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たくさん泣いて、たくさんキスをして、たくさん愛の言葉を伝えた後、『おすわり』の状態を解除されると、カウチソファーに座るルノーの隣に腰を下ろした。
泣き過ぎと興奮、ルノーからの目一杯の愛情を注がれた体は重く、少しばかり眠かったが、今はほんのりと宿る気怠ささえ、幸せの証に思えた。
ルノーに凭れ掛かったまま、合わせた手の平の先を絡ませ、ぼんやりと空を見つめる。
口数も少なく、ただ寄り添っている今を愛おしむだけの時間を満喫しながら、首元にそっと触れた。
「ルゥくん、その……素敵なcollarをありがとう」
「ベルに気に入ってもらえて嬉しいです。よくお似合いですよ」
ふわりと微笑むルノーは嬉しそうで、つられて頬が緩む。
「ありがとう、ルゥくんにそう言ってもらえて、私も嬉しいよ。……あとで、鏡でちゃんと見たいな」
首輪単体ではなく、身につけている自分を見てみたい。やはり可愛らしすぎるかもしれないが……とそんなことを考えながら、指先で表面の刺繍をなぞった。
「ええ、是非じっくりご覧になってください。こちらでしたら、いつもの服装にも合う色合いですし、普段使い用には最適だと思います」
ルノーの色彩にそっくりなcollarは、確かに普段の服装にも合うだろう。その服自体、ルノーが贈ってくれた物なので、本当に全身、彼の色と好みに染め上げられている訳だが……とそこまで考えて、はたとある単語が引っ掛かった。
「普段使い用……?」
「はい。こちらはお仕事に行く時や、家で過ごす時に使い易いように、シンプルなデザインにしました。あとは、お茶会や夜会に参加する時用に、華やかな物も作っている最中ですし、デートの時用にもっと可愛らしいデザインの物も作る予定です。お休みの日なら大きいリボンで結ぶタイプの物も可愛いですし、お仕置きの時用に、もっと首輪っぽい形の物も欲しいですね。これまで通り、リボンで結ぶだけの物もベルに似合いますし……ああ、寝る時用に、ネックレスタイプも作りましょう」
「…………うん?」
何気なく聞いただけなのに、怒涛の返答が返ってきた。あと、「作っている最中」と言っただろうか?
「これだけじゃないのかい……?」
「ええ、勿論。こんなに可愛いベルに、たった一つだけなんて有り得ません」
「……それは、いいのかな?」
「collarの数についてなら、何も問題ありませんよ。一つしか贈ってはいけないという決まりもありませんから」
「……そう、なのか?」
「ええ、そうです。これから何個も、何十個でも、ベルに似合う物をたくさん贈りますね」
「……うん。ありがとう」
疑問を残したまま、ルノーの言葉に頷く。そういうものなんだろうか……とは思うものの、これまでの知識不足を思えば、自分が知らなかっただけという可能性もある。
ルノーが言うことなのだから、きっとそういうものなのだろう、と納得した。
──因みに、かなり後になって、この発言が一般的なものではないと知るのだが、その時には既に、二桁は贈られた後だった。
「でも、私が貰うばかりというのもいけないから……」
「なにを仰るんですか。ベルは僕に愛されて、目一杯可愛いお姿を見せてくれるだけで十分です。collarも、僕がベルを愛でたいがために贈るんです。ベルがそれを身につけてくれるだけで、僕はこれ以上ないほど満たされますから、ご心配なさらないでください」
「そ、そう、か」
そういえば、ルノーは自分を愛でることで何より満たされる、と付き合い始めの頃に言っていた。collarをたくさん作るのも、彼のDom性を満たすものであり、愛情表現なのだろう。
だとすれば、素直に愛情の証を受け取るだけでいいのかもしれないが……
「えっと……でも、じゃあ、他に、私に、何か望むことはあるかい……?」
「他にですか?」
「だって、私はもう、ちゃんと、ルゥくんのものになれたし……だから、ルゥくんが私に対して我慢しなければいけないことも、無くなっただろう?」
「!」
以前、ルノーは「自分にはまだ、ベルのすべてを制限する権利がない」と言っていた。けれど、collarを身につけ、名実ともにルノーと結ばれることになった今、彼が我慢しなければいけないような柵はない。
「ルゥくんは、私になにがしたい?」
そう言って見つめれば、交わった瞳が大きく見開かれた。そこに映った期待と興奮、欲望に安心しながら、繋いだ手をきゅっと握る。
