天使様の愛し子

東雲

文字の大きさ
12 / 140
エンプティベッセルと新たな魂

11

恐る恐る振り返った先、そこにいたのは、予想していた通り、背に翼を携えた天使だった。

美しい顔立ちの、少年と青年の狭間を思わせるような小柄な男性の天使。白銀の髪に漆黒の瞳は月の光と夜空を流し込んだようで、夜の世界にいて尚煌めいていた。
その厚みのある銀糸の睫毛に縁取られた黒い瞳が、射貫くようにこちらを睨んでおり、恐怖で足が竦んだ。

(……ど、うし……)

声が出なかった。動くことも出来なかった。硬直したまま立ち尽くすことしかできず、震えてしまいそうになるのを必死に耐えた。

なんと言えばいいのだろう?
なんと言ったら駄目なのだろう?
どう動けばいいのだろう?
どう動いたらいけないのだろう?
そのどれもが分からなくて、何も答えられなかった。


「……はぁ」

目の前の天使の吐いた重い溜息に体がビクリと跳ねた。

「口を開いても腹が立つが、何も言わなくても腹立たしい男だな」
「……ッ」

投げつけられた言葉が、胸を刺す。
話すことも駄目、話さなくても駄目。そう言われて頭は混乱し、はくりと音にならない声で唇が震えた。

「クズが…またヴェラの花を踏み荒らしにでも来たのか? 大人しくしていると聞いていたが、アテにならないな」

険しい目つきのまま、鼻で笑われた。だが今は、言われた言葉の方が衝撃的で、頭が真っ白になった。

(あ、らす…? ……この花を…踏、む……?)

単純に理解ができなかった。
この美しい花を踏むことも、一面の花畑を荒らすことも───その理解できない行為を、ということも。

「ま…ま、て…、そ、そんな、ことしな…」

情けないほど震えた声で否定しようとするが、睨むような天使の目つきに言葉に詰まる。

(そんなこと、しない…)

そう思いつつ、今の自分なら「しない」と言い切れるが、のこととなると分からず、唇を噛んだ。
自分自身のことも分からないのに、以前の自分のことなど分かる訳がない。
記憶が無いだけで本質は変わらないのか、それとももっと別の何かが変わったのか、それすら分からないのだ。

ただ、以前に自分はこの美しい花畑を踏み荒らしたという過去があるらしい。もしそれが事実なら、それだけはどうあっても変わらない。───例え、今の自分が知らなくとも、周りの者には通じない話だということは嫌でも分かった。
『クズ』と呼ばれたことに、さして驚きがないのはそのせいだろうか。
そう呼ばれるようなことをしていたのかと思うと、ショックを受ける気力すら失せた。
なにも言わなくなった自分を訝しげに睨みつけたまま、天使が口を開いた。

「謹慎の意味が分かっていないのか? バルドル様の慈悲まで無駄にするとは…どこまでも救えない奴だな。そもそも、どうやって部屋から出た? お前にあの部屋の扉は開けられなかったはずだが」

(……そう…なんだ…)

扉の外に出ようと思ったことすらなかったので知らなかった。だが、扉が開かないとなると、必然的に外に出る方法など限られてくる訳で───…

その時、パタパタと背後で羽ばたく小さな羽の音に気づきハッとする。緊張と恐怖で意識が散漫になり、小さな天使達の存在を忘れていた。

「あっ…」

なにか考えるより早く、背後に控えていた赤子達がふわりとくうを飛び、自分と天使との間に割り込むように前に進み出た。
まるで自分を背に守るようなその行動に驚き、目を見開く。

「あ、あの…」

小さな小さな背中に守られているような状況に動揺する。が、同時に天使と直に対峙しなくて良くなったことに安心してしまっているのも事実で、自身の不甲斐なさに恥ずかしくなった。

「…プティ? なぜここにいる?」

(ぷ、てぃ…?)

天使の発した言葉を頭の中で反芻する。

(プティ…? この子達のこと…?)

名称なのか呼び名なのかは分からないが、可愛らしい響きに一瞬気が緩んだのも束の間、天使の表情が一層険しいものになり、体がビクリと跳ねた。

「お前…まさかプティ達を脅したのか?」
「………え…?」

(…お、どす……?)

思ってもいなかった言葉に思考が止まる。

「他のやつ等はもう言うことを聞かないと分かって、プティに目をつけたのか? 逆らえないと分かっている赤ん坊にまで暴力を振るったのか?」

(…まっ、て……なに? なんで…?)

錆びついた歯車を動かすように、ギシギシと軋む音が聞こえそうな脳みそで男の放った言葉を噛み砕き、必死に理解しようとした。
話が飛躍したとしか思えない言葉。だが、もし…もし考えが合っているなら、赤子達が自分と共にいるのは、自分に脅されているからだと思われている…ということだろうか?

