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序章
6. 対人戦という紛失フラグー①
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「…そろそろ、街へ繰り出してみるか」
俺は意を決した。
この森引き籠り歴1年が経過し、遂に近くの街へ出る決心をしたのだ。
『マスターよ、出掛ける準備が出来ているぞ?』
「分かってるよ今向かうから、"イナヅマ"」
ぬっ、と窓から顔を覗かせる巨大な狼。普通ならば気絶ものだが、この子はあのSHOPで購入した狼竜の赤ちゃん…が僅か半年で物凄く大きく成長した、正真正銘の狼竜"イナヅマ"だ。因みに雌である。
名前:イナヅマ
称号:なし
レベル:50/100
性別:雌
全長:約960センチメートル(尾が3割程)
全高:約250センチメートル
種族:狼竜
HP:350/1000
MP:330/1000
物理攻撃:B
物理防御:B
素早さ :C
魔法攻撃:B
魔法防御:B
特殊 :A
運 :B
【職業レベル】
・ドラゴン ―Lv.10/10
・戦士 ―Lv.10/10
【スキルレベル】
・サーヴァント ―Lv.10/10
・ビーストロード ―Lv.10/10
〇耐性系
・状態異常耐性 ―Lv.5/10
・幻術耐性 ―Lv.6/10
〇魔術系
・魔力感知 ―Lv. 6/10
・火属性 ―Lv. 6/10
・風属性 ―Lv. 7/10
・土属性 ―Lv. 3/10
・水属性 ―Lv. 4/10
〇特殊
・雷属性 ―Lv. 5/10
・経験値取得率UP ―Lv.1/?
・レインボーオーブ取得率UP ―Lv.1/?
"アウェイクスピリットオンライン"で作成した時と変わっていない。
最初は野生の狼とそんなに左程変わらなかったのに、赤みがかった白狼をベースに、様々な改良が加えた。
レベル1なのに、マスターの経験値取得スキルと自身のスキルで、ただでさえ取得スピードにブーストが掛かっているいるようなものだ。狼竜という特性自体、動きは非常にスピーディーかつアクロバティックであり、両爪による攻撃やタックルなどの強靭な前足での連続攻撃や、空中で宙返りしつつし大きい尻尾を叩きつけるといった巨体を生かした攻撃に加え、雷系魔法を扱うことが出来る。テレパシーで言語能力もコミュニケーション能力も問題ない。
当然街中で暴れさせない為、自身の身体を極限まで小さくすることが出来る魔術も覚えさせた。
弱点と言えば…翼が生えているため空を飛ぶことも可能だが、巨体のせいでその動きが遅くなり空中戦には不向き。翼も街中で目立ってしまうから、後にレベル上げて魔法で消すことが出来るか、空中戦用に調整できるか確かめるか。
主である俺or魔獣使い等騎乗スキルを取得している者、自身が認めた者でしか背中に乗せない。
まあ敵意が無ければ好奇心旺盛で誰でも懐く。主にオルタとの散歩と狩りを趣味としており、全く知らないモンスターと遭遇すると獲物として知らない内に狩ってくるが、それが災いして食料には困らなかった。争いはあまり好まない性格らしく、格下の相手でも追い返す程度だ。
『そういえばマスター、近くの林道に2つの集団が接近しているのだが…』
イナヅマの言葉にハッとして、すぐさま魔力感知を展開する。
この林道はイナヅマとレベルアップの修行の際に偶然見つけた物で、十分に実力をつけてからこの道を渡って何処かの街へ行くつもりだった。
もしかしたら、街同士を繋ぐタクシーもとい馬車が通っているかもしれない。
金でも何でも渡すか、護衛に付き合うとか適当な理由をつけて安全に街へ行けるかもしれない。この辺りの土地勘は掴んできたのだが、知らない場所へ向かうのならば安全策は必須だ。こっちはHPとレアアイテムが0になった時点でアウトなのだから慎重なのは当然だった。
「確かに二つの集団が…あれ?正面同士でぶつかって、動きが止まったぞ?」
おかしい、二つの集団が鉢合わせをしたがそこから動きが無かった。
馬車同士であるならば黙ってそのまますれ違うはずだが…ジッと止まったままだ。これは何かのトラブルか?
