? 大丈夫じゃないの?」


 確証はないが、その仮説に私は納得した。もし守護だとしたら、娘のはすごく強そうなお方で、私としてはとても心強い。感謝である。

 夢の中で、守護のお方に会ったかもしれないという話。


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