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第2章 学園下克上編
31. 質問攻めはバレるフラグ
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俺の自己紹介に、周りがざわざわと騒いだ。
「全属性を扱える?」「エバーライフ家の養子?」とあり得ない発言に疑問を浮かぶ声が聞こえてきたが、実際に本当の事であるので否定はせず黙る。
「では…自己紹介はこれにて終了です。明日の予定は午前中には学院内を案内し、昼食を食べた後は屋内魔術練習場で早速実技講習…今の皆さんの実力を見せてもらいます。この後は解散ですが、下校時間までにはこの教室に残っても大丈夫です。しかし案内は明日になるので、学園中を散策しないよう注意してください」
エマ先生からそう告げられ、本日の内容は無事終了となった。
ま、今日は最初から入学式があったから緊張で疲れているのは明白だった。先生が去ると、クラス全員が一斉に俺の元に駆け寄る。あぁあれだ、入学早々のイベントと言ったら"質問攻め"だ。
「オルタ君、全属性の魔術を扱えるってホント!?」
「あぁ」
「エバーライフ家の養子ってマジ!?」
「マジだ」
っとこのように騒ぎ始める。
「待った待ったお前ら、あんまりうちのダチをイジメんなや落ち着け」
「なんだよタケシ、お前オルタの事知ってたのかよ?」
俺が質問攻めにされていたところを、タケシが少し大きめの声で皆を制止する。その発言に待ったをかけたのは…髪が灰色の、民宿を営んでいるトーマス君だっけ?
「まあコイツとは2年前からの付き合いやし、放課後は色々遊んでた仲やけどな」
「えっ?でも、中等魔術学園にいなかったよね?」
「ああコイツはいきなりこの高等に編入してきたからな」
タケシの爆弾発言に驚くみんな。実はここにいる連中は、俺を除いて一つ下の"中等魔術学園"にて一度は顔を合わせている生徒ばかりだ。例えるなら…地元の小学校からすぐ近くにある中学校に、余程の事情がないかぎりそのまま移動入学させられた感じである。
「それじゃ、エバーライフ家の養子以前は何処に住んでいたの?」
「あぁ、この帝国近くの森で住んでたよ。正確には俺一人じゃなくて、育ての祖母が居たけどな」
「じゃあどうして養子になったんですか?」
「…祖母が亡くなったんだよ、寿命か病気か分からなかったけどな」
ソフィアさんからの何気ないと思っていた質問から、一気に場の空気が凍り始めた。まさか養子になったのは、本当に育ててくれた親が亡くなっていたとは思っていなかったのだろう。まあこれは嘘だから、そんなに落ち込まないでくれみんな…!
「っんで、林道を偶然盗賊に襲われていたエバーライフ商会の一同を助けて、今の父上である会長に魅入られて養子になったのさ。その時はもう未練なんてないけどな。この国に来て、あの時の判断は間違っていないんだと実感したよ」
「そうだったんですか…なんだかドラマチックですね~」
「そこから先はちょっといざこざがあってなんやかんやで、妹さんと一緒にワイが街を案内したんや」
そう感動したのは、俺の隣に座っているメリューさんだ。常人であれば滅多に目にかかれない運命の出会い、そしてそれを成功へと手繰り寄せたのは凄いと思っている。
「それはともかく、本当なのか?君が全属性の魔術を扱えるというのは…信じられん」
そう疑問の声を上げたのは、診療所を経営しているソーマ君だ。
あぁあれか、医者の家系だから論理思考の理系男子だから根拠のない事が信じられないだろう。この発言に他の何人かもうんうんと相槌をうつように頷く。
「信じられないか?だったら今見せるよ、"論より証拠"だろ?」
そう言って、俺は教壇の前まで移動する。
「じゃ、先ずは"水"」