あの部屋の扉以外の出入り口と言えば、バルコニーしかない。使飛ぶことができない自分にとって、あの高さを自分の力だけで下りることが出来ないのは明白だ。誰か、他の者の力を借りなければ不可能なことだろう。…だから、思われてしまったのだろうか?

『赤ん坊達を脅して、部屋から抜け出す手助けをさせた』と───…

(…そ、んな……)

言葉が出てこない。
極々自然に、当たり前のように、そうであることが当然だとでも言うように、そう思われているという事実に打ちのめされる。
こんなに優しく温かく可愛い子達を脅すだなんて、ましてや暴力を振るうだなんて、そんな恐ろしいことをするはずがない。誰だってきっとそうだ。

それなのに、自分は共にいるだけで、そう思われてしまう。そういう行為を強いたと思われてしまう。
そういう存在なのだと、もう何度目かも分からない『自分は嫌われ者で、蔑まれる存在なのだ』という現実を、まざまざと思い知らされた。

「そ、そんなこ…と、し、してな…」

声が震えるのを止められない。
だってもう分かってしまったのだ。なにを言っても、きっと信じてもらえないのだろうと。
それでも、否定せずにはいられなかった。否定の言葉に、天使の男は美しい顔を歪め片眉をピクリと上げた。

「じゃあなんだ? 力で押さえ付けて、外に出せとでも命令したのか?」
「ち、ちが…っ、命、令、なんて…」

それでは脅していることと変わらない。咄嗟に否定の言葉を口にしようとして、はたと気づき、言葉に詰まる。
『命令』はしてないが『お願い』をしたのは自分だ、と。

自分が外に出れたのは、赤子達の力によるもので、そこに間違いはない。
外に出ようと最初に誘ったのは赤子達だが、最終的に外に出ることを決断したのは自分だ。
ここで「違う」と言って「じゃあ何故」と問われたとして「赤子達に誘われて」と答えるのは、自分が犯したのであろう罪の責任をこの子達に押し付けるのと同義だ。
それは駄目だ、とまともに動かない頭で必死に考える。
ただ否定するのではなく、きちんと言葉にして伝えなければ…そう思い、なけなしの勇気を振り絞って口を開いた。

「め、命令…も、脅し、たりも…してない…です。お、お願い…は、したけど…」
「………は?」

威圧的に聞き返され、息を飲む。思わず俯いた視界の端に、眉間に皺を寄せた天使の姿が映った。

「なんだその喋り方は? 気持ちが悪い」
「………」

(………気持ち、悪い…)

無遠慮に投げつけられた言葉に、だが何かを言い返すことも出来ずに足元を見続けた。
恐らく、恐らくきっと、以前の自分の喋り方と違うせいで気味が悪いのだろう。それくらいは理解できた。…理解はできたが、なにも感じないほど鈍感にもなれなかった。
自分自身を否定されたような感覚はどうしたって沸いてしまう。
性懲りもなく傷つき、悲しくなる自分が嫌で堪らなかった。

自分は最低な存在なのだと、さっさと理解できていたなら、どれほど楽だっただろう。
侮蔑も敵意も憎悪も、慣れてしまえたならどれだけ良かっただろう。

そうなりたくないと思いながら、そうであれたならと思ってしまう。
生まれてからずっと、積み重なるようにぶつけられた負の感情に、精神は磨耗し、疲弊していた。

(…嫌だ…また……)

気を抜けば滲んでしまいそうな視界に、グッと奥歯を噛み締める。その時ふと、パタパタと羽ばたく羽の音が耳に入り、視線を上げた。
天使の男と自分の間で大人しく成り行きを見守っていた小さな天使達が、心配そうな表情でこちらの様子を伺っていた。
言葉を発せない彼らが口を挟むこともできず、かと言って手を出すことも出来なかっただろう。
居心地の悪い空間に留めてしまったことが申し訳なくて、口を開こうとして───噤む。

(また…気持ち悪いって言われる…)

先ほどの男の言葉がまだ耳に残っている。声を出すことすら怖くて、開けた口からは吐息が漏れるだけだった。
そんな様子を心配したのか、赤子がふよふよと近づいてきた。
すぐ側まで近寄ってきた赤子が、いつも彼らがそうしているように、自分に触れようとした瞬間だった。



「プティ、触るな。───けがれる」



ハッキリと、侮蔑を含んだ言葉が響く。

───刹那、何かが壊れたような音がした。

グラリと地面が揺れるような感覚に襲われ、揺れる視界のままその場から後退る。それが目眩だと気づくより早く、フラつく体のまま踵を返した。

「おい!」

背後で男の咎めるような声が聞こえたが、もう無理だった。
あの場で彼と対峙することも、話すことも、視界に入ることも…きっとと気づいてしまった。
その苦痛を与えているのが自分自身だという現実に、耐えられなくなってしまったのだ。
背後で、小さな羽が後を追って来る音が聞こえた。

「プティ、そいつに構うな。放っておけ」

その後ろから聞こえた男の叱るような声に、息が苦しくなる。
後ろを振り返る勇気もなく、フラつきそうになりながらも足早に歩を進めた。一刻も早く、自分がいるべき場所に帰りたかった。

(はやく…はやく…、戻らなきゃ…っ)

我慢していた雫が、両目からポタリ、ポタリと零れ落ちる。
ずっと目を逸らし続けていた事実を突きつけられ、心は悲鳴を上げていた。

自分という存在そのものが、害悪なのだろうと。
自分がそこにいるだけで、皆気分を害するのだろうと。
姿を見せるのも言葉を発するのも、駄目なのだ。
あの部屋の中でただ大人しく、息を殺すように時が流れるのを待つしかないのだ。
それを守れずに、外に出た自分が悪いのだ、と。

───ならば、その手助けをしてしまった小さな天使達は…?

ぐちゃぐちゃになった思考に響くのは、先ほどの天使の言葉だ。
自分に触れるなと、構うなと、赤子達を叱るような声。
自分に触れることも、交流を持つことも、きっと行ってはいけない行為なのだ。
それなのに、外に出る為の手助けまでさせてしまった。知らなかったとはいえ、悪い行いをさせてしまった。
自分と関わったせいで、そのせいで優しい子達が怒られてしまうかもしれない。
それが悲しくて、苦しくて───恐ろしかった。

嬉しいという感情も誰かとふれあう喜びも、温かい感情を教えてくれたのも、与えてくれたのも、すべて小さな天使達だった。
清らかで優しい、愛しい子達。
自分が唯一大切だと思える存在。なによりも大事だと思う優しい子達が、自分のせいで罰を受けたら、自分のせいで傷ついたら、自分のせいで汚れたら───そう考えるだけで、恐ろしくて恐ろしくて堪らなかった。

「…っ、はっ…、は…っ」

悲しいのか恐ろしいのか、ぐるぐると体内で巡る暗く重い感情が、涙となってボロボロと零れた。
息をすることすら苦しくて辛くて…それでも歩みは止めなかった。一刻でも早く、あの部屋に帰らねばと、その気力だけで体は動いていた。

そんな様子に、周りを飛ぶ赤子達は、皆泣きそうな顔をしていて、それがより一層胸を苦しくさせた。
自分には過ぎた優しさで、自分のせいでそんな表情をさせてしまっているのが申し訳なくて、なのに「大丈夫だよ」と笑う余裕さえ無い。
こうして今一緒にいることすら罪なのかもしれないと思うと、声を掛けることすら躊躇われた。

(はやく…っ、もどらなきゃ…!)


誰と会うことも、言葉を交わすことも無い。
ただ時間だけが過ぎていく、何も無い、無機質なあの部屋に───…





「はぁ…はぁ…っ、は…っ」

ようやく辿り着いた見慣れたバルコニーの下。
振り向き、いつものように赤子達に部屋まで帰してもらおうと小さな手に手を伸ばしかけて、ハッとした。

『プティ、触るな。───汚れる』

(けがれる……)

自分に触れるだけで、この子達の何かが汚れてしまうのだろうか…そう思うと、ただ愛しいと触れていた柔い肌が、触れてはいけないもののように思えて、それ以上動けなかった。

(でも、…だって…じゃあ…)

もう何度となく触れていることを思い出し、血の気が引いた。
どういう意味で言われた言葉なのかは分からない。もしかしたら、ただの比喩表現で、実際にこの子達のなにかを汚す訳ではないのかもしれない。
でももし、もし本当に、なにか取り返しのつかないことをしてしまっていたのだとしたら───…?

『もう手遅れなのかもしれない』
『もう元には戻らないのかもしれない』
『自分が触れてしまったせいで…』

そんな押しつぶされそうなほどの罪悪感に、カタカタと体が震えた。
目の前の赤子達は、一度伸ばした手を引いたまま動かなくなった自分を不思議そうな目で見つめていた。ふいに、一人の赤子の伸ばした手が自身の体に触れそうになり、大袈裟なほど後退ってしまった。

「…っ! …ぁ…ごめ…ごめん…っ、ごめんね…!」

驚いた表情の赤子に謝ることしかできない。
避けたい訳じゃない。遠ざけたい訳じゃない。
それでも、これ以上この子達に影を落とすような存在にはなりたくなかった。

「ごめ…っ、…っ!」

一度は落ち着いたはずの涙が、ボタボタと雫となって頬から零れ落ちた。
止めようにも止まらないそれに耐え切れず、両手で顔を覆い、嗚咽を噛み殺すように口を閉じた。
僅かな沈黙の後、ふわりと体が宙に浮く感覚がして、慌てて顔を覆っていた両手を外した。
赤ん坊達に触れていないのにどうやって…と傍らを見れば、ゆったりとした服の端を、小さな手がキュッと握り締めているのが視界に入った。