「よし、それなら様子を見てみようか」
『御意』
ログハウスの戸締りと防犯対策をしっかりして、イナヅマの背に乗り駆ける。
馬にも乗ったことがないのに、巨狼のスピードは圧巻だった。紫の鬣が目の前の視界に見え隠れする。全開スピードで脚全体が筋肉痛になった事は今でも忘れられない。獣特有の筋肉の動きに慣れていき、自分にもイナヅマにもなるべく負担をかけない騎乗術を身に着けたのだから。
何があるのか分からない為、一先ず目的地の林道近くで様子を見ることにしたのだが…
「あぁ…これは素晴らしき没収フラグですね~」
誰もが見て分かる、修羅場と化していた。
一方は2台の馬車を守ろうとしている鎧を身に纏った兵士達、もう一方は持っている武器がバラバラで如何にもヒャッハーな盗賊集団だったからだ。
状況から見るに、盗賊たちが狙っているのは荷台に積まれている荷物だろう。それを護衛の騎士たちが渡さないと守っている所だろうか。こうなったらどっちを守ればいいのかは想像に容易い。
『どうしますか?強襲しますか?』
「あぁ、狙うは当然盗賊側だ。俺が牽制するから、数が少なくなったところを一気に叩くぞ」
イナヅマに命令し、俺は武器を異空間収納から取り出す。勿論、生前"アウェイクスピリットオンライン"で使っていた遠距離用の武器だ。
・<ライジング・ノワール(サイレンサー付き)>
レアランクA。近接・中距離戦闘時に使用する大型自動拳銃。
弾丸は自身の魔力から自動で生成される為、リロード動作は必要なく自身の魔力が尽きるまで撃ち続けることが出来る。対象との距離・弾丸との魔法相性・威力によってダメージが変わる。
さぁて、全没収フラグに追いつかれる前に、ファンタジー世界でガンナー祭りと洒落込みますか!
俺は意を決した。
この森引き籠り歴1年が経過し、遂に近くの街へ出る決心をしたのだ。
『マスターよ、出掛ける準備が出来ているぞ?』
「分かってるよ今向かうから、"イナヅマ"」
ぬっ、と窓から顔を覗かせる巨大な狼。普通ならば気絶ものだが、この子はあのSHOPで購入した狼竜の赤ちゃん…が僅か半年で物凄く大きく成長した、正真正銘の狼竜"イナヅマ"だ。因みに雌である。
名前:イナヅマ
称号:なし
レベル:50/100
性別:雌
全長:約960センチメートル(尾が3割程)
全高:約250センチメートル
種族:狼竜
HP:350/1000
MP:330/1000
物理攻撃:B
物理防御:B
素早さ :C
魔法攻撃:B
魔法防御:B
特殊 :A
運 :B
【職業レベル】
・ドラゴン ―Lv.10/10
・戦士 ―Lv.10/10
【スキルレベル】
・サーヴァント ―Lv.10/10
・ビーストロード ―Lv.10/10
〇耐性系
・状態異常耐性 ―Lv.5/10
・幻術耐性 ―Lv.6/10
〇魔術系
・魔力感知 ―Lv. 6/10
・火属性 ―Lv. 6/10
・風属性 ―Lv. 7/10
・土属性 ―Lv. 3/10
・水属性 ―Lv. 4/10
〇特殊
・雷属性 ―Lv. 5/10
・経験値取得率UP ―Lv.1/?
・レインボーオーブ取得率UP ―Lv.1/?
"アウェイクスピリットオンライン"で作成した時と変わっていない。
最初は野生の狼とそんなに左程変わらなかったのに、赤みがかった白狼をベースに、様々な改良が加えた。
レベル1なのに、マスターの経験値取得スキルと自身のスキルで、ただでさえ取得スピードにブーストが掛かっているいるようなものだ。狼竜という特性自体、動きは非常にスピーディーかつアクロバティックであり、両爪による攻撃やタックルなどの強靭な前足での連続攻撃や、空中で宙返りしつつし大きい尻尾を叩きつけるといった巨体を生かした攻撃に加え、雷系魔法を扱うことが出来る。テレパシーで言語能力もコミュニケーション能力も問題ない。
当然街中で暴れさせない為、自身の身体を極限まで小さくすることが出来る魔術も覚えさせた。
弱点と言えば…翼が生えているため空を飛ぶことも可能だが、巨体のせいでその動きが遅くなり空中戦には不向き。翼も街中で目立ってしまうから、後にレベル上げて魔法で消すことが出来るか、空中戦用に調整できるか確かめるか。
主である俺or魔獣使い等騎乗スキルを取得している者、自身が認めた者でしか背中に乗せない。
まあ敵意が無ければ好奇心旺盛で誰でも懐く。主にオルタとの散歩と狩りを趣味としており、全く知らないモンスターと遭遇すると獲物として知らない内に狩ってくるが、それが災いして食料には困らなかった。争いはあまり好まない性格らしく、格下の相手でも追い返す程度だ。
『そういえばマスター、近くの林道に2つの集団が接近しているのだが…』
イナヅマの言葉にハッとして、すぐさま魔力感知を展開する。
この林道はイナヅマとレベルアップの修行の際に偶然見つけた物で、十分に実力をつけてからこの道を渡って何処かの街へ行くつもりだった。
もしかしたら、街同士を繋ぐタクシーもとい馬車が通っているかもしれない。
金でも何でも渡すか、護衛に付き合うとか適当な理由をつけて安全に街へ行けるかもしれない。この辺りの土地勘は掴んできたのだが、知らない場所へ向かうのならば安全策は必須だ。こっちはHPとレアアイテムが0になった時点でアウトなのだから慎重なのは当然だった。
「確かに二つの集団が…あれ?正面同士でぶつかって、動きが止まったぞ?」
おかしい、二つの集団が鉢合わせをしたがそこから動きが無かった。
馬車同士であるならば黙ってそのまますれ違うはずだが…ジッと止まったままだ。これは何かのトラブルか?
「よし、それなら様子を見てみようか」
『御意』
ログハウスの戸締りと防犯対策をしっかりして、イナヅマの背に乗り駆ける。
馬にも乗ったことがないのに、巨狼のスピードは圧巻だった。紫の鬣が目の前の視界に見え隠れする。全開スピードで脚全体が筋肉痛になった事は今でも忘れられない。獣特有の筋肉の動きに慣れていき、自分にもイナヅマにもなるべく負担をかけない騎乗術を身に着けたのだから。
何があるのか分からない為、一先ず目的地の林道近くで様子を見ることにしたのだが…
「あぁ…これは素晴らしき没収フラグですね~」
誰もが見て分かる、修羅場と化していた。
一方は2台の馬車を守ろうとしている鎧を身に纏った兵士達、もう一方は持っている武器がバラバラで如何にもヒャッハーな盗賊集団だったからだ。
状況から見るに、盗賊たちが狙っているのは荷台に積まれている荷物だろう。それを護衛の騎士たちが渡さないと守っている所だろうか。こうなったらどっちを守ればいいのかは想像に容易い。
『どうしますか?強襲しますか?』
「あぁ、狙うは当然盗賊側だ。俺が牽制するから、数が少なくなったところを一気に叩くぞ」
イナヅマに命令し、俺は武器を異空間収納から取り出す。勿論、生前"アウェイクスピリットオンライン"で使っていた遠距離用の武器だ。
・<ライジング・ノワール(サイレンサー付き)>
レアランクA。近接・中距離戦闘時に使用する大型自動拳銃。
弾丸は自身の魔力から自動で生成される為、リロード動作は必要なく自身の魔力が尽きるまで撃ち続けることが出来る。対象との距離・弾丸との魔法相性・威力によってダメージが変わる。
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