R18 嫌われ独身貴族の私がわんこ君に迫られていますっ!

冬愛Labo

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04ファミレスでビール

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慎也くんと出会ってからそのまま、何故かご飯を食べに行く事になった。
そして、何故か朝っぱらからファミレスでお酒を呑んでいる。
はっきり言おう、もうビールジョッキで5杯目である。

「結奈さんはお酒が大好きなんですねっ。俺も酒は結構呑みますよ!そして、俺の奥さんは可愛い~っ」

『ふん、ケツの青い男に言われても嬉しく無いし…』

照れ隠しに言うが全くダメージを受けない慎也君。
ヘラヘラと笑いお酒をどんどん呑んでいく。
彼はザルなのだろうか?
全く酔った様には見えない。

『慎也君ってぶっちゃけ何歳なの?』

「21歳です。来年3月に大学を卒業です」

『若っ。……あのさ、私29歳なんだけど。流石に歳の差が…』

「何を言っているんですか!世の中20歳差なんて当たり前です!たった8歳違いなのに何を言うんですか!!」

力説する慎也君に戸惑いながらビールのジョッキを握り呑んでいく。

『ぷは~っ。ってか、なんで私と結婚したいの?』

「良いんですか!良いんですか!!言っても良いんですか!?では、言いますねっ!」

『ステイ!!言わなくて良い。なんか怖いから言わなくて良いよ…。慎也君、押しが凄すぎてペースが掴めない…』

「そうですか?好きが伝わる様に全力を出しているだけなんですけど」

『いや、全力はやめようか。一応さ、抑えてくれる?』

「え?嫌です」

ハッキリと答える慎也くんに頭が痛くなった。
いつも、嫌われている私がどうしてここまで好かれるのか…。
かなり不思議である。
ビールのお代わりをして、枝豆やつまみを食べるが全く嫌な顔をしない慎也くん。
何者なのだろ…。

「あぁ…結奈さんっ。ビールを呑んでいる姿もなんて可愛いんでしょう。はぁっ……はぁっ……興奮します。勃起してきま…」

『ステイ!!それ以上言わないでお願いだからっ』

「わん」

なんと可愛らしい返事だろう。
ネジが飛んでいなければコロリといっちゃいそうなのに…中身が残念である。

『そろそろ、酔ってきたから帰ろうか。私の電話番号も知っているし、何か有れば通話して』

私が慎也くんに言うと伝票を持ち立ち上がろうとした時目眩がして身体がふらついた。

「…やっと効いて来ましたね。俺我慢していたのに中々堕ちてくれなくてウズウズしていたんです」

私を支えて呟く慎也くんに戸惑う。
けれど身体が上手く動かなくて、眠気が勝って私は自力で立てないでいた。

「大丈夫ですよ。安心して眠って下さい愛しい結奈さん」

ヘラヘラと笑う慎也くんに文句を言おうとするも瞼が上がらずそのまま眠ってしまった。
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