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第27話 スペイゴール戦争
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ユハ帝国とスペイゴールの新しい希望、デイブレイク共和国の戦争が始まった。
帝国側の兵士たちは長年訓練を積んでいる経験者が多いのに対し、共和国側は素人も大勢参加している。さらには、帝国側の数が共和国側のおよそ十倍で、単純に考えればデイブレイク共和国に勝ち目はない。
しかし、彼らには勝つ自信があった。
前線で戦うのは体つきがいかついドワーフたち。ずんぐりむっくりしているが、戦闘能力に関しては言うことがなかった。
エルフの軍は距離を取って矢を放っている。正確で美しい矢は、放物線を描きながら敵軍に命中していた。
「この調子だ!」
クリスはリーダーとして軍を引っ張りながらも、しっかりと前線で戦いに貢献している。
ランランも同様だ。誰にも真似できないほどの杖さばきで敵を切っていく。
デストロイヤーの五人も、まだまだ現役のようだ。それぞれ一人で大量の敵を倒していた。
「シエナはどこだ?」戦いの最中、クリスがランランに聞く。
ランランは戦いで精一杯のようだ。クリスの言葉が聞こえてすらない。
もしやシエナは……。
一方、アキラは同じところにずっと立ちすくんでいた。
もうすでにジャックとエイダンはどこかに去っている。
自分の無力感と、後悔、ジャックの苦しみに気づくことができなかった責任感に押しつぶされていた。
力尽きたように膝を着く。「ジャック……」
ここから少し離れたところでは、共和国と帝国の戦争が始まっていることだろう。今すぐにでも駆けつけたかった。だが、体も心も、戦うやる気どころか、生きる希望までもなくしてしまったようだ。
アキラはそのままゆっくりと地面に倒れ込み、目を閉じて動かなくなった。
アキラのもとを去り、正義という道からも去ろうとしているジャックとエイダンは、死の国とも言われるアビス王国を訪れていた。
「ここだ」ジャックが言う。「ここに魔王がいる」
「お前、本当に魔王の友人なのか?」エイダンが疑うように聞いた。
「その通り。ジャックは私の友人だ」
その言葉が事実であることを示すように、玉座の前に魔王が現れた。
まさしく魔王という貫禄だ。真っ黒な目は底なしの沼の暗闇を連想させる。
「一度死んだ男、そして我が友ジャックよ。今日は何をしにきた?」
「仕事だ」ジャックが答える。「お互いにとってよりベストな話がある」
「ずいぶんと様子が変わったようだな、ジャック。仕事の話は後でじっくりと聞かせてもらおう。しかしその前に、その男は誰だ?」
「俺様はエイダン。リーサル杖士の生き残りで、ジャックの仕事仲間となった」
魔王は渋い顔をした。「ジャックがなぜリーサル杖士と手を組む? どんな成り行きでそうなった?」
「俺たちが協力すればこのスペイゴール全土を支配できる。悪をすべて取り除き、善人だけが生きられる社会を作るつもりだ」ジャックが説明した。「もちろん、こいつのことは嫌いだ」
「ますますどういう関係なのかわからない」
「そんなことより、魔王にはスペイゴールの悪人をすべて、アビス王国で幽閉してほしい」
「つまり、悪人を皆殺しにしろと?」魔王の目がギラつく。「そしたら私の王国が栄えるだろう、と?」
「そうだ。悪をすべて葬れば、世界は平和になる」
「なるほど……少しでも『悪』があれば、そいつを殺してもいいと言うのだな?」
ジャックがうなずく。「容赦なく頼む」
「面白い。少しだけ待ってくれ。コーヒーを飲んだ後で準備する」
ジャックとエイダンは満足した様子でアビス王国を去った。
二人が去ったことを確認すると、魔王は邪悪な笑みを浮かべ、こうつぶやいた。「どんなやつにも『悪』がある。つまり、私はスペイゴールの生き物を皆殺しにできるというわけか」
さらなる悪夢が始まろうとしていた。
「アキラ! アキラ! 起きて!」
道の地面に倒れている青年の上に、絶世の美女が馬乗りになって叫んでいた。
「死なないで!」
まだアキラの体は冷たくなっていないし、普通に呼吸もできているようだ。ただ眠っているだけだとは思うが、なぜかシエナはアキラがそのまま死なないか心配だった。胸には大きな傷があり、出血も起こしている。
