可愛い兄の堕とし方

東雲

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7.終わりと始まり(中) ※R18

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「嫌だ!!まって…っ、や…!」

アデルの腕から逃れようともがくが、がっちりと肩を抱く手はビクともしなかった。

「お静かに。周りの者にバレてしまいますよ?」
「…っ!」

今はまだ馬車に乗り込む前…周囲には家の者しかいないとはいえ、騒げば何事かと注目を浴びてしまうだろう。

「大人しくなさっていて下さいね。…ジュリィ」
「僕が先に乗るね。…はい兄様、こっちにおいで」

アデルから先に馬車へ乗り込んだジュリィへ、まるで荷物を受け渡すかのように移動させられる。
自分より大柄な成人男性を軽々と抱き上げる腕力に改めて驚くが、今はそんなことを気にしている場合ではなかった。

「やだ…!ジュリィッ、離して───」
「暴れないで、兄様。馬車が不自然に揺れてたら、皆気にして見に来ちゃうでしょ?」
「…っ」

『周囲の者にバレる』
そう言われると、どうしても体が抵抗するのをやめてしまう。いっそバレてしまえば、この場から逃げられるかもしれない。だが同時に醜態とも言える姿を、関係を、不特定多数の者達に知らしめることになってしまう。
伯爵家の次男───いや、既に当主となった男の、兄弟同士の乱れた関係。
とんでもない醜聞になることは火を見るより明らかだ。…それは避けたかった。

「や…っ、まってくれ!ジュリィ…!!」

寝台のような場所に寝かせるように降ろされ、当然の如く拘束具に繋がれそうになり青褪める。

「嫌だ!やだ…っ、に、逃げない…っ!逃げたりしないから…、やめてくれ…!!」
「ごめんね、兄様。ちゃんと肌を傷つけないように加工してあるから、我慢してね」
「やっ…やだ…!なんで…!」

無情にも寝台と繋がれるように鎖の手枷が嵌められ、両手の自由を奪われる。手枷の内側、肌に当たる感触は柔らかいのに、ジャラリと響く鎖の音は酷く重い。
絶望の中に見える気遣いが、2人は正気だと物語っているようで、悲しいのか恐ろしいのか分からなくなる。そうしている間に足枷も嵌められ、無意識の内に体がカタカタと震えた。

「や…、やだ…っ」
「ああ、泣かないで…怖いことはしないから、ね?」
「ふ…ぅ…っ」

あやすようにジュリィの唇が口を塞ぎ、唇が触れるだけの柔らかなキスを何度も受ける。

「ん…っ」
「…可愛いなぁ♡ね、気持ち良いことするだけだから…大丈夫だからね?」
「んん…っ」

それが嫌なんだ!…と言い返したいのに、唇を塞がれていて何も言えない。
チュッチュッと唇を喰まれている間に、カチャリと馬車の扉が開く音がして体は強張った。

「遅くなって構わない。なるべく揺れの少ないように走らせてくれ───おや、兄上を独り占めですか?」
「兄さんだって、昨日は抜け駆けしたじゃないか」
「はぁ…ふ…」

ジュリィとは反対側、自分を挟んで座席に腰を下ろしたアデルの指先が、するりと唇を撫でた。

「ぅ…ふ…っ」
「ふふ、これだけで気持ち良いのですね、兄上」
「可愛いね、兄様」
「や…っ、やだ…やだ…!これやだ…っ」

腕を動かせばカチャカチャと鎖が鳴った。
抵抗とすら言えない、ささやかな抗議を無視するように、アデルが小窓を僅かに開けて御者に声を掛けた。

「出してくれ」

それを合図に緩やかに走り出した馬車。
不思議と音も振動もほとんど感じない馬車の中、全裸で両手と両足を拘束された状態でいることの異常さに、勝手に体が震えた。

「兄様、ここからはずっと三人一緒だよ。移動の間、ずぅっと、いやらしいことしようね♡」
「ひっ…や…っ」
「さぁ、もう誰も見てませんから、邪魔な物は取ってしまいましょうね」
「あっ…嫌だ!嫌…っ」

かろうじて体を覆っていた布を取り払われ、呆気なく全身を晒してしまう。

「~~~っ!」
「ふふ、昨日から兄様のおちんぽもおまんこも、恥ずかしいところ全部見てるのに、まだ恥ずかしいんだね。…ああ、いやらしい乳首がビンビンに勃ってる…♡」
「あっ…や…!」
「はぁ…可愛いらしい…♡夜の内に随分と敏感でいやらしい乳首になってしまいましたね」

急に外気に晒され、それに反応しただけ…そのはずなのに、自分でも分かるほど勃起した乳首は、アデルとジュリィの視線を浴びて、痛いほど勃ち上がっていた。
乳首もペニスも後孔も、朝から何度も弄られ撫でられ、快楽を叩き込まれながらイかせてはもらえず、ほんの少しの刺激でも、視線ですら、体の熱を高める道具となっていた。

「み、見ないでくれ…!」
「なに言ってるの?兄様のいやらしい身体、見ない訳ないでしょう?ああ、可愛い兄様の乳首…♡ねぇ、乳首舐めていい?舐めていいよね?ずーっと兄様の乳首しゃぶりたくて仕方なかったの我慢してたんだもん。良いよね?乳首ちゅぱちゅぱってしていいよね?」
「や、や…っ!」
「おっと、その前にこちらを」
「えっ!?ま…っ、なに…!?」

突然視界が真っ暗になり、慌ててかぶりを振るうが、あっという間に視界を布で覆われ、喉がひくついた。

「なに…っ、なんで…!?」
「ご存知ですか?視力を奪われた状態だと、その他の五感がとても敏感になるのですよ。この状態で兄上の体を愛でて差し上げたら、きっとさぞ気持ち良いでしょうね」
「…っ!?まって…!まって!嫌だ!や…っ!」
「今から兄様のエロ乳首、いっぱい舐めて吸って、ぐちゃぐちゃにしてあげるからね?」
「ひ…っ!」

耳元でジュリィの甘い声が響き、それだけで体がビクリと跳ねた。耳を擽る熱い吐息に、背筋がゾワリと粟立つ。

(嘘…無理だ…っ、こんな…!)