みんなの前に立ち、印を結ぶ。すると、中央に人間ほどの大きさはあるの小規模の水柱を出現させた。
「すげえ!水のない場所でこんな量の水を!!」
「しかも無詠唱!?」
「次に"風"」
パッと水柱を消滅させ、今度は小規模の竜巻を発生させる。
「今度は竜巻!それに、"風"自体が眼で見えるくらい!」
「これも無詠唱…複数の属性を持ってるなんて…」
「次は"土"」
竜巻が治まり、今度は教室の床に手を当てる。すると、手を当てたすぐ近くからまるで水の上に浮いているような、波の余波がクラスメイトに襲い掛かる。
「最後は"火"」
最後に、いつも練習で使用している初級魔術"ファイアーボール"を出現させる。
しかもただの炎で構築されておらず、まるで薔薇のようなピンク色の炎弾が出来上がっていた。
「凄い綺麗な炎…」
「ホンマ、何でもありやな…」
「それだけじゃないよ」
クラス全員が俺の魔術を見て、本当に全属性を扱えることを信じてくれた。信じられない光景だが、実際に見たのだから嫌でも認めざるを得ないだろう。しかし、俺の魔術は終了していない。
「属性同士を合わせれば、こんな事だって…」
最後に俺は手を合わせる。するとそこには、氷で出来た剣が握られていた。この魔術をみんなに見せるのは、俺の中である目的があったからだ。
「「「「「えーーーーーーーー!?!?!?」」」」」
予想通り、全員が口をあんぐりと開けるように驚愕していた。
「な、なんで!?なんでオルタ君がクレア様と同じ魔術扱えるの!?」
そう、2つの事実を確認するためだ。
"アウェイクスピリットオンライン"では実際、クレア・ブルーローズは"氷"を利用した魔術を利用する。これが彼女が"女帝"と言われている由縁だ。本人でしか発動が難しい魔術を他人でもできるかの確認と、そしてこの世界でも属性同士の合わせた魔術を発動できるかの確認だった。
「難しい事じゃない。今のは"水"と"風"、ぞれぞれの属性を合わせて発現させた"氷"魔術だ。寒いところだと、水は凍るだろ?それと同じ事を魔術内で構築してやっただけだよ」
「そうだったんですか?てっきり王族でしかできない魔術かと……」
女帝であるクレアは水と風、2つの属性を持っているのは分かっている。王族であり天才であるという事実に変わりはないが、身分の違いだけでという偏見ではなく…誰にでも持っている可能性という考えを示したかった。
「分かったよ。君の話を信じるよ…それにしても、尚更信じられないな。君のような世間から"天才"と言われてもおかしくない人がDクラスなんて…」
「それについてなんだけど、俺も違和感を感じていたんだ」
ここでソーマ君が、俺がDクラスに配属になったことが信じられない話題を出す。この中でクラスが平等に振り割わけられている事実を知っているのは俺とタケシのみ。しかし、いきなり「実はちゃんと平等に評価したから」と言ってしまえばみんなの不満を煽りかねない。なのでここは、オブラートに言葉を治めることにした。
「おかしいと思わなかったか?筆記と実技、あるいはどちらも…誰が見ても文句が言えなくなるくらい完璧だったのにDに配属された事…」
「まさか……教師陣が意図的に!?」
「バカ声がデカい…!流石にそこまではないかもしれないが、ひょっとしたら他のクラスとそこまで"差異はない"んじゃないかと思うんだ」
俺の考えを、周りの皆は黙って聞く。
「だから周りとか世間になんと言われようが、俺達は俺達のまま独自に鍛えようぜ。そしていずれは、世間からも認めてもらって、どんなクラスでも立派な魔術師になれることを俺らで証明してみない?」
この中には貴族やら医師やら、責任とプライドが高すぎる家にいる者がいるのだ。
"所詮Dクラスは落ちこぼれ"…その偏見に悩まされ、周りとの環境に板挟みにされないかという不安を少なからず持っているはずだ。俺はそれに悩んでいるクラスメイトを、一人でも多く救う決心をしようと思った。