「……なんでもいいですか?」
「えっと……怖くなることと、悲しくなること以外なら……」
「ふふ、良い子。ちゃんと『好きにしていい』って言うのは、いけないことって覚えてましたね」
「うん……!」
思いがけず褒められ、相好を崩せば、ルノーがゆるりと瞳を細めた。
「……では、屋敷の裏にある小さなお家を、僕にくださいませんか?」
「……庭園の端にある、あの家かな?」
「はい」
屋敷の裏の小さな家──それは、元は祖父が、趣味に没頭する為に建てた物だった。
学者気質だった祖父は、考えに没頭したい時、一人で静かに過ごせる場所が欲しかったらしく、わざわざ屋敷の裏の庭園の隅に小さな家を建てたのだ。
小さなと言っても、平民が暮らす家よりも一回りほど大きく、庭園に馴染むような外観で建てられたそれは、可愛らしくも立派な屋敷だ。
祖父が亡くなった後は特に使用する機会もなく、手入れだけはしながらも、長く放置されていた。
「所有権が欲しい訳ではありません。自由に使っていいという権利が欲しいんです」
「それは、構わないけど……何かに使うのかい?」
至極当然な疑問を口にすれば、ルノーが愛らしい顔で微笑んだ。
「ベルを閉じ込めるためのお家にします」
「──ッ」
瞬間、ゾクリとしたものが背を駆け抜け、反射的に体が跳ねていた。
「言いましたよね? またいけないことをしたら、お家に閉じ込めて、お外に出しませんよって」
「え……あ……」
確かに言われていたその言葉を思い出し、コクリと息を呑む。
「ベルに似合うように、内装も全部変えます。壁紙も、床も、家具もカーテンも全部、僕がベルに似合うと思う物に変えて、中で生活ができるように整えて、ベルを閉じ込めて、誰も近寄らせません。勿論、一人にはしませんから、安心してください。僕も一緒です。朝から晩まで、ずっと二人きりで過ごすんです。僕以外の誰かと会うことも、話すことも、目を合わせることも許しません。僕が許すまで、お仕置きが終わるまで、ベルはお家から出ちゃいけません。……僕だけのベルとして、生きてください」
「っ……!!」
(ああ、本当に……)
──嬉しすぎて、頭がおかしくなりそうだ。
きっとルノーは、今言ったことを本当に実行するだろう。
自分のためだけに誂えられた小さな屋敷の中、閉じ込められ、ルノー以外はいない限られた世界で、彼のためだけに生きる。
どこか倒錯的な、ともすれば狂愛にもなりかねないそれが、彼の願いであり、なによりの望みなのだろう。
どこまでも重く、Domの支配欲に染まった愛。
その愛を一身に受けることも、ルノーが正直に欲を吐露してくれたことも、彼のものとして望まれることも、すべてが嬉しく、愛おしくて、理性が焼けて溶けていくような幸福感が胸を満たした。
「……それが、ルゥくんの望みなら」
「……いいんですか? 本当に、お外に出しませんよ?」
「うん。いいよ」
「……お屋敷の中にいる間は、ベルにはなにもさせませんよ? ベルのしたいことは、全部、僕がします」
「うん」
「……僕のしたいように、良いことも悪いことも、全部決めてしまいますよ?」
「うん」
「……いいんですね?」
「いいよ。私は、ルゥくんのものだから……ルゥくんが欲しいものは、全部、あげるよ」
「っ……!!」
そう告げれば、ルノーが目を見開き、蕩けるような美しい笑みを浮かべた。
「ああ……っ、ベル、ベル、愛しています、僕だけのベル……!!」
繋いでいた手の甲に、唇が触れる。強請るような、懇願するような、誓うような口づけ。
熱い唇が離れ、火照った手の平にルノーが頬を寄せると、まるで愛らしい愛玩動物のように肌を擦り寄せ、うっとりと微笑んだ。
「愛しい人。どうか、僕なしでは生きていけない生き物になってください」
とろりと笑んだ甘い蜂蜜のような瞳。そこには、強烈なGlareのオーラが揺らめいていた。
その輝きに、身も心も奪われながら、胸の内で独りごちる。
(もう、とっくになってるよ)
もうずっとずっと前から、きっと君なしでは生きていけなくなっていた──そんなことを思いながら、今生唯一の愛を謳う。
「君が望むなら、喜んで」
色鮮やかな花弁が舞う青空の下、真っ白な衣装に身を包み、愛しい人と共に笑い合う。
いつか見た光景によく似た世界の中、大好きな家族と、大切な友人、見守ってくれた多くの人達に祝福されながら、永遠の愛を誓った。
首元には、この日のためだけに用意された特別なcollar。
