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第8話「氷帝の嫉妬」
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「君は、俺のものだ」
その言葉はまるで烙印のように伊織の心に焼き付いた。顎を掴む征四郎の指先に力がこもり、伊織は息を呑む。目の前の男の瞳には今まで見たことのない燃え盛るような炎が宿っていた。それは純粋な怒りであり、そして伊織の心を揺さぶる激しい独占欲の色だった。
彼の顔がすぐそこまで迫りその唇が触れる寸前、征四郎は寸でのところで動きを止め、ギリと歯を食いしばった。そしてまるで汚れたものでも振り払うかのようにパッと伊織から手を離した。
「……部屋に戻れ」
苦々しげに吐き捨てると征四郎は伊織に背を向けた。その背中が小刻みに震えている。彼が必死で何かをこらえているのが伊織にもわかった。
伊織はまだ心臓が激しく鳴り響く中、よろけるように立ち上がると逃げるようにダイニングルームを後にした。最後に振り返った時、征四郎は窓の外を眺めながら片手で顔を覆っていた。その姿がひどく苦しげに見えた。
自室に戻った伊織はドアに背をもたせ、その場にずるずると座り込んだ。
(君は俺のものだ……)
彼の言葉が頭の中で何度も反響する。それは伊織がずっと聞きたかった言葉のはずだった。けれどあの時の彼の瞳は愛を語る者のものではなかった。自分の所有物を他人に奪われそうになった者の、激しい怒りの目だった。
それでも伊織の胸の奥には小さな喜びの灯がともっていた。彼は自分を「他の誰か」に渡したくないと思ってくれた。ただの置物ではなかった。彼の中で自分は確かに「彼のもの」として存在していたのだ。
その事実が伊織に、父親の仕組んだ縁談に立ち向かう勇気を与えた。
その夜、征四郎は書斎で一人グラスを傾けていた。琥珀色の液体が彼の苛立ちを映して揺れている。
(何をしているんだ、俺は……)
自分でも信じられない行動だった。あの青年が他の男のものになる──その可能性を考えただけで、腹の底から今まで感じたことのないほどの激しい嫉妬が湧き上がってきたのだ。理性が焼き切れそうなほどの独占欲。
危うく力ずくで彼を屈服させるところだった。αの本能が自分のΩを奪われることへの危機感を叫んでいた。
自分のΩだと?
征四郎は自嘲気味に笑った。彼を番にする気はないと、はっきり告げたのは自分自身だ。それなのにこの様は何だ。
だがもう自分の気持ちに嘘はつけなかった。いつの間にか藍沢伊織という存在は征四郎の中で、ただの「鳥」ではなくなっていた。彼の健気な姿、ひたむきな優しさ、そして時折見せるはにかんだような笑顔。そのすべてが凍てついていた征四郎の心を確実に溶かしていたのだ。
亡き番への想いは今も消えない。だがそれとは違う温かな感情が、確かに伊織に向かって育っている。その事実を征四郎は認めざるを得なかった。
「……渡さない。誰にも」
グラスを置き征四郎は電話を手に取った。相手は伊織の父、藍沢家の当主だ。
「夜分に失礼、久遠だ」
冷たく威厳に満ちた声。電話の向こうで相手が息を呑む気配が伝わってくる。
「伊織君の縁談の話、聞かせてもらった。悪いがその話はなかったことにしてもらおう」
「し、しかし久遠様。これはもう先方とも話が進んでおりまして……」
慌てたような父親の声に征四郎は鼻で笑った。
「君の会社の最大の取引先はどこだったかな。確かうちの系列会社だったはずだが」
それは紛れもない脅しだった。逆らえばどうなるか、わかっているなという無言の圧力。
「そ、それは……」
「伊織君は私が預かっている。彼に関する一切の決定権は私にある。今後彼に接触することも余計な差配をすることも一切許さない。いいね?」
有無を言わせぬ口調で告げると、征四郎は相手の返事も聞かずに一方的に電話を切った。
これでひとまず縁談の話は消えるだろう。だが問題はそこではなかった。伊織の気持ちだ。彼はこの縁談をどう思っていたのだろうか。
翌日、伊織は征四郎に呼び出されることもなくいつもと同じ一日を過ごしていた。父親からの連絡もあれ以来途絶えている。きっと征四郎が何かをしてくれたのだろう。伊織はそう信じていた。
夕方、庭仕事から戻り自室で休んでいると部屋のドアがノックされた。メイドかと思いドアを開けると、そこに立っていたのはスーツ姿の見知らぬ男だった。年の頃は三十代前半だろうか。柔和な笑顔を浮かべてはいるがその目つきはどこか執拗で、伊織は直感的に不快感を覚えた。