俺の考えに、入学初日でいきなりクラス全員の心が一つになったと思った瞬間であった。
「全属性を扱える?」「エバーライフ家の養子?」とあり得ない発言に疑問を浮かぶ声が聞こえてきたが、実際に本当の事であるので否定はせず黙る。
「では…自己紹介はこれにて終了です。明日の予定は午前中には学院内を案内し、昼食を食べた後は屋内魔術練習場で早速実技講習…今の皆さんの実力を見せてもらいます。この後は解散ですが、下校時間までにはこの教室に残っても大丈夫です。しかし案内は明日になるので、学園中を散策しないよう注意してください」
エマ先生からそう告げられ、本日の内容は無事終了となった。
ま、今日は最初から入学式があったから緊張で疲れているのは明白だった。先生が去ると、クラス全員が一斉に俺の元に駆け寄る。あぁあれだ、入学早々のイベントと言ったら"質問攻め"だ。
「オルタ君、全属性の魔術を扱えるってホント!?」
「あぁ」
「エバーライフ家の養子ってマジ!?」
「マジだ」
っとこのように騒ぎ始める。
「待った待ったお前ら、あんまりうちのダチをイジメんなや落ち着け」
「なんだよタケシ、お前オルタの事知ってたのかよ?」
俺が質問攻めにされていたところを、タケシが少し大きめの声で皆を制止する。その発言に待ったをかけたのは…髪が灰色の、民宿を営んでいるトーマス君だっけ?
「まあコイツとは2年前からの付き合いやし、放課後は色々遊んでた仲やけどな」
「えっ?でも、中等魔術学園にいなかったよね?」
「ああコイツはいきなりこの高等に編入してきたからな」
タケシの爆弾発言に驚くみんな。実はここにいる連中は、俺を除いて一つ下の"中等魔術学園"にて一度は顔を合わせている生徒ばかりだ。例えるなら…地元の小学校からすぐ近くにある中学校に、余程の事情がないかぎりそのまま移動入学させられた感じである。
「それじゃ、エバーライフ家の養子以前は何処に住んでいたの?」
「あぁ、この帝国近くの森で住んでたよ。正確には俺一人じゃなくて、育ての祖母が居たけどな」
「じゃあどうして養子になったんですか?」
「…祖母が亡くなったんだよ、寿命か病気か分からなかったけどな」
ソフィアさんからの何気ないと思っていた質問から、一気に場の空気が凍り始めた。まさか養子になったのは、本当に育ててくれた親が亡くなっていたとは思っていなかったのだろう。まあこれは嘘だから、そんなに落ち込まないでくれみんな…!
「っんで、林道を偶然盗賊に襲われていたエバーライフ商会の一同を助けて、今の父上である会長に魅入られて養子になったのさ。その時はもう未練なんてないけどな。この国に来て、あの時の判断は間違っていないんだと実感したよ」
「そうだったんですか…なんだかドラマチックですね~」
「そこから先はちょっといざこざがあってなんやかんやで、妹さんと一緒にワイが街を案内したんや」
そう感動したのは、俺の隣に座っているメリューさんだ。常人であれば滅多に目にかかれない運命の出会い、そしてそれを成功へと手繰り寄せたのは凄いと思っている。
「それはともかく、本当なのか?君が全属性の魔術を扱えるというのは…信じられん」
そう疑問の声を上げたのは、診療所を経営しているソーマ君だ。
あぁあれか、医者の家系だから論理思考の理系男子だから根拠のない事が信じられないだろう。この発言に他の何人かもうんうんと相槌をうつように頷く。
「信じられないか?だったら今見せるよ、"論より証拠"だろ?」
そう言って、俺は教壇の前まで移動する。
「じゃ、先ずは"水"」
みんなの前に立ち、印を結ぶ。すると、中央に人間ほどの大きさはあるの小規模の水柱を出現させた。
「すげえ!水のない場所でこんな量の水を!!」
「しかも無詠唱!?」
「次に"風"」
