ダンボール無双~実家を追放されたホームレスの俺が、ダンボールの妖精に導かれて鬼畜ゲーム世界で英雄やってるけど質問ある?~

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第63話 ホームレス、戦争を終わらせる

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 そして、2日目の夜。俺たちは、再び飛び立つ。
 昨日は、北部の補給基地を撃破した。

 次は南部の基地を攻略する。この4つの補給基地を撃破できれば、ローザンブルクの継戦能力はほとんどなくなるだろう。

 仮にこの状態で要塞を攻略できたとしても、ヴォルフスブルクに侵攻できるほどの余裕はなくなる。
 さらに補給基地の再建や物資も集め直さなければいけなくなるので、数年間はヴォルフスブルクの安全は確保できるんだ。

「じゃあ、リーニャ少佐。行ってくるよ。この攻撃で戦争は終わるからな」

「はい、頑張ってください」

 彼女に要塞の守備を任せて、俺たちはローザンブルク南部に侵入した。
 この時代にレーダーなどはないから俺たちの侵入を探知できるものはない。

 ある意味、ステルス戦闘機みたいなものだ。夜に空から侵入すれば、もうこの時代の技術では何もできないだろう。

 おそらく、申し訳程度に弓兵や魔導士、砲兵が防御に回っているだろうが、空中を高速で移動する人間をピンポイントで撃ち落とすことは難しいだろう。

 10分程度で俺たちは南部の補給基地にたどりついた。

「総員、一気に攻撃するぞ」

 昨日と同じように、火炎魔力の雨を地面に降り注ぐ。
 強力な攻撃で弾薬を倉庫ごと吹き飛ばした。

 勇敢な兵士たちが、空中に向かって攻撃をするが届かない。そもそも、戦闘では高い場所にいればいるほど有利になる。そして、空中に対して何も対抗手段を持たない陸上の兵士はただ蹂躙されるだけだ。

 航空優勢。制空権。
 この時代から300年以上後の概念だ。俺たちが一方的に空を支配している状況は、「航空支配エアドミナンス」と言われる状況かもな。

 陸上で抵抗する兵士たちをなぎ払った後、俺たちは最後の補給基地に向かった。
 3大補給基地を制圧した状況で、もう敵に余力は残っていないが、後顧の憂いをなくすために俺たちは飛んだ。

 15分程度で、最後の補給基地ウクルシアにたどりつく。

「皆、俺から攻撃を始める。あとに続いてくれ」

 俺は妖精の加護によって、無詠唱で魔力を発動させることができる。
 俺の手の中には巨大な火球が発生していた。

『すさまじい。あの巨大な火球を無詠唱で……』
『この航空魔力を維持したうえで……一体どんな体力なんだ』

 俺から繰り出された火球は、ウクルシア補給基地を吹き飛ばす。残った倉庫も後方の魔導士隊が処理する。

 よし、勝利は確定したな。あとは、安全に撤退するだ……

 そう思った瞬間、俺の後方にいた魔導士に悲鳴が上がった。

「ぎゃああぁぁぁあああ」

 俺が後ろを振り返ると、ひとりの部下が爆煙に包まれて地上に落下していく様子が見えた。

 まさか……

「みんな地上からの狙撃だ! 散開しろ」

 しかし、地上からの攻撃は正確にもう一人の部下を撃破した。こんな芸当ができる奴なんてひとりしかない。

「クニカズ、きっとニコライ=ローザンブルクだ! どうする!!」
 アルフレッドは俺に向かって叫んだ。
 
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