応急処置はすぐにすませたが、外傷よりも精神的な傷の方が大きいようだ。体は起きる準備万端なのに、心が起きようとしない。
「お願い……」
アキラのアーモンド型の目がゆっくりと開いた。
生きている。
だが、瞳にはいつもの光がない。
「……ジャッ……ク……が……」アキラが何か言った。
「ジャック?」シエナはしっかりと聞き取れたようだ。「ジャックがどうかしたの? ジャックはどこ?」
「ジャックが――あっ」
急に我に返ったのか、意識がはっきりしたのか、アキラが勢いよく起き上がった。
勢いがありすぎて、顔がシエナの胸に激突する。シエナの胸が柔らかかったおかげで、アキラは無事だった。
「シエナ! こんなとこで何してる? 戦いは?」
シエナが思いきりアキラに抱きついた。「よかった。生きてて」
「力強すぎだろ」
「もう少しだけ、いいでしょ?」
そうして数十秒間のハグが終わると、二人の表情が一気に真剣モードに切り替わった。
「ジャックが大変だ。リーサル杖士側に寝返り、スペイゴールを自分のものにしようとしている」
「どういうこと? ジャックは仲間よ!」
「彼を強くしていたのは憎しみだった。黒魔術が使えるのも憎しみによる闇のエネルギーからなんだ」アキラの目には涙が溜まっている。「親友だった……ジャックの苦しみに早く気づいていたら……」
「アキラは悪くない。ジャックも。何か作戦があるのかもしれないわ」
「俺だってそう信じたい。でも……」
二人はしばらく何も言わなかった。
聞こえてくるのは、近くの酒屋の酔っ払いの騒ぎ声だけだ。二人のまわりに人はいない。
すっかり暗くなっていた。月の光がシエナの顔を照らす。女神のように美しく、天使のように穏やかな顔だ。
戦争はどんな状況だろうか? 二人がいないことで不利になっていないだろうか?
「行くわよ」シエナが言った。
「どこに?」
「ジャックを救いに」
「だな」アキラが笑った。「そうこなくっちゃ。ジャックは仲間、だもんな」
「デイブレイクみんなで平和な国を作るの。最初はうまくいかなくても、みんなで考えればきっと最高の国ができあがるわ」
「ジャックには相当大きな貸しができるぞ。よし、盛り上がってきた!」
共和国は追い込まれていた。
エルフの攻撃は相変わらず正確で効果があるが、前線で戦っているドワーフの軍が徐々に衰退してきたのだ。それに、戦いの主力である杖士も足りていない。
「アキラ、シエナ、ジャック!」クリスが叫ぶ。「応援を頼む!」
どこにいるのかはわからないが、神頼みのように叫んでいた。
「このままじゃ前線を突破されちゃう! すっごい力を持った救世主とかいないの!?」ランランも半泣き状態だ。相変わらず泣き虫である。
「エルフの軍よ、一旦後退!」クリスが命令した。「隊列を組み直せ!」
エルフの軍は素早く後退し始めた。その間にも、前線のドワーフは死ぬ気で戦っている。
「お困りか?」近くで聞き覚えのある声がした。「お前は優れた杖士のはずでは?」
「父上!」
声の主はクリスの父、アトラスだった。
手には刃渡りの長い剣を持っている。実はアトラスは剣の名手で、エルフの中でも最強の実力を持つ。
「今頃遅いか?」アトラスが聞く。
「いいえ、戦いはこれからです」
クリスは嬉しかった。父親がわざわざ応援にきたのだ。これは何百年もの親子のごたごたを捨て、また父と子で仲良くなっていこう、という意味も込められている。
アトラスは口には出さなかったが、心の底ではクリスを誇りに思っていた。
「エルフの軍は私が率いる。お前は自分のすべきことをしろ」
「父上、ありがとうございます。僕は――」
「この戦いで無事に生き延びられたら、ゆっくり話し合おうではないか。しかし、今は目の前のことに集中しろ」
「はい!」
アトラスが参戦したことにより、敵の勢いも少し崩れた。アトラスはエルフ軍に的確な指示を出し、守りの弱いところを集中攻撃していた。また、彼自身も、優れた剣術で敵軍を突破していった。
「デイブレイクよ! 再び攻撃!」
共和国軍は前よりも遥かに活気づいていた。
★ ★ ★
~作者のコメント~
いいこともあれば、よくないこともあるものです。
魔王が恐ろしいですが、それはひとまずおいておいて、クリスとアトラス、よかったですね。
親子の和解も、この話のテーマでした。
次は戦争も終結します。果たしてどんな結末が待っているのでしょう? そして、スペイゴールのさらなる恐怖とは?