ただでさえ敏感になっている体に、これ以上の刺激は毒だ───きっと、耐えられない。

「……っ!」

恐怖とこれから与えられる快感を想像し、勝手に震える体。どちらも恐ろしく、吐き出す息は荒くなった。

「や…、いや……や…っ」
「ふふ、兄様の乳首美味しそう…♡」
「では私も、こちらの乳首を戴きますね」
「ひっ、や…だめ…!」

痛いほど勃ち上がった両の乳首に、2人の吐息がかかり、それだけで腰が甘く疼く。

「だめ!!だめ、ダメだ…っ!やだ…っ、だ…め、ぇ"~~~…ッッ!♡♡」

ぬちゅ♡と熱く湿った舌に乳首を潰され、たったそれだけで快感が全身を走った。

「は…ぁっ♡ひ…っ!やっ…、ああぁっ、だめぇ…っ!!♡♡」

ぬりゅぬりゅ♡コリコリ♡と熱い舌の腹で舐め回され、乳輪ごと強く吸われる。ちゅくちゅくと吸われたまま、舌先で固い粒となった乳首を弾くように舐められ、口からは勝手に嬌声が漏れた。

「ひゃっ、あ…っ♡ひ…っ、イヤ…、イッ…こんな…っ!嫌だ!イヤ…ッっ!♡」
「…兄上、あんまり大きいお声を出されると、御者にえっちな声が聞こえてしまいますよ?」
「…っ!?」

声を潜めるように耳元で囁かれた声に、視界を奪われたまま目を見開く。
今は馬車での移動中なのだ。そして、先ほどアデルが声を掛けたことで分かる様に、壁を隔てた向こう側には手綱を握る御者がいる。
たった一枚の壁を隔てた向こう側には見知らぬ誰かがいる───ただでさえ淫らな行為が、輪をかけて背徳さを増してしまったことに、耳まで熱くなった。

「ぁ…ゃ…っ、や…っ」
「ええ、そうしてお声を抑えていて下さい。兄上のえっちな可愛いお声が存分に聞けないのは残念ですが…お声を出さないよう、必死に耐えるお姿も、きっと可愛らしいでしょうね」
「は…っ、は…、や…やだ…、だめ…!」
「可愛いね、兄様♡…我慢した分、今からいーっぱい乳首でイカせてあげるから、大きな声出さないように頑張ってね」
「エロ乳首で何回イけるか…楽しみですね、兄上」
「あっ♡ひ…っ、やだっ、嫌だぁ…っ!!」

耳元で、胸元で、固く勃起した乳首を指先で弄られながら囁かれた言葉に、意思に反して体は悦んだ。






「あ"っ♡あっ、ひ…っ♡イ…ッ、やらっ♡♡や…っ、い"ぁぁ…っ!♡♡」

乳首をくちゅくちゅとしゃぶられる音と、自分の息遣いばかりが響く馬車の中に閉じ込められ、どれくらいの時間が経っただろう。
目隠しをされ、ただひたすらに乳首をねぶられ嬲られ、弄られるだけの肉となった体は時間の感覚など無くなっていた。

「あ"ぁぁっ!♡♡もぉむり"…っ!♡も…ぉっ、もぉ、ひっ♡♡舐めないれぇ"…!♡♡」

2人の唾液まみれになり、吸い付かれるたび、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら舐められる乳首は、ただの性器と化していた。
パンパンに腫れ上がった乳首は痛いほどなのに、熱い舌で転がされ、指先でカリカリと弾かれるたびに、際限なく快楽を生み出した。

「ひゃっ♡♡あ"っ、だめっ♡カリカリ…ッ、しぢゃ…あ"っ!♡♡」
「ふふ、指で勃起乳首カリカリされるの気持ち良いねぇ~兄様♡ほら、いっぱいカリカリしてあげる♡」
「あっ、あぁぁっ!♡♡♡らめっ!だめ…っ!♡またっ、またイッ…!♡♡」
「兄上、またお声が大きくなっていますよ?もう御者にはバレてしまってるでしょうけど…仕方ないですね」
「んっ、んぅぅぅっ♡♡」

声を抑えられなくなるたびに、アデルとジュリィに交互に唇で口を塞がれ、嬌声を食べられる。
そうしている間も、2人の手と唇は休むことなく乳首を弄り続け、酸欠と快楽で頭がクラクラしてきた。

────コリコリ♡くちゅくちゅ♡カリカリ♡

「んぐぅぅ~~~…っ!!♡♡♡」
「あは、兄様またイッた♡これで何回目かな?乳首でイク癖がついちゃったね?ふふ…可愛いなぁ」
「…っぷぁ♡はっ…♡は…っ、ひっ…やだぁ!♡♡」
「ほら、イッたばかりの敏感乳首でまたイッて下さい。雌乳首で連続イキしましょうね、兄上」
「あっ、ぁぁっ、イヤッ、いやぁぁ…っ!♡♡」

呆気ないほど簡単に、乳首だけで達せる体になってしまったことに愕然としたのはほんの一時だった。
イッた端から固くなった乳首を舐められ弾かれ転がされ、休む暇も無いほど何度も何度も乳首でイかされ、恥などという感情はとうに砕けていた。

