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学校 Day 1
第7話 「乃愛ちゃん」
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…無事誰にも見つからずに当事者全員が理科室に集まった…
楠先生と近藤先生、B組一同で再度状況を確認した。
そして、今後どうするかを考えることとした。
まず、慧の…といいたいところだが、今の見た目で「慧」という名前は合わないのではないだろうか。
そこで、新しい名前を考えることとなり、
議論の結果…
「乃愛(ノア)」 と呼ぶことにした。
慣れるのには、少し時間がかかるだろうが、乃愛も気に入ってくれたようだ。
苗字は中野のままにした。
次に、慧の両親への報告なのだが、慧の両親は海外に住んでおり、慧は仕送りで一人暮らしをしていたそうだ。
そして、両親への報告も先生方が済ませてくれていた。
また、すぐには帰国できないそうだ。
ちなみに、慧の御両親はとても柔軟な方々で、息子が美少女になったと聞くと、驚きつつもすごく喜んでいたそうだ。
慧的にはとても複雑であろう。
となると、乃愛も一人暮らしということになるのだが、それはさすがにダメだろう。
こんなに可愛い娘の一人暮らしなんて、変質者ホイホイ同然だ。
すぐにも、乃愛のホームステイ先を探すことになった。
全員が立候補しようとしたが、そう上手く条件はあわない。
なんせ、突然だ。
それでも、数名の男子と、大勢の女子がOKとなった。
自宅のプレゼンをし始める者もいたが、決めるのは乃愛だ。
候補者が目を閉じて後ろを向き、乃愛に肩を叩かれたら採用という形式なった。
(候補者以外も目を閉じて)
全員がドキドキしている。
隣の人の心音が聞こえるほどに。
乃愛の軽い足音が聞こえ「決めたっ」と可愛い声と衣擦れ音が聞こえる。
同時に選ばれなかった事が判明した候補者たちの失意の息がもれた。
選ばれたのは、奏太でした。
目を開けてみると、乃愛が奏太に後ろから抱きついていた。
みんなが「あ゛ぁぁぁ」といっているが、乃愛的には一択だった。
女子たちがキラキラした目で、おいでおいでと言っていたが、慧にはいきなりのお泊りはハードルが高すぎる。
(しかも、さっきセクハラされたばかりで、警戒心マックスである)
男子の中でも奏太以外は、慧が苦手なうるさめの陽キャラだった。
なによりも慧にとって奏太は一番の親友だ。
俺も慧に好かれていることは分かっていたので、立候補者を見て、勝ちを確信していた。
だがしかし、抱きつかれるとは思っていなかった。
俺の理性が壊れる前に…早く離れるんだ。
決まった後、皆落ち着きを取り戻し、冷静になって
美少女がケダモノ男子の家に泊まることが許されるのかという議論になった。
(乃愛は奏太の近くの椅子に座った)
奏太が嫌がる女の子に無理やり手を出すようなケダモノでないことは皆分かっていたが、悔しかったのだ。
先生方も困っているようだった。
一方、性の知識を失い、襲われるなんていう概念がない乃愛はなぜ みんな困っているのか分からないようだ。
乃愛ちゃん「カナタは、ノアがきたらイヤ?」と上目遣いで奏太へ一言。
女子一同 「襲われちゃうかもしれないよ」
乃愛ちゃん「カナタは…暴力するひとじゃない…」
女子一同 「…」(だめだ。伝わらない)
女子達は乃愛の考えを変えることは諦め、奏太に釘をさすことで妥協したらしい。
正直、乃愛の上目遣いが可愛いすぎて、否定なんてできそうになかった。
よくわかっていないが、奏太のところにいて良いみたいなので乃愛はご機嫌である。
あと、慧の一人称は僕であったが、乃愛は自分をノアと呼ぶことにしたそうだ。
さらに、女の子らしい口調になるように、頑張ってみるそうだ。
(もとから男らしい口調ではなかったため、特に違和感はない)