「君が藍沢伊織君だね。はじめまして、桜坂と申します」
桜坂。その名前に伊織はハッとした。縁談の相手だ。なぜ彼がここに。
「お話は伺っているよ。久遠の当主が我々の邪魔をしているようだね。だが君のお父上は君を私にと強く望んでおられる。一度君と直接話がしてみたくてね。君のお父上の紹介だと言えば、案外すんなり通してもらえたよ。押しかけるような真似をしてすまない」
桜坂はそう言って強引に部屋の中へと一歩足を踏み入れた。伊織が後ずさると彼は伊織の腕を馴れ馴れしく掴んだ。
「や、やめてください……!」
「まあそう警戒しないで。君のような美しいΩは私のような若くて勢いのあるαの隣にこそ相応しい。あの年老いた氷の帝王の屋敷で籠の鳥になっているなんて勿体ないだろう?」
下卑た笑みを浮かべ桜坂の手が伊織の腰に回ろうとした、その時だった。
「その汚い手を離せ」
部屋の入り口に氷の塊のような怒気を纏った久遠征四郎が立っていた。彼の全身から放たれる凄まじい威圧感に、桜坂の顔から笑みが消え引きつったような表情に変わった。
「……これはこれは久遠当主。ご挨拶が遅れました」
「お前に挨拶される覚えはない。人の屋敷に無断で侵入し、私の者に何をしようとしていた?」
私のもの、という言葉が重く響く。
「伊織君から手を離せと言っているのが聞こえないのか」
征四郎が一歩部屋に足を踏み入れる。その瞬間桜坂は弾かれたように伊織から手を離した。本能的な恐怖が彼を支配したのだ。
征四郎は震える伊織の肩を抱き寄せ、自分の背後へと庇うように隠した。そして桜坂を睨みつける。
「二度と彼の前に姿を現すな。さもなくば君の会社がどうなっても私は知らない」
それは静かだが絶対的な王者の宣告だった。桜坂は屈辱に顔を歪ませながらも何も言い返すことができず、そそくさと部屋から逃げ去っていった。
嵐が去った部屋で伊織は征四郎の腕の中にいた。彼の胸板は硬く心臓が力強く鼓動しているのが伝わってくる。征四郎の香りが伊織を優しく包み込んだ。
「……すまない。怖い思いをさせた」
頭上から聞こえてきたのは今まで聞いたこともないほど優しい声だった。
伊織は安堵からかそれとも恐怖からか、彼の胸の中で小さく震えることしかできなかった。
その言葉はまるで烙印のように伊織の心に焼き付いた。顎を掴む征四郎の指先に力がこもり、伊織は息を呑む。目の前の男の瞳には今まで見たことのない燃え盛るような炎が宿っていた。それは純粋な怒りであり、そして伊織の心を揺さぶる激しい独占欲の色だった。
彼の顔がすぐそこまで迫りその唇が触れる寸前、征四郎は寸でのところで動きを止め、ギリと歯を食いしばった。そしてまるで汚れたものでも振り払うかのようにパッと伊織から手を離した。
「……部屋に戻れ」
苦々しげに吐き捨てると征四郎は伊織に背を向けた。その背中が小刻みに震えている。彼が必死で何かをこらえているのが伊織にもわかった。
伊織はまだ心臓が激しく鳴り響く中、よろけるように立ち上がると逃げるようにダイニングルームを後にした。最後に振り返った時、征四郎は窓の外を眺めながら片手で顔を覆っていた。その姿がひどく苦しげに見えた。
自室に戻った伊織はドアに背をもたせ、その場にずるずると座り込んだ。
(君は俺のものだ……)
彼の言葉が頭の中で何度も反響する。それは伊織がずっと聞きたかった言葉のはずだった。けれどあの時の彼の瞳は愛を語る者のものではなかった。自分の所有物を他人に奪われそうになった者の、激しい怒りの目だった。
それでも伊織の胸の奥には小さな喜びの灯がともっていた。彼は自分を「他の誰か」に渡したくないと思ってくれた。ただの置物ではなかった。彼の中で自分は確かに「彼のもの」として存在していたのだ。
その事実が伊織に、父親の仕組んだ縁談に立ち向かう勇気を与えた。
その夜、征四郎は書斎で一人グラスを傾けていた。琥珀色の液体が彼の苛立ちを映して揺れている。
(何をしているんだ、俺は……)
自分でも信じられない行動だった。あの青年が他の男のものになる──その可能性を考えただけで、腹の底から今まで感じたことのないほどの激しい嫉妬が湧き上がってきたのだ。理性が焼き切れそうなほどの独占欲。
危うく力ずくで彼を屈服させるところだった。αの本能が自分のΩを奪われることへの危機感を叫んでいた。
自分のΩだと?
