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逃亡姫は負けヒロイン
十一話
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ルヴァン宅 朝 アリエス視点
「ルヴァンさんの家の蔵書量は凄いですね。本が地下にこんなにあるなんて貴族でも中々いないですよ」
私は地下室を埋め尽くす大量の本達を見て、私は感嘆するの声を溢しました。
勇者様達がいた世界のような、写本を簡単にする方法がないため、紙はたくさんあるのですが本の大量生産が難しいので本はとても高価です。
値段にすると金貨五十枚。王都に住まう平民が三ヶ月生活するのに必要な金額です。
そんな高価な物を買う余裕があるのは当然貴族位ですが、稀に平民でも買う人はいると聞いたことがありました。
ですが、まさかこんな高価な物を数百冊以上集めている人が居るとは思わないでしょう。
しかも、こんなに本を買っていながら私の衣類や日用品などを買っても問題がなさそうでした。
一体ルヴァンさんは迷宮でどれだけ稼いでいるのでしょうか?とても、気になります。
英雄譚、歴史書、モンスター図鑑、と並べられている本を見ていき私の視線はある本を見つけて止まりました。
それは、魔法書です。しかも、私が見たことのない誰の名前も刻まれていない本。
「一体何が書かれているのでしょう?」
私は興味を惹かれ本を棚から取り出し、開いてみます。
すると、そこにはとても複雑で難解な魔法陣が書かれていました。
「黒い…雷と、氷の炎、えんどれくすぱらどくす?オリジナルの魔法でしょうか」
これだけ複雑な魔法を作るなんて、賢者花音様くらいだと思っていましたが、私が知らないだけで世界にはいるのですね。
名前は何というのでしょう?
私はこの魔法を作った作者を見つけるためページを捲っていき、本の最後の方にそれらしき名前を見つけました。
「しゃどうるーら…さんですか、覚えました。これはとても興味深いのでもう少し読んでみましょう」
私は本を両手で抱え地下室を出ました。
◇
ルヴァン宅 昼 ルヴァン視点
「帰ったぞ。飯買ってきたから食おうぜ」
依頼された品をキチンと納品し報酬を受け取ると、帰り道に露店で適当に肉と野菜のサンドやオーク肉の串焼き、果実水などを買って家に帰ってきた。
「おかりえなさい、ルヴァンさん。沢山買ってきましたね」
寝室から出てきた姫様は、大量の購入品を見て苦笑いを浮かべる。
「何が口に合うか、分からないからな。姫様はこういったやつ食ったことないだろうし、とりあえず王道系の物を一通り買ってきたんだ。机の上に置くから好きなの選べよ」
「えっ。あの、お皿やフォーク、ナイフは用意しないんですか?」
でた。高貴な血が流れてる人テンプレ。素手で食うことを躊躇うやつ。毎度毎度思うけど、お忍びで外出てるような姫様なら外で串焼きを食べてるところくらい見たことあるだろうに、あいつら猿にでも見られてるのかね?だとしたら、可哀想に。
てか、勇者と街中デート行ってなかったけ?…そういや途中で誘拐されて武器屋と喫茶店しか行ってないな姫様。それ以降、基本戦場に行くか迷宮か、物資を届けに行く時くらいしか外に出てなかったな。
なら、知らなくても不思議ではないか?
