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第18話「怒れる竜と、意外な協力者」
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俺が再び敵の手に落ちた後、王宮では大変なことになっていたらしい。
後からセドリックに聞いた話では、回復したダリウスは静かな怒りに燃え、単身で敵地に乗り込もうとしていたそうだ。
「必ず見つけ出す」と呟く彼の周りは、従者たちが息もできないほどの魔力で満ちていたという。
「……必ず見つけ出す」
ダリウスは低い声でつぶやいた。
「世界の果てまで追いかけ、あいつらを根絶やしにする。そしてクリストフを、必ずこの手に取り戻す」
その赤い瞳はもはや怒りを通り越し、絶対的な決意を宿した冷たい光を放っていた。
彼は己の全てを賭して、クリストフを救い出すことを誓ったのだ。
彼は単身で敵の本拠地に乗り込むつもりだった。
だがそんな彼の前に、一人の男が立ちはだかった。
「無謀だ、ナイトレイヴン公」
部屋に入ってきたのは聖騎士団長セドリック・アークライトだった。
「貴方一人の力では敵の罠にはまるだけだ。奴らの本拠地の場所も規模も分かっていない状況では、自殺行為に等しい」
「……黙れ。お前には関係ない」
ダリウスは冷たく言い放つ。
だがセドリックは一歩も引かなかった。
「関係なくはない! 宰相閣下はこの国に必要な人だ! そして俺にとっても……救うべき、大切な人だ!」
セドリックははっきりとそう言い切った。
彼の翠の瞳にはかつて俺に向けていた敵意はなく、ただ純粋に俺を案じる強い想いが宿っていた。
彼は俺の真の姿を知り、俺を認めていたのだ。
ダリウスはセドリックのその瞳を見て、わずかに目を見開いた。
こいつは本気で言っている。
セドリックはダリウスに向かって、まっすぐに言った。
「だが、宰相閣下を救いたい気持ちは同じだ。俺も手を貸そう」
「……お前が?」
「そうだ。俺の騎士団の情報網を使えば、奴らのアジトを特定できるかもしれない。そして救出作戦には騎士団の組織的な動きが不可欠になるだろう。貴方の圧倒的な力と俺たちの統率された力。その二つが合わさればどんな敵にも対抗できるはずだ」
それは考えもしなかった提案だった。
今まで俺を巡って何かと対立してきた、ラスボスと主人公。
その二人が俺を救うという一つの目的のために、手を組む。
ダリウスはしばらく黙ってセドリックを睨みつけていたが、やがてふっと息を吐いた。
「……足を引っ張るなよ、聖騎士」
「それはこちらのセリフだ、魔竜公」
二人は互いの瞳を真っ直ぐに見つめ合ったまま、不敵な笑みを浮かべた。
かつてのライバルが、一つの目的のために共闘する。
クリストフを救うための最強のタッグが結成された瞬間だった。
王都の空に反撃の狼煙が上がろうとしていた。
後からセドリックに聞いた話では、回復したダリウスは静かな怒りに燃え、単身で敵地に乗り込もうとしていたそうだ。
「必ず見つけ出す」と呟く彼の周りは、従者たちが息もできないほどの魔力で満ちていたという。
「……必ず見つけ出す」
ダリウスは低い声でつぶやいた。
「世界の果てまで追いかけ、あいつらを根絶やしにする。そしてクリストフを、必ずこの手に取り戻す」
その赤い瞳はもはや怒りを通り越し、絶対的な決意を宿した冷たい光を放っていた。
彼は己の全てを賭して、クリストフを救い出すことを誓ったのだ。
彼は単身で敵の本拠地に乗り込むつもりだった。
だがそんな彼の前に、一人の男が立ちはだかった。
「無謀だ、ナイトレイヴン公」
部屋に入ってきたのは聖騎士団長セドリック・アークライトだった。
「貴方一人の力では敵の罠にはまるだけだ。奴らの本拠地の場所も規模も分かっていない状況では、自殺行為に等しい」
「……黙れ。お前には関係ない」
ダリウスは冷たく言い放つ。
だがセドリックは一歩も引かなかった。
「関係なくはない! 宰相閣下はこの国に必要な人だ! そして俺にとっても……救うべき、大切な人だ!」
セドリックははっきりとそう言い切った。
彼の翠の瞳にはかつて俺に向けていた敵意はなく、ただ純粋に俺を案じる強い想いが宿っていた。
彼は俺の真の姿を知り、俺を認めていたのだ。
ダリウスはセドリックのその瞳を見て、わずかに目を見開いた。
こいつは本気で言っている。
セドリックはダリウスに向かって、まっすぐに言った。
「だが、宰相閣下を救いたい気持ちは同じだ。俺も手を貸そう」
「……お前が?」
「そうだ。俺の騎士団の情報網を使えば、奴らのアジトを特定できるかもしれない。そして救出作戦には騎士団の組織的な動きが不可欠になるだろう。貴方の圧倒的な力と俺たちの統率された力。その二つが合わさればどんな敵にも対抗できるはずだ」
それは考えもしなかった提案だった。
今まで俺を巡って何かと対立してきた、ラスボスと主人公。
その二人が俺を救うという一つの目的のために、手を組む。
ダリウスはしばらく黙ってセドリックを睨みつけていたが、やがてふっと息を吐いた。
「……足を引っ張るなよ、聖騎士」
「それはこちらのセリフだ、魔竜公」
二人は互いの瞳を真っ直ぐに見つめ合ったまま、不敵な笑みを浮かべた。
かつてのライバルが、一つの目的のために共闘する。
クリストフを救うための最強のタッグが結成された瞬間だった。
王都の空に反撃の狼煙が上がろうとしていた。
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