8 / 42
序章
5. 1年生き延びた成果
しおりを挟む
「ふぅ…今回はこんな感じかな」
あれから1年の歳月が流れた。
時の流れというのは、子供から大人になれば早くなるというのは本当の事だと悟る。
相変わらず、マイホームがあるこの森からは一方に出ていない。だって、生活を安定させるまでの資源回収と、あのおっちょこちょいな女神さまがやっていなかった防犯対策に専念するしかなかったのだ。
この世界に転生されてからは、だいぶこのアバターの感覚に成れたかもしれない。
戦闘面に関しては、なるべく幽体離脱していた自分を出来るだけアバターに近づけるようにし、アバターと同じ目線で鍛える事にした。そうすれば、動かしているコントローラーのスティックの傾き具合やボタンの押し具合を精神に研ぎ澄まし、体の複雑な動きを再現できるようになったのだ。
次に能力に関しては、レベルを上げていく事に解放されることが判明した。
最大限の発見は特殊スキルである・結界魔術Lv10であろう。このスキルは"アウェイクスピリットオンライン"で元々、味方を守るバリアや敵に嵌める罠として活用していたものである。
しかし、それ以外でもゲームではあり得ない特性を発見した。
それはとある実験。興味本位で自分の結界がどれ程の耐久性があるのか思った時だ。
数メートル先に白っぽく透明なキューブ状の結界を置き、そこに自分の手で炎系魔術の基礎である『ファイアーボール』を放つ。勢いよく手から発射された火球はそのまま直線状に進み、あと数センチに届いたところ…
ガッ!シュウゥゥゥゥ――――
「!?」
そこであり得ない現象を見た。
結界にぶつかったかと思えば、逆に立方体の中央に吸い込まれるように吸収されたのだ!どういうこと?とオルタは考える。あれが本来の結界魔術ならば、当たった瞬間に炎弾が貫通するか爆散するはずだ。どちらでもない。やがて全てを吸収し終えると、そこには『ファイアーボール』を吸収したキューブがカランと音を立てて落ちていた。
もしかして…と近づき、手に取ってみる。キューブの中には、まるで時が止まったかのような保存している『ファイアーボール』があり、さらにそこから別の方向へ思いっきり投げる。
カッ!ボォォォン!!
地面に当たると同時に、本来の『ファイアーボール』が当たったような爆発を引き起こした。
これはすごい!その後、風・土・水属性の魔法も閉じ込めることができ、これは戦術に応用できるかもしれない!敵が使用してきた魔術をそのままお返し…MPの消費量を極限まで抑えることが出来る。
流石はLv.10。そこから改良を加えるように、元々の結界の更に内側に結界を封じ込めることが出来る荒業を発見した。これがあれば、一つの何重に重なった結界の中で一つの属性で大量の威力を放出できるし、違う属性を組み合わせて追加ダメージなどを誘うこともできる。
そして、ある大岩を前に立った自分。右手には…風魔術のキューブを仕込ませている水魔術を閉じ込めた結界…俺はその攻撃方法の名を叫んだ。
「衝撃立方体!!」
ドゴォォォォ――――ン!!!
少しバランスを崩してしまったが、右手からそれを直接岩にぶつける。
水と風魔術を閉じ込めたキューブは、岩に当たって砕け散ったと同時にそのまま大爆発を起こす。粉々に砕かれる岩。なんてことはない…結界から解放され、合わせ混ざった威力や効果をそのままに岩にぶつけたのだから。
それから結界について色々試した。
挙句の果てには、雷が鳴り響く大嵐の日…付近の森の木より長い鉄の棒を設置して、そこから例の結界魔術を何個も繋いでみる。すると…
ピカッダァァァン!!!!
うおおお!避雷針である鉄棒の間近は怖すぎる!!
