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序章
14. 初見はフラグばかり―①
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「ノーマンさん、国にある家ってどれくらいの大きさなんですか?」
目的のブルーローズ帝国への道、俺は馬車の中でこれから共に暮らすノーマンさんへ質問をする。
「そうさな、国から下賜されたものだから…軽く10部屋以上はあるかな」
マジか?かなりの豪邸なんじゃ…
"アウェイクスピリットオンライン"では仕事場にしかいないから、こういったプライベートな話を聞けるのは中々新鮮である。確かに、ゲームの設定でも国王と旧知の仲だったからな…。
「部屋だけじゃないですよ?お客様をたくさんお呼びすることが出来る応接室があって、大きな暖炉に10人くらいは座れるソファーがあるリビングに、30人で食事が出来るダイニング、男女別のお風呂や厨房があります」
アルナちゃんが補足する。マジ大きいんだな!?
そういうのは現世の中でも余程巡り合わせがないと、一生かけても住めないくらいのものじゃないか?男女別の風呂やトイレって、どんだけ金掛けてんだよ!?
さて、王都への道程ですが………特に何も無かったよ!
それより馬車からの風景に目を輝かせていたからな。森を抜け、国へ近づくごとに村人の家屋や畑が多くなっていき、それと同様に人とすれ違う回数も多くなってきた。
「見えて来たわ。オルタ君、あれが"ブルーローズ帝国"よ」
アルリスさんの声で、顔を前へ向ける。
デカい…それしか言えなかった。
大きい、これが"ブルーローズ帝国"か!?ゲームで見るより何倍も大きい…!
単にビジュアルと広さが違うだけかもしれないが、本当に異国に来たと実感させられる。一番目立ったのはどの建物よりも高度の高い位置にある"王城"だろう。メインイベントでしか入れないが、いつか俺自身入れる日が来るだろうか?
そして、やって来ました没収フラグ―――検問です!
大門から続く長い列に並び、馬車たちは一旦止まる。窓からのぞくと、他所から来た人や物品を見張りの兵士達が厳しくチェックしているのが見えた。大丈夫だ、異空間収納を利用している俺からすれば、エバーライフ家の皆が口走らなければ問題ない。そして、俺達の番がやってくる。
「身分証はありますか?」
と、入国を管理してる兵士さんが訊ねてくる。
身分証…住民票みたいなもの?をノーマンさんが兵士へ差し出す。しまった、そんなものは当然俺にはない!
「これでいいか?」
「はっ!確認いたしました! あ、あの…こちらの坊っちゃんは?」
坊っちゃん!?まあ言われるのは覚悟していたが…兵士からの怪訝な目に委縮してしまう。因みにイナヅマは俺の服へ上手く隠れている。
「この子はオルタ。オルタ・クリムゾン。我々の養子だ、住民登録はこちらでやっておくよ」
「そうでしたか!どうぞお通り下さい!」
「ありがとうございます。お勤めご苦労様です」
ノーマンさんの説明で兵士が納得してくれて俺はホッとする。
検問をクリアし、俺達はそのまま帝国内へ入った。
流石帝国、人の密度がすごすぎる。前世で都会の人混みを知ってるとはいえ、実際にこんなに大勢の人を見るのはこの世界に来て初めてだ。東京程ではないが、滅茶苦茶多い。
俺は視線をキョロキョロさせながら街並みを進む。それにしても綺麗な街並みだ。道路は全部石畳で整備も行き届いているし、建物も全部石造り。現代のヨーロッパ風の街並みとよく似ている。
「オルタ君、あそこが我々の仕事場"エバーライフ商会"だ」
…え?あれが仕事場ってマジなの?
どう見ても王宮にしか見えないんですけど?
しかし、国へ入ってもまだ目的地へ着かない。商会を通り過ぎて20分ほどは経ってるような…。
だが街並みを見ていると納得する。この国は王城を中心に囲う様に、貴族が住む大きい屋敷が並んでる区画があり、更にそれを囲う様に平民が暮らす区画がある。
区画同士が別れてる訳では無いが、王城に行く機会の多い貴族達が城の近くに邸宅を構え、特に王城に用事の無い平民がその外側に家を構えているだけだ。
そしてようやく屋敷に着く。馬車から降りて、そのでかさに屋敷を見上げ口をあんぐりと開け呆けてしまう。
予想通り…とてつもなく大きい屋敷もとい洋館じゃねーか!?これは当然だが、決して仕事場ではないエバーライフ家の私宅である。
屋敷の門の前でそんな事を考えていると…
「ようこそお帰りなさいませ、ノーマン様、アルリス様、アルナ様。そして、初めましてオルタ様」
門の脇から立派な鎧に身を包んだ兵士さんが現れる。この世界に来て、年上から様付けで呼ばれるのは初めてだぞ…。
「この子はこういう扱いに慣れていなくてな、あまり堅苦しくない様に接してやってくれないか?」
「はっ、かしこまりました」
いや、ぜんぜん堅いわと心の中でツッコむ。
改めて見ても大きい家だ…シンメトリーの洋館なんて初めて見る。
そしてこれまた門に負けないくらい、でかい玄関のドアを開くと…
「「「「「「お帰りなさいませ」」」」」」
ズラリと並んだメイドさんと執事さんが出迎えてくれる光景と、広すぎる内装に口が床に付くほど唖然としてしまった俺であった。
目的のブルーローズ帝国への道、俺は馬車の中でこれから共に暮らすノーマンさんへ質問をする。
「そうさな、国から下賜されたものだから…軽く10部屋以上はあるかな」
マジか?かなりの豪邸なんじゃ…
"アウェイクスピリットオンライン"では仕事場にしかいないから、こういったプライベートな話を聞けるのは中々新鮮である。確かに、ゲームの設定でも国王と旧知の仲だったからな…。
「部屋だけじゃないですよ?お客様をたくさんお呼びすることが出来る応接室があって、大きな暖炉に10人くらいは座れるソファーがあるリビングに、30人で食事が出来るダイニング、男女別のお風呂や厨房があります」
アルナちゃんが補足する。マジ大きいんだな!?