「あ……」

賢しい子達だ。目が合った赤子がニコリと笑ってくれた。肌に触れない様、触れることを躊躇った自分に配慮してくれたのだろう。
赤ん坊に気を遣わせてしまった申し訳なさと、泣くだけで何も出来ない自分の不甲斐なさと、こんな状況でも優しい子達の温かな情に、止め処なく涙が溢れた。

(ごめんね…ごめんね…っ)

声に出したら泣き声になってしまいそうで、心の中で何度も何度も謝り続けた。


降り立ったバルコニーの上、蹌踉めきそうになるのをなんとか堪え、開け放ったままの窓へとフラフラと近寄った。
内と外との境界線、そこを跨ぐ間際にそっと後ろを振り返る。ふわふわと飛びながら、心配そうな表情でこちらを見つめる赤子達。

愛しい子。大好きな子。だからこそ、もう触れられない。
大切な子達だからこそ、自分という存在から遠ざけたい。

これで最後───と深く息を吸うと、精一杯笑んでみせた。



「ごめ、ね…っ、も…ここに、っきちゃ、ダメだよ…っ」



しゃくり上げ、震えた声で紡いだ言葉は聞き取りづらかったかもしれない。でもきっと大丈夫だ。この子達なら、分かってくれるだろう。
そう言葉にするのが限界で、逃げる様に部屋の中へと飛び込むと、勢いよく窓を閉め、分厚いカーテンで外の世界との繋がりを遮断した。

「う…っ、うぁぁ…っ、あぁぁっ…!」

ギリギリの状態で立っていた体は、崩れ落ちるように床の上で丸まった。冷たい床が、指先まで冷えた身体をより一層凍えさせる。
悲しいのか苦しいのか恐ろしいのか、もう分からなかった。
ただ我慢していた泣き声が、堰を切ったように空しい部屋の中に木霊した。


───この日を境に、締め切られた窓が開くことはなくなった。










誰かと触れ合うことも、自分自身のことも恐ろしくなったアドニスは、その日から懇々と眠り続けた。
分厚いカーテンで締め切られた部屋は昼夜問わず薄暗く、その更に奥、天蓋で仕切られ、隔絶された暗闇の中で、怯えるように眠りに落ちた。
天使と邂逅したあの日、涙が枯れるまで泣き続けたアドニスは、外に出ていたことがバレてしまったことをようやく思い出した。
不安定な精神に追い討ちをかけるように、その事実が更に恐怖を与えた。

『怒られるかもしれない』
『誰かが部屋にやって来るかもしれない』
『また怖い思いをするかもしれない』
『また苦しい思いをするかもしれない』
『また悲しい思いをするかもしれない』

大人の姿をした天使達は、アドニスにとってはもはや恐怖の対象でしかなかった。
どうしようもない脅迫概念に襲われ、隠れる場所も逃げる場所も無い部屋の中で、縋るようにベッドの中へと逃げ込んだ。
そうして柔らかな布団の中で、誰かが自身を咎めに来るかもしれない恐怖に震えながら、現実から逃げる様に眠りについた。

光を一切通さない暗闇の中、朝も夜もなく眠り続けた。
何かを望むことも、願うことも、求めることもなく、拒絶するように意識を手離した。
同時に、自身が誰かに苦痛や不快感を与えないよう、天蓋で隔離された暗闇の中に閉じ籠もったのだ。


眠る時間は徐々に徐々に長くなり、一日、二日、と日を跨いで眠り続けることが増えていった。

一日が二日になり、四日になり、十日になり…そうして、アドニス本人すら気づかないまま、目覚める間隔は日ごとに長く、減っていった。





───アドニスが最後に目覚めてから数ヶ月。

閉ざされた暗闇と静寂の中、その存在すら忘れられた様な部屋の片隅で、ただそこに在るだけの物言わぬ肉の塊となった体は、命が枯れ果てる寸前まで追い込まれていた。










生まれて間もない幼かった魂が、“アドニス”として生を受けた日から、三年という月日が流れていた。
感想 509

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。

志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。 美形×平凡。 乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。 崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。 転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。 そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。 え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~

TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】 公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。 しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!? 王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。 これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。 ※別で投稿している作品、 『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。 設定と後半の展開が少し変わっています。 ※後日譚を追加しました。 後日譚① レイチェル視点→メルド視点 後日譚② 王弟→王→ケイ視点 後日譚③ メルド視点

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか

まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。 そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。 テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。 そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。 大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。 テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。 ※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。