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1. 怨児/土蜘蛛
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泥々としている。
命は消えている。
死の匂いだけが蔓延り、世界を覆う。
嗚呼、私の心が生まれる。
私の心が受け継がれる。
此れは奇跡か禍いか。
それとも端無き神の御業か。
いずれにせよ、私が貰い受けたこの愛を。
注がずにはいられまい。
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目玉焼きを上手く焼けない。
上手く焼けた、と皿に移そうとしてもいつも目玉の部分がぐしゃりと潰れてしまう。
潰れた目玉を見るたびにイライラする。とにかく焼けた卵をお椀によそった米に乗せて、その上に別に焼いたベーコンを置く。
それを二人分。そして居間の卓袱台まで運び、静かに配膳した。
「また潰れているな」
憂悟が潰れた目玉焼きを見つめて呟いた。言われるまでもない。
「憂悟さんが半熟が良いって言うから挑戦してみるけど、全然上手くいかないんですよ」
ぼくは自分の不甲斐なさを誤魔化すように言い訳じみたことを言いつつ、自分の分を口にした。味付けが足りないことに気付き、立ち上がって台所から醤油を持ってきた。
「俺は別に食えれば構わんのだが」
言って、憂悟は味の薄さも特に何も気にすることなく、与えられた食事を口の中に素早く掻き込んだ。
「旭、お前もさっさと食べて準備をしろ。怨児狩りだ」
「起きたばかりですよ」
ぶつくさと文句を言いたかったが、憂悟の鋭い視線に射抜かれて、一息吐くだけにとどめた。
憂悟は立ち上がり、部屋の奥にある刀置きから刀を二振り、持ち上げる。
そのうちの一振りを憂悟はぼくに投げた。
憂悟に投げられた刀を受け取り、すぐに戦装束に着替える。
親鳥の後をひたすらついて回る小鴨のように、ぼくは憂悟についていく。
今日、怨児が出たと言う場所は、人通りも少ないトンネルだった。
深夜と言うこともあり、辺りに車一台すら見当たらない。ひゅごお、という風の音だけが、トンネルの入り口から不気味に響いていた。
「行くぞ」
憂悟はズンズンとトンネルの中へ進んで行くので、ぼくも慌てて後に続いた。
ツンとした匂いが鼻につく。もう嗅ぎ慣れたこの匂いは、吐瀉物と糞尿と硫黄を混ぜたみたいな、最悪な悪臭だ。僕も憂悟も布を口の周りに巻き、匂いを防いでいるが、それでもこの悪臭は完全には防ぎきれない。毒息を吐く怨児に備え、憂悟はいつもガスマスクを持ち歩いてはいるが、いざと言う時に使えないと困る、と普段は使用を許可されていない。
トンネルの中に、うじゃうじゃと動き廻るモノがいた。
地面を這いずり廻るそれは、夜の闇よりも黒い漆黒。その漆黒の人のような身体に、蜘蛛のように幾つもの細い足が生えている。
それが何体も何体も無数に重り、トンネルの中を所狭しと這いずっていた。
怨児だ。
ぎょろぎょろとその眼を忙しなく動かしていたかと思うと、急にぼくらの方を一斉に向く。
思わず息を呑んだ。
憂悟は既に怨児の大群に駆け寄っていた。
自分達を襲う憂悟の存在に気付き、怨児達も叫び声をあげる。
「✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎‼︎」
甲高い怨児の声に、耳を防ぎたくなる。黒板を爪で引っ掻くようなその音は、ゾクゾクと悪寒を走らせた。
何も出来ず、ただ木偶みたいにトンネルの入り口に立ち尽くしているぼくと違い、憂悟は怯むことなくその手に握られる得物を振るった。
次々と襲い来る怨児を斬り伏せる。
斬られた怨児からは血が吹き出し、憂悟と刀を赤く染め上げる。
くるりくるりとその身を翻しながら怨児を殺していくその様は、一つの演舞のようでもあり。
飛び散る鮮血すらも、殺戮の舞いを彩る化粧だ。
憂悟から少し離れた場所の怨児達は、ぼくの存在にも気付く。そして身体から生える腕と脚をひっきりなしに動かして、気味の悪い動きで迫って来た。
ぼくは自身の顔の前に刀を構え、必死に振るった。何とか怨児の一体の首を斬る。それでも怨児はそれこそ蜘蛛か蟲のように動きを止めない。
頭をもがれても尚、襲いかかろうとする怨児の身体目掛けて刀を突き刺す。それでようやく一体沈黙し、次の怨児の首をはねる。
そんな風に、僕がたった三体の怨児を倒したくらいで息が切れている中、憂悟はトンネル中の怨児を全て片付けていた。