そういうのは現世の中でも余程巡り合わせがないと、一生かけても住めないくらいのものじゃないか?男女別の風呂やトイレって、どんだけ金掛けてんだよ!?
さて、王都への道程ですが………特に何も無かったよ!
それより馬車からの風景に目を輝かせていたからな。森を抜け、国へ近づくごとに村人の家屋や畑が多くなっていき、それと同様に人とすれ違う回数も多くなってきた。
「見えて来たわ。オルタ君、あれが"ブルーローズ帝国"よ」
アルリスさんの声で、顔を前へ向ける。
デカい…それしか言えなかった。
大きい、これが"ブルーローズ帝国"か!?ゲームで見るより何倍も大きい…!
単にビジュアルと広さが違うだけかもしれないが、本当に異国に来たと実感させられる。一番目立ったのはどの建物よりも高度の高い位置にある"王城"だろう。メインイベントでしか入れないが、いつか俺自身入れる日が来るだろうか?
そして、やって来ました没収フラグ―――検問です!
大門から続く長い列に並び、馬車たちは一旦止まる。窓からのぞくと、他所から来た人や物品を見張りの兵士達が厳しくチェックしているのが見えた。大丈夫だ、異空間収納を利用している俺からすれば、エバーライフ家の皆が口走らなければ問題ない。そして、俺達の番がやってくる。
「身分証はありますか?」
と、入国を管理してる兵士さんが訊ねてくる。
身分証…住民票みたいなもの?をノーマンさんが兵士へ差し出す。しまった、そんなものは当然俺にはない!
「これでいいか?」
「はっ!確認いたしました! あ、あの…こちらの坊っちゃんは?」
坊っちゃん!?まあ言われるのは覚悟していたが…兵士からの怪訝な目に委縮してしまう。因みにイナヅマは俺の服へ上手く隠れている。
「この子はオルタ。オルタ・クリムゾン。我々の養子だ、住民登録はこちらでやっておくよ」
「そうでしたか!どうぞお通り下さい!」
「ありがとうございます。お勤めご苦労様です」
ノーマンさんの説明で兵士が納得してくれて俺はホッとする。
検問をクリアし、俺達はそのまま帝国内へ入った。
流石帝国、人の密度がすごすぎる。前世で都会の人混みを知ってるとはいえ、実際にこんなに大勢の人を見るのはこの世界に来て初めてだ。東京程ではないが、滅茶苦茶多い。
俺は視線をキョロキョロさせながら街並みを進む。それにしても綺麗な街並みだ。道路は全部石畳で整備も行き届いているし、建物も全部石造り。現代のヨーロッパ風の街並みとよく似ている。
「オルタ君、あそこが我々の仕事場"エバーライフ商会"だ」
…え?あれが仕事場ってマジなの?
どう見ても王宮にしか見えないんですけど?
しかし、国へ入ってもまだ目的地へ着かない。商会を通り過ぎて20分ほどは経ってるような…。
だが街並みを見ていると納得する。この国は王城を中心に囲う様に、貴族が住む大きい屋敷が並んでる区画があり、更にそれを囲う様に平民が暮らす区画がある。
区画同士が別れてる訳では無いが、王城に行く機会の多い貴族達が城の近くに邸宅を構え、特に王城に用事の無い平民がその外側に家を構えているだけだ。
そしてようやく屋敷に着く。馬車から降りて、そのでかさに屋敷を見上げ口をあんぐりと開け呆けてしまう。
予想通り…とてつもなく大きい屋敷もとい洋館じゃねーか!?これは当然だが、決して仕事場ではないエバーライフ家の私宅である。
屋敷の門の前でそんな事を考えていると…
「ようこそお帰りなさいませ、ノーマン様、アルリス様、アルナ様。そして、初めましてオルタ様」
門の脇から立派な鎧に身を包んだ兵士さんが現れる。この世界に来て、年上から様付けで呼ばれるのは初めてだぞ…。
「この子はこういう扱いに慣れていなくてな、あまり堅苦しくない様に接してやってくれないか?」
「はっ、かしこまりました」
いや、ぜんぜん堅いわと心の中でツッコむ。
改めて見ても大きい家だ…シンメトリーの洋館なんて初めて見る。
そしてこれまた門に負けないくらい、でかい玄関のドアを開くと…
「「「「「「お帰りなさいませ」」」」」」
ズラリと並んだメイドさんと執事さんが出迎えてくれる光景と、広すぎる内装に口が床に付くほど唖然としてしまった俺であった。
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