しかし繋いでいた何個の結界魔術の中に、雷のエネルギーを保存させることが出来た。そして俺はこう思った。
「(この結界魔術……間違いすぎてない??)」
あれから1年の歳月が流れた。
時の流れというのは、子供から大人になれば早くなるというのは本当の事だと悟る。
相変わらず、マイホームがあるこの森からは一方に出ていない。だって、生活を安定させるまでの資源回収と、あのおっちょこちょいな女神さまがやっていなかった防犯対策に専念するしかなかったのだ。
この世界に転生されてからは、だいぶこのアバターの感覚に成れたかもしれない。
戦闘面に関しては、なるべく幽体離脱していた自分を出来るだけアバターに近づけるようにし、アバターと同じ目線で鍛える事にした。そうすれば、動かしているコントローラーのスティックの傾き具合やボタンの押し具合を精神に研ぎ澄まし、体の複雑な動きを再現できるようになったのだ。
次に能力に関しては、レベルを上げていく事に解放されることが判明した。
最大限の発見は特殊スキルである・結界魔術Lv10であろう。このスキルは"アウェイクスピリットオンライン"で元々、味方を守るバリアや敵に嵌める罠として活用していたものである。
しかし、それ以外でもゲームではあり得ない特性を発見した。
それはとある実験。興味本位で自分の結界がどれ程の耐久性があるのか思った時だ。
数メートル先に白っぽく透明なキューブ状の結界を置き、そこに自分の手で炎系魔術の基礎である『ファイアーボール』を放つ。勢いよく手から発射された火球はそのまま直線状に進み、あと数センチに届いたところ…
ガッ!シュウゥゥゥゥ――――
「!?」
そこであり得ない現象を見た。
結界にぶつかったかと思えば、逆に立方体の中央に吸い込まれるように吸収されたのだ!どういうこと?とオルタは考える。あれが本来の結界魔術ならば、当たった瞬間に炎弾が貫通するか爆散するはずだ。どちらでもない。やがて全てを吸収し終えると、そこには『ファイアーボール』を吸収したキューブがカランと音を立てて落ちていた。
もしかして…と近づき、手に取ってみる。キューブの中には、まるで時が止まったかのような保存している『ファイアーボール』があり、さらにそこから別の方向へ思いっきり投げる。
カッ!ボォォォン!!
地面に当たると同時に、本来の『ファイアーボール』が当たったような爆発を引き起こした。
これはすごい!その後、風・土・水属性の魔法も閉じ込めることができ、これは戦術に応用できるかもしれない!敵が使用してきた魔術をそのままお返し…MPの消費量を極限まで抑えることが出来る。
流石はLv.10。そこから改良を加えるように、元々の結界の更に内側に結界を封じ込めることが出来る荒業を発見した。これがあれば、一つの何重に重なった結界の中で一つの属性で大量の威力を放出できるし、違う属性を組み合わせて追加ダメージなどを誘うこともできる。
そして、ある大岩を前に立った自分。右手には…風魔術のキューブを仕込ませている水魔術を閉じ込めた結界…俺はその攻撃方法の名を叫んだ。
「衝撃立方体!!」
ドゴォォォォ――――ン!!!
少しバランスを崩してしまったが、右手からそれを直接岩にぶつける。
水と風魔術を閉じ込めたキューブは、岩に当たって砕け散ったと同時にそのまま大爆発を起こす。粉々に砕かれる岩。なんてことはない…結界から解放され、合わせ混ざった威力や効果をそのままに岩にぶつけたのだから。
それから結界について色々試した。
挙句の果てには、雷が鳴り響く大嵐の日…付近の森の木より長い鉄の棒を設置して、そこから例の結界魔術を何個も繋いでみる。すると…
ピカッダァァァン!!!!
うおおお!避雷針である鉄棒の間近は怖すぎる!!
しかし繋いでいた何個の結界魔術の中に、雷のエネルギーを保存させることが出来た。そして俺はこう思った。
「(この結界魔術……間違いすぎてない??)」
0
あなたにおすすめの小説
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが
初
ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる