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第04話「これが俺の領地ですか?」
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『これより先、アークライト領』
その古びた看板の向こう側に広がっていたのは、一言で言って「死んだ土地」だった。
乾ききってひび割れた大地。枯れ草ばかりで、生命の息吹を感じさせる緑はほとんどない。ごつごつとした岩がそこら中に転がり、時折吹く冷たい風が砂塵を巻き上げるだけ。
これが、俺がこれから治めることになる領地だというのか。
「……ひどいな」
思わず漏れた俺の言葉に、隣のユリウスは黙ってうなずいた。彼の表情は普段と変わらないが、その空色の瞳には憂いの色が浮かんでいるように見えた。
兄のエドガーが言っていた「魔物が闊歩し、人も住まぬ不毛の地」という言葉は、どうやら誇張ではなかったらしい。
しばらく馬を進めると、ようやく小さな村が見えてきた。だが、その村もまた、まるで生命力を吸い取られたかのように静まり返っていた。
家々のほとんどはボロボロで、壁には穴が開き、屋根は崩れかけている。道端には痩せこけた子供たちが座り込み、俺たちを虚ろな目で見ている。すれ違う大人たちの顔には生気がなく、皆一様にうつむいて、重い足取りで歩いていた。
村の中心にある、一番大きな建物。おそらくここが代官屋敷だろう。
俺たちがその前に馬を止めると、中からみすぼらしい身なりをした老人が、おずおずと顔を出した。
「……ど、どちら様でしょうか?」
「本日付で、このアークライトの領主代行を命じられた、リアム・アシュフィールドだ」
俺が名乗ると、老人は目を丸くした。
「りょ、領主様!? あの侯爵家から、このような場所に!?」
老人は村長らしく、彼の話から、この土地の惨状がより一層明らかになった。
まず、土地が痩せすぎていて、作物がほとんど育たない。わずかに収穫できた作物も、その大半をアシュフィールド家からの重税として取り立てられてしまう。人々は常に飢えと隣り合わせの生活を送っているという。
さらに、夜になれば近隣の森から魔物が現れ、家畜や、時には人を襲うこともあるらしい。騎士団の駐留などもちろんなく、村の男たちが貧弱な武器でなんとか追い払っているのが現状だという。
「歴代の代官様方も、皆、ひと月も経たずに逃げ出してしまわれました。もう、我々のことなど、王都の方々は忘れてしまったのだと……」
村長は涙ながらに語った。その言葉は、この村に住む全ての人々の心の叫びのように聞こえた。
絶望。諦観。この村を支配しているのは、そんな重苦しい空気だった。
(なるほどな。これは確かに「ゴミ捨て場」だ)
父と兄は、俺をここに送り込み、静かに野垂れ死ぬことを望んだのだろう。
だが、生憎と俺は、前世でさんざん「無理難題」と名のつく案件を片付けてきた元公務員だ。困難な状況であればあるほど、逆に燃えてくるという厄介な性分をしている。
「村長、皆を集めてくれ。新しい領主として、挨拶と、今後の方針を伝えたい」
「は、はあ……しかし……」
村長は戸惑っている。どうせまたすぐに逃げ出す領主だろうと、そう思っているに違いない。その不信感を覆すには、言葉ではなく行動で示すしかない。
やがて、村の広場に十数人の領民たちが集まってきた。皆、一様に疲弊しきった顔で、警戒心も露わに俺を遠巻きに見ている。その視線が痛いほど突き刺さる。
俺は一つ深呼吸をすると、彼らの前に進み出た。
「俺はリアム・アシュフィールド。今日からこのアークライトを治めることになった」
ざわ、と領民たちの間に動揺が走る。
「皆が苦しい生活を送っていることは、村長から聞いた。正直に言おう。俺は、この家から厄介払いされてここへ来た。魔力もない、能無しだ。だから、魔法でこの土地を豊かにするなんて真似はできない」
領民たちの顔に、ますます深い絶望の色が浮かぶ。だが、俺は続けた。
「だが、俺には知識がある。どうすれば痩せた土地でも作物が育つか。どうすれば飢えずに冬を越せるか。どうすれば、皆が笑って暮らせるようになるか。そのための方法を、俺は知っている」
前世で培った、農業、土木、衛生管理、経済の知識。それらが、この世界でどこまで通用するかは未知数だ。だが、何もしなければ、この村は、この領地は、本当に終わってしまう。
「俺に、少しだけ時間をくれ。必ず、この土地を立て直してみせる。だから、信じて、ついてきてほしい」
俺は深々と頭を下げた。領民たちは、ただ戸惑ったように顔を見合わせるばかりだ。誰も、俺の言葉を信じてはいない。当たり前だ。信頼とは、一朝一夕で築けるものではない。
広場に、気まずい沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは、ずっと俺の後ろに控えていたユリウスだった。彼は一歩前に出ると、静かだがよく通る声で言った。
「リアム様は、約束を違える方ではない。俺がこの命に代えて保証する」
彼の真っ直ぐな瞳と、揺るぎない言葉。それに、領民たちがわずかに息を呑んだのが分かった。
俺は顔を上げ、隣に立つユリウスを見た。彼は俺に向かって、小さくうなずいてみせた。大丈夫だ、と目が語っている。
(ああ、そうだな。俺は一人じゃない)
絶望的な状況には変わりない。だが、俺の隣には、この世界で最も信頼できる相棒がいる。
俺はもう一度、領民たちに向き直った。
「まずは、食料の確保からだ。腹が減っては戦はできんからな!」
俺はわざと明るい声で言った。公務員時代に培った、住民説明会でのハッタリだ。