「もうやだ…っ!ひっ、もうやめひぇ…っ、やめてぇ…!♡♡」
「兄様、泣かないで?ね?ほら、やめてほしかったらちゃんと言って?『雌乳首でいっぱいイキました』って言えたらやめてあげるから、ね?」
「ええ、兄上。『エロ乳首もう虐めないで下さい』って、可愛くおねだりできたらやめてあげますよ」
「ふ…っ、うぅ…っ、んや…っ♡」

そうなのだ。「やめてくれ」と懇願するたびに、2人からは卑猥な言葉を言うように強要され、嫌だと拒絶すれば乳首への刺激を再開され、終わりが見えない快楽に飲まれた。
もう何度目か分からない懇願に、それでも2人からの返事は変わらない。きっと本当に言うまで、このイキ地獄は終わらないのだ。

「は…っ、ひ…はぁ…っ、あっ♡」

2人の唾液でしとどに濡れた乳首を優しく指先で転がされ、ぬるぬるとしたその感触で乳首をクリクリと遊ばれる感覚に、また体が跳ねた。

「ひっ…やぅ…や…っ♡」
「兄上、兄上の綺麗なお口から、いやらしい言葉を聞かせて下さい」
「まずは乳首からね。ふふ、少しずつえっちな言葉も覚えていこうね、兄様♡」
「…っ、ふ…うぅ…っ」

言うまで、きっと本当に解放してもらえない。

どうして卑猥な言葉を言わせたがるのか分からないが、羞恥を煽り、同時に無くしてはいけない何かを削るには充分な効果だった。

「ほら、言わなきゃまた乳首イジめちゃうよ?僕は良いんだよ?ずーっと兄様の乳首食べていたいもの♡」
「あっ、あっ、や、ダメ…っ!」

言葉と同時に、ジュリィの口に乳首を乳輪ごと含まれ、ちゅぱちゅぱ♡と強く吸われる。

「ひゃ…ぁ…ひぅ…っ♡」
「はぁ…乳輪もぷっくり膨れていやらしい…♡もっともっと、スケベな雌乳首にしてあげるからね♡」
「こちらの乳首も寂しそうですから、弄って差し上げますね」
「あ…っ、ダメ…!ダメ…もう…っ!♡」

吸われてピンと勃った乳首を舌先で弾かれ、摘まれた乳首をコリコリと捏ねくり回され、ゾクゾクと背筋を駆け上がる快感に、いよいよ堪えられなくなった精神が音を上げた。

「…~~~っ!♡♡♡…あっ、ちく、び…メス、乳首で…もう…っ、いっぱい…イッたから…っ、もうやめて…!♡♡」

顔が猛烈に熱い。
視界を塞がれ、2人の顔が見えないのは不幸中の幸いだ───と思っていたのも束の間、突然目隠しを外され、急に明るくなった視界に目を細めた。

「…っ!」
「ああ…兄上…可愛らしいお顔をようやく見れました」
「真っ赤になって可愛い♡ね、ほら、もう一回言って?僕と兄さんの顔を見ながら、もう一回いやらしいこと言って?」
「う、うぅ…っ!」

視界に映るアデルもジュリィも、眩しいほど綺麗で、嬉しそうで、この2人に今の今まで乳首を散々弄られていたのだと思うと、どうしようもない恥ずかしさが込み上げた。

「兄様…ほら、コリコリに勃起したこのいやらしいお肉はなんて言うの?」
「ひゃぐっ…♡」

グリグリと固く勃起した乳首を痛いほど捏ねられながら耳元で低く囁かれ、目尻に涙が滲んだ。

「ひっ、う…メス、乳首…です…っ、…ッ、雌乳首、いっぱい…イッたかや…っ、もうやめて…!」
「兄上、エロ乳首もう虐めないでって、可愛くおねだりしなきゃダメですよ?」
「あっ…、…っ、エ…エロ、乳首…いじめな…で、もう、虐めないで…!お願い…っ!♡」
「お顔を真っ赤にして、可愛いくおねだりできましたね。…では、乳首虐めは一旦お休みしましょう」
「本当はもっともっと、ずーっと兄様の美味しい乳首食べたいけど、我慢するね?」
「あ…っ、はぁ……はぁ……っ」

スルリと撫でるように、胸からアデルとジュリィの手の平が離れていく。そのことにホッとしつつ、刺激されなくなっても尚、腫れたままの自身の乳首を見つめた。

(ジンジンする…)

敏感になった乳首は、ただ外気に晒されているだけで勃起し続け、勝手に快感を拾う。揺れてしまいそうになる腰にグッと力を入れていると、アデルの指先に顎を掬われた。

「いっぱい喘がれて、喉が渇いたでしょう?お水を飲みましょう」

そう言って、水の入った瓶に口を付けるアデル───次になにをされるのか分かり切っていても、抵抗できないことがあるのだなと、他人事のように考えている内にアデルの唇が重なった。

「……ん…」

昨日初めて唇を重ねてから、数えきれないほど繰り返した口づけに、今更抵抗する意味も無かった。
薄く開いた唇から流れ込んできた水を少量ずつ、コクリ、コクリと喉の奥へと流し込めば、名残惜しげにアデルの唇が離れていった。

「……、…はぁ…」
「兄様、僕も」
「…ん…っ」

アデルの唇と交代するようにジュリィに唇を塞がれ、2人から交互に口移しで水を飲まされる。
その間も、2人の手が胸の上や腹を滑るように撫で、撫でられた箇所は擽ったさに震えた。

