魔法使いに憧れた俺が強化魔法が強すぎる世界に転生した

テテテ

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序章

転生したけどなんとかやっていけそうで

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 寒い日が続き雪が降り止まないこの頃、本を開いた日からはや5年、今日は異世界に転生した自分の5歳の誕生日だ。

 名前はウォル・ライフォート

 家族は両親に3歳年の離れた双子の兄と姉がそれぞれ一人いる。

 転生した家はかなりの立場の家だったらしく、欲しいものがあれば買って貰えるという、そこそこ贅沢な暮らしをしている。

 まあ、その分勉強とか頑張ってるし、欲しいものといえば本ぐらいで、最近になりやっと殆どの本を読めたから、勉強欲だけの子供が産まれたという。
 自分が親だったら絶対、こんな子ども心配するだろうなぁ。実際今でもかなり心配されてるっぽいし。

 まあ、それは置いといて本を読んでいるのも理由があったからだ。もちろん、本が好きで飽きなかったこともあったが、ここがどんな世界か確認しとかなければならなかったということ。さすがに転生して2日目3日目位になるとここが夢じゃないことなんて薄々気づきはじめたしね。
 そこから、ここがどんな世界かまず確認しようと思ってたから、主に歴史とかの本を読みあさってた。

 今日この日まで俺が調べたことをまとめていくと。

 1つ目、ここは剣と魔法のある世界。

 2つ目、魔力があれば誰でも魔法が使えること、つまり勉強さえすれば俺でも魔法を使える

 3つ目、この世界では攻撃魔法よりも身体強化の魔法が強いということ


 簡潔にまとめたが、1と2はいいんだ。
 念願の魔法が使える世界に来たんだ、誰でも魔法が使えるならそれでいい。
 ……問題は3番目なんだよなぁ。
 なんだよ、魔法をぶつけられる前に自分を強化して殴るって。

 魔法は呪文があってそれを唱える、慣れれば名前だけを唱えれば魔法を使えなて、熟練した人になると自分の中でイメージすれば唱えることができる。
 これは魔法の難易度が低ければ低いほど唱えるまでの時間が少なくなるし、戦闘をするのであれば、わざわざ長い魔法を唱えるよりも短い魔法をいくつか唱えた方が場合によるが基本的には強いはず。
 別にここまではいいんだよ。ただ、問題があるとしたら。慣れるほど強くなれる身体強化の魔法がよりにもよって、殆ど詠唱しなくてもよいということと、消費する魔力が極端に少ないということ。

 例えばの話だが、100メートル離れた距離に2人の人がいるとしよう。
 片方は炎の玉を飛ばすもの、もう片方は身体強化の魔法だとする。
 お互いが同時にそれぞれの魔法を唱えはじめた場合、炎の玉の魔法を唱えるまでに平均5秒かかる、魔法が出るまでに約1秒だとする。
 ちなみに身体強化の魔法は3秒で全てを唱えきることができ、すぐに魔法は展開されるから走って向かいにいる相手を2秒で相手を殴れる。
 これが火の玉の無詠唱だとしても、展開するまで2秒、相手に当たるまで約3秒はかかる。
 ぶっちゃけ、強化して殴った方が強いし速いことがわかる。
 ここの世界の魔法の立ち位置は名言に、火の玉よりも己を強化し矢を投げろ。とかいう謎の迷言もあるくらいは馬鹿にされてるね。ぶっちゃけ、言ったやつに火の玉をぶつけたいよ本当。

 そんな世界だから、今需要があるのは強化魔法と接近戦で傷ついた体を治せる、回復の魔法だけ。
 ……いやいや、俺普通に火とかさ、水とか風のオーソドックスな魔法が好きなわけよ。
 いやー、驚きだわ。ドンパチしないで、殴り合いとか夢壊れるよ普通に。
 そんな火とかの魔法も使い道はあるけど、基本的には魔方陣に刻まれた魔法を魔力で使用すると使えるから、日常生活のサポートとして……要するに科学の代わりに魔法で代用してる感じだね。

 うんうん、普通に今までと変わらない生活を過ごせるぐらいには発展してるとは思う。便利だから良いんだけど、魔法を使いたいばかりだよ。

 とりあえず、今日は誕生日ということで殆どの勉強は休みになった。
 1個でも多くのことを学びたいけど、せっかくの誕生日ということで今日は休みにした。


「おめでとう、ウォル」

 金髪で青目の父上

「あなたが産まれてもう五年なのね。時間が経つのは本当に速いわね」

 茶色の髪に緑の目の年の衰えが見えない母上

「「おめでとー!」」

 茶髪で青色の目の兄上に、金髪で緑色の目をもつ姉上の美男美女の双子に祝われた。


「はい、ありがとうございます。父上、母上、兄上、姉上。」

「何時も言ってることだけど、口調をもうちょっと崩しても良いんだよ?」

 この世界にきて、言葉を覚えてから俺は両親と兄上、姉上には言葉を崩さないで会話をしている。
 理由が特に有るわけでは無いが、前世の記憶を持つ以上あまり家族として接せる気がしなかったからだ。
 それで、一人称でも僕を一応心がけている。

