探偵たちに時間はない

探偵とホットケーキ

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第2章

第2話

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陽希が、その綺羽の言葉を聞いて、小首を傾げた。
「今回の、ってことは、ミステリー会は毎回このメンバーでやってるの?」
「いいえ。謎は、家主がVincent Horologeが生前に残した、たった一種類ですから。一度、解けなかった人たちをもう一度集めたとて、結果は変わらないでしょう?」
綺羽の言葉に、明らかに数人がムッと顔を顰めた。今までの参加者が謎を解けないのを、責めているような発言だ。水樹も、綺羽が、Vincent Horologeについて語っている時、少し熱が入りすぎているような感じがしている。
綺羽は、そんな視線を全く意に介していない様子で、数ページと思しき冊子を開いた。
「Vincent Horologeからの遺言をお読みします。『皆様、ようこそ我が「Château de Chronos」へ。この屋敷には、多くの私の作品が飾られています。お気に召していただけたでしょうか。私の亡き後のことを考えるようになるにつれ、私は、もっと時計の美しさを皆様に分かっていただきたいと、強く願うようになりました。ですから、私の遺産になるであろう、この屋敷にある全ての時計を、私がこの屋敷に用意した全ての謎を解いた方に、お譲りしようと考えたのです。』」
「この屋敷にある、全ての時計を……?」
水樹たちを「探偵社アネモネ」のメンバーを除く五人のうちの、誰か男性が、うわ言のように繰り返した。しかし、ほかの人たちも、同じように脳内で繰り返したに違いない。彼の作った時計は、一つでも非常に価値のある作品だ。それを手に入れられるとなれば、相当の富になるだろう。
綺羽は、矢張りそんなざわめきも意に介していない様子の、抑揚のない声で続けた。
「『謎を解いた方にお譲りするというのは、私の一寸した余興です。私は人を楽しませるのが大好きなのです。また、こうした方が、より時計に親しみも湧くと思うのです。そのように謎をお作りしておりますので。謎も、解くためのヒントも、何もかも、この屋敷の敷地内にあります。どうか、私の最後の我儘にお付き合いください。最初の謎は、太陽の部屋にございますが、先ずは慌てず、お越しの皆様で自己紹介をし、交流を深めてから、謎に立ち向かってください。』――以上です。彼の遺言に則り、私の方で、ティータイムをセッティングさせていただきます。少々そのままお待ちください」
そう言うと、綺羽は一度、ドアの向こう側に姿を消した。彼女が戻るまでの間、其処にいた全員が、黙ってお互いを睨み合っていた。
ややあって、綺羽が、ワゴンに時計柄のティーセットを乗せて戻って来た。
「皆様、御自由におかけになってください。ニルギリを御用意いたしました」
何となく、水樹を真ん中に陽希と理人が並んで座ったところで、目の前にカップが置かれていく。
「では、遺言のとおり、皆様で自己紹介をお願い致します。此方の方から」
綺羽に手で示された青みがかった髪の女性が、びくっと飛び上がった。
「……あ、わ、私から、ですか? じゃあ、失礼します」
一度座った状態から立ち上がると、彼女の元々外向きに跳ねている髪が、一層躍動感を持って上下した。
「田園(たぞの)三千(みち)と申します! 職業は、ジャーナリストをさせていただいております。今回のミステリー会についても、細かく取材する予定でして、いずれは出版までこぎつけたいと思っております。はい」
次に、その隣の堂々とした体格をした男性が、腕組みしたまま重そうな口を開く。
「鈴鹿(すずか)一条(いちじょう)だ。昨年まで警察官をしていたが、今は退職した。招待に応じた理由は……怪しんだからだな」
「怪しんだ? 何を?」
綺羽が眉を上げて問うも、一条は全く動じる様子もなく、寧ろ声を僅かに大きくした。
「怪しいに決まっているだろう。こんな山奥に見知らぬ人間同士を集めて、謎解きを楽しみましょう、だなんて」
「ならば、いらっしゃらない方が安全だったのでは? 無暗に危険に首を突っ込む必要もないのでは。貴方はもう警察官ではないのですから」
冷静な声で割り込んだのは、明美子だった。一条があからさまに不機嫌になっても、どこ吹く風と言った表情で、耳に朱色の髪を掛ける間、たっぷりと沈黙の時間を取ってから、こう自己紹介した。
「恵比寿明美子です。職業は探偵。よろしくお願いいたします」
「存じ上げております!」
と、明美子の言葉に弾む声で答えたのは、四十代の男性であった。先までの落ち着いた雰囲気と裏腹に、頬の上部を赤く染め、手を叩いている。