「んく…っ、ふ…んぅ…っ」

数回に分けて水を飲まされた後、ただの唇を合わせていただけのキスが、舌を絡ませ、唾液で咥内がドロドロに溶ける深い口づけに変わり、一時だけ落ち着いていた体の熱は簡単にぶり返した。

「ん"っ…ふぅぅぅ…っ!」

咥内で逃げ場を無くした舌は、無理やり絡め取られ、吸われ、喉の奥まで侵入しようとする舌に息苦しさから必死に首を振る。

「…っ…ぷはっ、ぁえ…っ、はぁっ…!はぁ…っ」

ようやく離れた唇と舌先からは唾液が糸のように垂れ、顎を濡らしたが、酸欠で朦朧とした頭ではそれを恥ずかしいと思う余裕も無かった。

「くるひ…っ、やだ…っ」
「…ごめんなさい。大人しく水を飲まれる兄上が可愛らしくて、つい貪るように食べてしまいました」
「お水は?もういい?」
「い…、いい…もういい…っ」

フルフルと首を振れば、2人の手が頬や首筋をするりと撫でた。首筋から胸へ、脇腹へ、太腿へ…下肢へと伸びていく手と一緒に、ジュリィが下半身へと移動していく。

「まっ…ジュリィ…!」

股を開かれた状態で拘束された足は、いくら動かしてもカチャカチャと僅かな金属音を鳴らすだけでなんの意味も無かった。
割り開かれた足の間に移動したジュリィが、完全に勃ち上がったペニスに顔を近づけ、その近さに羞恥から顔が熱くなる。

「く、うぅ…っ」
「すごぉい…♡乳首でいっぱいメスイキして、おちんぽビンビンだね。やらしいお汁でおちんぽも金玉もベトベトだ」
「嫌…っ、イヤ…言わな…で…!」
「ほら、また…とろぉって♡おちんぽの先っぽからえっちな涎垂らして…美味しそ♡今からえっちなお汁全部舐めて、おちんぽ綺麗にしてあげるからね?」
「ひっ…!?やっ、やだ!まって…!ぁっ、ひ、ぃ"~~~…っ!!♡♡♡」

ジュルルルルッ♡♡♡

ぱくりとジュリィの口の中に飲み込まれたペニスに、大きく体が揺れた。肉にまとわりつき、ペニス全体をしとどに濡らした先走りは、ジュルジュル♡と下品な音を立てて吸われた。

「あ"っ、だめ…っ!!だっ…あぁぁぁっ!♡♡…~~~~~ッッ!!♡♡♡」

───ビュクッ、ビュク…ッ♡

乳首で何度も達した身体は、射精までには至っていなかった。何度もイキながら、尿道からは先走りと僅かな精をタラタラと零すだけで吐精することもできず、パンパンに膨らんでいたペニスは、ただ咥えられ、吸われただけで呆気なく精を吐き出した。

(…嘘だ…こんな、簡単に…)

呆然としながら、はくはくと酸素を取り込んでいると、ペニスを咥えたままのジュリィが尿道の中に残った精子すら飲み干そうと、鈴口にヂュウゥッ♡と強く吸い付いた。

「は…っ!?♡ひぎゅ…っ!♡♡」

尿道の奥まで無理やり吸い出されるという初めての感覚にビクンッと腰が跳ね、同時に『ゴクリ』と響いた嚥下する音に耳まで犯される。

「…ふは…、ふふちょっとおちんぽ舐めただけでイッちゃったね?」
「はぁ…っ、はぁ…は…う、うぅ…っ」
「兄様のとろとろおちんぽミルク、とっても美味しかったよ♡乳首でいっぱいメスイキしたエッチな味で…」
「嫌…っ!嫌だ!言わな…!」
「金玉も…ああ、すごい…おまんこまでいやらしいお汁でびっちょりだ…♡全部舐め取ってあげるから、舐めやすいようにお股開いてね?」
「…っ!?あ、やだっ、やだぁ!!」
「いけませんよ、兄上。暴れないで」

暴れないでとは言うが、実際のところは2人掛かりで押さえつけられ、強い力で足を掴まれ、まともな抵抗すら許してもらえない。
足首と寝台を繋いでいた枷が外され、一瞬足が自由になったが、あっという間に抱え上げられた腰の下にはクッションが置かれ、視界にはぷるりと揺れる自身のペニスが映った。

「ひ…っ!やだ!やだぁ…っ!!」

足を大きく広げられたまま、折り曲げられた膝の裏には、革と布で作られた新たな拘束具が充てられ、股を割り開いた体勢のまま、寝台へと括り付けられた。
アデルとジュリィの手によって、あまりにも迅速に行われた拘束術。勃起したペニスも後孔も、ジュリィの前に全て曝け出し、隠すことも自由も奪われたまま拘束されたことに、羞恥と同時に恐怖が募った。

「嫌っ!嫌だ!!離してくれ…っ!!」

腕や足を必死に動かそうとするが、鎖と革がガチャガチャ、ギチギチと哀れに鳴くだった。

「大丈夫ですよ、兄上。怖いことなどしませんから…ね?ああ…ほら、そんなに腰を揺らしても、可愛いおちんぽが美味しそうにぷるぷる揺れるだけですよ?」
「うぁっ、や…っ」
「はぁ~…すごぉい…この眺め最高…♡おちんぽもおまんこも丸見えだ。可愛いおまんこがヒクヒクして…えっちなおちんぽ汁で濡れたおまんこ、美味しそう…♡」
「いやだ!見ない…っ!?ひやぁっ♡」