「大丈夫ですよ父上、僕はみんなに感謝していますし、これが素みたいなものですし」

「う、うーん。それだったら良いんだけど、無理しないでいいからね?」こっちに笑顔で話しかけてきてくれるが、ブツブツと「……どうしてあんな兄妹を見てこんな子に育ってくれたんだろう」と言ってたことが聞こえる。……いやいや自分の家族にあんなって言っちゃだめだろ。
 まあ、父上が言いたいこともわかるけど。
 
 この家の兄妹は家の外の人様には迷惑はかけないが、家の人にはめちゃくちゃ迷惑をかけるという、なかなかの自由人達だった。

 今日はこの家にはいないが、一応召使いが家には仕えていて、召使いの間でも有名なことらしい。

「お話しは一旦やめにして、食べてしまいましょ? お食事の間でも食べれますし、それにせっかくのお料理が冷めてしまいますよ」

 母上が笑顔で父上と俺に向かって笑顔で話しかけてきた。

「あ、ああ。ごめんね」父上は少し母上に尻に敷かれてるところがあるんだよなぁ。

「ウォルの5歳の誕生日を祝いまして、いただこうか」

 そう、父上が言うと、各々が好きな料理を食べ始めた

「ねえねえ、誕生日プレゼント用意してないけど何が良いー?」

 隣に座っていた、兄上が俺の皿に野菜を置きながら聞いてきた。
 ……兄上、プレゼントは良いとして野菜は食べてくださいよ。

「いえ、用意してないなら用意してないで大丈夫ですよ?」

「んー、あげられる物とかないしなー」

 あ、だめだこの人話聞いてない。

「あ、そうだ。今度用意しとくねー」

「は、はい。分かりました」

 結局そうなるのか、と思いつつ話は終わった。

「ウォル」

 笑顔の母上こちらを見ている。

「私たちはね、マフラーを編んだよー」

 姉上が俺にマフラーを渡してきた。
 黒がベースに青や緑がラインとしていくつか入ってる。そんなシンプルなマフラーだった。

「母上、姉上ありがとうございます。大切にしますね」

「うふふ、良かったわね」

「うん、良かったー」

 姉上がとても安心したような顔をして、母上のことを見ていた。


「ウォル、誕生日プレゼントのことなんだけど」

 最後に父上が俺に向かって話しかけてきた。

「どうしましたか? もしかして見つけられなかったとかですか?」

 もしかして、用意できなかったとかそういうことじゃないよね、大丈夫だよね?

「ああ、見つかったには見付かったんだけど、少し遠い場所に住んでいて来てくれることにはなってるんだけど、もう少し時間がかかりそうなんだ」

 父上に頼んだもの、それは魔法の先生だった。
 この世界では体の鍛え方を教えてくれる人はそこら中にいるが、極端な話わざわざ弱いことを教えてくれる人が全然いなかった。
 だから俺は父上に強化魔法以外の魔法を教えてくれる先生を頼んでいた、もちろん自分が魔法を使えるためにね。

「よかったです、分かりました。」

「う、ごめん」

「父上は悪くありませんよ、急に言ったことでしたし」

「んー、それだと何だかなぁ。何か欲しいものはある?」

 急に言われてもなー、特に欲しいものとかないし、強いて言うなら家にはなかった本かな?

「じゃあ、魔法の勉強ができる本を買ってくれませんか?」

「そのくらいなら、そういえば魔法系統の本は家には少なかったね。明日までに用意しとくよ」

「ありがとうございます」

 良かった、上手いこと魔法が学べる環境にすることが出来た。
 父上も一時的な子供の興味くらいにしか思ってないし遊びの一環としてやらせてくれそうだ。
 先生はいつ来るか分からないけど明日から、一人でも学べれることは一人で学べばいいや。

 よし、明日から頑張るか。


 これがライフォート家の日常だ。……いや何時もよりもだいぶましな気もするがこんな感じで俺は生活をしていくことになる。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

ヒロヒロ
2018.08.23 ヒロヒロ

ストーリー性が好きなので
更新待ってます

解除

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