「テレビで何度も拝見しております。僕、ミステリー作家ですが、現実に起きる事件にも、とても興味があって調べているので。あ、名前は隆廣二です。作家としても、この名前でやらせていただいてます」
「現実の方がもっと厳しいですよ」
明美子が無表情で冷たくあしらっても、廣二は、にこにこと相好を崩すことはなかった。
理人が、きょとんとした顔で、水樹の目を覗き込んで来る。
「私は、大変申し訳ございませんが無知故に存じ上げないのですが、水樹は、隆さんを御存じですか? ほら、水樹はミステリー小説をお書きになっているじゃないですか」
「あれはネット小説です。売れようとも思っていないですし、ただの趣味ですから」
全くアクセス数が伸びないので、書いていることすら知られたくないので、理人の声が皆に聞こえないことを祈った。ちなみに、廣二の作品は知らない。陽希はミステリー小説を比較的読む方だと思ったが、何の反応もないところを見ると、恐らくは知らないのだろう。
続けて、丁度水樹の向かいに座っていた亜麻色の髪の女性が、小さく右手を挙げて口を開く。
「……大日向(おおひなた)旭(あさひ)。大学で、時計の研究をしています。お呼びいただけて光栄です」
 ここで、水樹も杖を突いて立ち上がり、右手を挙げた後胸に当てて、深々と頭を下げた。
「海老原水樹です。『探偵社アネモネ』の所長をさせていただいております。よろしくお願いいたします」
次に理人、陽希も挨拶する。緩く頬杖を突きながらそれを見ていた明美子が、ふっとハナから息を吐きだすようにして笑った。
「『探偵社アネモネ』って……元犯罪者を雇っているところじゃないですか」
その言葉を聞いて、水樹は自分の表情が強張るのを感じた。
水樹は、爆発物に対する知識を活かし、かつて、恋人の留学費用を稼ぐために、金策に奔走した。その前後に、事故で記憶を失ったうえ、足が不自由になり、更に数年後、その当時の恋人を亡くして、自暴自棄になったこともある。
現在は全ての罪を償っている。しかし、ぐっとあらゆる言葉を呑み込む。何を言っても言い訳にしかならない。明美子は事実しか言っていないのだから。黙って椅子に座り直す。
ニュースを知っている人も、知らないでキョロキョロしている人も、此処にはいるようだ。だが、そのことには、これ以上誰も触れなかった。
***
「それでは、最初の謎の前に皆様をお連れします」
綺羽が歩き出したので、水樹もハッとなってついて行く。そうして、通された廊下は、先ほどと違う出口に繋がっていた。
綺羽が開けたドアの先には、何も植物のない、雑草すら一本も生えていない庭があった。ただ、茶色い地面の一部に白いコンクリートが打ってあり、その上に巨大な日時計が置かれている。
兎に角文字盤が白く、眩しい。文字盤には文字がないが、針の位置で大凡の時刻を知ることが出来そうだ。今は午前十一時を過ぎたところだろう。
「この時計は……」
 理人が吸い込まれるように寄って行き、背中を丸めて覗き込むと、綺羽が横に立って手を前に揃えて述べた。
「文字盤には白いムーンストーンが使用されています。その石の中でも、影が濃く出やすいものを、作成者本人が選定して作成されました。時針、分針、秒針はいずれも黒翡翠で、特徴的な模様は全て手で彫られています」
滔々とした口調に、しっかりとこの時計について学び、何度も同じ内容を説明して来た苦労が滲んでいる。
水樹も近づいて、改めて黒翡翠だという、その針を眺めた。その三つの針のそれぞれに見たことのない模様が掘られている。見れば見るほど目を惹かれる模様だ。
文字盤は穢れない純白である。と、思って見過ごしそうになったが、一部に汚れがある。じっと顔を近づけると、わざとつけた傷にも見え、その形をメモしようと手帳を開いた。
そこへ、時計と水樹の間に入るように、明美子もそれを覗き込んだ。
「成る程ね、分かったわ」
 したり顔だ。水樹は文字盤が彼女の髪で見えなくなり、たしなめるように告げた。
「あの……大変失礼ですが、僕も今丁度、此方を観察していたところで。よく見ないと推理も出来ませんから、貴女が見終わりましたら、少し脇に避けてくださると有難いのですが」
「邪魔なのは其方でしょう」
 尖った声が、ぴしゃりとその場に叩きつけられる。水樹は思わずよろめき、たじろいでしまった。他の視線も一気に明美子に向く。それは温かいものでは決してなかったため、明美子は腕組みと咳払いをした後、話しを続けた。
「まぁ、もう、貴方達は推理なさらなくて結構。私はもう答えが分かったの」
「……答えが分かった!? もう、ですか」
旭がひっくり返った声を上げるのとほぼ同時に、辺りもざわついた。明美子は歌うように言葉を続ける。
「ええ。十六時五十分頃に、また此処に来れば分かります。そう致しましょう――……このミステリー会で最初に謎を解けば、Vincent Horologeの時計が全て手に入る。ぼんやりなんてしていられませんわ」