言葉が途切れ、後孔に吐息が触れたくすぐったさに身を捩らせた瞬間、ジュリィの熱い舌が後孔から会陰部をねっとりと舐め上げた。

「あっ、あっ、あ、いや…っ♡ひ、ぃ…んっ♡」

べろり、べろりと自身の先走りや精液で濡れた恥部の液体を舐め取ろうとするような舌の動きに、ぞわぞわとした快感が走る。
アナルの縁を舌全体が包み、うねうねと緩やかに刺激されたかと思えば、会陰部を舌先で擽るように、下から上へ何度も何度もゆっくりと舐め上げられ、ゾクゾクと連続的に背筋が震える。そのまま太腿の内側を舌が這えば、ヂュッと痛いほど強く吸いつかれ、キス痕を残された。

「いやっ…やっ…!」
「おや、ジュリィに先を越されてしまいましたね…では私はこちらに…」
「は…っ、まって!アデ…ッ、…ッ!」

言い終わるよりも早く肩口にアデルの顔が埋まり、首筋や鎖骨に強く吸いつかれ、僅かな痛みに身を竦めた。

「はぁ…、ぁ…や…、あっ…んぅ…っ」

首筋を舐めていたアデルの唇が、自身の唇と重なり、深く口づけられる。
にゅるにゅると舌を舐め回される感覚に、快感しか感じ取れなくなった体は自分の意思に反して従順に応え、咥内を濡らしていった。

「ん…♡…っ!?ふ…っ、ふぅ、ん"んんっ!♡♡」
「…兄様、おちんぽも舐めてあげるから、集中してね」

濡れた恥部を舐め取る動きをしていたジュリィの舌が、唾液で淫部を濡らしていくような動きに変わる。
ふくりと膨らんだ会陰部に唇が吸いつき、濡れた舌が這うたびにぴちゃぴちゃと濡れた音を立てた。そのまま睾丸まで口に含まれ、ジュリィの口の中でコロコロと転がされる。

「ふっ、ふぅぅっ♡♡」
「ちゅ、ちゅぶっ…チュポッ♡はぁ…おちんぽミルクがパンパンに詰まった金玉も美味し♡」
「…っ、んぁ、ぁひゅ…♡っん"ぅぅ…っ♡」

なにか言葉を発したくともアデルに唇を塞がれ、ぐちゃぐちゃに食べられている状態では、くぐもった吐息を漏らすことしか出来なかった。
そうしている間にもジュリィの舌先はペニスの裏筋を這い、唾液で濡れた睾丸や会陰を悪戯に撫でられ揉まれ、快感に尿道からは新たなカウパーが漏れ始めていた。

「綺麗にしてあげたのに、もうお漏らしして…兄様ってば本当にえっちだね」
「んぅ…っ♡ふんんっ…!」

「違う」と首を振ろうとするが、アデルの手によって固定された顔はまともに動かすことすら出来ない。

「おちんぽの先っぽも濃いピンク色になってて、可愛い♡」
「んぐっ♡んう"ぅぅぅっ!!♡♡」

ちゅぷり♡と咥えられた亀頭に、ビクビクと腰が跳ねる。とろりとした唾液を纏った熱い舌が亀頭全体を容赦なく舐め回し、尿道から溢れる先走りと混じってドロドロとした淫猥な液体へと変わっていく。
すっぽりと亀頭部分だけをジュリィの咥内に捕らえられ、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら舌で舐め回される快感に、全身から汗が吹き出した。

「~~~ッッ!!♡♡♡…ぷはっ、あぇっ、あ"っ、やぁぁっ!りゃめっ!♡ひっ♡しょれだめぇえ"…っ!♡♡」

ようやくアデルの唇から解放された咥内もドロドロで、口の端からは互いの唾液が混じった液体がトロリと零れたが、それに構っている余裕など無かった。

「ひぐ、うぅぅっ♡♡だめっ、だめっ、だぇ…っ♡イッちゃ…っ、ひぅっ、またイッちゃうぅっ!♡♡」
「いいんですよ、兄上。いっぱいイッて下さい♡」
「やだ…っ♡…やだ!もうやだ!もうイキたくないぃ…!!」

耳元で囁かれるアデルの声にゾクリと肌が粟立ち、ペニスへの刺激と合わさってそれだけで達しそうになる。乳首だけで何度となく果て、1度大量に精を吐き出した体は絶頂することを拒んでいた。

「ジュリィ…!ジュリィ!もうやめてくれ…!」

ちゅぱちゅぱとペニスの先に吸いついているジュリィに視線を向ければ、その唇がちゅぽっ♡と亀頭から離れた。

「…やだ?イキたくないの?兄様」
「う…うぅ…っ」

コクコクと頷けば、ジュリィが上体を起こした。その間もゆるゆると柔くペニスをしごく手は止まらなかったが、それでも亀頭への口淫が止んだことにより、体からはフッと力が抜けた。

「そう……じゃあ仕方がないね」

思っていた以上にアッサリと引いてくれたことに、ホッと息を吐き出したのも束の間、ジュリィがどこからか取り出した鮮やかな青いリボンに、ひくりと喉が鳴った。

「可哀想だけど、おちんぽイケないように縛ってあげるね」
「は……なっ、ち、ちが…!そういう意味じゃな…!」

ジュリィの言葉にザッと血の気が引き、逃げようと慌ててもがくが、拘束された手足が動くはずも無く、ギチギチと革紐が体に食い込むだけだった。

「やだ!!ジュリィ!!」

その間にもペニスには無慈悲にリボンが巻き付けられていく。カリ首の下から巻かれていったリボンは、射精寸前まで膨張し屹立したペニスをキツく縛り上げた。睾丸にまで巻き付けられたリボンはペニスの根本をギチリと締め付け、そこでリボン結びをされてしまう。

