ツッコみ勇者、この世界をツッコみで救います?俺しかツッコみ役いないの?そうですか…。

とびし

文字の大きさ
21 / 39
四章 サブクエストしか進まない?

二十一話 ムー大陸…暑くない?そうか、懇々と照らす…だもんな。自然は…凄いか。

しおりを挟む
「さあ、見えましたよ?あれがムー大陸ですね。」
 本当に…凄い。うん、ジャングルの中に家が立ち並んでる…。なんていうか、この土地に古くから住まう民族のみしか受け入れない感じの見た目。これ…俺らが立ち入ると攻撃されるんじゃ…ていうか、暑い!!気温やばくね?何度ぐらいある?真夏の日本ですか?
「この感じですと~30度ぐらいですかね~?」
「説明ありがとう、暑くないのかな?ねぇ?平気そうな顔してるけどね?」
「暑いという感覚はありませんね~?」
「理に反した存在です。それぐらいの機能は搭載されているのでしょう。」
「機能って言われるとなんだかしっくりこないな?!人間の見た目だから機能は良くないかも?!」
「じゃあ、性能にしとく?」
「性能も良くなくないか?!お前、スペックの事目の前で話されてるのと変わんねぇぞ?!」
「良いんです~!自分が楽ならそれで~!」
「そうか…それならいいのかな?!」
 ていうか、この橋…どうやって架けてるんだ?なんか、浮いてるというか、なんというか。まぁ、いいや、ここから下に真っ逆さまにならなければ。
「ほら、歓迎されていますよ?」
「本当に歓迎かな?!いつも歓迎って言われて嫌な事されてきてるんだが?!」
「見てよ、平突!"歓迎、勇者一行"って書いてある!」
「なんで来るの知ってるの?!ていうか、一行って事も知ってるじゃん?!怖すぎ!!」
「高度文明なので、神とコンタクトを取っているのかもしれないですね?」
「え?そんなスピリチュアルな感じの村?もしかして、宗教?」
「いえいえ、全てが宗教って訳ではないですよ?教祖が居れば話は変わりますけどね?」
 予言…というか、未来視というか…そういう事?う~ん…怪しいけど、事実目の前で予言された事が起こってるって事だよね?じゃあ、本物じゃん。偽物だけかと思ってた、こういうの。
「信じる物が救われるのです~!そういう物ですよ~?」
「それが宗教の言葉じゃねぇか?!」
「ようこそおいでくださいました~!」
 うん?!待ってくれ?!この世界に来て初めて若い人達を見た気がする!しかも…時代背景に似つかわしくない現代風若者?!ハイカラな髪型、服装、おしゃれを意識した感じ…。すげぇ。ってどこに感動してるんだ?!いや、ジャングルからハイカラ集団出てくると驚くよな?!
「ここは他の所と違って神に愛されていますから。ただただボケてくるだけで済みますよ?」
「いや、他と変わらないんだわ?!それ、いつも通り俺の負担が多いだけなんだわ?!」
「こんにちは、おいらが案内させていただくます!」
「いただくます?!敬語覚えたてなのかな?!ありがとね?!」
「おいらの事叩くますか?」
「叩かせていただくます!!」
 ポカリ。何故俺は今から案内してくれる人を殴ったんだろうね。それでも、なんだか浄化されたみたいな顔してるし…良いや。ガスも出たみたいだから、ここからは真剣に案内してもらおうかな?
「ていうか、どこに案内してくれるんです?」
「おばばの所ます。」
「所ます!!!!」
 ポカリ。話が全く進まないし、ボケというか…これ、普通にこういう話し方なのかな?それだったらさ?俺ってクッソ失礼な事してない?
「ここまでが、おいらが案内出来る所です」
「所です…凄い!元に戻った!!」
「びっくりですね~?やっぱりボケだったんですね~!」
「そうか…俺は失礼かましてなかったか。良かった。」
「見て見て平突!木が、でかい木!」
「お前は子供か?!何、でかい木…?!」
 デカすぎ?!外から見えなかったよな…?!ジャングルが囲ってるから、とかそういう問題じゃない。というか、ここまで案内されて俺は何をするんだ?まさか…村の代表は老木って事はないか?これは…ツッコみが必要とされているのか?!
「勇者様や、やはりお越し下さったかの?」
「やばい?!初めて見た?!スピリチュアル占い婆?!」
「平突?!水晶で貴方に推奨する動画をお見せしますじゃない?!」
「水晶をそんな使い方するな!!先が見えるだけだろ?!先って何かな?!」
「未来予知とかが出来るんですよ。瞑想に用いる事で深くまで繋がる事が出来るのです。」
「神様から言われるとなんとも言えない?!スピリチュアルの典型パターン?!」
「"天啓"が降ってくるんだね?」
「その天啓は今まさに目の前で聞いてるんだが?!」
「ついでに私も居ますので~!」
「ミカエルはいい加減立場を明確にして?!天使なの?人造人間なの?!」
 もう…ツッコみすぎて何とかなりそう。頭がパンクする…。水晶持った人とか、初めて見た気がするな。動画とかならともかく。なかなか見かけないじゃん?パワーストーンとかなら見た事あるんだけどね?
「さて、そろそろ良いかの?」
「え、何を見ているんです…?」
「お主…ラー様に会いに来たんじゃろ?」
「まぁ…そうですね」
「なら、この婆を倒してから進んでもらおうかの!!」
「いや、予想外の展開!!それは神様もびっくり!!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

処理中です...