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第16話 クリスの元カノ(2)
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「ちょっと待ってくれ」アキラが言った。「あ、やっぱりいいや。続けて」
アキラはランランの恐ろしい視線に凍りついた。
「ま――まあ、ひとまず椅子にでも座って」クリスがローレライに言う。「おすすめのコーヒーがあるんだ」
「あ、忘れてたわ。はい、これ」ローレライは袋からパンを取り出した。「あなたたちの分だけ買ってこようと思ってたんだけど、サービスでもう一個もらったの。せっかくだからみんなで食べましょう」
「コーヒーにも合うかもしれないな」クリスがうなずいた。
ランランは気に食わなかったが、黙っておいた。しかし心の中ではこう思っていた。
(この女にはクリスは渡さない!)
「このパン、最高だな」クリスは美味しそうにパンを食べている。「コーヒーとの相性もバツグンだ」
「ほんと、最高。これ、どこで買ったんだ?」アキラが聞いた。
「ここから近くのベーカリーよ。名前は確か――」
「『究極のベーカリー』でしょ!」ランランが大声で言う。「有名なところね」
「そうね」ローレライがうなずいた。
「ジャック、なーんか空気が重くないか?」アキラが、ジャックにしか聞こえない声量でささやいた。「俺、部屋に戻りたいんだけど」
「同感だ」ジャックも小声で同意する。
「よし。じゃあ、三二一で行こう。三、二――」
「俺は部屋に戻る」ジャックが堂々と言った。「やらなければいけないことが残っていた」
「お、俺も!」アキラも続けた。「ちょっと自分の部屋を観察してくる!」
シエナは、今だ!と思った。「私も、一緒にいい?」
「え? その……俺の部屋を観察したいの?」
「うん。そうだけど……だめかな?」シエナの美しい青色の目が輝いている。
「別にいいけど」
そうして、ランラン、ジャック、ローレライの三人だけが取り残された。
「えっと……」クリスは気まずくなった。「僕はコーヒーを片づけて――」
「クリス、ここにいてほしいの」ロレーライが色っぽい声を出す。「さっきの聞いたでしょ? わたくし、あなたと一緒に帰りたいわ」
「そんなのだめ!」ランランが叫んだ。
「なんで? わたくしはクリスが杖士の掟に縛られなくなっているという情報を聞いてここまできたのよ。クリスはわたくしを愛していた。なのに、杖士の掟のせいでわたくしたちは引き裂かれてしまったの。やっと今クリスと一緒になれるのに、なんでだめなのかしら?」
「それは……だって、クリスはあたしたちのリーダーだもん!」
「今のあなたたちは、帝国政府に雇われているわけでもないわ。クリスはわたくしのためならチームを捨ててでも一緒に――」
「そんなのあり得ない!」
「ランラン……」クリスは困惑しきっていた。「ローレライ……」
「愛はすべてに勝るわ。クリス、久しぶりにキスしましょう」
「ちょっと! あたしが許さないから!」
クリスは今にも逃げ出したいと思っていた。
「シエナ、実は言わなきゃいけないことがあるんだ」
アキラの部屋にきたアキラとシエナ。アキラは急に真剣な表情になって、何かを言いたそうにしていた。
「えっ、何?」シエナはどきどきが止まらなかった。
「さっき、部屋を観察する、って言っただろ?」
「うん」
「あれ、実はあの場から逃げるための口実だったんだ。もし部屋の観察が面白そうだと思ってここまできたのなら……ほんとにごめん。俺、最低だ」
シエナは目の前にいる青年が、バカなのか、はたまた天然なのか、それとも天才なのか、笑いをこらえるのに必死だった。
「ショックだったよな」アキラが落ち込む。「代わりになんでもいってくれ。できる限りなんでもするから」
「アキラって、面白いね」シエナはにやにやしていた。「今、なんでもするって言った?」
「ああ、なんでも言ってくれ」
「それじゃあ……私とキスしてくれない?」
「もちろん――え!? 今なんて!?」
「だから、私とキスをして、って言ったの」
クリスもキスを迫られていた。
クリス自身としては、ローレライとやり直してもいいのではないか、と思っていた。あれだけ愛した相手だ。
しかし、このチームだって愛している。
この状況をぶち壊したのはランランだった。「だめー!」
そう叫んで、二人を無理やり引き離す。
ローレライはランランを激しくにらんだ。「わたくしとクリスの邪魔をしないで!」