「可愛い~!おちんぽリボン可愛いよ、兄様」
「ええ、とてもいやらしくて可愛らしいですよ、兄上」
「は……は…、ひ…っ」

カタカタと体が震える。リボンによってキツく縛り上げられたペニスは痛いほどで、それだけでも恐ろしいのに、嫌なことにこれから襲い掛かるであろうことを想像して、更に恐怖は募った。

「ひ…イヤ…嫌…っ、嫌だ…!嫌ぁ…!」

なんとか腰を逃がそうと勝手に動く体。その手足や頬を、アデルとジュリィの手がスルスルと撫でた。

「さぁ、これで簡単にはイけませんね」
「おちんぽイけないようにしてあげたからね…今からはいっぱいメスイキしてね?」
「…っ!やだ!嫌だ!!やめてくれ!!」
「…イキたくないって言ったのは、兄様だからね?」

にっこりと妖艶に笑むジュリィの顔に、ゾクリと悪寒が走った。

(ダメだ…!ダメダメダメ!そんなことされたら…っ!)

『そんなこと』を想像し、ピクリと揺れたペニスを再びジュリィの手が掴み、反射的に動こうとした腕に合わせてガチャリと鎖が鳴った。

「ダメ!!やだ!!やだっ、ジュリィ!!やめ…っ、アッ…!♡♡んやあ"あぁっ!!♡♡♡」

───ジュパッ♡ぢゅくっぢゅくっ♡じゅぷっ♡ぐぷっ♡

リボンを巻き付けられず、唯一剥き出しになったままだった亀頭部分を激しく舐められ吸われ、ガクガクと体が跳ねた。

「ひぎっ♡ひぐっ♡♡だめっ!だめ!イッ…!♡♡イッ…いゃあ"ぁっ!♡♡」

亀頭全体をぬちゅぬちゅ♡と舐め回され、尿道を舌先でグリグリ♡とほじくられる感覚に、欲に染まった体は呆気なく達していた。…いや、達しようとしていた。

「あぁぁっ!♡だめ、ダメダメ、ダメ…だめっ♡♡イッ、…~~~~~ッッ!!♡♡♡…っ、はぁっ、はっ、ひぃっ、やらっ!なんれぇ…っ!」

───イけない。
いや、身体は達していた。ただリボンで戒められ、射精することを禁じられたペニスからは精を吐き出すことができず、射精できないまま無理やりイカされた体は、射精欲を残したまま熱が蓄積されていく一方だった。

「ッ…!♡♡あ"あぁあぁぁっ!!♡♡嫌っ、嫌だぁっ!♡♡イケな…っ、ひっ、イケにゃぁ…っ!♡♡」

射精しようとビクビクと脈打つだけで、尿道からは僅かな精子を漏らすだけのペニスはリボンが食い込み痛いはずなのに、今はそんな痛みさえ些細なことだった。

「やめでぇっ!♡♡ジュリ…ッ、ひぐっ♡♡ジュリィ!もうやめ…っ♡♡イッ、あぁぁっ!♡♡もうだめっ♡もう舐めちゃだめぇぇえ"っ!!♡♡♡」

達しているはずなのに亀頭を舐めるジュリィの唇は離れず、唾液を絡ませた熱い舌が敏感な部分をぐちゅぐちゅと責め続けた。
にゅるにゅる♡ぐぷぐぷ♡と、淫液を口いっぱいに含んだまま、とろとろに蕩けた舌が飴玉を舐め転がすようにペニスの先を舐めしゃぶる。その余りにも強過ぎる快感に、瞳からはボタボタと涙が零れ落ちた。

「あっイ"ッ♡♡♡ひぃっ、ひゃらっ♡♡やだっ!もうやめてぇえぇっ!!♡♡」
「気持ち良さそうですね、兄上。ああ…そんなにいやらしい姿を見せられては、我慢できなくなってしまいます…」
「は…っ、…ッ!?♡♡嫌っ!!嫌だ!!ダメッ!アデル!乳首はダ…ぇ、あ"っ、あ"ぁあぁぁ…っ!♡♡♡」

さわさわと頬や唇を撫でていたアデルの指先が胸元へと移り、両の乳首を指の腹でクリクリと撫でるように転がした。

「ひゃっ♡あぁぁぁ…っ!♡♡だめ、だめぇ…っ、乳首まで…っ、あ"っ♡イジっひゃ…ッ♡♡」
「ああ、すごい…乳首をこんなにコリコリさせて…♡おちんぽ気持ち良くて、エロ乳首も勃起しっぱなしですね、兄上♡」
「やめ…っ!♡やめて!なんで…っ、ち、くび…もういじめにゃいって…ぇ"っ!♡♡」
「一旦お休みしましょうと言っただけで、もうしませんとは言っていませんよ?」
「や…っ、そんな…っ」
「…兄様、おちんぽに集中してね?」
「…ッ!♡♡ひっ、いやああぁっ!!♡♡♡ダメッ、だめぇぇ…っ!!♡♡♡」

ぢゅくぢゅくっ♡と激しくなった亀頭への吸いつきに、無意識の内に腰が揺れた。それを許すまいとジュリィと手が腰を掴み、強く押さえつけられガッチリと固定される。完全に動きを封じられ、腹の底から湧き上がる熱を散らすことすら出来ない状況に頭がおかしくなりそうだった。

じゅぷちゅぷッ♡ちゅく♡ぐぷっ♡
カリカリ♡クリクリ♡コリコリ♡

「あ"ぁあぁぁぁっ!!♡♡♡嫌ッ!もう嫌だ…っ!おねが…っ、ひ、おねがい…っ♡♡おねが…あっ♡もうやめれ…っ!ひぅ…っ、もぅイキたぃ…っ、イキた…っ、お願いだからぁ…!♡♡」