山のように幾層も連なる怨児の屍体の上に刀を刺し、憂悟は息絶え絶えのぼくを見下ろしていた。
トンネルの入り口から月明かりが差し込む。
それは幻想画と見間違う程に、荘厳な光景だった。
人ならざる化生の屍の上に座す憂悟の姿は、見る者を魅了する力に溢れていた。
「はあ」
ぼくの口から漏れたその息は、果たして疲労によるものか。
「旭、まだだ」
憂悟がぼくに言う。そして真っ直ぐ、天井を指差した。
その指差す先を見てぎょっとする。
ぼくの身体ほどはある、人間の頭がそこにあった。にやにやと嫌らしく笑う表情の下に、怨児と同じ、蜘蛛と見紛う気味の悪い、漆黒の身体があった。
「一体、土蜘蛛に成っていたか」
憂悟はそう吐き捨て、立ち上がる。
そして彼は装束を左腕と左胸の分だけ、はだけた。
そこには黒々とした腕がある。夜の闇よりも漆黒い黒。
それは怨児の身体と同じモノだ。
その腕で、もう一度刀を握る。
刀すらも黒く。漆黒く漆黒く染まっていく。
憂悟は怨児の屍体を踏み締めて、にやにやと天井に引っ付いて笑う土蜘蛛に向かって跳躍した。トンネルの天井は、人が本来跳べるような高さではないが、憂悟の身体はぐんぐんと上昇する。
憂悟が土蜘蛛の顔に近づく。
土蜘蛛は、ぐぱあと腹を空かせた子供のように口を開けた。
その顔に、憂悟は漆黒の刀を、渾身の力で振り上げた。
「✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎」
土蜘蛛が叫ぶ。身体の芯まで拒絶するような叫び声。
ぼくは思わず耳を塞いだ。
叫ぶ土蜘蛛の身体が、額からぱかりと割れた。
憂悟はそのまま怨児の屍体の上に着地する。
斬られた土蜘蛛から真っ赤な鮮血が、雨のように降り注ぎ、辺り一面を濡らした。
ドシン、と大きな音を立てて憂悟の目の前に、土蜘蛛が天井から落ちる。
土蜘蛛は動かない。
既に他の怨児と同じように、屍の仲間となっている。
憂悟は目の前に落ちた土蜘蛛の腹を蹴り上げると、その腕を一本もぎ取った。土蜘蛛の腕をぼくに放る。
一連の討伐の様子を呆けた様子で見惚れていたぼくは我に返り、土蜘蛛の腕を受け取った。
怨児の屍体の上から飛び降り、憂悟は僕に近寄って、強く肩を叩いた。
痛みにぼくは肩をさする。
「帰るぞ、旭」
来た時と同じように、同行者のぼくを待とうともしない憂悟を、ぼくは土蜘蛛の腕を持ち上げながら追い掛けた。
泥々としている。
命は消えている。
死の匂いだけが蔓延り、世界を覆う。
嗚呼、私の心が生まれる。
私の心が受け継がれる。
此れは奇跡か禍いか。
それとも端無き神の御業か。
いずれにせよ、私が貰い受けたこの愛を。
注がずにはいられまい。
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目玉焼きを上手く焼けない。
上手く焼けた、と皿に移そうとしてもいつも目玉の部分がぐしゃりと潰れてしまう。
潰れた目玉を見るたびにイライラする。とにかく焼けた卵をお椀によそった米に乗せて、その上に別に焼いたベーコンを置く。
それを二人分。そして居間の卓袱台まで運び、静かに配膳した。
「また潰れているな」
憂悟が潰れた目玉焼きを見つめて呟いた。言われるまでもない。
「憂悟さんが半熟が良いって言うから挑戦してみるけど、全然上手くいかないんですよ」
ぼくは自分の不甲斐なさを誤魔化すように言い訳じみたことを言いつつ、自分の分を口にした。味付けが足りないことに気付き、立ち上がって台所から醤油を持ってきた。
「俺は別に食えれば構わんのだが」
言って、憂悟は味の薄さも特に何も気にすることなく、与えられた食事を口の中に素早く掻き込んだ。
「旭、お前もさっさと食べて準備をしろ。怨児狩りだ」
「起きたばかりですよ」
ぶつくさと文句を言いたかったが、憂悟の鋭い視線に射抜かれて、一息吐くだけにとどめた。
憂悟は立ち上がり、部屋の奥にある刀置きから刀を二振り、持ち上げる。
そのうちの一振りを憂悟はぼくに投げた。
憂悟に投げられた刀を受け取り、すぐに戦装束に着替える。
親鳥の後をひたすらついて回る小鴨のように、ぼくは憂悟についていく。
今日、怨児が出たと言う場所は、人通りも少ないトンネルだった。
深夜と言うこともあり、辺りに車一台すら見当たらない。ひゅごお、という風の音だけが、トンネルの入り口から不気味に響いていた。
「行くぞ」
憂悟はズンズンとトンネルの中へ進んで行くので、ぼくも慌てて後に続いた。