「露天の商品は、基本食べ歩きを前提に作られてるからなフォークやナイフが無くても食べられるんだよ。ほら、こういう風に」
俺は見本を見せるため、串焼きに齧り付き食べてみせる。
「まぁ、姫様が欲しいっていうなら用意するけど?」
「…いや、用意してもらわなくても大丈夫です。私も手で食べてみます。」
姫様は意を決したような表情で、包み紙に包まれている肉野菜サンドを手に取り恐る恐る口に入れた。
「はむっ、……!?味付けは城の料理と違って大味ですけど、これはこれで美味しいですね」
サンドが口にあったのか、感想を言うと姫様は目を輝かせながら二口目を口にする。
「だろ?気に入ったようで何よりだ。それを食い終わったら、こっちのアングリルバードの香草焼きも食ってみろよ。俺のオススメだ」
「はい、分かりました。次はそれを食べてみます」
「ルヴァンさんの家の蔵書量は凄いですね。本が地下にこんなにあるなんて貴族でも中々いないですよ」
私は地下室を埋め尽くす大量の本達を見て、私は感嘆するの声を溢しました。
勇者様達がいた世界のような、写本を簡単にする方法がないため、紙はたくさんあるのですが本の大量生産が難しいので本はとても高価です。
値段にすると金貨五十枚。王都に住まう平民が三ヶ月生活するのに必要な金額です。
そんな高価な物を買う余裕があるのは当然貴族位ですが、稀に平民でも買う人はいると聞いたことがありました。
ですが、まさかこんな高価な物を数百冊以上集めている人が居るとは思わないでしょう。
しかも、こんなに本を買っていながら私の衣類や日用品などを買っても問題がなさそうでした。
一体ルヴァンさんは迷宮でどれだけ稼いでいるのでしょうか?とても、気になります。
英雄譚、歴史書、モンスター図鑑、と並べられている本を見ていき私の視線はある本を見つけて止まりました。
それは、魔法書です。しかも、私が見たことのない誰の名前も刻まれていない本。
「一体何が書かれているのでしょう?」
私は興味を惹かれ本を棚から取り出し、開いてみます。
すると、そこにはとても複雑で難解な魔法陣が書かれていました。
「黒い…雷と、氷の炎、えんどれくすぱらどくす?オリジナルの魔法でしょうか」
これだけ複雑な魔法を作るなんて、賢者花音様くらいだと思っていましたが、私が知らないだけで世界にはいるのですね。
名前は何というのでしょう?
私はこの魔法を作った作者を見つけるためページを捲っていき、本の最後の方にそれらしき名前を見つけました。
「しゃどうるーら…さんですか、覚えました。これはとても興味深いのでもう少し読んでみましょう」
私は本を両手で抱え地下室を出ました。
◇
ルヴァン宅 昼 ルヴァン視点
「帰ったぞ。飯買ってきたから食おうぜ」
依頼された品をキチンと納品し報酬を受け取ると、帰り道に露店で適当に肉と野菜のサンドやオーク肉の串焼き、果実水などを買って家に帰ってきた。
「おかりえなさい、ルヴァンさん。沢山買ってきましたね」
寝室から出てきた姫様は、大量の購入品を見て苦笑いを浮かべる。
「何が口に合うか、分からないからな。姫様はこういったやつ食ったことないだろうし、とりあえず王道系の物を一通り買ってきたんだ。机の上に置くから好きなの選べよ」
「えっ。あの、お皿やフォーク、ナイフは用意しないんですか?」
でた。高貴な血が流れてる人テンプレ。素手で食うことを躊躇うやつ。毎度毎度思うけど、お忍びで外出てるような姫様なら外で串焼きを食べてるところくらい見たことあるだろうに、あいつら猿にでも見られてるのかね?だとしたら、可哀想に。
てか、勇者と街中デート行ってなかったけ?…そういや途中で誘拐されて武器屋と喫茶店しか行ってないな姫様。それ以降、基本戦場に行くか迷宮か、物資を届けに行く時くらいしか外に出てなかったな。
なら、知らなくても不思議ではないか?
「露天の商品は、基本食べ歩きを前提に作られてるからなフォークやナイフが無くても食べられるんだよ。ほら、こういう風に」
俺は見本を見せるため、串焼きに齧り付き食べてみせる。
「まぁ、姫様が欲しいっていうなら用意するけど?」
「…いや、用意してもらわなくても大丈夫です。私も手で食べてみます。」
姫様は意を決したような表情で、包み紙に包まれている肉野菜サンドを手に取り恐る恐る口に入れた。
「はむっ、……!?味付けは城の料理と違って大味ですけど、これはこれで美味しいですね」
サンドが口にあったのか、感想を言うと姫様は目を輝かせながら二口目を口にする。
「だろ?気に入ったようで何よりだ。それを食い終わったら、こっちのアングリルバードの香草焼きも食ってみろよ。俺のオススメだ」
「はい、分かりました。次はそれを食べてみます」
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