「あたしは……あたしは……もういい! クリスなんて知らない!」
ランランはそのまま走って親友の部屋に駆け込んだ。
アキラの部屋では、シエナがアキラの唇にちょうどキスをしようとしていた。
「このときをずっと待ってたの」
アキラはというと、驚いて固まっていた。
杖士が恋愛をすることを禁じられている。当然、キスも禁止だ。そのため、もう二九歳だというのにファーストキスも経験していない。
自由になったことで掟に縛られることはなくなったのだが、いざとなるとためらってしまう。
そのとき、救世主なのか、邪魔者なのか、ドアが急に開いてランランが飛び込んできた。
「アキラ!」泣いているのか、目が赤い。
シエナは急いでアキラから離れた。
「二人とも……」ランランは少し気まずそうだ。「シエナ、少しだけアキラを借りていい?」
「え?」シエナの目が丸くなる。「どうしても?」
「うん。別にイチャイチャしたいとか、そういうことじゃないから」
「それならいいけど……」
アキラは気分が悪かった。自分が女子二人に遊ばれているような気がしていた。
心の底では悔しがりながらも、シエナは部屋から静かに出ていった。
「なんだ?」アキラが聞く。
「あたし、クリスが好きなの」ランランがカミングアウトした。「アキラは気づいてたでしょ?」
アキラはぽかんと口を開けている。おそらく、彼はバカだ。
そう、そんなことなど知らなかった。話せば長くなるが、彼はランランにずっと好意に近いものを抱いていたのだ。
「まじかよ……」
「え? ずっと親友だったじゃん! 気づいてると思ってた!」
「いや、俺、恋愛には詳しくないもんで」
「まあ、いいけど」ランランは少しだけ元気になった気がした。「とにかく、そういうことなの」
アキラはなんと言えばいいのかわからなくて、黙り込んだ。
「ねえ、諦めるべきなのかな?」ランランは相当思い詰めている感じだった。
ここは親友として、力になってあげなくてはならない。
何かいい言葉をかけてやらなくてはならない――好意を持っていた相手に。
「諦めるな!」アキラは叫んだ。声が大きすぎたくらいだ。
彼なりに考えた結果、親友を応援することにしたのだ。しかし、プレッシャーのせいか先に声が出てしまう。
「いや、俺は、お前を、応援するぞ。うん。だから、その……俺に任せろ!」
そう言って、アキラは鬼の勢いでドアを開け、クリスたちのいるところに走っていった。
「よし! 間に合ったぞ!」アキラが言う。「クリス、頼むから俺たちを見捨てないでくれ!」
クリスは驚いてアキラを見た。実は一度ローレライとキスをしてしまった後だったのだ。
昔の熱い恋を思い出してしまっていた。
「アキラ、もう遅いよ」クリスは酔ったように赤くなっていた。「僕はローレライと暮らすんだ。君たちのことは大好きだけど、僕は彼女にメロメロさ」
「おい! いつものクリスらしくないぞ!」アキラは動揺している。それもそのはず。クリスはいつもチームのことを考え、自分の事情を持ち込むことはない。
「アキラ」ローレライが微笑む。「気の毒だけど、クリスはわたくしの虜になったの。今ではわたくしの言うなり」
「クリスに何をしたんだ?」
ローレライの微笑みは、悪魔の微笑みのようだ。「あなたには関係ないでしょ」
アキラにはわかっていた。
あれだけの支配力は、ただの恋愛感情だけで得られない。つまり、ローレライというエルフの女は、魔術が使えるのだ。
その気になれば、ローレライを脅してクリスを開放させることができた。しかし、疑わしきは罰せず。魔術が使えると本人が明示したわけではない。
「クリス、本当にいいのか?」
「ああ、アキラ」クリスは夢を見ているかのように話す。「デイブレイクのリーダーはアキラに任せたよ」
「俺にリーダーは無理だ」
「いや、チームを支えているのはアキラだ。僕はいつも君にリードされていた」
「クリス……」
「アキラ、さようなら」
「クリス!」
夢見心地なクリスと、勝利を手にしたローレライは、悠々とアジトから去っていった。
★ ★ ★
~作者のコメント~
いきなりの展開に私も驚いております。
実は書いている途中にとある映画を観てしまい、その余波が残っていたせいか、最後はハッピーではない結末になってしまったのです。
クリスは去ってしまいましたが、物語からの脱退ではないのでご安心を。
まだまだ可能性があるこの物語。
アキラはデイブレイクを引っ張っていけるのか? クリスはデイブレイクのもとに戻るのか?