帝国側の兵士たちは長年訓練を積んでいる経験者が多いのに対し、共和国側は素人も大勢参加している。さらには、帝国側の数が共和国側のおよそ十倍で、単純に考えればデイブレイク共和国に勝ち目はない。
しかし、彼らには勝つ自信があった。
前線で戦うのは体つきがいかついドワーフたち。ずんぐりむっくりしているが、戦闘能力に関しては言うことがなかった。
エルフの軍は距離を取って矢を放っている。正確で美しい矢は、放物線を描きながら敵軍に命中していた。
「この調子だ!」
クリスはリーダーとして軍を引っ張りながらも、しっかりと前線で戦いに貢献している。
ランランも同様だ。誰にも真似できないほどの杖さばきで敵を切っていく。
デストロイヤーの五人も、まだまだ現役のようだ。それぞれ一人で大量の敵を倒していた。
「シエナはどこだ?」戦いの最中、クリスがランランに聞く。
ランランは戦いで精一杯のようだ。クリスの言葉が聞こえてすらない。
もしやシエナは……。
一方、アキラは同じところにずっと立ちすくんでいた。
もうすでにジャックとエイダンはどこかに去っている。
自分の無力感と、後悔、ジャックの苦しみに気づくことができなかった責任感に押しつぶされていた。
力尽きたように膝を着く。「ジャック……」
ここから少し離れたところでは、共和国と帝国の戦争が始まっていることだろう。今すぐにでも駆けつけたかった。だが、体も心も、戦うやる気どころか、生きる希望までもなくしてしまったようだ。
アキラはそのままゆっくりと地面に倒れ込み、目を閉じて動かなくなった。
アキラのもとを去り、正義という道からも去ろうとしているジャックとエイダンは、死の国とも言われるアビス王国を訪れていた。
「ここだ」ジャックが言う。「ここに魔王がいる」
「お前、本当に魔王の友人なのか?」エイダンが疑うように聞いた。
「その通り。ジャックは私の友人だ」
その言葉が事実であることを示すように、玉座の前に魔王が現れた。
まさしく魔王という貫禄だ。真っ黒な目は底なしの沼の暗闇を連想させる。
「一度死んだ男、そして我が友ジャックよ。今日は何をしにきた?」
「仕事だ」ジャックが答える。「お互いにとってよりベストな話がある」
「ずいぶんと様子が変わったようだな、ジャック。仕事の話は後でじっくりと聞かせてもらおう。しかしその前に、その男は誰だ?」
「俺様はエイダン。リーサル杖士の生き残りで、ジャックの仕事仲間となった」
魔王は渋い顔をした。「ジャックがなぜリーサル杖士と手を組む? どんな成り行きでそうなった?」
「俺たちが協力すればこのスペイゴール全土を支配できる。悪をすべて取り除き、善人だけが生きられる社会を作るつもりだ」ジャックが説明した。「もちろん、こいつのことは嫌いだ」
「ますますどういう関係なのかわからない」
「そんなことより、魔王にはスペイゴールの悪人をすべて、アビス王国で幽閉してほしい」
「つまり、悪人を皆殺しにしろと?」魔王の目がギラつく。「そしたら私の王国が栄えるだろう、と?」
「そうだ。悪をすべて葬れば、世界は平和になる」
「なるほど……少しでも『悪』があれば、そいつを殺してもいいと言うのだな?」
ジャックがうなずく。「容赦なく頼む」
「面白い。少しだけ待ってくれ。コーヒーを飲んだ後で準備する」
ジャックとエイダンは満足した様子でアビス王国を去った。
二人が去ったことを確認すると、魔王は邪悪な笑みを浮かべ、こうつぶやいた。「どんなやつにも『悪』がある。つまり、私はスペイゴールの生き物を皆殺しにできるというわけか」
さらなる悪夢が始まろうとしていた。
「アキラ! アキラ! 起きて!」
道の地面に倒れている青年の上に、絶世の美女が馬乗りになって叫んでいた。
「死なないで!」
まだアキラの体は冷たくなっていないし、普通に呼吸もできているようだ。ただ眠っているだけだとは思うが、なぜかシエナはアキラがそのまま死なないか心配だった。胸には大きな傷があり、出血も起こしている。
応急処置はすぐにすませたが、外傷よりも精神的な傷の方が大きいようだ。体は起きる準備万端なのに、心が起きようとしない。
「お願い……」
アキラのアーモンド型の目がゆっくりと開いた。