さあ、腕が鳴る。元公務員の、異世界領地改革プロジェクト。いよいよ、ここからが本番だ。
その古びた看板の向こう側に広がっていたのは、一言で言って「死んだ土地」だった。
乾ききってひび割れた大地。枯れ草ばかりで、生命の息吹を感じさせる緑はほとんどない。ごつごつとした岩がそこら中に転がり、時折吹く冷たい風が砂塵を巻き上げるだけ。
これが、俺がこれから治めることになる領地だというのか。
「……ひどいな」
思わず漏れた俺の言葉に、隣のユリウスは黙ってうなずいた。彼の表情は普段と変わらないが、その空色の瞳には憂いの色が浮かんでいるように見えた。
兄のエドガーが言っていた「魔物が闊歩し、人も住まぬ不毛の地」という言葉は、どうやら誇張ではなかったらしい。
しばらく馬を進めると、ようやく小さな村が見えてきた。だが、その村もまた、まるで生命力を吸い取られたかのように静まり返っていた。
家々のほとんどはボロボロで、壁には穴が開き、屋根は崩れかけている。道端には痩せこけた子供たちが座り込み、俺たちを虚ろな目で見ている。すれ違う大人たちの顔には生気がなく、皆一様にうつむいて、重い足取りで歩いていた。
村の中心にある、一番大きな建物。おそらくここが代官屋敷だろう。
俺たちがその前に馬を止めると、中からみすぼらしい身なりをした老人が、おずおずと顔を出した。
「……ど、どちら様でしょうか?」
「本日付で、このアークライトの領主代行を命じられた、リアム・アシュフィールドだ」
俺が名乗ると、老人は目を丸くした。
「りょ、領主様!? あの侯爵家から、このような場所に!?」
老人は村長らしく、彼の話から、この土地の惨状がより一層明らかになった。
まず、土地が痩せすぎていて、作物がほとんど育たない。わずかに収穫できた作物も、その大半をアシュフィールド家からの重税として取り立てられてしまう。人々は常に飢えと隣り合わせの生活を送っているという。
さらに、夜になれば近隣の森から魔物が現れ、家畜や、時には人を襲うこともあるらしい。騎士団の駐留などもちろんなく、村の男たちが貧弱な武器でなんとか追い払っているのが現状だという。
「歴代の代官様方も、皆、ひと月も経たずに逃げ出してしまわれました。もう、我々のことなど、王都の方々は忘れてしまったのだと……」
村長は涙ながらに語った。その言葉は、この村に住む全ての人々の心の叫びのように聞こえた。
絶望。諦観。この村を支配しているのは、そんな重苦しい空気だった。
(なるほどな。これは確かに「ゴミ捨て場」だ)
父と兄は、俺をここに送り込み、静かに野垂れ死ぬことを望んだのだろう。
だが、生憎と俺は、前世でさんざん「無理難題」と名のつく案件を片付けてきた元公務員だ。困難な状況であればあるほど、逆に燃えてくるという厄介な性分をしている。
「村長、皆を集めてくれ。新しい領主として、挨拶と、今後の方針を伝えたい」
「は、はあ……しかし……」
村長は戸惑っている。どうせまたすぐに逃げ出す領主だろうと、そう思っているに違いない。その不信感を覆すには、言葉ではなく行動で示すしかない。
やがて、村の広場に十数人の領民たちが集まってきた。皆、一様に疲弊しきった顔で、警戒心も露わに俺を遠巻きに見ている。その視線が痛いほど突き刺さる。
俺は一つ深呼吸をすると、彼らの前に進み出た。
「俺はリアム・アシュフィールド。今日からこのアークライトを治めることになった」
ざわ、と領民たちの間に動揺が走る。
「皆が苦しい生活を送っていることは、村長から聞いた。正直に言おう。俺は、この家から厄介払いされてここへ来た。魔力もない、能無しだ。だから、魔法でこの土地を豊かにするなんて真似はできない」
領民たちの顔に、ますます深い絶望の色が浮かぶ。だが、俺は続けた。
「だが、俺には知識がある。どうすれば痩せた土地でも作物が育つか。どうすれば飢えずに冬を越せるか。どうすれば、皆が笑って暮らせるようになるか。そのための方法を、俺は知っている」
前世で培った、農業、土木、衛生管理、経済の知識。それらが、この世界でどこまで通用するかは未知数だ。だが、何もしなければ、この村は、この領地は、本当に終わってしまう。
「俺に、少しだけ時間をくれ。必ず、この土地を立て直してみせる。だから、信じて、ついてきてほしい」
俺は深々と頭を下げた。領民たちは、ただ戸惑ったように顔を見合わせるばかりだ。誰も、俺の言葉を信じてはいない。当たり前だ。信頼とは、一朝一夕で築けるものではない。
広場に、気まずい沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは、ずっと俺の後ろに控えていたユリウスだった。彼は一歩前に出ると、静かだがよく通る声で言った。
「リアム様は、約束を違える方ではない。俺がこの命に代えて保証する」
彼の真っ直ぐな瞳と、揺るぎない言葉。それに、領民たちがわずかに息を呑んだのが分かった。
俺は顔を上げ、隣に立つユリウスを見た。彼は俺に向かって、小さくうなずいてみせた。大丈夫だ、と目が語っている。
(ああ、そうだな。俺は一人じゃない)
絶望的な状況には変わりない。だが、俺の隣には、この世界で最も信頼できる相棒がいる。
俺はもう一度、領民たちに向き直った。
「まずは、食料の確保からだ。腹が減っては戦はできんからな!」
俺はわざと明るい声で言った。公務員時代に培った、住民説明会でのハッタリだ。
さあ、腕が鳴る。元公務員の、異世界領地改革プロジェクト。いよいよ、ここからが本番だ。
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