征四郎は自嘲気味に笑った。彼を番にする気はないと、はっきり告げたのは自分自身だ。それなのにこの様は何だ。
だがもう自分の気持ちに嘘はつけなかった。いつの間にか藍沢伊織という存在は征四郎の中で、ただの「鳥」ではなくなっていた。彼の健気な姿、ひたむきな優しさ、そして時折見せるはにかんだような笑顔。そのすべてが凍てついていた征四郎の心を確実に溶かしていたのだ。
亡き番への想いは今も消えない。だがそれとは違う温かな感情が、確かに伊織に向かって育っている。その事実を征四郎は認めざるを得なかった。
「……渡さない。誰にも」
グラスを置き征四郎は電話を手に取った。相手は伊織の父、藍沢家の当主だ。
「夜分に失礼、久遠だ」
冷たく威厳に満ちた声。電話の向こうで相手が息を呑む気配が伝わってくる。
「伊織君の縁談の話、聞かせてもらった。悪いがその話はなかったことにしてもらおう」
「し、しかし久遠様。これはもう先方とも話が進んでおりまして……」
慌てたような父親の声に征四郎は鼻で笑った。
「君の会社の最大の取引先はどこだったかな。確かうちの系列会社だったはずだが」
それは紛れもない脅しだった。逆らえばどうなるか、わかっているなという無言の圧力。
「そ、それは……」
「伊織君は私が預かっている。彼に関する一切の決定権は私にある。今後彼に接触することも余計な差配をすることも一切許さない。いいね?」
有無を言わせぬ口調で告げると、征四郎は相手の返事も聞かずに一方的に電話を切った。
これでひとまず縁談の話は消えるだろう。だが問題はそこではなかった。伊織の気持ちだ。彼はこの縁談をどう思っていたのだろうか。
翌日、伊織は征四郎に呼び出されることもなくいつもと同じ一日を過ごしていた。父親からの連絡もあれ以来途絶えている。きっと征四郎が何かをしてくれたのだろう。伊織はそう信じていた。
夕方、庭仕事から戻り自室で休んでいると部屋のドアがノックされた。メイドかと思いドアを開けると、そこに立っていたのはスーツ姿の見知らぬ男だった。年の頃は三十代前半だろうか。柔和な笑顔を浮かべてはいるがその目つきはどこか執拗で、伊織は直感的に不快感を覚えた。
「君が藍沢伊織君だね。はじめまして、桜坂と申します」
桜坂。その名前に伊織はハッとした。縁談の相手だ。なぜ彼がここに。
「お話は伺っているよ。久遠の当主が我々の邪魔をしているようだね。だが君のお父上は君を私にと強く望んでおられる。一度君と直接話がしてみたくてね。君のお父上の紹介だと言えば、案外すんなり通してもらえたよ。押しかけるような真似をしてすまない」
桜坂はそう言って強引に部屋の中へと一歩足を踏み入れた。伊織が後ずさると彼は伊織の腕を馴れ馴れしく掴んだ。
「や、やめてください……!」
「まあそう警戒しないで。君のような美しいΩは私のような若くて勢いのあるαの隣にこそ相応しい。あの年老いた氷の帝王の屋敷で籠の鳥になっているなんて勿体ないだろう?」
下卑た笑みを浮かべ桜坂の手が伊織の腰に回ろうとした、その時だった。
「その汚い手を離せ」
部屋の入り口に氷の塊のような怒気を纏った久遠征四郎が立っていた。彼の全身から放たれる凄まじい威圧感に、桜坂の顔から笑みが消え引きつったような表情に変わった。
「……これはこれは久遠当主。ご挨拶が遅れました」
「お前に挨拶される覚えはない。人の屋敷に無断で侵入し、私の者に何をしようとしていた?」
私のもの、という言葉が重く響く。
「伊織君から手を離せと言っているのが聞こえないのか」
征四郎が一歩部屋に足を踏み入れる。その瞬間桜坂は弾かれたように伊織から手を離した。本能的な恐怖が彼を支配したのだ。
征四郎は震える伊織の肩を抱き寄せ、自分の背後へと庇うように隠した。そして桜坂を睨みつける。
「二度と彼の前に姿を現すな。さもなくば君の会社がどうなっても私は知らない」
それは静かだが絶対的な王者の宣告だった。桜坂は屈辱に顔を歪ませながらも何も言い返すことができず、そそくさと部屋から逃げ去っていった。
嵐が去った部屋で伊織は征四郎の腕の中にいた。彼の胸板は硬く心臓が力強く鼓動しているのが伝わってくる。征四郎の香りが伊織を優しく包み込んだ。
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頭上から聞こえてきたのは今まで聞いたこともないほど優しい声だった。
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