生きている。
だが、瞳にはいつもの光がない。
「……ジャッ……ク……が……」アキラが何か言った。
「ジャック?」シエナはしっかりと聞き取れたようだ。「ジャックがどうかしたの? ジャックはどこ?」
「ジャックが――あっ」
急に我に返ったのか、意識がはっきりしたのか、アキラが勢いよく起き上がった。
勢いがありすぎて、顔がシエナの胸に激突する。シエナの胸が柔らかかったおかげで、アキラは無事だった。
「シエナ! こんなとこで何してる? 戦いは?」
シエナが思いきりアキラに抱きついた。「よかった。生きてて」
「力強すぎだろ」
「もう少しだけ、いいでしょ?」
そうして数十秒間のハグが終わると、二人の表情が一気に真剣モードに切り替わった。
「ジャックが大変だ。リーサル杖士側に寝返り、スペイゴールを自分のものにしようとしている」
「どういうこと? ジャックは仲間よ!」
「彼を強くしていたのは憎しみだった。黒魔術が使えるのも憎しみによる闇のエネルギーからなんだ」アキラの目には涙が溜まっている。「親友だった……ジャックの苦しみに早く気づいていたら……」
「アキラは悪くない。ジャックも。何か作戦があるのかもしれないわ」
「俺だってそう信じたい。でも……」
二人はしばらく何も言わなかった。
聞こえてくるのは、近くの酒屋の酔っ払いの騒ぎ声だけだ。二人のまわりに人はいない。
すっかり暗くなっていた。月の光がシエナの顔を照らす。女神のように美しく、天使のように穏やかな顔だ。
戦争はどんな状況だろうか? 二人がいないことで不利になっていないだろうか?
「行くわよ」シエナが言った。
「どこに?」
「ジャックを救いに」
「だな」アキラが笑った。「そうこなくっちゃ。ジャックは仲間、だもんな」
「デイブレイクみんなで平和な国を作るの。最初はうまくいかなくても、みんなで考えればきっと最高の国ができあがるわ」
「ジャックには相当大きな貸しができるぞ。よし、盛り上がってきた!」
共和国は追い込まれていた。
エルフの攻撃は相変わらず正確で効果があるが、前線で戦っているドワーフの軍が徐々に衰退してきたのだ。それに、戦いの主力である杖士も足りていない。
「アキラ、シエナ、ジャック!」クリスが叫ぶ。「応援を頼む!」
どこにいるのかはわからないが、神頼みのように叫んでいた。
「このままじゃ前線を突破されちゃう! すっごい力を持った救世主とかいないの!?」ランランも半泣き状態だ。相変わらず泣き虫である。
「エルフの軍よ、一旦後退!」クリスが命令した。「隊列を組み直せ!」
エルフの軍は素早く後退し始めた。その間にも、前線のドワーフは死ぬ気で戦っている。
「お困りか?」近くで聞き覚えのある声がした。「お前は優れた杖士のはずでは?」
「父上!」
声の主はクリスの父、アトラスだった。
手には刃渡りの長い剣を持っている。実はアトラスは剣の名手で、エルフの中でも最強の実力を持つ。
「今頃遅いか?」アトラスが聞く。
「いいえ、戦いはこれからです」
クリスは嬉しかった。父親がわざわざ応援にきたのだ。これは何百年もの親子のごたごたを捨て、また父と子で仲良くなっていこう、という意味も込められている。
アトラスは口には出さなかったが、心の底ではクリスを誇りに思っていた。
「エルフの軍は私が率いる。お前は自分のすべきことをしろ」
「父上、ありがとうございます。僕は――」
「この戦いで無事に生き延びられたら、ゆっくり話し合おうではないか。しかし、今は目の前のことに集中しろ」
「はい!」
アトラスが参戦したことにより、敵の勢いも少し崩れた。アトラスはエルフ軍に的確な指示を出し、守りの弱いところを集中攻撃していた。また、彼自身も、優れた剣術で敵軍を突破していった。
「デイブレイクよ! 再び攻撃!」
共和国軍は前よりも遥かに活気づいていた。
★ ★ ★
~作者のコメント~
いいこともあれば、よくないこともあるものです。
魔王が恐ろしいですが、それはひとまずおいておいて、クリスとアトラス、よかったですね。
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