応援よろしくお願いいたします。
アキラはランランの恐ろしい視線に凍りついた。
「ま――まあ、ひとまず椅子にでも座って」クリスがローレライに言う。「おすすめのコーヒーがあるんだ」
「あ、忘れてたわ。はい、これ」ローレライは袋からパンを取り出した。「あなたたちの分だけ買ってこようと思ってたんだけど、サービスでもう一個もらったの。せっかくだからみんなで食べましょう」
「コーヒーにも合うかもしれないな」クリスがうなずいた。
ランランは気に食わなかったが、黙っておいた。しかし心の中ではこう思っていた。
(この女にはクリスは渡さない!)
「このパン、最高だな」クリスは美味しそうにパンを食べている。「コーヒーとの相性もバツグンだ」
「ほんと、最高。これ、どこで買ったんだ?」アキラが聞いた。
「ここから近くのベーカリーよ。名前は確か――」
「『究極のベーカリー』でしょ!」ランランが大声で言う。「有名なところね」
「そうね」ローレライがうなずいた。
「ジャック、なーんか空気が重くないか?」アキラが、ジャックにしか聞こえない声量でささやいた。「俺、部屋に戻りたいんだけど」
「同感だ」ジャックも小声で同意する。
「よし。じゃあ、三二一で行こう。三、二――」
「俺は部屋に戻る」ジャックが堂々と言った。「やらなければいけないことが残っていた」
「お、俺も!」アキラも続けた。「ちょっと自分の部屋を観察してくる!」
シエナは、今だ!と思った。「私も、一緒にいい?」
「え? その……俺の部屋を観察したいの?」
「うん。そうだけど……だめかな?」シエナの美しい青色の目が輝いている。
「別にいいけど」
そうして、ランラン、ジャック、ローレライの三人だけが取り残された。
「えっと……」クリスは気まずくなった。「僕はコーヒーを片づけて――」
「クリス、ここにいてほしいの」ロレーライが色っぽい声を出す。「さっきの聞いたでしょ? わたくし、あなたと一緒に帰りたいわ」
「そんなのだめ!」ランランが叫んだ。
「なんで? わたくしはクリスが杖士の掟に縛られなくなっているという情報を聞いてここまできたのよ。クリスはわたくしを愛していた。なのに、杖士の掟のせいでわたくしたちは引き裂かれてしまったの。やっと今クリスと一緒になれるのに、なんでだめなのかしら?」
「それは……だって、クリスはあたしたちのリーダーだもん!」
「今のあなたたちは、帝国政府に雇われているわけでもないわ。クリスはわたくしのためならチームを捨ててでも一緒に――」
「そんなのあり得ない!」
「ランラン……」クリスは困惑しきっていた。「ローレライ……」
「愛はすべてに勝るわ。クリス、久しぶりにキスしましょう」
「ちょっと! あたしが許さないから!」
クリスは今にも逃げ出したいと思っていた。
「シエナ、実は言わなきゃいけないことがあるんだ」
アキラの部屋にきたアキラとシエナ。アキラは急に真剣な表情になって、何かを言いたそうにしていた。
「えっ、何?」シエナはどきどきが止まらなかった。
「さっき、部屋を観察する、って言っただろ?」
「うん」
「あれ、実はあの場から逃げるための口実だったんだ。もし部屋の観察が面白そうだと思ってここまできたのなら……ほんとにごめん。俺、最低だ」
シエナは目の前にいる青年が、バカなのか、はたまた天然なのか、それとも天才なのか、笑いをこらえるのに必死だった。
「ショックだったよな」アキラが落ち込む。「代わりになんでもいってくれ。できる限りなんでもするから」
「アキラって、面白いね」シエナはにやにやしていた。「今、なんでもするって言った?」
「ああ、なんでも言ってくれ」
「それじゃあ……私とキスしてくれない?」
「もちろん――え!? 今なんて!?」
「だから、私とキスをして、って言ったの」
クリスもキスを迫られていた。
クリス自身としては、ローレライとやり直してもいいのではないか、と思っていた。あれだけ愛した相手だ。
しかし、このチームだって愛している。
この状況をぶち壊したのはランランだった。「だめー!」
そう叫んで、二人を無理やり引き離す。
ローレライはランランを激しくにらんだ。「わたくしとクリスの邪魔をしないで!」
「あたしは……あたしは……もういい! クリスなんて知らない!」
ランランはそのまま走って親友の部屋に駆け込んだ。
アキラの部屋では、シエナがアキラの唇にちょうどキスをしようとしていた。