レースのリボンと、甘いミルクティー色の薔薇で彩られた純白のそれには、金色の糸で『 Renaud』と、最愛の人の名が刻まれていた。
END
泣き過ぎと興奮、ルノーからの目一杯の愛情を注がれた体は重く、少しばかり眠かったが、今はほんのりと宿る気怠ささえ、幸せの証に思えた。
ルノーに凭れ掛かったまま、合わせた手の平の先を絡ませ、ぼんやりと空を見つめる。
口数も少なく、ただ寄り添っている今を愛おしむだけの時間を満喫しながら、首元にそっと触れた。
「ルゥくん、その……素敵なcollarをありがとう」
「ベルに気に入ってもらえて嬉しいです。よくお似合いですよ」
ふわりと微笑むルノーは嬉しそうで、つられて頬が緩む。
「ありがとう、ルゥくんにそう言ってもらえて、私も嬉しいよ。……あとで、鏡でちゃんと見たいな」
首輪単体ではなく、身につけている自分を見てみたい。やはり可愛らしすぎるかもしれないが……とそんなことを考えながら、指先で表面の刺繍をなぞった。
「ええ、是非じっくりご覧になってください。こちらでしたら、いつもの服装にも合う色合いですし、普段使い用には最適だと思います」
ルノーの色彩にそっくりなcollarは、確かに普段の服装にも合うだろう。その服自体、ルノーが贈ってくれた物なので、本当に全身、彼の色と好みに染め上げられている訳だが……とそこまで考えて、はたとある単語が引っ掛かった。
「普段使い用……?」
「はい。こちらはお仕事に行く時や、家で過ごす時に使い易いように、シンプルなデザインにしました。あとは、お茶会や夜会に参加する時用に、華やかな物も作っている最中ですし、デートの時用にもっと可愛らしいデザインの物も作る予定です。お休みの日なら大きいリボンで結ぶタイプの物も可愛いですし、お仕置きの時用に、もっと首輪っぽい形の物も欲しいですね。これまで通り、リボンで結ぶだけの物もベルに似合いますし……ああ、寝る時用に、ネックレスタイプも作りましょう」
「…………うん?」
何気なく聞いただけなのに、怒涛の返答が返ってきた。あと、「作っている最中」と言っただろうか?
「これだけじゃないのかい……?」
「ええ、勿論。こんなに可愛いベルに、たった一つだけなんて有り得ません」
「……それは、いいのかな?」
「collarの数についてなら、何も問題ありませんよ。一つしか贈ってはいけないという決まりもありませんから」
「……そう、なのか?」
「ええ、そうです。これから何個も、何十個でも、ベルに似合う物をたくさん贈りますね」
「……うん。ありがとう」
疑問を残したまま、ルノーの言葉に頷く。そういうものなんだろうか……とは思うものの、これまでの知識不足を思えば、自分が知らなかっただけという可能性もある。
ルノーが言うことなのだから、きっとそういうものなのだろう、と納得した。
──因みに、かなり後になって、この発言が一般的なものではないと知るのだが、その時には既に、二桁は贈られた後だった。
「でも、私が貰うばかりというのもいけないから……」
「なにを仰るんですか。ベルは僕に愛されて、目一杯可愛いお姿を見せてくれるだけで十分です。collarも、僕がベルを愛でたいがために贈るんです。ベルがそれを身につけてくれるだけで、僕はこれ以上ないほど満たされますから、ご心配なさらないでください」
「そ、そう、か」
そういえば、ルノーは自分を愛でることで何より満たされる、と付き合い始めの頃に言っていた。collarをたくさん作るのも、彼のDom性を満たすものであり、愛情表現なのだろう。
だとすれば、素直に愛情の証を受け取るだけでいいのかもしれないが……
「えっと……でも、じゃあ、他に、私に、何か望むことはあるかい……?」
「他にですか?」
「だって、私はもう、ちゃんと、ルゥくんのものになれたし……だから、ルゥくんが私に対して我慢しなければいけないことも、無くなっただろう?」
「!」
以前、ルノーは「自分にはまだ、ベルのすべてを制限する権利がない」と言っていた。けれど、collarを身につけ、名実ともにルノーと結ばれることになった今、彼が我慢しなければいけないような柵はない。
「ルゥくんは、私になにがしたい?」
そう言って見つめれば、交わった瞳が大きく見開かれた。そこに映った期待と興奮、欲望に安心しながら、繋いだ手をきゅっと握る。
「……なんでもいいですか?」
「えっと……怖くなることと、悲しくなること以外なら……」
「ふふ、良い子。ちゃんと『好きにしていい』って言うのは、いけないことって覚えてましたね」