 呆然と立ち尽くす水樹たちの中で、綺羽だけが、じっと明美子の背を目で追っていた。
***
「明美子さんの推理力、凄かったですね」
昼食が始まるとすぐ、旭が口火を切った。
ダイニングには、昼食を摂るため、今回のミステリー会の参加メンバーが殆ど揃っていた。いないのは、明美子と綺羽だ。綺羽は、先ほどから、料理を運ぶために厨房とダイニングを忙しなく往復しており、明美子は、誰かと協力する気はないと言い切り、先に自室に帰ってしまった。
旭の言葉に乗ったのは、廣二だった。「明美子さんは素晴らしい方ですよ」と熱心に頷いている。
「明美子さんの、大ファンなんです。自分の場合、時計よりも何よりも、今回は明美子さんに会いに来たようなものでして。いや、あんな素晴らしい有名な探偵に、お目にかかれる機会なんてそうありませんよ」
余りに軽いその口調に、流石に水樹も、真面目に此処でミステリー会を開催し続けている綺羽に失礼ではないかと苦笑したが、綺羽は何食わぬ顔で、料理を積んだワゴンを押して来た。
「お待たせいたしました。今日の昼食は、先ず『ほうれん草の緑の宝石』。ほうれん草とクリームチーズのキッシュ、ナツメグと黒胡椒を効かせたものです。続きまして、『かぶの氷結舞』。かぶのピクルスとスモークサーモンのカルパッチョ。最後に、『春菊の星空』です。春菊とリコッタチーズのサラダになります。クルミと蜂蜜のドレッシングで召し上がってください」
「わーい! すっげー美味そう。綺羽ちゃん、料理美味いんだねぇ」
陽希が、早速シルバーを手に取って、大きな口を開けてキッシュを食べ始める。自分の連れて来た人間の中にも、こんな呑気なのがいるのだと思うと、水樹は恥ずかしいのと呆れたせいで頭痛を覚え、額を押さえた。でも、サラダは早々に食べた。
「でも本当、明美子ちゃんって凄いよな。うちの事務所、弱小だから、あんな頭の良い探偵に来て欲しー! 美人だし」
陽希の言葉に、廣二も大きく何度も頷きながら、「そうでしょう、そうでしょう」と繰り返した。
「……で、でも。表向きに見えていることが、全てではないというのは、ミステリ小説と一緒ですね。実態は、か、かなり厳しいんだろうと……思います」
俯いたまま料理も食べず、そう三千は呟いた。それを、明美子を熱心に推しているらしい廣二が睨む。すると、三千は体をぎゅっと縮こまらせて、「すみません」と謝った。
「わ、私も、明美子さんの実情に詳しい訳ではないのですが……ただ……最近、彼女が所長を務める探偵事務所の経営が、か、傾いているらしくて、ですね……」
この告白には、廣二も、その他の人たちも、「え」と言って三千を見て固まった。すると、更に三千は恐縮して縮こまってしまい、人差し指を口の前に立てて、しーと繰り返す。
「あ、えっと、あ、あくまで、私が一寸小耳に挟んだだけの情報なので、さ、さ、定かなことでは。お、オフレコで! オフレコ、オフレコでお願いします」
「警察でもそんな噂があったなぁ」
一条が、スモークサーモンを鋭い歯で噛み千切りながら、苦い顔で言う。
「あの女は、探偵として得た情報を基に詐欺をして、ホストクラブに貢いでるんだって。今回、時計を手に入れても、売り払ってホストに使うんだろうよ」
「そんなのは、嘘ですよ。ただの噂です。だって、この私が聞いたことのない話ですよ」
廣二が強い口調で割り込むと、一条は体を倒すようにして廣二から離れた。
「アンタは、あの明美子って女の何を知ってるって言うんだ」
「け、け、喧嘩しないでくださぁい! 私が余計なことを言ったからですよね、ご、ごめんなさい……」
理人も一条と廣二の間に入って、どうにか諫める。このようにして、昼食会はお開きになった。
***
昼食会の後は、各々が各々の部屋で、休憩することになった。明美子が言っていた時間の十五分前には、必ずダイニングに集まるように、というのは、昼食会の前に皆で決めた。
水樹は勿論、理人も、遅刻魔の陽希ですらギリギリとは言え約束のとおりに集まり、残るは廣二と、言い出しっぺの明美子だけとなった。
「あの女ども、時間すら守れないのか。やっぱり、人を騙すようなやつは、ろくでもないな。それをファンと崇める輩も似たようなものだ」
一条が腕組みして唸っているのを、理人は両手を上下に動かして、まぁまぁと言って宥めた。理人のオーボエのような声は、誰しも落ち着かせる効果がある。
しかし、事実として、二人が揃わないと、何となく日時計のところには行きにくい。仕方なく、水樹は綺羽に、「明美子さんの部屋に行って、呼んで来てください」と依頼した。綺羽は黙って頷くと、ダイニングを後にした。
それから、残ったメンバーで、日時計の謎について議論し、推理を深めていた、その時だった。上の階から、耳をつんざくような悲鳴が聞こえたのは。
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