亀頭への容赦のない口淫と、快楽を生み出すだけの玩具となった乳首への過ぎた愛撫に、恥もプライドもなく泣きじゃくった。

「もうやだ…っ、もうやだぁ…!」
「…兄様、そんなに可愛く泣かないで」

ちゅぽっ♡と大きな音を立てて、ペニスの先から離れていったジュリィの唇。ようやく熱い口から解放されたペニスは、しゃぶられ過ぎて亀頭が真っ赤に腫れ上がっていた。

「はぁーっ、はぁーっ、はぁー…っ♡♡」
「ふふ、おちんぽの先っぽ真っ赤にして…可愛い♡」
「ひゃうっ♡」

ふぅ…と息を吹きかけられ、触られてもいないペニスがピクンピクンと揺れた。

「どうしたのですか?イキたくないのでしょう?」
「ひく…ひ…、イヤ…ちが…やめてって…あっ、やっ♡」

固く勃ったままの乳首をアデルの指先にコリコリと捏ね回され、腹の奥が重くなる。

「もうやめて…!乳首も…っ、触らないで…!もう…イキたくな…っ」
「ええ、イキたくないのですよね?だからおちんぽもキツく縛ってあげ───」
「ちが…っ、ちがう!そうじゃなくて…!」

ブンブンと首を振れば、パタタッと汗と涙が粒となって散った。いつの間にか全身ぐっしょりと濡れていた。

「ダメだよ、兄様。ちゃんと言わないと。…どうしたの?おちんぽと乳首で気持ち良くなり過ぎて、怖くなっちゃったの?」
「ふ…ふ、ぅ…っ」

一瞬、快感を肯定してしまうことに躊躇いが生まれたが、これ以上の手淫も口淫も恐ろしく、戸惑いながらもコクリと頷いた。

「おちんぽも乳首も、もう弄っちゃダメ?」
「う、ぅ…!」
「でも、イキたいんだよね?さっき言ったもんね?『イキたい』って」
「…っ」
「ねぇ、イキたいって、どうやって?イクってどうしたいの?兄様」
「…それ、は…」


───射精がしたい。


射精それを意識した瞬間、頭の中はそれ一色に染まり、その瞬間を想像してぶるりと腰が震えた。
リボンで戒められ、射精することを禁じられたまま舐られ続けたペニスは達しても吐精を許されず、睾丸はパンパンに膨らんでいた。
その精を一気に吐き出せたなら…限界まで高められた熱は引くことも無く、意識すればするほど射精欲を刺激した。

「はぁ…はぁ…っ、ひ…♡」
「兄上、私達がいるのに、一人で勝手に気持ち良くなってはダメですよ?」
「ひぅっ♡ひが、ちがうよ…っ!だめっ、乳首イジらないで…っ」

ピンピン♡と勃起した乳首を弾かれ、体が跳ねる。

「やだ…!しゃせ…、射精したい…っ!」
「射精?おちんぽイキたいの?」
「うぅ~…っ」

自ら淫らな行為を望むような発言に、顔が熱くなりながらもコクリと頷いた。恐らくこうでも言わない限り、いつまでも快楽地獄は続くだろう。想像することすら恐ろしい現状に、一刻でも早く解放してほしい気持ちが勝った。

「なら、ちゃんとおねだりしなきゃ。『おちんぽミルク出したい』って。『おちんぽミルク出させて』っておねだりして、兄様♡」
「は…っ!?」
「可愛くおねだりできたら、おちんぽからミルクぴゅっぴゅってしてイかせてあげるよ?」

チュッとペニスの先にジュリィの唇が落とされ、その僅かな刺激にすらビクリと体が揺れた。全身熱いはずなのに、思考だけはサァッと冷めていくような感覚に吐く息は震えた。

「…あ…ぅ…」

卑猥な言葉を、その行為を望む言葉を自分の口から言わなければ、きっとこの責め苦は終わらない───それを瞬時に悟ってしまったのは、朝から続く淫らな行為の中で嫌というほど学んだからだろう。

「さぁ兄上。兄上のこの可愛らしいお口から、いやらしいお言葉を仰って下さい」
「あ…ひゅ…っ」

乳首を撫でていたアデルの片手が唇を撫でた。そのまま口の中に指を差し込まれ、舌を揉まれ上顎を撫でられ、勝手に溢れ出した唾液をくちゅくちゅと混ぜるように口の中を指で犯された。

「あ…んぁ…♡」
「ほら、言えますよね?おちんぽミルク出させてって、おねだりできますよね、兄上」
「おねだりできるまで、おちんぽイキはおあずけだからね」
「ほっ…!?♡ひゅっ、おっ…!♡♡りゃめ…!♡♡」

再びジュリィの咥内にペニスの先を含まれ、ぶわりと全身が粟立った。限界まで高められていた熱がほんの少しだけ落ち着いていたところに再び熱い舌を絡められ、瞬発的に快感の波が押し寄せる。

「んあ"ぁあぁぁっ!!♡♡♡やめっ、ひっ♡だめぇっ♡もうだめ!もうだめ!もうダメだかやぁ"っ!♡♡」

ぐにゅぐにゅと熱い舌が亀頭全体を舐め回す感覚に嫌でも腰が跳ねた。自身のペニスから漏れたカウパー液とジュリィの唾液が混じり、舌が動くたび、じゅぷっぐぷっ♡と卑猥な音を立てる。

「いぎゅっ…♡♡イッ、イッちゃ…っ、あ"っ…~~~っ!♡♡♡ひぁっ!?♡あ"っ!やだ!嫌だっ、乳首さわんにゃ…あ"ぁぁ…っ!♡♡♡」

ぬるりと濡れたアデルの指が摘むように乳首をコリコリ♡と転がし、きゅうっと腹の奥に熱が集まった。アデルの指が動くたび、ぬるぬると乳首を刺激するその滑りが自身の唾液だと気づき、言い例え様のない羞恥に襲われる。