「うん……!」
思いがけず褒められ、相好を崩せば、ルノーがゆるりと瞳を細めた。
「……では、屋敷の裏にある小さなお家を、僕にくださいませんか?」
「……庭園の端にある、あの家かな?」
「はい」
屋敷の裏の小さな家──それは、元は祖父が、趣味に没頭する為に建てた物だった。
学者気質だった祖父は、考えに没頭したい時、一人で静かに過ごせる場所が欲しかったらしく、わざわざ屋敷の裏の庭園の隅に小さな家を建てたのだ。
小さなと言っても、平民が暮らす家よりも一回りほど大きく、庭園に馴染むような外観で建てられたそれは、可愛らしくも立派な屋敷だ。
祖父が亡くなった後は特に使用する機会もなく、手入れだけはしながらも、長く放置されていた。
「所有権が欲しい訳ではありません。自由に使っていいという権利が欲しいんです」
「それは、構わないけど……何かに使うのかい?」
至極当然な疑問を口にすれば、ルノーが愛らしい顔で微笑んだ。
「ベルを閉じ込めるためのお家にします」
「──ッ」
瞬間、ゾクリとしたものが背を駆け抜け、反射的に体が跳ねていた。
「言いましたよね? またいけないことをしたら、お家に閉じ込めて、お外に出しませんよって」
「え……あ……」
確かに言われていたその言葉を思い出し、コクリと息を呑む。
「ベルに似合うように、内装も全部変えます。壁紙も、床も、家具もカーテンも全部、僕がベルに似合うと思う物に変えて、中で生活ができるように整えて、ベルを閉じ込めて、誰も近寄らせません。勿論、一人にはしませんから、安心してください。僕も一緒です。朝から晩まで、ずっと二人きりで過ごすんです。僕以外の誰かと会うことも、話すことも、目を合わせることも許しません。僕が許すまで、お仕置きが終わるまで、ベルはお家から出ちゃいけません。……僕だけのベルとして、生きてください」
「っ……!!」
(ああ、本当に……)
──嬉しすぎて、頭がおかしくなりそうだ。
きっとルノーは、今言ったことを本当に実行するだろう。
自分のためだけに誂えられた小さな屋敷の中、閉じ込められ、ルノー以外はいない限られた世界で、彼のためだけに生きる。
どこか倒錯的な、ともすれば狂愛にもなりかねないそれが、彼の願いであり、なによりの望みなのだろう。
どこまでも重く、Domの支配欲に染まった愛。
その愛を一身に受けることも、ルノーが正直に欲を吐露してくれたことも、彼のものとして望まれることも、すべてが嬉しく、愛おしくて、理性が焼けて溶けていくような幸福感が胸を満たした。
「……それが、ルゥくんの望みなら」
「……いいんですか? 本当に、お外に出しませんよ?」
「うん。いいよ」
「……お屋敷の中にいる間は、ベルにはなにもさせませんよ? ベルのしたいことは、全部、僕がします」
「うん」
「……僕のしたいように、良いことも悪いことも、全部決めてしまいますよ?」
「うん」
「……いいんですね?」
「いいよ。私は、ルゥくんのものだから……ルゥくんが欲しいものは、全部、あげるよ」
「っ……!!」
そう告げれば、ルノーが目を見開き、蕩けるような美しい笑みを浮かべた。
「ああ……っ、ベル、ベル、愛しています、僕だけのベル……!!」
繋いでいた手の甲に、唇が触れる。強請るような、懇願するような、誓うような口づけ。
熱い唇が離れ、火照った手の平にルノーが頬を寄せると、まるで愛らしい愛玩動物のように肌を擦り寄せ、うっとりと微笑んだ。
「愛しい人。どうか、僕なしでは生きていけない生き物になってください」
とろりと笑んだ甘い蜂蜜のような瞳。そこには、強烈なGlareのオーラが揺らめいていた。
その輝きに、身も心も奪われながら、胸の内で独りごちる。
(もう、とっくになってるよ)
もうずっとずっと前から、きっと君なしでは生きていけなくなっていた──そんなことを思いながら、今生唯一の愛を謳う。
「君が望むなら、喜んで」
色鮮やかな花弁が舞う青空の下、真っ白な衣装に身を包み、愛しい人と共に笑い合う。
いつか見た光景によく似た世界の中、大好きな家族と、大切な友人、見守ってくれた多くの人達に祝福されながら、永遠の愛を誓った。
首元には、この日のためだけに用意された特別なcollar。
レースのリボンと、甘いミルクティー色の薔薇で彩られた純白のそれには、金色の糸で『 Renaud』と、最愛の人の名が刻まれていた。
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