その後、突然の乃愛の登場をどういう設定にするかなどを話し合い、先生方は、校長などに話をつけに行った。
楠先生と近藤先生、B組一同で再度状況を確認した。
そして、今後どうするかを考えることとした。
まず、慧の…といいたいところだが、今の見た目で「慧」という名前は合わないのではないだろうか。
そこで、新しい名前を考えることとなり、
議論の結果…
「乃愛(ノア)」 と呼ぶことにした。
慣れるのには、少し時間がかかるだろうが、乃愛も気に入ってくれたようだ。
苗字は中野のままにした。
次に、慧の両親への報告なのだが、慧の両親は海外に住んでおり、慧は仕送りで一人暮らしをしていたそうだ。
そして、両親への報告も先生方が済ませてくれていた。
また、すぐには帰国できないそうだ。
ちなみに、慧の御両親はとても柔軟な方々で、息子が美少女になったと聞くと、驚きつつもすごく喜んでいたそうだ。
慧的にはとても複雑であろう。
となると、乃愛も一人暮らしということになるのだが、それはさすがにダメだろう。
こんなに可愛い娘の一人暮らしなんて、変質者ホイホイ同然だ。
すぐにも、乃愛のホームステイ先を探すことになった。
全員が立候補しようとしたが、そう上手く条件はあわない。
なんせ、突然だ。
それでも、数名の男子と、大勢の女子がOKとなった。
自宅のプレゼンをし始める者もいたが、決めるのは乃愛だ。
候補者が目を閉じて後ろを向き、乃愛に肩を叩かれたら採用という形式なった。
(候補者以外も目を閉じて)
全員がドキドキしている。
隣の人の心音が聞こえるほどに。
乃愛の軽い足音が聞こえ「決めたっ」と可愛い声と衣擦れ音が聞こえる。
同時に選ばれなかった事が判明した候補者たちの失意の息がもれた。
選ばれたのは、奏太でした。
目を開けてみると、乃愛が奏太に後ろから抱きついていた。
みんなが「あ゛ぁぁぁ」といっているが、乃愛的には一択だった。
女子たちがキラキラした目で、おいでおいでと言っていたが、慧にはいきなりのお泊りはハードルが高すぎる。
(しかも、さっきセクハラされたばかりで、警戒心マックスである)
男子の中でも奏太以外は、慧が苦手なうるさめの陽キャラだった。
なによりも慧にとって奏太は一番の親友だ。
俺も慧に好かれていることは分かっていたので、立候補者を見て、勝ちを確信していた。
だがしかし、抱きつかれるとは思っていなかった。
俺の理性が壊れる前に…早く離れるんだ。
決まった後、皆落ち着きを取り戻し、冷静になって
美少女がケダモノ男子の家に泊まることが許されるのかという議論になった。
(乃愛は奏太の近くの椅子に座った)
奏太が嫌がる女の子に無理やり手を出すようなケダモノでないことは皆分かっていたが、悔しかったのだ。
先生方も困っているようだった。
一方、性の知識を失い、襲われるなんていう概念がない乃愛はなぜ みんな困っているのか分からないようだ。
乃愛ちゃん「カナタは、ノアがきたらイヤ?」と上目遣いで奏太へ一言。
女子一同 「襲われちゃうかもしれないよ」
乃愛ちゃん「カナタは…暴力するひとじゃない…」
女子一同 「…」(だめだ。伝わらない)
女子達は乃愛の考えを変えることは諦め、奏太に釘をさすことで妥協したらしい。
正直、乃愛の上目遣いが可愛いすぎて、否定なんてできそうになかった。
よくわかっていないが、奏太のところにいて良いみたいなので乃愛はご機嫌である。
あと、慧の一人称は僕であったが、乃愛は自分をノアと呼ぶことにしたそうだ。
さらに、女の子らしい口調になるように、頑張ってみるそうだ。
(もとから男らしい口調ではなかったため、特に違和感はない)
その後、突然の乃愛の登場をどういう設定にするかなどを話し合い、先生方は、校長などに話をつけに行った。
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