「このときをずっと待ってたの」
アキラはというと、驚いて固まっていた。
杖士が恋愛をすることを禁じられている。当然、キスも禁止だ。そのため、もう二九歳だというのにファーストキスも経験していない。
自由になったことで掟に縛られることはなくなったのだが、いざとなるとためらってしまう。
そのとき、救世主なのか、邪魔者なのか、ドアが急に開いてランランが飛び込んできた。
「アキラ!」泣いているのか、目が赤い。
シエナは急いでアキラから離れた。
「二人とも……」ランランは少し気まずそうだ。「シエナ、少しだけアキラを借りていい?」
「え?」シエナの目が丸くなる。「どうしても?」
「うん。別にイチャイチャしたいとか、そういうことじゃないから」
「それならいいけど……」
アキラは気分が悪かった。自分が女子二人に遊ばれているような気がしていた。
心の底では悔しがりながらも、シエナは部屋から静かに出ていった。
「なんだ?」アキラが聞く。
「あたし、クリスが好きなの」ランランがカミングアウトした。「アキラは気づいてたでしょ?」
アキラはぽかんと口を開けている。おそらく、彼はバカだ。
そう、そんなことなど知らなかった。話せば長くなるが、彼はランランにずっと好意に近いものを抱いていたのだ。
「まじかよ……」
「え? ずっと親友だったじゃん! 気づいてると思ってた!」
「いや、俺、恋愛には詳しくないもんで」
「まあ、いいけど」ランランは少しだけ元気になった気がした。「とにかく、そういうことなの」
アキラはなんと言えばいいのかわからなくて、黙り込んだ。
「ねえ、諦めるべきなのかな?」ランランは相当思い詰めている感じだった。
ここは親友として、力になってあげなくてはならない。
何かいい言葉をかけてやらなくてはならない――好意を持っていた相手に。
「諦めるな!」アキラは叫んだ。声が大きすぎたくらいだ。
彼なりに考えた結果、親友を応援することにしたのだ。しかし、プレッシャーのせいか先に声が出てしまう。
「いや、俺は、お前を、応援するぞ。うん。だから、その……俺に任せろ!」
そう言って、アキラは鬼の勢いでドアを開け、クリスたちのいるところに走っていった。
「よし! 間に合ったぞ!」アキラが言う。「クリス、頼むから俺たちを見捨てないでくれ!」
クリスは驚いてアキラを見た。実は一度ローレライとキスをしてしまった後だったのだ。
昔の熱い恋を思い出してしまっていた。
「アキラ、もう遅いよ」クリスは酔ったように赤くなっていた。「僕はローレライと暮らすんだ。君たちのことは大好きだけど、僕は彼女にメロメロさ」
「おい! いつものクリスらしくないぞ!」アキラは動揺している。それもそのはず。クリスはいつもチームのことを考え、自分の事情を持ち込むことはない。
「アキラ」ローレライが微笑む。「気の毒だけど、クリスはわたくしの虜になったの。今ではわたくしの言うなり」
「クリスに何をしたんだ?」
ローレライの微笑みは、悪魔の微笑みのようだ。「あなたには関係ないでしょ」
アキラにはわかっていた。
あれだけの支配力は、ただの恋愛感情だけで得られない。つまり、ローレライというエルフの女は、魔術が使えるのだ。
その気になれば、ローレライを脅してクリスを開放させることができた。しかし、疑わしきは罰せず。魔術が使えると本人が明示したわけではない。
「クリス、本当にいいのか?」
「ああ、アキラ」クリスは夢を見ているかのように話す。「デイブレイクのリーダーはアキラに任せたよ」
「俺にリーダーは無理だ」
「いや、チームを支えているのはアキラだ。僕はいつも君にリードされていた」
「クリス……」
「アキラ、さようなら」
「クリス!」
夢見心地なクリスと、勝利を手にしたローレライは、悠々とアジトから去っていった。
★ ★ ★
~作者のコメント~
いきなりの展開に私も驚いております。
実は書いている途中にとある映画を観てしまい、その余波が残っていたせいか、最後はハッピーではない結末になってしまったのです。
クリスは去ってしまいましたが、物語からの脱退ではないのでご安心を。
まだまだ可能性があるこの物語。
アキラはデイブレイクを引っ張っていけるのか? クリスはデイブレイクのもとに戻るのか?
応援よろしくお願いいたします。
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