「あ"っ♡♡あ"ぁ~~~…やだぁ…ッ!♡♡♡…ひ、いう、言うから…っ♡言うからやめれ…っ!♡♡…ッ、お、おち…おちんぽ…っ、おち、んぽ、イキたい…っ♡おちんぽイキたいよぉ"…っ♡♡」

瞬間、ピタリと止まった口淫と手淫に、荒い呼吸を吐き出した。亀頭を舐めしゃぶっていたジュリィの唇が真っ赤な舌を見せながら離れていく。ドロリと白く濁った大量の淫猥な液体が咥内から垂れ、ペニス全体を濡らす感覚にすら腰が揺れた。

「はぁ…はぁ…、ひ…はッ…♡」
「ふふ、おちんぽって言えたね、兄様」
「お顔を真っ赤にされて…ああ、なんて可愛らしいんでしょう…♡おちんぽイキたいんですか?」
「ひっ♡ひぅ…っ、おちんぽ…っ♡あっ、乳首ダメ…!♡おち…おちんぽイキたいの…っ♡♡」

固くなった乳首をやわやわと撫でるように、優しく胸を揉むアデルの手の平にも敏感に反応してしまう体に、情けなくも泣き声が混じった。

「イヤ…っ、いやだぁ…!」
「ああ、ごめんなさい。兄上が可愛らしくてつい…」
「ほら、兄様?おちんぽイキおねだりして?おちんぽどうしてほしいの?」
「は…っ、は…ふ…♡」

───もう、我慢できない。

そうして許容しまうことが、1つの枷を、壁を、壊してしまうことだと分かっていた。
この状況でどれほど危険なことかも理解していた。
…それでも、もうこれ以上耐えられなかったのだ。


「お…おちんぽ、ミルク…出させて…っ、おちんぽミルク…ぴゅって、して…イかせて…!♡おねが…っ、ひぁ…っ♡♡」


「…良い子だね、兄様。ああ…本当に…えっちな顔でいやらしいこと言って…可愛いなぁ」

言い終える前にジュリィの手がリボンの端を摘み、しゅるりと結び目を解いた。
キツく結ばれた青いリボンがハラリと解けるのと同時に聞こえた、低く劣情を含んだジュリィの声にゾクリと快感が走る。触れてもいないのに、トプリ♡と尿道から漏れた一雫はトロトロとペニスの表面を流れ落ちた。

「あ…あ…っ♡」
「ふふ、おちんぽミルクが垂れていくだけで気持ち良いのですね」
「は…ぁ…や、も、もう…っ、イキた…っ!」
「うん、イキたいね♡イキたいならもっとおねだりして?ね、兄様」
「ふ…う…っ♡お、おちんぽ…っ、おちんぽイかせて…!おちんぽミルク…ッ♡おちんぽミルク、出したいの…!お願い…、おちんぽミルク出さしぇ…っ~~~ぇあぁぁ…ッッ!♡♡♡」

───ぐぷぷぷぷ♡

「んあ"あぁ"あぁぁっ!!♡♡♡」

言葉を遮るように、幾度の絶頂を超え、パンパンに膨らんでいたペニスをジュリィが深く咥え込んだ───瞬間、バチンッと視界が弾けるような快感に体が引き攣り、拘束具がギチギチと苦しげに唸った。
熱く蕩けた咥内の温度と、ペニス全体を舐め上げるように這わされた舌の動きだけで際限なく生まれる快楽に、瞳からは新たな涙が止め処なく溢れた。

「あ"あぁあぁぁっ!!♡♡♡イグッ!イクッ…!♡でうっ♡♡でひゃうっ♡おちんぽミルク出ひゃ…っ!♡♡」
「…良いですよ。兄上の特濃おちんぽミルク、ジュリィのお口の中にたっぷりと出してあげて下さい」
「…ッ!♡♡ひっ♡あっ、イ"ッ…~~~~~ッッ!!♡♡♡」

───びゅるるるるっ♡♡♡

「あぁぁ…~~~はっ…はぁ♡♡ひ…は…っ♡♡」

耳元で囁かれたアデルの艶やかな声に鼓膜が震え、射精の許しを得たペニスは、大量の精子を吐き出して達した。
睾丸は溜まった精を絞り出そうとビクリ、ビクリと跳ね、そのたびに達した余韻と共に精液が尿道からとろとろと流れ出していく感覚に頭がボーッとする。漏れる蜜を端から全て舐め取っていく柔らかな舌の感覚はあまりにも甘美で、過ぎた快感に頭がクラクラし始めた。

(……あ…これ…、…だめだ…)

チカチカと眩む視界の中、アデルとジュリィの顔が近づき、両頬にそっと唇が落とされた。

「気持ち良かったですね、兄上。おちんぽミルク出ちゃうって、ちゃんと言えましたね。とっても可愛らしかったですよ」
「ふふ、兄様のおちんぽミルク、ぜ~んぶ飲んであげたよ♡美味しかったぁ♡」

弾む2人の声と、チュッチュッと響くリップ音と腹や胸を撫でる2つの温かな手の平を感じながら、意識はどんどんと薄れていく。
激しい絶頂の後の心地良い温度と優しいキスに、安心してはいけないと分かっているのに、とろりと意識は沈んでいった。


「───愛しています、兄上」
「───大好きだよ、兄様」



眠るように瞼を閉じる瞬間、囁かれた愛の言葉は、どうしてか鮮明に脳の奥まで届いた。
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