我ガ奇ナル日常譚 〜夢とリアルと日々ホラー〜

羽瀬川璃紗

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131 我ガ奇ナル娘

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 子供は純粋だから霊や妖精など、目に見えない何かが見えるとかいうものだが、娘に関してはそう言った事は一切無かった。
 何なら、赤子の時に何もない所を見てニコニコしてる的な事も、1回ぐらいしかなかった。

 そんな娘の、ちょっと不可解な言動。


 娘が6歳のある時、同居している義母が体調を崩し、搬送され入院する事になった。
 入院が確定したのが深夜で、精密検査結果を受けての治療方針の連絡を昼過ぎにもらう予定だった。その朝のこと。

 起床した娘に着替えを促すと、娘は服を見ながらこんな事を言いだした。

「ねえママ、お葬式の時って、どんな服を着たらいいの?」

 娘は義母の搬送を見ていたので、彷彿したのか。縁起でもないな、と私は思いつつ返事した。

「お葬式は黒い服着るよ。ていうか、お葬式って誰の?」

 娘は私の問いには答えず、話を続けた。

「わたし、黒い服持っていないしなぁ。そうなったら、入学式用のお洋服になるのかな? もしくは園の服?」

 先月のバーゲンで、娘のセレモニー服(来年用)を買ったので、その話か。私は説明した。

「こないだのあの服は、お葬式用には出来ないよ。幼稚園の制服だって、卒園したら着ないもの。黒い服なんてどこでも買えるから、必要になってから買うし。何でお葬式の話なの?」

 ところが娘は、私の問いには答えない。

「そうなんだ~。小学生になっても幼稚園の制服着るのかと思った」

「…ねえ、何でお葬式の話したの?」

 娘は私の質問には答えず、着替えを始めた。

 昼過ぎに病院から電話があり、義母が強い発作を起こし、一時意識不明の状態になっていた事を聞かされた。
 発作を起こした時間は、娘が『お葬式』の話をしてきた午前7時頃だった。時間の合致が、何とも不気味だ。

 ちなみに義母は、その後全快し退院した。


 昨今のネット上では、幼い子供が何とも予言めいた事を言いだすのが話題となっていると聞く。将来起こる災害、生まれる前に居た雲の上のお話、予知夢などなど…。
 うちの子はそんな話はしないのだが、昨夏、気になる事を言っていた。

「ママ、今日怖い夢見た」

 娘は私に似て、ハッキリした夢をよく見るタイプである。

「へえ、どんな夢だったの?」

「日本人がたくさん殺されて、私とパパとママとで外国に逃げるんだけど、逃げた国でもたくさん人が殺されたから、また別の国に逃げるって夢」

「それ、大人が見てもかなり怖いやつ…」

 私は、娘が見た悪夢が現実とならない事を祈っている。


 我が娘の、奇怪なる言動譚のお話。

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感想 1

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