パッと水柱を消滅させ、今度は小規模の竜巻を発生させる。
「今度は竜巻!それに、"風"自体が眼で見えるくらい!」
「これも無詠唱…複数の属性を持ってるなんて…」
「次は"土"」
竜巻が治まり、今度は教室の床に手を当てる。すると、手を当てたすぐ近くからまるで水の上に浮いているような、波の余波がクラスメイトに襲い掛かる。
「最後は"火"」
最後に、いつも練習で使用している初級魔術"ファイアーボール"を出現させる。
しかもただの炎で構築されておらず、まるで薔薇のようなピンク色の炎弾が出来上がっていた。
「凄い綺麗な炎…」
「ホンマ、何でもありやな…」
「それだけじゃないよ」
クラス全員が俺の魔術を見て、本当に全属性を扱えることを信じてくれた。信じられない光景だが、実際に見たのだから嫌でも認めざるを得ないだろう。しかし、俺の魔術は終了していない。
「属性同士を合わせれば、こんな事だって…」
最後に俺は手を合わせる。するとそこには、氷で出来た剣が握られていた。この魔術をみんなに見せるのは、俺の中である目的があったからだ。
「「「「「えーーーーーーーー!?!?!?」」」」」
予想通り、全員が口をあんぐりと開けるように驚愕していた。
「な、なんで!?なんでオルタ君がクレア様と同じ魔術扱えるの!?」
そう、2つの事実を確認するためだ。
"アウェイクスピリットオンライン"では実際、クレア・ブルーローズは"氷"を利用した魔術を利用する。これが彼女が"女帝"と言われている由縁だ。本人でしか発動が難しい魔術を他人でもできるかの確認と、そしてこの世界でも属性同士の合わせた魔術を発動できるかの確認だった。
「難しい事じゃない。今のは"水"と"風"、ぞれぞれの属性を合わせて発現させた"氷"魔術だ。寒いところだと、水は凍るだろ?それと同じ事を魔術内で構築してやっただけだよ」
「そうだったんですか?てっきり王族でしかできない魔術かと……」
女帝であるクレアは水と風、2つの属性を持っているのは分かっている。王族であり天才であるという事実に変わりはないが、身分の違いだけでという偏見ではなく…誰にでも持っている可能性という考えを示したかった。
「分かったよ。君の話を信じるよ…それにしても、尚更信じられないな。君のような世間から"天才"と言われてもおかしくない人がDクラスなんて…」
「それについてなんだけど、俺も違和感を感じていたんだ」
ここでソーマ君が、俺がDクラスに配属になったことが信じられない話題を出す。この中でクラスが平等に振り割わけられている事実を知っているのは俺とタケシのみ。しかし、いきなり「実はちゃんと平等に評価したから」と言ってしまえばみんなの不満を煽りかねない。なのでここは、オブラートに言葉を治めることにした。
「おかしいと思わなかったか?筆記と実技、あるいはどちらも…誰が見ても文句が言えなくなるくらい完璧だったのにDに配属された事…」
「まさか……教師陣が意図的に!?」
「バカ声がデカい…!流石にそこまではないかもしれないが、ひょっとしたら他のクラスとそこまで"差異はない"んじゃないかと思うんだ」
俺の考えを、周りの皆は黙って聞く。
「だから周りとか世間になんと言われようが、俺達は俺達のまま独自に鍛えようぜ。そしていずれは、世間からも認めてもらって、どんなクラスでも立派な魔術師になれることを俺らで証明してみない?」
この中には貴族やら医師やら、責任とプライドが高すぎる家にいる者がいるのだ。
"所詮Dクラスは落ちこぼれ"…その偏見に悩まされ、周りとの環境に板挟みにされないかという不安を少なからず持っているはずだ。俺はそれに悩んでいるクラスメイトを、一人でも多く救う決心をしようと思った。
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