ツンとした匂いが鼻につく。もう嗅ぎ慣れたこの匂いは、吐瀉物と糞尿と硫黄を混ぜたみたいな、最悪な悪臭だ。僕も憂悟も布を口の周りに巻き、匂いを防いでいるが、それでもこの悪臭は完全には防ぎきれない。毒息を吐く怨児に備え、憂悟はいつもガスマスクを持ち歩いてはいるが、いざと言う時に使えないと困る、と普段は使用を許可されていない。
トンネルの中に、うじゃうじゃと動き廻るモノがいた。
地面を這いずり廻るそれは、夜の闇よりも黒い漆黒。その漆黒の人のような身体に、蜘蛛のように幾つもの細い足が生えている。
それが何体も何体も無数に重り、トンネルの中を所狭しと這いずっていた。
怨児だ。
ぎょろぎょろとその眼を忙しなく動かしていたかと思うと、急にぼくらの方を一斉に向く。
思わず息を呑んだ。
憂悟は既に怨児の大群に駆け寄っていた。
自分達を襲う憂悟の存在に気付き、怨児達も叫び声をあげる。
「✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎‼︎」
甲高い怨児の声に、耳を防ぎたくなる。黒板を爪で引っ掻くようなその音は、ゾクゾクと悪寒を走らせた。
何も出来ず、ただ木偶みたいにトンネルの入り口に立ち尽くしているぼくと違い、憂悟は怯むことなくその手に握られる得物を振るった。
次々と襲い来る怨児を斬り伏せる。
斬られた怨児からは血が吹き出し、憂悟と刀を赤く染め上げる。
くるりくるりとその身を翻しながら怨児を殺していくその様は、一つの演舞のようでもあり。
飛び散る鮮血すらも、殺戮の舞いを彩る化粧だ。
憂悟から少し離れた場所の怨児達は、ぼくの存在にも気付く。そして身体から生える腕と脚をひっきりなしに動かして、気味の悪い動きで迫って来た。
ぼくは自身の顔の前に刀を構え、必死に振るった。何とか怨児の一体の首を斬る。それでも怨児はそれこそ蜘蛛か蟲のように動きを止めない。
頭をもがれても尚、襲いかかろうとする怨児の身体目掛けて刀を突き刺す。それでようやく一体沈黙し、次の怨児の首をはねる。
そんな風に、僕がたった三体の怨児を倒したくらいで息が切れている中、憂悟はトンネル中の怨児を全て片付けていた。
山のように幾層も連なる怨児の屍体の上に刀を刺し、憂悟は息絶え絶えのぼくを見下ろしていた。
トンネルの入り口から月明かりが差し込む。
それは幻想画と見間違う程に、荘厳な光景だった。
人ならざる化生の屍の上に座す憂悟の姿は、見る者を魅了する力に溢れていた。
「はあ」
ぼくの口から漏れたその息は、果たして疲労によるものか。
「旭、まだだ」
憂悟がぼくに言う。そして真っ直ぐ、天井を指差した。
その指差す先を見てぎょっとする。
ぼくの身体ほどはある、人間の頭がそこにあった。にやにやと嫌らしく笑う表情の下に、怨児と同じ、蜘蛛と見紛う気味の悪い、漆黒の身体があった。
「一体、土蜘蛛に成っていたか」
憂悟はそう吐き捨て、立ち上がる。
そして彼は装束を左腕と左胸の分だけ、はだけた。
そこには黒々とした腕がある。夜の闇よりも漆黒い黒。
それは怨児の身体と同じモノだ。
その腕で、もう一度刀を握る。
刀すらも黒く。漆黒く漆黒く染まっていく。
憂悟は怨児の屍体を踏み締めて、にやにやと天井に引っ付いて笑う土蜘蛛に向かって跳躍した。トンネルの天井は、人が本来跳べるような高さではないが、憂悟の身体はぐんぐんと上昇する。
憂悟が土蜘蛛の顔に近づく。
土蜘蛛は、ぐぱあと腹を空かせた子供のように口を開けた。
その顔に、憂悟は漆黒の刀を、渾身の力で振り上げた。
「✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎」
土蜘蛛が叫ぶ。身体の芯まで拒絶するような叫び声。
ぼくは思わず耳を塞いだ。
叫ぶ土蜘蛛の身体が、額からぱかりと割れた。
憂悟はそのまま怨児の屍体の上に着地する。
斬られた土蜘蛛から真っ赤な鮮血が、雨のように降り注ぎ、辺り一面を濡らした。
ドシン、と大きな音を立てて憂悟の目の前に、土蜘蛛が天井から落ちる。
土蜘蛛は動かない。
既に他の怨児と同じように、屍の仲間となっている。
憂悟は目の前に落ちた土蜘蛛の腹を蹴り上げると、その腕を一本もぎ取った。土蜘蛛の腕をぼくに放る。
一連の討伐の様子を呆けた様子で見惚れていたぼくは我に返り、土蜘蛛の腕を受け取った。
怨児の屍体の上から飛び降り、憂悟は僕に近寄って、強く肩を叩いた。
痛みにぼくは肩をさする。
「帰るぞ、旭」
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